登山(アウトドア)で使える財布の選び方。軽くてコンパクトなおすすめ財布を紹介

登山(アウトドア)で使える財布の選び方。軽くてコンパクトなおすすめ財布を紹介

皆さんは登山時いつもどのような財布を持って行きますか?普段使いの財布をそのまま使用する方もいると思いますが、登山で使う場合は注意が必要です。

もし登山中に雨が降れば財布が濡れてしまい、お札やカードまで濡れてしまう可能性があり、持ち運ぶには大きすぎる場合もあります。今回は登山やアウトドアシーンでも安心して使用できる財布の選び方を解説します。おすすめのウルトラライト財布も紹介しますので参考にしてください。



登山(アウトドア)に適した財布と選び方

登山(アウトドア)で使える財布の選び方。軽くてコンパクトなおすすめ財布を紹介

コンパクトで軽く丈夫な財布がおすすめ

アウトドア用の財布は軽くてコンパクトな物が多いです。財布自体が薄ければウェアのポケットに入れても動きの邪魔になりませんし、軽い方が軽量化できるため、結果的に体力の消耗を抑えることにも繋がります。

また、アウトドア向けの財布は耐久性に優れた素材を使用しています。代表的な素材と言えばナイロンですが、一般的に400~1680デニール程度の生地が財布には使われています。

デニールが高いほど耐久性は高くなりますが、生地が分厚くなり嵩張ってしまうので注意しましょう。最近ではカード入れや小銭入れの配置や構造に工夫をこらし、コンパクトでありながら収納力も兼ね備えている多機能な財布も登場しています。

防水性やストラップがあると便利

登山用の財布には防水または撥水加工が施されている物を選ぶと良いでしょう。山の天気は変わりやすく、突然の雨で濡れてしまうことも考えられます。

防水機能付きの財布の場合、中身をしっかりガードしてくれるので安心です。また汗をかきやすい夏場にポケットの中が蒸れてしまっても財布を清潔に保つことができます。

そしてあると便利なのがネックストラップが付いている物です。登山中、財布を落としてしまい気付かず進んでしまうこともあります。ネックストラップが付いていると手ぶらで動くことができ、財布を落とすといった心配もありません。

ストラップが付属していなくても財布の外側にリングがあれば別途購入したストラップを付けられるので、チェックしておきましょう。

登山(アウトドア)におすすめの財布5選

グラナイトギア(GRANITE GEAR)「トレイルワレット」

登山におすすめの財布、一つ目はグラナイトギアのトレイルワレットです。特徴は何といってもその軽さ。Sサイズはわずか9g。LサイズはSサイズのおよそ2倍の大きさですが、それでも重さは19gしかありません。

内側にカードを収納できるポケットも付いており非常に便利です。外側にはカラビナが付いているので、ネックストラップを別途購入すれば財布に装着することもできます。

カバンと繋げるようにするのも便利です。ポケットティッシュなどを入れておくのも良いでしょう。カラーバリエーションも豊富で、好きな物を選ぶ楽しみもあります。

モンベル(montbell)「トレールワレット」

おすすめの財布、二つ目はモンベルのトレールワレットです。モンベルといえばアウトドアでお馴染みの有名ブランドですよね。コンパクトでありながら耐久性も両立しており、財布にもモンベルのこだわりが感じられます。

330デニールのナイロン製で重さは15g。三つ折り式で軽量ながら優れた収納力を併せ持っており、紙幣や硬貨、複数のカードを機能的に収納することができます。

サイズは高さ10.1×幅7.2cm。手の平に収まりそうなサイズの非常にコンパクトなお財布です。少しでも荷物を小さくまとめたいという時には欠かせません。

カリマー(karrimor)「ナイロンウォレット」

おすすめの財布、三つ目はカリマーのナイロンウォレットサイフVT walletです。カリマーはイギリス発祥のアウトドアブランド。1946年創業の長い歴史を持っています。

