登山者の年齢層はどれくらい?遭難事故の傾向や若い世代の特徴

登山者の年齢層はどれくらい?遭難事故の傾向や若い世代の特徴

登山と言えばかつては大学や社会人の山岳部や山岳会をイメージされていましたが、1990年代には中高年の登山ブーム、2009年には山ガールという言葉が生まれるほど女性登山者が増加したこともありました。

その後の登山者の年齢層はどうなっているのでしょうか。今回は登山の年齢層をテーマに事故の傾向や世代ごとの特徴をご紹介します



登山は中高年を中心に幅広い世代で行われている

登山者の年齢層はどれくらい?遭難事故の傾向や若い世代の特徴

登山は団塊世代を含む50代以上が多い

登山する年齢層で最も多いのは男性が65~69歳、女性が60~64歳という総務省の統計データがあります。若いころから登山を楽しんでいた方も中高年になり、時間に余裕ができたので登山を再開した方もいます。

仕事を退職しても身体はまだまだ元気だから、健康のため、自然を楽しむため…など理由はさまざまです。

最近では中高年のための登山ツアーやサークルなども数多くあるので、体力に自信のない方も登山をしたことがない人も安心して参加する機会が多いことも理由の一つです。。

さらに上の世代、70~80代の方でも元気に登山を楽しんでいる方はたくさんいます。80歳でエベレストを登頂した登山家三浦雄一郎さんは有名ですね。

健康で丈夫な体を維持し、無理のない計画で登るなら喜びの多い登山になるでしょう。

どの世代でも1割程度の方が楽しんでいる

統計データをみると全世代でも1割以上登山をされていることがわかります。ベビーキャリーやロープウェイなどを利用して親子登山を楽しんでいる方々もいますし、小学生にもなれば富士山に自分の足で登れる子もいます。

20代前半の登山者も多いです。エネルギーに満ちた若い時代に登山の楽しみに触れるのはよいことですね。登山から得られるものは多いので今後の人生にプラスになるでしょう。新しい出会いもあるかもしれません。

30代、40代の登山者も自分のペースで登山を楽しんでいます。体力もそこそこあり落ち着いた年齢ですから、自然を楽しみ、ストレスから解放され自分スタイルの登山をエンジョイされている方が多いですね。山ごはんを研究し極めてる方もいます。

近年ではマンガやアニメでも登山を題材したものも増え、注目を浴びています。

世代ごとに登山をする目的は違いますが、生涯趣味として楽しまれる方は多いです。

遭難事故も高齢者を中心に増加中

登山者の年齢層はどれくらい?遭難事故の傾向や若い世代の特徴

遭難者数は年々増加している

登山は楽しいものですが、毎年のように山岳遭難最多の記録が更新されています。1995年には年間800件ほどでしたが、2019年にはその3倍以上の2700件近くにまで増えています。

登山人口は増えていないことからすると、携帯電話の普及により通報件数が増加しただけとも考えられます。とはいえこれだけ多くの遭難があることは事実です。

死者・行方不明者は横ばいが続いており、遭難しても救助される方が増えています。だからといって安心してはいけません。山岳遭難で救助を要請すれば警察や消防など救助に当たる人の負担が増えます。ヘリコプターでの救助となると、高額な費用がかかります。

高齢者の遭難が多いとはいえ20代30代でも全体の15%ほどが遭難し、死者・行方不明者も約5%という報告があります。

遭難者が増えた原因は単純に登山人口の増加によるものと、スマホによる救助連絡が昔よりやりやすくなったこともあります。こんなに山奥なのに電波が通ってる?と思ったことはありませんか。

テクノロジーの発達により便利になった分、手軽に連絡がとれるため緊張感がなくなっているというのも課題として残っています。

遭難事故による死者も60代以上の高齢者が多い

中高年の登山ブームを背景に、山の遭難者の5割が60歳以上、死者・行方不明については7割以上と報告されています。

2018年の山岳遭難事故を年代別にしてみると、70歳代で22.3%、60歳代で22.1%を占めています。死者・行方不明者は60代で29.5%、70代で32.2%と、全体の割合を大きく占めています。

加齢に伴い持病を抱えている人は、山では悪化することもあるので要注意です。

若いころ登山をしていたからといった体力の過信は禁物です。特に日帰り登山の場合、登頂までに体力を使いきってしまうことが多いので注意しておきたいものです。

昔使用していたレインウェアを持参したものの、古くて機能を果たさず低体温になってしまう、登山靴の底が剥がれて動けない人なども見受けられます。事前に装備が劣化していないかチェックし、装備のメンテナンスや買い替えなど忘れずに行いましょう。

20〜30代の若い世代の登山の特徴

登山者の年齢層はどれくらい?遭難事故の傾向や若い世代の特徴

有名な山や手軽に登れる山に集まる傾向

登山は日頃のストレスを開放する爽快感や達成感を気軽に味わえるので、大学生や社会人など若い世代の人も楽しんでいます。

山ガールブームをきっかけに、登山だけでなくアウトドアファッションを楽しんでいる人も少なくありません。

20代、30代の若い世代はまずは知名度の高い山から挑戦してみたいという方が多いようです。体力もあるので、初めての山で富士山に挑む人もいますね。

この世代は日常とは違う環境に身を置いてストレスを発散したい方、自然を純粋に楽しみたい方、仲間とワイワイしたい方などリフレッシュが目的なので、近くの手軽に登れる山に人気が集中しています。大自然の中でおいしいものを食べたいと山ごはんに力を注いでいる方も多くいます。

登山にかける日数は週末に限られてくる

登山に行きたいと思っても学校に通っていたり、フルタイムで仕事をしたりしているので、登山ができるのは週末や休みの日に限られてしまいます。まとまった休みが取れなくて日帰り登山がメインという方がほとんどかもしれません。

それでも山の魅力に惹かれ少ない休日を山で過ごしたい、おいしい山の空気を吸ってリフレッシュしたい、SNSで共有する写真を撮りたい、おいしし山ごはんを食べたい、素敵な出会いがほしいなど山に求めるものは人それぞれです。

限られた休みを有効的に利用するために、まず自分にあったスケジュールを立てることが重要になってきます。事前準備や登山計画を十分に行い、貴重な休みの日の登山を楽しみましょう。

まとめ

これまで難しいとされていたアルプス系の山々や冬山も、登山装備技術の進歩、情報の充実さによりチャレンジする人も増えていきています。人気の槍ヶ岳では登る人たちの渋滞ができるほどです。

また、山小屋をホテルのように勘違いする人や写真が撮りたいがために立ち入り禁止エリアに入る人などマナーが良くない人もみられます。

どの年齢で登山は楽しむことができますが、山でのマナーや準備は怠らないようにしましょう。

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夏山登山の服装をチェック!山にあわせた快適な服選びと基礎知識

夏山登山の服装をチェック!山にあわせた快適な服選びと基礎知識

夏は富士山を代表として、多くの高山が開放される時期です。最も登山に適した季節ともいえますが、服装選びが意外な悩みどころではないでしょうか。

夏は大量の汗をかき、脱水症状や熱中症などのリスクも潜んでいます。さらに、ハチやアブなどの虫対策、日焼け対策など夏ならではの工夫が必要ですので、今回は登山の夏服についてご紹介いたします。



夏山の基礎知識とリスクを知っておこう

夏山登山の服装をチェック!山にあわせた快適な服選びと基礎知識

標高や天候によって気温も服装も変わる

登山服の考え方の一つとして、登る山の標高は指針になります。初心者でも登りやすく、登山客が多い東京の高尾山は600m未満、日本のシンボルでもある富士山は3,000mを越えます。

