登山をする多くの人が着用しているタイツは険しい山を登るための必須アイテムになりつつありますね。近年ではファッションとしてタイツを取り入れることもありますが、どのような効果があるかご存知でしょうか?タイツは登山を快適にしてくれるお助けアイテムなんです。この記事では登山におけるタイツにはどんな効果が期待でき、どんなデメリットがあるのかをご紹介します。
登山タイツの機能性とファッション
機能からみる登山タイツ
登山タイツといっても種類は色々あるのですが、一般的にはサポートタイツのことをいいます。体のラインに沿ってゴムが入っていて筋肉をサポートし、疲れにくくしてくれたり、血流を促進してむくみを防いだりしてくれるなど歩くサポートをしてくれるのです。
登山は筋肉や関節に負担のかかるスポーツ、高齢者や日ごろ運動しない方にとっては疲れて踏ん張りがきかなくなって足をくじいたり、膝を痛めたりすることがあります。サポートタイツは関節を保護し、ケガ防止や膝への負担も軽減させることに役立ちます。
温度調整としても優れ、寒い季節には保温効果があり、冬の登山には起毛素材、フリースなどの保温性の高いものを選ぶとよいでしょう。逆に体温を下げるにはメッシュ素材、薄手の生地を使用した通気性のよいタイツであれば蒸れることなく夏でも快適に使用できますよ。UVカット加工、接触冷感タイプのものもおすすめです。
ファッションとしてみる登山タイツ
カラフルなアウターに短パン+タイツが定番スタイルと言えるほどタイツは女性に欠かせないアイテムになっていますね。オシャレをしていると男女問わず気分も上昇するもの。疲れたときでも自分の好きな色やデザインを身に着けているだけでも気持ちが違ってきますね。
以前は黒やグレーサポートタイツばかりでしたが、最近では赤、紫、緑などカラーバリエーションも増えてきているのでコーデのバリエーションの幅も広がります。サポート機能がない一般的なタイツであってもケガや虫刺され、日焼けなどから足を守ってくれるので着用するこをおすすめします。
「登山はファッションではない」と厳しい意見もありますが、行く山や計画によってはサポートタイツまでは必要ないこともあります。タイツをスカートやショートパンツに合わせてコーディネートを楽しんでみてください。登山が楽しくなること間違いなしです。
登山タイツの効果とデメリット
サポートタイツで体力と筋力を補完する
登山タイツは普通のタイツとは違い着用することで下半身に圧力をかけ疲労を軽減してくれます。筋肉と体力を補うために着用する人は多いです。
タイツによっては機能が異なってきます。コンプレッションタイツと呼ばれるものは、圧力が段階的にかかるように設計されています。
血流が心臓に向かって流れやすくする働きがあるので、疲労の軽減、疲労回復、リラックス効果を期待できます。
「足は第二の心臓」と言われるほど血流をコントロールする重要な部位です。コンプレッションタイツの着用により、その日の登山や翌日の筋肉痛やむくみにも効果を発揮してくれます。
サポートタイツは膝や腰などの関節部分や太ももやふくらはぎなどの筋肉部分をテーピングの原理で保護し、筋肉のブレを少なくしたり、ケガを防止したりする効果があります。
特に下山時は膝にかかる負担が大きいのでサポートタイツを着用される方も少なくありません。
登山用タイツのデメリット
サポートタイツは伸縮性はあるものの足全体を締め付けます。きちんと着用しないと効果を発揮しない上、かえって苦しく感じるかもしれません。サイズが合っていなかったり、人によっては血流が悪くなったり足が上がらなくなる可能性もあるのです。
締め付けが強いため装着しにくく、脱ぎにくいというデメリットもあります。山に登っている途中、トイレでの脱着がけっこう大変なのです。
薄い素材でできていることが多く、爪や枝に引っかかり簡単に破れてしまうことも。洗濯回数を重ねると効果が落ちてしまうこともあるので注意しましょう。
人気の登山タイツメーカーをご紹介!
レディースに人気「CW-X」
CW-Xは、女性下着の有名メーカー「ワコール」が長年培ってきた「ガードルの技術」と研究開発をベースとした「テーピング原理の応用」というアイデアを組み合わせ誕生したスポーツタイツです。一度履いたらやめられないと言うほどの評判です。
特に登山者の間で人気が高いスタビライクスモデルは、膝や腰に負担のかかりやすい動きに対応する作りになっています。
ジェネレーターモデルは膝や腰のサポートに加え、瞬発的な動きにも対応する機能をお尻や太ももにプラスされています。「とまる」「ねじる」などの動きから下半身を守ってくれるハイスペックモデルです。
日本人初の8,000m14座完全登頂を果たした登山家の竹内洋岳さんや野球選手のイチローさんも愛用しているというCW-Xは登山を楽しんでいる方であれば重宝する1枚になるはずです。
快適な履き心地が人気「C3fit」
C3fitは「運動機能を着る」がコンセプトの高品質の日本のメーカーで、人間工学に基づいて開発し、運動機能、身体機能を高める適正な着圧と着心地の良さ、運動追従性を求め「究極のタイツ」を生み出しています。
特に「トレーニング・インスピレーションロングタイツ」は医療機器として使われている弾性ストッキングと同じ段階着圧設計なので、血行促進が期待でき、むくみも軽減できます。裏面の肌に接する面の縫目は特殊なテープで加工してあるので、デコボコが気にならず肌触りがいいのが特徴です。
「エレメントエアー」は、腰・もも・膝・ふくらはぎをしっかりサポートしながら、動きやすさも兼ね備えたモデルです。通気性に優れたメッシュ素材、サポート部分には軽量・薄手のキックバックの強いストレッチ素材が使用されています。
「インパクトエアー」は、フロントファスナーが付いているので脱着がしやすいのが特徴です。しっかり足をサポートしたい人向けです。
まとめ
登山にタイツは必要か?という問いに答えるとすると、登山計画やご自身の状態によるとお答えします。必ずしも必要ということではなく登山タイツはあくまでもサポートしてくれるものです。日帰りの軽登山にサポートタイツが必要な人もいれば、必要ない人もいます。
ただ、いつも足が疲れて踏ん張りがきかなくなる、膝を痛めてしまうなどといったお悩みがある場合はサポートタイツを履くと楽になる可能性もあります。
ご自身の登山スタイルに合わせたタイツ選びをしてみてはいかがでしょうか。
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▼HIKES編集長の里山トラベル
HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。
東京青梅駅から歩いていける長渕丘陵は気軽なハイキングコース。なんだけど、あかぼっこからは奥多摩の山々が見渡せる素敵な場所です。年末年始でくっちゃりねっちゃりして、鈍った体を整えるきっかけになるのでおすすめです。多分1月に行く。 #里山トラベル pic.twitter.com/NyVksMhOA6
— 宮本 将弘 (@masa_yco) December 28, 2019
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