素材には高強度ナイロンが使用されており、非常に丈夫です。大きなポケットが付いているので収納力も抜群です。カードを収納するスペースもあり、普段使いにも対応できます。

ストラップはネックストラップとハンドストラップの2WAYタイプ。登山中にうっかり紛失してしまう心配もありません。スマートなデザインなのでプレゼントにもおすすめです。

アンドワンダー(and wander) キューベンファイバーウォレット」

四つ目にご紹介する財布はアンドワンダーのキューベンファイバーウォレット。ダイニーマ繊維をUV樹脂でラミネートしたキューベンファイバーという素材を使用しています。これはヨットのセールなどにも利用されている素材であり、軽い上に高い防水性と強度を兼ね備えています。

中のカードケースは取り外し可能で、カードを使わない時はケースごと外して置いて行くことも可能です。デザイン性も優れており、他の登山用ウォレットとは一味違う風合いを持っています。他の人と違う物を持ちたいという方には特におすすめです。

マムート(MAMMUT)「スマートウォレット ウルトラライト」

最後にご紹介するのはマムートのスマートウォレットウルトラライトです。こちらも有名なアウトドアブランドですよね。

クレジットカード用のお財布となっており、カード二枚と硬貨を収納することができます。特徴は0,2cmという薄さ。これにより重さも14gと非常に軽量です。

財布としての機能を割り切っている分、この薄さと軽さを実現しているわけですね。撥水性もあり、もちろんアウトドアの場面にも向いています。最近の買い物はほとんどキャッシュレスで済ませているという方は、こちらの財布でも十分でしょう。

お気に入りの財布を持って登山に行こう!

登山グッズ全てのことに言えることかもしれませんが、やはり濡れてしまうリスクがあるので防水性のある財布がが最適です。また持ち運びがしやすいようにコンパクトかつ軽量なものが望ましいでしょう。

ポリエステルやX-PACの素材を使ったものなどお洒落で可愛いものもありますのでお気に入りの財布を探してみてはいかがでしょうか。

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日光白根山(にっこうしらねさん)

ロープウェイで関東の最高峰「日光白根山」へ!天空の足湯やカフェも満喫

【山域】日光山系【標高】2,578m

日光白根山(にっこうしらねさん)

日光白根山は日本百名山に数えられる、関東以北で一番高い山です。かつては信仰の山として早朝から夕方まで歩き通しで登っていた厳しい山でしたが、現在はロープウェイで標高2,000mまで一気に登れ、日帰りで気軽にアプローチできる山となっています。

この記事では、天空の足湯やカフェも楽しめる日光白根山の登山コースやおすすめポイントを紹介します。



日光白根山(にっこうしらねさん)の基本情報

日光白根山の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。

日光白根山(にっこうしらねさん)の場所

日光白根山は群馬県利根郡片品村と栃木県日光市の境に位置する、日光火山群のひとつ。
日光火山群は男体山や女峰山といった標高2,000m級の山々が連なる東日本有数の山塊です。
その中でも最奥に位置する日光白根山は、別名「奥白根」とも呼ばれます。

山頂付近は森林限界を超える岩稜帯のため、日本アルプスにも似た雄々しい山容に目を奪われますよ。

日光白根山(にっこうしらねさん)の歴史や特徴

日光白根山(にっこうしらねさん)の歴史

「白根山」という山名の由来は、山麓が白い溶岩で覆われていることです。他にも「草津白根山」など同じ白根山という名前の山が多くあるため、区別して「日光白根山」と呼ばれます。