100m標高が高くなるにつれて0.6℃気温が下がりますので、平地と富士山頂上の温度差は約20℃も違ってくるのです。夏と冬の気温差に匹敵することになります。

そのため高尾山と富士山では準備する装備や服装も全然違ってくるのです。

標高以外では、気候の変化も考慮に入れましょう。どんなに地上が晴れて穏やかな天気であっても、突然の雨にふられることも山では珍しくありません。

場合によっては強く冷たい風が吹いて、一気に体温が奪われることもあります。雨具は必需品ですが、その時々に応じた服装の準備も必要になります。

暑くてもTシャツ1枚はおすすめできない

近年の猛暑は災害とも言われるほど気温が上昇しています。暑い夏の日差しの中、登山をすれば体感温度はさらに上昇します。思わずTシャツ一枚だけで登りたくなりますよね。ですが、それはおすすめできません。

登山は標高が高い所で活動するため太陽により近づくことになり、紫外線を浴びやすい状況下にあります。肌を露出しすぎてしまうと肌にも悪く、日焼けしてしまいます。肌の弱い方は特に長袖を着るなどして対策をしましょう。

また、夏の山は虫が活発に活動する時期でもあります。街ではあまりみかけないブヨは、肌をむしるよう吸血してくる危険な虫なので注意が必要です。長袖を着用し、露出はできるだけ避けるようにしましょう 。

夏山に適したコーディネイト

夏山登山の服装をチェック!山にあわせた快適な服選びと基礎知識

登山するなら夏でも重ね着が基本

登山での服装の基本は3レイヤーといい、いわゆる3種類の異なる機能の服を重ね着することを表します。まず肌着、その上から中間着、そして外着を重ね着していきます。

簡単にそれぞれの機能を説明しますと、肌着は主に汗を吸収して拡散し、中間着は保温、外着は防風防寒、それと雨具としての効果を持ちます。

夏山でも3レイヤーの考えに従いますが、低山の場合、外着は雨天時に使用するレインウェアになります。普段は外着はしまっておき、肌着と中間着だけで大丈夫でしょう。

それでも、「夏にあまり重ね着するのは・・・」と気後れしてしまうかもしれませんが、夏用に作られた登山服はたくさんあり、それらをうまく重ね着していけば、非常に快適な環境で夏山に臨むことができるはずです。

タイツの着用や風よけウェア、防寒着も忘れずに

蒸し暑い夏にロングパンツを着るのは抵抗がある方もいるでしょう。ですが、夏は蜂やブヨやなど危険な虫が多く、また日差しも強いので日焼けの心配がついて回ります。肌の露出は極力避けるのが賢明です。

そこで、ハーフまたはショートパンツにサポートタイツを合わせるのがおすすめです。夏用は、腰回りからふともも、ふくらはぎまで脚全体を保護してくれるだけでなく、メッシュが入ってるため通気性が良い上、フィット感も良好で身体の動きを妨げません。

加えて無駄な筋肉の収縮を抑えてくれるので、翌日の筋肉痛軽減にも効果が見込めます。

外着としてレインウェアを使う場合、レインウェアは高価なものが多いです。ですので薄手のウィンドブレーカーを替わりに持っていくのもおすすめですね。

汗をかきやすい夏山向けの服探しのポイント

夏山登山の服装をチェック!山にあわせた快適な服選びと基礎知識

綿は避けて化学繊維の速乾性のある服を選ぶ

真夏の登山ではとにかく汗をかきます。直接肌に触れる肌着には、柔らかく手触りが快適な綿の素材が良さそうに思えますが、おすすめはできません。汗をすぐに吸い込んでしまい速乾性に乏しいので、濡れたままの不快感と共に、体温もどんどん奪われていきます。

肌着には化学繊維を用いるものがいいでしょう。吸湿速乾性に優れていますので、こまめな水分補給で滝のように出てくる汗も溜め込まず、乾きが早いです。中には消臭効果があるものや、紫外線カット等のオプションが付いてくるものもあります。

速乾性があるといっても、大量の汗が乾き切ることはありません。標高の高いところで濡れた肌に冷たい風を受けると、予想以上の寒さを感じます。上下レインウェアか、ウィンドブレーカーを防寒対策として持っておきたいですね。

大型登山用品店やスポーツ用品店でも購入できる

登山用の服を取り扱っているのは、専門店はもちろんですが、スポーツ用品店やカジュアル衣料品店、その他、総合スーパーでも置いてあります。

アルペンやスポーツデポ、ゼビオ等の大型のスポーツ用品店ではアウトドアのカテゴリーで登山グッズが見つかります。広い店内に、有名な登山用品ブランドを豊富に取り揃えていますので、専門店に見劣りはしないでしょう。

カジュアル衣料品店のユニクロでは、代表的な「エアリズム」が機能性衣料として人気です。繊維大手の東レの技術によって、吸湿性を高めているので、夏の登山でも十分に効果を発揮するでしょう。

総合スーパー最大手のイオンでも機能性衣料があり、専門店に比べると安価なのが魅力的です。ただ、これらの機能性衣料はいずれも、登山用に作られたわけではありませんのでメインとして使うのはおすすめできません。

まとめ

夏の登山での服装は速乾性のあることはもちろん、日焼け、虫よけ対策として肌を露出しないことがポイントになります。

長袖のインナーの上にTシャツを着ればお洒落を楽しみつつ機能的にも万全ですね。服以外にも帽子やサングラス、水は多目に持って行くなど暑い日差しに負けないように準備を整えて夏山登山に挑みましょう!

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登山で使う寝袋(シュラフ)の選び方。対応温度や収納性をチェック!

登山で使う寝袋(シュラフ)の選び方。対応温度や収納性をチェック!

日帰り登山に慣れてきたら宿泊登山にもチャレンジしてみたくなるものです。寝袋(シュラフ)で寝るなんて想像しただけでもワクワクしてきますね。

適した寝袋であれば体力を回復させ、安全な登山をサポートしてくれます。寝袋を背負って登るとなると大きさや重さも気になりますね。今回は素材や対応温度などを含め初心者が寝袋を選ぶポイントを特集します。



寝袋はテント泊登山なら必須

登山で使う寝袋(シュラフ)の選び方。対応温度や収納性をチェック!

テント泊の登山には寝袋は欠かせません。寝袋はでシュラフとも呼ばれており、ドイツ語の「眠り」という意味です。自分にぴったりの寝袋を選んで快適な眠りを手に入れたいものですね。

寝袋の形は体をすっぽり包み込む「マミー型」とブランケットとしても使える「レクタングラー型」の2種類あります。マミー型は、人が入るとミイラのように顔以外がすっぽり包め、防寒性が高いのが特徴です。

過剰なスペースが必要ないのでテントでも使いやすいです。レクタングラー型は縦封筒の形をしているので普段の睡眠姿勢を保ちやすく、通気性があり寝返りも打ちやすいという特徴があります。ブランケットとして使うなど、さまざまなシーンで活用できます。

混雑するシーズンには、有人の山小屋に宿泊するとしても寝袋を持参した方がいい場合もあります。人が多いと一つの布団に2~3人が一緒に寝なければいけないことがあるからです。

無人の山小屋に宿泊する場合は布団がない、あっても使えないほど汚いなどの理由で、寝袋を使って雑魚寝しなければいけないことがあります。

寝袋選びは素材と対応温度をチェックしよう

寝袋の素材の種類

①ダウン

ほとんどの寝袋がダウン素材です。軽くて保温力が高い特徴があります。柔らかくて寝心地もいいです。濡れると保温力が落ちるというデメリットがありますが、防水対策をすれば問題ないでしょう。連続使用すると湿気やすく、乾きにくいです。価格は高めです。

②化学繊維

ダウンと比べると重く、保温力は劣りますが、水に濡れても保温力が落ちにくい、連続使用しても湿気を溜め込まないのが特徴です。乾燥しやすく、価格も安いというメリットがあります。

③ハイブリット

ダウンと化学繊維の特徴を活かして組み合わされたハイブリット型寝袋も登場しています。水に強い化学繊維を外側に、体に触れる内側にダウンを詰めた寝袋や、両方の重さと保温性を調整して混合させた寝袋など、さまざまなタイプがあります。