古代から何回も噴火を繰り返してきた日光白根山は「二荒山(ふたあらさん)」とも呼ばれ、昔から降灰による農作物への被害が出ないよう登拝して祈願していたそう。

最後の噴火は明治22(1889)年と記録されていますが、近年でも2001年や2011年に地震が発生している生きた火山です。

山岳信仰もさかんで、山中には登山道のほかに山岳信仰の文化財を巡る「史跡散策コース」も整備されています。

ロープウェイ山頂駅すぐの場所には二荒山神社が鎮座していますので、登山前にお参りしてみてはいかがでしょうか。

日光白根山(にっこうしらねさん)の特徴

日光白根山は美しくも荒々しい景観と豊富な高山植物が特徴で、昭和32年に国立公園の特別保護区に指定されています。

主峰の標高は2,577mと関東以北の山の中でいちばん高い山で、深田久弥の選んだ日本百名山の一つです。
外輪山には五色山、前白根山、座禅山、白根隠山を従え、その内側には弥陀ヶ池、五色沼といった湖沼があり、主峰へのピークハントだけではない周遊の楽しさが味わえます。

また、登山道もきれいに整備されているので歩きやすく、ロープウェイ山頂駅付近には「天空の足湯」「天空カフェ」などゆっくりできる施設も充実。

レジャー目的の観光客からベテランハイカーまでレベルに応じて楽しめる山です。

日光白根山(にっこうしらねさん)山頂上からの景色

森林限界を超える岩稜帯にある山頂からの景色は360°遮るものがない大パノラマ!すぐ下にコバルトブルーの神秘的な五色沼を見下ろし、近くには日光連山の男体山や中禅寺湖を望みます。

さらには、谷川岳、浅間山、燧ケ岳や新潟の山々、そして北アルプスや富士山まで見える日も。山頂直下の岩場の急登の登りはキツいですが、疲れが吹き飛ぶような絶景が待っています。

日光白根山(にっこうしらねさん)で見られる花や植物

日光白根山に多く咲いていることから名付けられた「シラネアオイ」はロープウェイ山頂駅付近の森林に群生しています。

シラネアオイ6月中旬~下旬

コマクサ6月下旬~8月下旬

エゾリンドウ8月下旬~9月下旬

日光白根山(にっこうしらねさん)の主要コース

ロープウェー駅を起点とした周回コースを紹介します。まずは山頂を目指して登り、眼下に見える五色沼へ。

弥陀ヶ池、遊歩道のある七色平を巡りロープウェー駅へと戻る、山頂ピストンより少し長めのコースなので、早めの出発を心がけてください。

白根山~五色沼~弥陀ヶ池周回コース(日帰り)

【出発地】
ロープウェイ山頂駅
【標高差】
588m
【歩行距離】
約8.7km
【歩行時間】
約5時間45分
【トイレ】
野上駅、萬福寺、宝登山山頂、宝登山神社、長瀞駅
【備考】
宝登山小動物公園、宝登山神社周辺に売店があります。
【コース】
山頂駅→七色平南分岐→日光白根山山頂→避難小屋→五色沼→弥陀ヶ池→→七色平→六地蔵→山頂駅

▼日光白根山ロープウェイまでのアクセス情報

【交通機関を利用される方】

日光白根山ロープウェイまではJR沼田駅もしくはJR上毛高原駅からバスを乗り継ぐ方法があります。

①上野駅より高崎線・上越線「沼田駅」下車
②「沼田駅」より路線バス鎌田行きに乗り「鎌田」にて下車
③「鎌田」より路線バス湯元温泉行き「丸山高原」にて下車

その他にも、上越新幹線「上毛高原駅」を利用したルートもあります。
上野駅(上越新幹線)→上毛高原駅→路線バス「鎌田」→路線バス「丸山高原」

鎌田からのバスは季節運行のため事前にチェックしてください。

【参考リンク】
関越交通株式会社 路線バス

【お車でアクセスされる方】

車で日光白根山ロープウェイへアクセスする場合は関越自動車道の沼田ICから約50分ほどで到着します。また、川口JCT→宇都宮IC(宇都宮道路)→清滝ICから60分のルートも利用できます。

丸沼高原スキー場駐車場

【駐車台数】
2400台
【料金】
無料
【トイレ】
あり

【参考リンク】丸沼高原スキー場 アクセス・駐車場

※情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

日光白根山(にっこうしらねさん)の天気

登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも多々あります。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考ください。