*外側の生地

寝袋の生地はナイロンやポリエステルが使われていることが多いです。火の粉やバーナーなど火に弱く、石のような尖ったものですぐに穴があいてしまい、ダウンが飛び出してくることがあります。ハイエンドモデルは引き裂き強度、耐摩耗性に優れた特殊なナイロン繊維でできています。

体温を調整する対応温度が一番大事

寝袋(シュラフ)を選びときに注意するのは「限界使用温度」と「快適使用温度」をチェックするようにしましょう。

快適使用温度:この温度域レベルまでの使用であれば、温かく快適に眠ることができる
限界使用温度:この温度での使用はおすすめないが、工夫次第で使用可能

これらのうち、特に初心者は「快適使用温度」を基準にして寝袋を選ぶことをおすすめします。寒くて眠れないと体力が回復せず、次の日に安全な登山をすることが難しくなるからです。

ほとんどの寝袋には快適使用温度(コンフォート)、使用限界温度(リミット)と表記されています。ヨーロピアン・ノームというEU諸国による工業製品の基準となるものです。コンフォートは一般女性が寒さを感じることなく眠ることができる温度、リミットは一般男性が寝袋の中で丸くなり8時間寝られる温度とされています。

あくまでも目安ですが、夏用なら使用限界温度5~10℃前後、3シーズン用で使用限界温度-5~5℃前後が扱いやすいでしょう。初めて買うなら使用限界温度0℃前後の寝袋を選んでおけば長く使えるかもしれません。

自分が行きたい山や季節、目的などを考え、快適使用温度を参考にして寝袋を選ぶといいですね。さらに体感温度は人によって異なるので、自分の体質に合わせることも心がけましょう。

登山用寝袋選びのポイント

登山で使う寝袋(シュラフ)の選び方。対応温度や収納性をチェック!

コンパクトに収納できる寝袋を選ぼう

宿泊登山に寝袋は欠かせないとはいえ、登山中は使わないアイテムです。登山の負担を軽減するためにもコンパクトで軽量であることは重要です。

ダウンは潰して空気を抜くことができるので、コンパクトに収納することができます。化学繊維は濡れに強いですが、ダウンと比べるとやや重量もありかさばります。

夏用の寝袋はコンパクトに収納すると2Lのペットボトルくらいの大きさになります。3シーズン用、冬用は中綿が多いので収納時は夏用よりも重く、大きくなります。

素材だけでなくメーカーによってもサイズが異なるので、自分に合った寝袋を選ぶようにしましょう。実際に登山用品店に行って、試してみると良いでしょう。

ネットショップの方がサイズやカラーが充実していることがあります。サイトで購入する場合は、サイズや重量などしっかり確認してから購入しましょう。

最初は3シーズン使える寝袋がおすすめ

寝袋には夏用、3シーズン用、冬用の3種類があります。夏山であっても山の上は地上とは異なるので肌寒く感じるものです。

初心者だとどれを買ったらいいか迷いますよね。最初に買うなら3シーズン用がおすすめです。宿泊登山に慣れてきて、自分の登山スタイルが決まってきたら、適した寝袋を追加購入すると良いでしょう。

なぜ初心者に3シーズン用がいいかというと、寝袋の中の温度が調整しやすいからです。もし暑いと感じたらジッパーを開けたまま使用します。そうすれば熱がこもりません。それでも暑い場合は、掛け布団や敷布団のように中に入らないで使うことができます。

寒いと感じたら持っているウェアを全部着て、ジッパーを全部閉めます。そうすることで熱を閉じ込めて温かさを保つことができます。

迷う場合は寝袋をレンタルすることも可能

寝袋は決して安いものではありません。買ってから後悔したくありませんよね。どれにしようか悩むなら寝袋をレンタルしてみるのも有りです。

いろいろ気になる寝袋を試してみて、自分に合ったものを購入すれば、納得して気に入ったものを長く使うことができます。

そんなに登山に行かない人にとってはレンタルする方が安く済み、メンテナンスもしなくていいので楽です。家族や友人とセットでレンタルすれば割引してくれるお店もあります。

気になるレンタル料ですが、2,500~7,000円くらいです。初心者がお試しで使うレベルのものであれば5,000円前後でハイスペックの寝袋をレンタルできるでしょう。山小屋に泊まるよりもずっと安く済みます。

まとめ

寝袋(シュラフ)はテント泊登山や避難小屋で泊まる計画の登山では必要な道具です。

「限界使用温度」「快適使用温度」をチェックして、できるだけ軽くてコンパクトなものが良いでしょう。機能性が上がるとお値段も上がりますが、長く使うことや身を守るためと思えば納得いくものだと思います。

最初は3シーズン用の寝袋(シュラフ)を購入しておき、冬はハードルも高いため、温かい7~9月ごろにデビューするのがおすすめです。

寝袋と一緒に下に敷くマットの購入も忘れずに!

▼3シーズン適応した寝袋(シュラフ)

▼寝袋(シュラフ)の下に敷くマット

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登山にヘッドライトは持参すべき?活用ポイントとヘッドライトの選び方

登山にヘッドライトは持参すべき?活用ポイントとヘッドライトの選び方

「日帰り登山だからヘッドライトは必要ない」と考える方もいらっしゃいますが、ヘッドライトは必需品です。予期せぬトラブルで下山が遅くなると山は暗闇に包まれることがあります。

今はスマホにライトが付いているものがほとんどですが、片手が塞がり危険です。今回は登山にヘッドライトが必要な理由と、ヘッドライトの選び方のご紹介です。



登山をするなら、ヘッドライトは必需品

登山にヘッドライトは持参すべき?活用ポイントとヘッドライトの選び方

日帰りの登山でも、ヘッドライトを忘れずに

日帰り登山であっても予定よりも下山が遅くなることはよくあることです。都会に住んでいる方には想像しにくいかもしれませんが、秋冬の山は15時くらいになると薄暗くなり、足元が見えなくなるほどです。

山には照明がないので、陽が落ちると暗闇になります。霧があるとさらに真っ暗です。そんな時にヘッドライトがないと、道迷いや滑落などのリスクがいっそう高まります。

ヘッドライトがあれば遭難した時にもサインを送り、救助してもらいやすくなります。実際、ヘッドライトの光が手掛かりとなってヘリコプターで救助された例もあります。

特に初心者はアクシデントに備えるという意味でヘッドライトを持参しましょう。

泊まりがけの登山なら、ヘッドライトは必須

山に照明はありませんので、テント泊の場合はヘッドライトが必須です。

山小屋に泊まるからヘッドライトは要らないと考える方もいるかもしれません。山小屋の消灯時間は早いので、トイレに行きたくなったり、早朝出発の準備をする時に手元を照らすライトが必要です。

山小屋の中でヘッドライトを使う場合、他の人の迷惑にならないようにマナーを心がけましょう。

日の出を見るために早朝登山をする場合、登山道はまだ真っ暗なのでヘッドライトが必要です。

懐中電灯やスマホのライトでなんとかなると考える方もいるかもしれませんが、足元の悪い道を、片手が塞がった状態で歩くのは危険です。両手が使えて、視界を明るく照らしてくれるヘッドライトは初心者こそ必須アイテムです。

ヘッドライトを有効に活用するポイント

登山にヘッドライトは持参すべき?活用ポイントとヘッドライトの選び方

防水性があり、軽くて使いやすいことが大切

初心者の場合、ヘッドライトと言えば念のために持っていくアイテムなので、万が一使用する時にスムーズに使えるのがベストです。明るければいい、高ければいいというものではないのでポイントを押さえて選びましょう。

荷物を軽量化するためにも出来るだけ軽いものがいいですね。ベルトが細すぎると装着が不安定で歩くときにストレスになります。バンドが多いもの、バッテリーケースが別でコードの配線が出ているものも装着がしづらいです。

押しやすいボタンかどうかもポイントです。グローブをしたまま操作できると便利ですね。

山では雨や霧などでヘッドライトが湿気ることがありますが、乾電池やバッテリーは湿気を嫌います。濡れたまま放置していると電池から液漏れを起こすことがあるので、防水性のあるヘッドライトを選んでおくと安心です。

予備のヘッドライトや電池の準備も忘れずに

さらに安全性を追求するためにヘッドライトをもう一つ持って行くことをおすすめします。

ヘッドライトを使って歩いている時に、急に電池が切れてしまうと電池交換もできないくらい暗闇になってしまうからです。そんな時にもう一つ予備があると役に立ちます。

充電式であれば充電器を、電池式の場合は電池の予備を持って行きましょう。ハイブリット式も便利です。バッテリーチェッカーがあると焦らなくていいですね。あくまで予備は予備なので一つあれば十分です。

最近のヘッドライトはコンパクトなので、登山前に電池の蓋の開け方、電池の向きの方向をチェックしておき、スムーズに交換できるように練習しておきましょう。

登山向けのヘッドライトの選び方

登山にヘッドライトは持参すべき?活用ポイントとヘッドライトの選び方

ヘッドライトの性能や明るさはさまざま

LEDの普及に伴い、明るさの単位に「ルーメン」が用いられるようになりました。ルーメンの数値が大きいほど光量が多いという意味です。

一般的な登山であれば100ルーメンあれば十分です。数十メートル先の道の状態も分かります。明るすぎると他の登山者の視界を遮ってしまい、目に負担がかかりますので迷惑です。

遠距離・近距離モードが切り替えられると便利です。遠距離モードは遠くまで明るく照らすことができるので暗い山道でも光を確保できます。

近距離モードは近くや手元を照らすのに適しています。角度を調整できる機能があると首への負担が少ないです。

レッドライト搭載モデルは瞳孔に刺激しにくいので、夜間でも他の人に迷惑をかけずに行動する時に活躍します。

点滅モードがあれば、自分の存在を周りにアピールする時に使える便利な機能です。万が一に備えて搭載されているかチェックしておきましょう。

ヘッドライトの人気メーカーをご紹介

ヘッドライトの定番「ペツル」

「クラッシックシリーズのティカ」

300ルーメンの光量、82gという軽さ、バンドの安定性など一般登山に十分なスペックを兼ね備えたヘッドライトです。

光の強さも3段階に調整でき、ワイドビーム、レッドライトも搭載しています。乾電池でもバッテリーも使用可能なハイブリットタイプです。夜光塗料が消灯後に光る工夫もされています。

ぺルツには性能に合わせて5つのシリーズがあります。上級者になるにつれて活動に合ったヘッドライトにしていくことができます。

リーズナブルな価格と十分な機能「モンベル」

「パワーヘッドライト」

明るさ200ルーメン、照射距離90mを誇る明るいヘッドライトです。明るさは20ルーメンからブーストモードの335ルーメンまで調整可能です。単4電池3本使用でお手軽です。歩行の時には白色LED、テント内では電球色のLEDと適した光を選べます。

誤作動を防ぐダブルクリック点灯など工夫もされています。扱いやすく、防水性なので安心です。入門機にピッタリです。

まとめ

ヘッドライトは登山をするなら必須アイテムともいえる重要なものです。サイズもそれほど大きくないのでザックの中に常備しておくと忘れることがないのでおすすめです。

ただし、登山前に電池が切れていないかチェックするようにしましょう。いざ使おうと思ったときに光らなかったら最悪の事態を招いてしまいます。

色々な種類がありますが、「ペツル」や「モンベル」といった定番のものから選ぶのがわかりやすくて良いでしょう。

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登山の虫除け対策でリスクを回避。季節に合わせた対策と虫除けグッズ

登山の虫除け対策でリスクを回避。季節に合わせた対策と虫除けグッズ

登山をするにあたって、必ずと言っていいほどついて回るのが虫問題です。一般的には虫除けスプレーを身体に吹き付けるのが基本の対策になりますが、それ以外にも様々な対策グッズや方法があります。

季節や登る山によっても生息する虫は違っていて、それぞれに対策が異なる場合があるでしょう。できれば事前に用意してリスクを回避したいですよね。



登山ではさまざまな虫への対策が必要

登山の虫除け対策でリスクを回避。季節に合わせた対策と虫除けグッズ

登山で遭遇しやすい虫を把握する

山は自然の宝庫です。都市や町では見かけない虫も多く生息しています。カやクモなど比較的よく見かけるものから、ブヨやヤマビル、マダニにスズメバチ、最近では病原体を持ったツツガムシという虫も、全国に生息域を拡げているようです。

ブヨは見た目はハエのように小さく、音も無く飛び回るので、あまり気にならないことも多いでしょう。しかし一旦刺されるとその翌日以降、長く続いた場合は一ヶ月もの間、腫れと強い痒みに襲われることもあります。

ヤマビルは日が当たらない湿った林の中に潜んでいることが多く、噛み付いて来てもほぼ無痛のため、下山してはじめて足にくっついているのを発見したりします。スズメバチは大きいものだと体長5cm以上にも達し、獰猛な性格は非常に危険です。

快適な登山のために虫除け対策は必須

このように山には様々な害をもたらす虫が生息しています。痛みや痒みだけにとどまらず、マダニやツツガムシなどの吸血する虫の中に病原菌を持っている個体もおり、吸血の際に感染して、病気にかかってしまう可能性もあるのです。

発熱や腹痛、果ては意識障害に至るような重篤の症状に陥る危険性もあります。そのような虫の脅威に怯えながらでは、せっかくの楽しい登山も台無しになってしまいます。

登山中はなんともなくても、帰ってきてから痛みや痒みに襲われるような事態では、日常生活にも支障をきたしかねません。

それぞれの虫ごとに対応できる対策は異なってきます。しっかりとした虫除け対策を事前に行うのは、登山にあたっての必須の準備と言えるでしょう。

登る山と季節に合わせた虫除け対策

登山の虫除け対策でリスクを回避。季節に合わせた対策と虫除けグッズ

虫除けグッズには多くの種類がある

虫除け対策に効果的なグッズには多くの種類があります。例えば虫除けスプレーは二つのタイプに分かれており、ミストタイプとエアゾールタイプが市販されています。

ミストタイプは霧状に噴射して身体の狭い範囲に吹き付けて使用し、エアゾールはガス噴射によって一気に広範囲に吹き付けることができます。ミストタイプの中でも好んで使われることが多いのがハッカ油のスプレーです。

ハッカはハエが嫌がる成分でして、ハエ科のブヨには特に効果的です。

頭から肩までを覆う虫除けネットは、露出部分の多い顔を防護してくれる効果があります。100円ショップでも買えるので、できれば持っておきたい一品です。他にも、強力な殺虫効果を持つ携帯用の蚊取り線香などもあります。

登る山と季節にあわせた虫除けグッズを選ぶ

このように多くの虫除けグッズから適切な物を、登る山や季節にあわせて選んでいきたいところですね。

登山する季節に関してですが、まず冬の間は虫もほとんどいないので対策は不要と言えるでしょう。

問題は春~秋にかけて、丁度見頃の草花や木々に誘われるように虫たちも活発に活動する時期です。特に暑い夏には危険な虫も多いので、これから登る山の情報を調べておくのが無難です。

今はYAMAPなど、いろいろな登山者の登山記録や山の情報を個別にチェックできる便利なサイトなどもあります。

そういった登山記録では、特定の虫の目撃情報なども目にすることが少なくないので、それに合わせて虫除けグッズを用意しておけるととっても安心です。

虫除け効果をさらに上げるコツ

登山の虫除け対策でリスクを回避。季節に合わせた対策と虫除けグッズ

複数の虫除けグッズを併用する

虫除けグッズには多くの種類がありますが、複数のグッズを併用することでより効果を上げることができます。

虫除けスプレーは身体に吹きかけることによってすぐに効果を発揮しますが、汗をかいてくるとだんだん効き目が薄れていってしまいます。そこで例えば、効果がずっと持続する虫除けネットを被っておくと、より安心できるでしょう。