日光白根山(にっこうしらねさん)登山時の注意

①登山する際は必ず地図を持っていきましょう。※コンパスもあるのがベストです。
②山歩きの基本3大装備「登山靴」「ザック」「レインウェア」を準備して登山に挑みましょう。※行程や季節により異なりますので山行計画に合った装備や道具を準備しましょう。
③登山届けの提出、山岳保険も忘れずに。
④登山に慣れていない方は経験者と行くようにしましょう。
⑤危険を感じたら引き返すようにしましょう。
⑥冬や残雪期の登山は技術や装備が必要です。無理な計画をせずにご自身に合った登山計画を立ててください。
⑦動物に遭遇してもエサを与えないようにしてください。
⑧ゴミは持ち帰りましょう。

▼山の地図は登山・トレッキングに必ず持参しよう!

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日光白根山(にっこうしらねさん)のお立ち寄り日帰り温泉

丸沼高原センターステーション 座禅温泉

丸沼高原センターステーション 座禅温

日光白根山ロープウェイ駅に併設された日帰り温泉。休憩用の広間もあります。

【料金】
大人 700円
【営業時間】
13:00~18:00(最終入場 17:00)
【定休日】
不定休(日光白根山ロープウェー運休日等)
【TEL】
0278-58-2211
【設備】
大浴場、サウナ、食事処、休憩室、レンタルタオル(有料)、シャンプー・リンス、ドライヤー

【公式サイト】丸沼高原センターステーション 座禅温泉
※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

日光白根山(にっこうしらねさん)のグルメ

日光白根山登山時のグルメをご紹介いたします。

天空カフェ

日光白根山(にっこうしらねさん)

ロープウェイ山頂駅にある、オープンテラスで飲食できるカフェ。

【メニュー】
パスタ ¥1,000
フレンチトースト ¥900
スムージー ¥500
【営業時間】
10:00~15:30
【備考】
メニューや料金、営業時間は変更になる場合があります。詳しくは現地・施設へご確認ください。

【公式サイト】天空カフェ
※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

日光白根山(にっこうしらねさん)登山のまとめ

ロープウェー利用で2000mまで楽々と高度が稼げるため、日帰りで天空の絶景が楽しめる日光白根山。公共交通機関を使う場合は、都心からでもアクセスに時間がかかるので前泊・後泊で余裕を持った計画を立てましょう。

日光白根山は麓に温泉が多いのも魅力的です。湯元温泉や座禅温泉、丸沼温泉などさまざまなお湯を楽しむのもいいですね。目的やルートを変えて何度でも訪れたくなる日光白根山へ、ぜひ登ってみてください。

榛名山(はるなさん)

榛名湖を望む絶景を楽しめる「榛名山」往復2時間で気軽に1,400mの頂上へ!

【山域】上毛三山【標高】1,449m

榛名山(はるなさん)

群馬県の榛名山(はるなさん)は、カルデラ湖である榛名湖を囲む外輪山と中央の榛名富士をあわせた総称です。

カルデラ内にある榛名富士は、きれいな円錐形の美しい形が目を引く榛名のシンボル。往復2時間もかからずに登れる低山ですが、富士山やスカイツリーを望めるほど遠くまで見渡せる絶景が魅力です。

そんな榛名山の登山コースや周辺スポットなど、日帰りでもたっぷり楽しめる見どころをお伝えします。



榛名山(はるなさん)の基本情報

榛名山(はるなさん)の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。

榛名山(はるなさん)の場所

榛名山は群馬県高崎市にある山で、同じ群馬県にある赤城山、妙義山とあわせて「上毛三山(じょうもうさんざん)」とも呼ばれます。

実は「榛名山」という名前の付いた山はありません。榛名湖を取り囲む烏帽子ヶ岳(えぼしがたけ)、鬢櫛山(びんぐしやま)、掃部ヶ岳(かもんがたけ)などの山々を総称して「榛名山」と呼びます。