このように虫除けグッズにはそれぞれ弱点があるので、お互いを補完するように使用すると便利です。他にも、ハッカ油はアブやブヨ以外には効果が薄いので、他の成分を含んだスプレーと組み合わせて使うといった方法があります。

グッズの組み合わせは無数にあるので、ご自身でいろいろ試してみるというのも面白いかもしれません。

登山では肌を露出さないことが大切

登山の虫除けにあたっては、服装も大事です。特に暑い夏はラフな格好でいたいところですが、肌の露出はなるべく避けましょう。虫の格好の餌食になってしまいます。

通気性のよい長袖、長ズボン、ソックス、靴は登山用の靴が理想ですが、無ければ露出部分の少ないスニーカーを履くと良いでしょう。アブやハエなどは濃い色を好みますので、なるべく薄い色をチョイスするのがコツです。

最近では防虫タイツなども売られており、服自体に虫除け効果が付いているものもあります。

しかしながら登山者の間では、いまのところ普及しておらず効果の程は未知数ですので、あくまで参考程度が無難のようです。登山用のサポートタイツでしたら、動きやすく脚も覆ってくれるのでおすすめです。

登山計画書を提出せず、山岳保険にも加入せず行方不明になって死亡した場合、自殺とみなされ保険金が請求できないこともあるので注意しましょう。

まとめ

特に虫よけ対策が必要なのが6月~8月ごろになります。梅雨の時期はヤマヒルが多く、夏は蚊やアブ、ハチなど危険な虫に注意しましょう。

刺されてしまうとせっかくの登山も悲しい思い出になってしまうので、虫よけスプレーや肌を露出しないなど対策を万全にして登山を楽しみましょう。

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ファーストエイドキットは必要なものを個別で揃えるのもおすすめです。

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泊まり登山で山小屋を利用しよう。山小屋の重要性や基本的なマナー

泊まり登山で山小屋を利用しよう。山小屋の重要性や基本的なマナー

日帰り登山に慣れてきたら泊り登山にチャレンジしたいと考える方は少なくありません。「山小屋」を利用すればテントや食事に必要な道具を背負う負担を軽減できますし、悪天候になっても安心です。

疲れを癒し、力を得て登山を続けることができます。山小屋ではどんなサービスを受けることができるのでしょうか。またどんなマナーがあるのでしょうか。山小屋デビューしたい方必見ですよ!



泊まりの登山で山小屋はありがたい存在

泊まり登山で山小屋を利用しよう。山小屋の重要性や基本的なマナー

山小屋では疲れた体を休め、登山の活力を養える

到着してすぐは体が温まっていて血流がいいので、荷物を降ろしてストレッチしましょう。山小屋に入ってからは靴を脱いで、リラックスした状態でストレッチすることも忘れないでくださいね。疲労回復につながります。

意外と知られていませんが、疲労物質は尿に交じって排出されます。体内の水分を入れ替えることを意識してください。たくさん出した後は脱水症状にならないように、水分補給をしてください。

質のよい睡眠は大切です。山小屋では耳栓やアイマスクが役に立つかもしれません。標高が高いと眠りが浅くなることがあります。なかなか眠りにつけなくても、目を閉じるだけでも随分違います。

忘れてならないのが食事です。基本1泊2食が基本の山小屋が多いです。しっかり食べてエネルギーを回復させましょう。最近では次の日のお弁当を有料で用意してくれる山小屋も増えています。

山小屋の不便さも登山の楽しみの1つ

単山小屋はホテルや民宿とは違って、登山者が宿泊できる必要最低限の設備しかありません。それでも目的地を目指す中継地点になるのでありがたい存在です。感謝して利用するために知っておきたいルールがいくつかあります。

山小屋では基本的にお風呂はありません。環境汚染のため、歯磨き、洗顔もできない場合も少なくありません。磨き粉や石鹸が使えないことを念頭に置いて荷物を準備しましょう。

山小屋に泊まったとしてもゴミはすべて持ち帰りが鉄則です。

朝早く出発する登山者や朝焼けを見るために早起きする人がたくさんいるので、山小屋での消灯時間は早いです。他の登山者達への配慮を怠らないようにしましょう。

山小屋の売店では販売物の価格が高めです。それらは空輸や人が背負って山まで運ばれてきたものですから文句は言えませんね。必要なものであれば感謝して購入してください。

基本的な山小屋の利用方法

泊まり登山で山小屋を利用しよう。山小屋の重要性や基本的なマナー

山小屋には早めの到着と出発が基本

山小屋のチェックインは悪天候を除いて基本的に15時を目安に到着するようにしましょう。山の天気は変わりやすいので早めに到着できるように登山計画をきちんと立てておきましょう。

着いたら受付を済ませます。宿帳の記入、食事の要不要、翌日の行動予定などを記入します。登山者は早朝早くに出発する人も多いため料金は前払い制です。

夕食は17時頃からスタートします。チェックインした時に時間を確認しましょう。食事はエネルギー補給のために、また山の上まで食材が運ばれてきたことに感謝し残さず食べましょう。

就寝は20時頃です。電気で発電機おこす場合、一定時刻で消灯になる場合があります。消灯前に翌日の準備をしておきましょう。

起床時間は5~6時で朝食時間は山小屋によって異なります。朝食を山小屋で食べる場合、7時頃出発する人が多いですが、早朝に出発することもできます。

山小屋では宿泊者どうしの譲り合いも大切

山小屋の部屋は基本的に相部屋です。大部屋に雑魚寝、男女別相部屋、二段ベッド、寝具も布団と毛布、寝袋などさまざまです。

先客がいたら一言挨拶をするならお互いに気持ちがいいですね。疲れて休んでいる方も多いので大きな声でしゃべったり、騒いだりしないようにしましょう。

ご来光を見たい場合、深夜出発になります。まだ寝ている人もいるため大きな音を立てないように、またヘッドライトがまぶしくならないように配慮してください。

食堂の座席に限りがあるので最盛期の場合には、交代制で食べることも珍しくありません。食事を待っている人のことも配慮して食べ終わったらすぐに退出し、譲り合いの精神を示しましょう。

山小屋ではスペースが限られています。荷物の整理は前の日に自分のスペース内でしっかいり行い、コンパクトにまとめておきましょう。出発前に準備するのはマナー違反です。

山小屋のサービス内容は個々に異なる

泊まり登山で山小屋を利用しよう。山小屋の重要性や基本的なマナー

個室や食事、風呂などに注力する山小屋も増加中

着替え、いびきなど女性だけでなくプライバシーが気になる方は少なくありません。最近では、個室や食事、お風呂など他のサービスなどに力を入れている山小屋が増えています。

例えば「富士山・御来光山荘」は二段ベッドに壁と遮光カーテンが取り付けられた個室エリアが完備されています。その名のとおり山小屋からは壮大なご来光を見ることができます。

甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳の玄関口に位置する「北沢峠・こもれび山荘」はカーテンで仕切られたベッドスペースなのでプライバシーが確保され、安心です。それだけでなく、ボリュームのある食事や南信州のクラフトビールを味わえます。

八ヶ岳の赤岳鉱泉は標高2,000m以上の山小屋なのにボリュームたっぷりの鉄鍋ステーキやデザートなど食事のクオリティーが高いので有名です。

夏限定ですがお風呂にも入ることができますし、悪天候で動けない時に退屈しないように本も充実しています。また、怪我をしないための講習会、登山をいっそう楽しむための講習会なども行われています。

営業期間が限定されている山小屋も多い

富士山は標高が高く、気象条件も厳しいため、山小屋は7・8月の2か月しか営業しないところがほとんどです。

北アルプスなど多くの登山者が訪れる地域では6月中旬から10月中旬もしくは11月はじめというところが多いです。メインルートから離れている場合は夏季営業のみの場合があります。

登山者なら一度はやってみたい「山での年越し」。冬季営業している山小屋もありますが、積雪状況により変更になる可能性もあります。

冬山は素晴らしいものですが、多くの危険も伴います。山に入る前に必ず最新情報を確認してください。

登山シーズンが終わっても山小屋登山がしたいという方もいらっしゃるでしょう。そのような方のために、通年営業している珍しい山小屋もあります。

まとめ

登山をする上で山小屋の存在はとてもありがたいです。「ここは山の上なの?」と疑うぐらい設備が整ってる小屋もあり、登山の楽しみを広げてくれます。

山小屋ならではのマナーはしっかり守り、自分だけのお気に入りの山小屋をみつけてみてはいかがでしょうか。

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登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山を楽しく安全に行うには、事前の準備がとても重要です。特に前日の行動において注意しておきたいことがいくつかあります。

数日前、早ければ一週間以上前から、入念に準備を進めているのであれば、もう前日には万全の状態と思えるかもしれません。それでも前日にできることは様々なことがあります。それは、当日の登山をより有意義な時間にしてくれることでしょう。



登山は前日から始まっている

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山の準備は前日までに済ませておく

登山は朝早くから現地に向かい、十分な時間を確保して望むものです。そしてその間の食事や飲み物は、ほぼ自分で持っていく必要があります。体調も出来るだけ万全の状態でいるのが好ましいです。

体調管理、必要な物の準備や登山計画をしている時点で、登山が始まっていると言えます。当日、途中で身体がだるくなって頭痛を感じたり、必要な物が無かったり、天候が崩れたりなど不測の事態が起きるかもしれません。それらは前日までに行う準備によって、ほとんどを防ぐことが可能となるでしょう。

まず心掛けとしては、前日に仕事や学校があればできるだけ早めに帰宅して身体を休めておき、または休日であっても、身体に負荷をかけるような激しい運動は控えておきたいところです。

登山の成功には前日の食事も重要

お腹が空いて目眩がする、足元が覚束ない、頭がぼーっとする・・。大半の方は、一度は経験したことがあると思います。

身体に必要な栄養素が足りてない状態、要はエネルギーが切れているのですが、登山ではそれを「シャリバテ」といい、最悪、歩けないほどにもなるので恐れられています。

主に朝食を抜いたり、途中でエネルギーを補給できる食べものが無かったりする時に起きます。ですが、実は他にも要因があり、前日の食事の内容も関わってくるようです。

エネルギーは貯蔵が効くため、前日から意識した食事が重要となってくるのです。一番必要な栄養素は最終的に糖分となる炭水化物、つまりお米やパンをしっかり摂っておくことがポイントです。

登山の前日にやっておきたいこと

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山するコースの確認や天候のチェック

初めて登る山へ行く時は特にですが、現地の情報を欠かさず前日にチェックすることも重要です。

明日の天気はどうでしょうか。たとえ降水確率0%で快晴の予報だとしても、ここ数日に強い雨が降っていたり、台風が来たりした後は要注意です。

道中、地面がぬかるんで大変滑りやすくなっているかもしれません。あらかじめ決めていた登山コースも、途中、倒木や土砂崩れで通行止めになっている可能性もあります。必ず事前に調べておきましょう。

最近は、登山のコース上の天気が確認できる登山情報サイト「登山ナビ」というのもあり、有料ながら詳細が分かるので大変便利です。山頂付近の天気だけでも知りたい場合は「てんきとくらす」がおすすめです。こちらは無料で利用できます。

食材や足りない装備の調達とパッキング

登山に持っていくものは、前日にザックに入れてパッキングしましょう。ザックはいわゆる登山用のリュックサックのことで、腰や胸周りにも固定するベルトがついているので、より密着させて固定し、身体への負担を分散させる作りになっています。

必要なものの調達はなるべく前日までには済ませておき、前日はパッキングだけするだけ、という状態にするのが望ましいです。その時点で万が一足りてないものがあれば用意をします。

パッキングのコツですが、よく使うものは上の方、取り出しやすい所に入れるのが良いでしょう。外側にサイドポケットがあれば、そこに入れておくのもいいですね。そして重心をよせるため、重いものはできるだけ背中の方に入れると良いでしょう。

登山の前日に気をつけたいこと

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山の前日は十分な睡眠を

登山前夜、荷物のパッキングをし、現地の天気、登山道の状態をチェックし終えたらあとはお風呂へ入って寝るだけです。

人気の山の登山口付近にある駐車場は、早朝から混み合います。夜通し車を走らせ、現地で駐車場所を確保してから仮眠をとる方も多いです。

しかし、車中泊では睡眠時間は短い上、深い眠りも得られません。そのような状態で登山を開始すると、初めは調子が良くてもお昼頃に強い太陽の日差しを浴びて、目眩や頭痛を起こしたりする場合があります。

たとえ、登山口から少し離れた場所に駐車することになっても、自宅で十分に睡眠をとってから現地に向かうことをおすすめします。

睡眠不足による体力低下でせっかくの眺望を山頂で楽しむ余裕も無くなるのは悲しいですね。

アルコールはできるだけ控えよう

明日の登山を控え景気づけに一杯、寝付きも良くなる…と前夜の晩酌を楽しみにしている方もいるかもしれません。しかし、あまりおすすめはできません。

アルコールはたとえ少量であっても、翌日のパフォーマンスに影響を与えます。二日酔いになれば登山どころではないのは明らかですが、普段からお酒を嗜んでいる方にとっては、日々その影響を実感することは少ないかもしれません。

ところが、激しい運動をすると体力の消耗が大きくなります。ましてや登山は標高が高くなるにつれ気圧は下がり、酸素は薄くなり、低酸素状態は軽い酔いのような症状が出ることもあります。

それが酷い状態がいわゆる高山病です。快適な登山を行うため、アルコールはなるべく控えましょう。

まとめ

平日仕事で週末だけ山に行く会社員はなかなか夜に時間をとるのが難しく、登山前日に全部まとめてやってしまう…ということはよくあるかもしれないですね。

日帰り登山なら前日にパパっと済ませば問題ないですが、1泊、2泊の登山になると前日の夜だけでは時間がかかってしまいます。移動時間を考えると尚更ですね。

できるだけ平日の夜に必ず持って行くものだけを先にまとめておき、パッキングしやすい状態にしておくのがポイントです。

細目に準備しておくことで前日の時間や睡眠時間に余裕が生まれるため、登山そのものを楽しめることになります。

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登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山でいざというときに役立つのが「ホイッスル」です。滑落や遭難、ケガで動けなくなったときに救助を呼ぶために使用します。

グループ登山では距離が離れたときに大声を張り上げるより音を遠くまで伝えることができるので、合図としても使えます。

価格も比較的安く、小さくて軽いので、登山にぜひ持って行ってほしいアイテムのひとつです。今回はそんなホイッスルの使い方や種類をご紹介します。



ホイッスルは単独でもグループ登山でも有効

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山でのホイッスルは合図や危険を知らせる手段

ホイッスルは警告を発するのに有効です。たとえば落石などの危険に気が付いた時、他の登山者に知らせることができます。ホイッスルの音は木々の音や川の音にかき消されない音なので、他の登山者も気づいてもらいやすいです。

グループでの登山においては合図としてホイッスルを用いることができます。例えば、「応答せよ」「登ってこい」「登るのは待て」などです。

ホイッスルで合図し合えるとうれしいものですが、吹きすぎには注意が必要です。不必要に吹くと他の登山者が危険への警告音と勘違いするかもしれません。

霧の中で歩行する時にも自分の居場所を知らせる手段として有効です。この場合もライトと併用し適切に使いましょう。

単独登山ならホイッスルは緊急時の命綱

単独登山では、滑落や転倒で怪我をして動けなくなったときに、近くに人がいなければ気づかれる可能性が低くなります。声を出すのも難しい場合もあるので、助けを呼ぶためにホイッスルが役立ちます。

ホイッスルを使えば少しの力で音を遠くまで響かせることができます。

ただ、やみくもに吹くのではなく遭難信号を覚えておくと良いですよ。遭難信号はホイッスルを1分間に6回(10秒に1回)のリズムで鳴らします。その後、1分休みます。これを繰り返します。