中でも端正な山容が目を引く「榛名富士」がもっとも有名で「榛名山ロープウェー」を使えば、気軽に頂上まで行け、観光スポットとしても人気があります。

榛名山(はるなさん)の歴史や特徴

榛名山(はるなさん)の歴史

榛名山は火山活動によりできた山です。今からおよそ50万年前から激しい噴火が何度も繰り返され、約5万年前の噴火で現在のカルデラができあがったとされています。

榛名山は上毛三山の赤城山、妙義山と同じく山岳信仰が盛んな山。榛名山の中腹にある榛名神社は奇岩に囲まれ、不思議な雰囲気のある関東でも有数のパワースポットとして人気があります。

榛名山の伝承として有名なのは、ダイダラボッチ(巨人)が土を盛って榛名富士を作り、土を掘った部分が榛名湖になったという話です。富士山よりも高くしようとしたのですが、夜明けが来たため土を盛るのを途中でやめて低い山になったそうです。

たしかに榛名富士は富士山にそっくりで均整の取れた形をしているので、ダイダラボッチが作ったのかもしれないと思えてきますよね。

榛名山(はるなさん)の特徴

榛名山の特徴はなんといっても「富士」の名にふさわしい、榛名富士の均整の取れた美しい山容でしょう。

カルデラ湖である榛名湖を取り囲む外輪山は複雑な地形をしていますが、榛名富士だけは自然が作り出したとは思えないほど整った形をしていて驚きます。

また、榛名山周辺は春は花々、夏は榛名湖の水上アクティビティ、秋は紅葉、冬はワカサギ釣りと、年間を通して訪れる人が多い観光スポット!

体を動かした後は有名な伊香保温泉街に宿泊するなど、登山だけではないプラスαの楽しみが多いのも特徴です。

榛名山(はるなさん)頂上からの景色

榛名富士の頂上からは関東平野や秩父連山、上州の山々を一望できます!東側には同じ上毛三山の赤城山や、天気がよければ筑波山まで見られることも。

空気が澄んでいれば南側に富士山を望める日もあります。また、眼下に広がる榛名湖は、風がない日には湖面が鏡のように山の形を映し出すことがあるので、運が良ければ「逆さ榛名富士」を見られるかもしれませんよ。

榛名山(はるなさん)で見られる花や植物

夕暮れに花を咲かせるユウスゲは夏に涼を感じる美しい花。沼ノ原地区一帯には、ヤマツツジとレンゲツツジが約50,000本群生しています。

ユウスゲ7月下旬~8月下旬

ヤマツツジ5月下旬~6月中旬

レンゲツツジ6月中旬~下旬

榛名山(はるなさん)の主要コース

榛名山のシンボル、榛名富士を登るハイキングルートを紹介します。危険な個所はなく、距離が短いので一気に登れて360°の絶景が楽しめる初級ルートです。

あえてロープウェーを使わず、ちょっと頑張って登ってみてはいかがでしょうか。

榛名富士コース(日帰り)

【出発地】
群馬バス「榛名湖」バス停
【標高差】
293m
【歩行距離】
約5.4km
【歩行時間】
約1時間55分
【トイレ】
榛名公園 観光案内所、榛名公園ビジターセンター、榛名高原駅、榛名富士山頂駅
【備考】
ロープウェー榛名富士山頂駅に自動販売機があります。
【コース】
榛名湖バス停→ 榛名公園ビジターセンター→榛名富士山頂 → 榛名公園ビジターセンター →榛名湖バス停

▼榛名山までのアクセス情報

【交通機関を利用される方】

榛名山へは高崎駅より「榛名湖」行きのバスでアクセスできます。

①JR「高崎駅」下車
②群馬バス「榛名湖行き」へ乗車し、終点の「榛名湖」にて下車

【参考リンク】
株式会社群馬バス

【お車でアクセスされる方】

車でアクセスする場合は、関越自動車道渋川伊香保ICから約40分、高崎ICから60分で到着します。

榛名公園ビジターセンター駐車場

【駐車台数】
126台
【料金】
無料
【トイレ】
あり

【参考リンク】榛名公園ビジターセンター

※情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

榛名山(はるなさん)の天気

登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも多々あります。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考ください。