応答信号は1分間に3回(20秒に1回)のリズムで鳴らし、1分間休むを繰り返すことで遭難信号に答えることができます。

遭難信号を忘れてしまったらモールス信号のSOSでも大丈夫です。「3短点・3長点・3短点…」です。

とはいえ、遭難してしまったらパニックになり信号もSOSも忘れてしまうかもしれません。そんなときはなんでもいいのでピーピーと吹いて必死に助けを呼びましょう。

登山用ホイッスルの使い方を事前に知っておこう

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

「ピッピッ」と強く吹くと高い音が出て効果的

ホイッスルを吹かなければいけない状況にならないことを願いますが、いざとなったときに使えないなら意味がありません。事前にホイッスルの鳴らし方を練習しておくと安心ですよ。

登山用のホイッスルは学校で使っていた体育用の笛とは吹き方が異なります。同じように吹いても大きな音はでません。実は大きく遠くまで聞こえるように鳴らすのにはコツがあるのです。

長く吹くのではなく、「息を一気に吹きかける」感じです。瞬発的に強く吹きます。遠慮なく思いっきり吹いてください。

ピッピッと強く吹くことで大きく高い音が出るので効果的です。練習する時はご近所迷惑にならないように気を付けてくださいね。

ホイッスルを意味なく吹くことは控えよう

ホイッスルはいざというときのためのものなので、意味なく吹くことは避けましょう。遭難者や怪我をして動けない人など本当に困っている人からの笛が聞こえなくなるかもしれません。

他の登山者が警告音と勘違いするかもしれません。そうなると驚かせて迷惑をかけることにもなりかねません。そうでなくても不必要な音は他の人を不快な思いにさせるかもしれません。

グループ登山では出発や到着の合図にホイッスルを鳴らして知らせることがあるようです。本来ホイッスルは警告や異常を知らせる合図です。

気を付けて使わないと、他の登山者が「何かありましたか」と心配して駆けつけることになったケースもありますので注意しましょう。

登山用ホイッスルの種類はさまざま

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

ホイッスルの素材は金属製やプラスチック製

それぞれの登山スタイルに合わせてホイッスルを選ぶとよいですね。ホイッスルの素材は金属製やプラスチックがほとんどです。泥まみれになって汚れたり、水に濡れても使えるものを選びましょう。

プラスチック製のホイッスルは、軽くて雨や水にも強いのが特徴です。メンテナンスも簡単にできるので人気が高いです。ただプラスチックは金属と比べると割れたり、ヒビがいったりしやすいというデメリットがあります。

同じプラスチック製でも大きさや形状によって弱い息でも大きな音が出るもの、強く吹かなければ音がでないが指向性の優れたものなど、性能が異なります。素材だけでなく特徴と合わせて覚えておくと選びやすいですよ。

金属製は耐久性があり、ニッケル、ブリキ、アルミ、真鍮などの種類があります。アルミ製のホイッスルは高くよく響く音が出ます。

登山用ホイッスルは大きさや形状に応じて3種類

登山用のホイッスルは大きく分けて3種類あります。

①本体が大きく、大きな音が出る
②薄くてコンパクトだが、力強く吹けば大型に負けない音が出る
③コンパクトで弱い息でもある程度の音は出る

アウトドアショップにはいろんな種類のホイッスルが売っていますが、衛生上試し吹きや吹き比べができないので種類頃の特徴を知っておくと選びやすいですね。

①のタイプは大きなホイッスルは少し息を吹くだけでビックリするくらい大きな音が出ます。

②のタイプはシンプルな作りで軽く息を吹き込むくらいでは音がなりませんが、大きく強く息を吹き込むと大型のホイッスルに負けないほどの大きな音が出ます。高音です。

③のタイプはキーホルダー感覚でいつでも身近に携帯できます。軽いし、デザイン性にも優れています。大型ほど大きな音はでません。

登山におすすめなのは①②ですね。

まとめ

登山用ホイッスルはいざというときのために役立つ必需品ともいえるものです。足が動かなくなったときでもすぐに取り出せるように首から下げたり、ポッケに入れておくのがおすすめです。

ホイッスルは比較的安価なため購入しやすいですが、登山に持って行く前に一度テストも兼ねて吹いてみましょう。思っていたより強く吹かないと音が出ない場合もありますので、感覚を掴んでおきます。

使う頻度は少ないかもしれませんが、コンパクトで持ち運びやすいため常備品として備えておきましょう。

▼ホイッスルのご紹介

▼山のエマージェンシーの知識

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初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

「体力がないから山に登る自信ない…」「遭難とか怖そう…」など、登山は未経験者からすると距離が遠いイメージをもたれてるようです。実際そのような感想を聞いたこともあります。

しかし、登山と言ってもハイキング感覚のコースやロープウェイを利用して頂上周辺を歩くといった山もたくさんあります。登山に興味あるけどまだ自信がない方はそういった登山ルートを選び少しずつ慣れていくのがおすすめです。

今回は魅力的な低山も多い、関東にある初心者にやさしい登山ルートをご紹介します。



日帰り登山でも十分な計画と装備を準備しよう

初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

低山の日帰り登山とはいえ計画はしっかりと

旅行の計画を立てるのと同じように登山でも計画を立てます。計画を立ててる時間は楽しいひとときですね。

どんなルートを歩くのかがイメージできるよう事前の情報収集が安全登山への第一歩です。登山計画を立てるポイントを順を追ってご紹介します。

①どの山に行くのか決める

まずはどの山を登るのかを決めます。初心者の方でよくわからない人は登山経験者の意見や本を参考に選ぶのがよいでしょう。中には初心者にやさしくない登山ルートを初心者向けと紹介しているものありますのでご注意ください。最初に参考にする項目は下記2つになります。

・往復にかかる時間(3~5時間を目安に)
・標高差(200~300mがおすすめ)

慣れてきたら少しずつ幅を増やしていくのがおすすめです。

②その日の天気やルートをチェック

テレビの天気予報で晴れだったとしても、山の天気も晴れとは限りません。街と山の天気は違うものと意識することが大事です。山の天気情報は色々なサービスがありますので「◯◯山 天気」と検索してみてください。

無料のサービスでは「てんきとくらす」や「天気.jp」などが人気ですね。さらに詳しく知りたい方は有料アプリを利用するのもいいですよ。

③出発と下山の時間を設定する

計画で一番大事なのは出発時間と下山時間を決めることです。下山時間は日が暮れる前の15時を目安としてするのが一般的です。そこから逆算すると何時に出発するのが良いのかが決まってきます。

登山ルートにはポイントがありますので、各ポイントや頂上に何時に着くのがベストなのかも把握しておきましょう。「YAMAP」や「山レコ」などの地図アプリを活用するとおおよその目安が定まってきます。

④装備や持ち物を確認する

山と時間が決まったら装備や持ち物をチェックします。登山靴、ザック、レインウェアなど基本装備がおさえておきたいところですが、観光地化されている山なら全部揃ってなくてもいいでしょう。

こちらの記事では持ち物リストがダウンロードできるようになっています。日帰りと泊まりで必要なものを分けていますので参考までにチェックください。

⑤登山中はタイムマネジメントを意識する

登山中は計画通りの時間にポイントを通過しているかチェックしながら歩きます。地図アプリを利用していればリアルタイムで自分の位置がわかるよいになっているのでとても便利です。

出発時間が予定より遅くなってしまったり、天候が悪くなりそうなら引き返すという選択も必要です。

⑥下山後、疲れた体をセルフケア

何事もなく下山できたら温泉に浸かったり、マッサージするなど疲れた体を癒してあげてください。登山は2,000kal以上消費するといわれており、体に大きな負荷がかかっています。ストレッチや足のマッサージでケアをすると回復が早くなります。

初心者向け関東の日帰り登山ルート

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レベルに応じた登山が楽しめる「高尾山」

高尾山は世界一の登山客数を誇る関東の名山です。その標高は599mと低く、普通のスニーカーでも登るのは苦ではないと言われています。

高尾山にはいくつかのコースがあり、コースによってはやや上級者向けのところもあります。麓の参道や山中、食事ができるお店も多く存在しますが、特におすすめの施設や、見どころを簡単にご紹介していきます。

緑と水が織り成す、東京屈指の癒しスポット「御岳山」

東京都青梅に位置する御岳山は、山岳信仰で有名な霊山です。ケーブルカーで登った後の沢沿いを進むロックガーデン周遊は標高差が100m弱のゆるやかなコースで、ハイキング感覚で楽しむことができます。

霊山なので、寺や神社の僧が利用していた宿坊がいくつかあります。一般の登山客も有料で泊まることができるという、関東圏では珍しい特徴があります。

春の訪れを知らせる蝋梅が美しい「宝登山」

宝登山は埼玉県秩父郡長瀞町に位置する標高497mの低山です。山頂までロープウェイで気軽に登ることもできます。

ロープウェイ山頂駅の周辺にはロウバイや梅園、動物園や、歴史深い宝登山神社の奥宮があります。登った後、名峰「武甲山」をはじめとした秩父連山を望む景観も見どころです。登山以外にも様々なアクティビティにも富んだ名山と言えるでしょう。

体力が必要な中級者向き「鍋割山」

実は全国に鍋割山という名の山はいくつかあり、関東では他に奥多摩に同じ名前の山が存在しています。今回は、神奈川県の丹沢山地にある鍋割山についてのご紹介です。

標高差があり、急登が続く箇所があるため体力が必要です。ある程度経験を積んでから挑戦することをおすすめします。頂上では名物の「鍋焼うどん」を販売しています。道中ではブナの原生林を一年中楽しむことができます。

まとめ

今回ご紹介した山以外にも奥多摩や秩父、丹沢など関東には電車でもアクセス可能な山がたくさんあります。近年のアウトドア人気も相まって自然を楽しむアクティビティは広まってきています。

雑誌やネットなどで調べれば、どれくらいの山レベルなのかはわかりますので、最初は登山口から3~5時間で往復できるルートを選ぶことをおすすめします。慣れてきたら行動範囲を広げて、自分の好きな山を見つけてみてはいかがでしょうか。

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登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

登山用のヘルメットと聞くと経験豊富な登山者が穂高岳や槍ヶ岳などの高い山で使うものと、低山やハイキングをメインにしてる人にとっては遠い存在ですね。

もちろん高い山では落石や滑落をする可能性も高まりますが、高い山ではなくてもヘルメットが必要な場合もあります。

今回はいざというときに頭部を守ってくれる登山用ヘルメットの必要性や選び方をご紹介いたします。



登山用ヘルメットの必要性

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

転倒や落石から頭部を守ってくれる

下山中に足を滑らせて転びそうになったことはありませんか?いくら気をつけていても、急な岩場やぬかるんだ道に足を踏み入れてしまうと滑って転んでしまうケースも少なくありません。

特に秋から冬にかけては登山道に落ち葉が積もっており、滑りやすくなります。転び方によっては、頭を強くうってしまい致命傷を負う可能性もあるのです。

岩場では落石の危険も潜んでいます。2019年8月下旬、多くの登山客が訪れる富士山で落石による死亡事故が起きました。落石防止のネットが張られてない場所だったため、落石の危険は少ないと判断されていたのです。

スタッフが事前にチェックしたはずの登山道でも、落石は十分に起こり得ることを知っておかなければいけません。

登山道での転倒なら頭部を守ってくれますが、高い所からの滑落や落石はヘルメットを被っていれば安心とは言えませんが、ケガが軽くなる可能性はありますので、ヘルメットは登山において必要な装備なのです。

ヘルメット着用の推奨地域がある

登山中の遭難では、およそ4人に1人は頭部の怪我を負っていると聞きます。そしてその要因は滑落、転落、転倒がほとんどです。

それらが多い地域の自治体では、登山用ヘルメット着用の推奨地域に指定されています。そういった地域では、実際にヘルメットのおかげで助かった登山客の事例もあります。

ヘルメットが推奨されている山域で代表的なのは、日本アルプスの北・中央・南、全ての地域を含む長野県です。

全国第3位の標高を誇る穂高連峰は、日本でも有数の険しい岩場を擁することもあり、多くの地域で着用が推奨されています。ヘルメットを有償でレンタルしている山小屋も少なくありません。

ただし、長野県も自ら喧伝していますが、推奨地域でなければヘルメットが不要という主旨ではないというところは心に留めておきましょう。

登山用ヘルメットの種類は大きく2つ

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

重たいけど丈夫な「ハイブリッドタイプ」

有用な登山用ヘルメットですが、その種類は大きく2つに分けられます。ハイブリッドタイプとインモールドタイプです。

まずハイブリッドタイプの方ですが、発泡ポリスチレン、いわゆる発泡スチロールのインナーを強化プラスチックで覆うような作りをしており、丈夫で耐久性に優れ、比較的値段も安い物が多いという特徴があります。

発泡スチロールはよく精密機器等の郵送の際、緩衝材として使われることも多いように、外部からの衝撃を吸収するので、頭へのダメージを軽減する効果が期待できます。

デメリットとしては、耐久性を重視するあまり、できるだけ頑丈なプラスチックで全体を覆うため、どうしても重くなりがちなのと、通気孔が小さく蒸れやすいところでしょうか。

軽いけど高価な「インモールドタイプ」

一方のインモールドタイプは、インナーに同じく発泡スチロールを用いていますが、外郭はポリカーボネートという特殊なプラスチックで出来ています。ハイブリッドに比べてヘルメット自体の耐久性は低く、やや高価なところがデメリットです。

ただ、その欠点を補うほどの「軽さ」があります。通気も良いため蒸れにくく、内側が頭に沿った形状をしているのでフィット感は優れています。デザインもカジュアルな物が多く、最近はこちらの方が人気なようです。

登山用ヘルメットを選ぶポイント

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

実際に試着してから選ぶことをおすすめ

ヘルメットには2つの種類があり、形や色もそれぞれに多くの物があります。人によってサイズや頭の形も違うので、実際選ぶとなると事前の試着をおすすめします。

フィット感は人それぞれではありますが、ある程度の基準はあります。ヘルメットのヘッドバンドを調節してもブカブカして動きが固定されなかったり、締付けが弱く感じるものは駄目でしょう。

また、あごひもを全部締めてもグラつきが生じる、作り自体が甘くてすぐ壊れそうなものも良くありません。

レインウェア等、フード付きのジャケットと併用できるのかもポイントです。最近の登山用フード付きウェアは大体対応していますが、手持ちの物に合わせるのでしたら、一緒に試着してみましょう。

EN規格や国際山岳連盟の規格マークも確認を

重要ながら盲点になりやすい要素が規格マークです。その有無によって、登山に関する国際安全基準にクリアしているかが分かります。

実は日本では登山ヘルメットの規制は特に存在せず、規格マークがなくても登山用として販売も可能なのですが、当然、それは国際安全基準のテストに合格していない商品ということになります。

ないよりはマシというレベルなので、規格がついてないものはできるだけ避けたいところです。なかには落石の可能性がある登山では不向きとされる超軽量タイプ等もあるので、気をつけましょう。

存在するのは2つのマークだけです。欧州規格の安全テストにパスした「EN12492」と、国際山岳連盟の「UIAA」です。こちらの両方か、もしくは片方が表示されているものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

登山用ヘルメットは万が一のときに頭を守ってくれる大事な装備です。ちょっとしたハイキングには必要ありませんが、北アルプス、南アルプスなどに行く際は持って行った方がいいかもしれません。

種類も豊富にあるので軽さを選ぶか頑丈さを選ぶかによって好みは分かれてくると思います。購入する場合は一度手にとって自分の頭にフィットするヘルメットを選ぶことをおすすめします。

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