榛名山(はるなさん)登山時の注意

①登山する際は必ず地図を持っていきましょう。※コンパスもあるのがベストです。
②山歩きの基本3大装備「登山靴」「ザック」「レインウェア」を準備して登山に挑みましょう。※行程や季節により異なりますので山行計画に合った装備や道具を準備しましょう。
③登山届けの提出、山岳保険も忘れずに。
④登山に慣れていない方は経験者と行くようにしましょう。
⑤危険を感じたら引き返すようにしましょう。
⑥冬や残雪期の登山は技術や装備が必要です。無理な計画をせずにご自身に合った登山計画を立ててください。
⑦動物に遭遇してもエサを与えないようにしてください。
⑧ゴミは持ち帰りましょう。

▼山の地図は登山・トレッキングに必ず持参しよう!

▼地図&GPS機能付きスマートウォッチ

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榛名山(はるなさん)のお立ち寄り日帰り温泉

榛名山登山を十分楽しんだ帰りは、汗を流して着替えたいですよね。日帰り入浴可能な温泉をご紹介します。

榛名山のお立ち寄り日帰り温泉

群馬県榛名湖温泉「ゆうすげ元湯」

群馬県榛名湖温泉「ゆうすげ元湯」

榛名地区唯一の天然温泉。24時間入浴可能。

【料金】
入浴のみ 大人 520円(2時間)、休憩(大広間)[平日]520円 [ 土日・祝日] 730円
【営業時間】
10:30~21:00(最終入場 20:00) ※大広間利用時間10:30~15:00
【定休日】
通年
【TEL】
027-374-9211
【設備】
露天風呂、大浴場、食事処、休憩室、リンス・イン・シャンプー、ボディーソープ、ドライヤー、サウナ

【公式サイト】秩父温泉「満願の湯(まんがんのゆ)」

※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

榛名山(はるなさん)のグルメ

榛名山登山時のグルメをご紹介いたします。

榛名湖畔 甲子亭(きのえねてい)

榛名湖畔 甲子亭(きのえねてい)

榛名の天然水で打ったそばと、榛名湖名物のわかさぎの天ぷらが自慢。

【メニュー】
わかさぎ天ざるそば ¥1,300
【営業時間】
お昼 11:00~15:00、夕食 18:00~21:00
【備考】
営業時間は季節や天候イベントなどにより変更することがあります。

【公式サイト】榛名湖畔 甲子亭(きのえねてい)

※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

榛名山(はるなさん)登山のまとめ

榛名山は東京都心からもアクセスが良く、ハイキング感覚で気軽に登れる山です。
1年を通して美しい景色が楽しめ、ロープウェーや遊覧船、有名温泉街など観光としても魅力たっぷりです!

特に紅葉の季節は鮮やかに色づいた榛名富士と榛名湖の眺めは格別ですよ。ぜひ足を運んでみてくださいね。

登山用ガスバーナーどう選ぶ?バーナーの種類と選ぶポイント

登山用ガスバーナーはどう選ぶ?バーナーの種類と選ぶポイント

登山に慣れてくるとやってみたくなる「山ごはん」。山でお湯を沸かしたり、調理したりするにはガスバーナーが必要になります。しかし、燃料の種類や形状も様々で、どんなタイプがいいのか迷いますよね。

そこで、この記事では用途に合わせたガスバーナーの選び方や燃料の種類を解説します。自分に合ったガスバーナーを選べば、登山の楽しみが一層広がること間違いなしです!



登山用ガスバーナーは登山の楽しみ方が広がる

登山用ガスバーナーはどう選ぶ?バーナーの種類と選ぶポイント

登山やキャンプでも料理が楽しめる

登山用のガスバーナーがあれば、山ごはんメニューの幅が広がります。ガスバーナーはお湯を沸かすだけでなく、本格的な料理を作ることも可能だからです。

例えば、お米からご飯を炊くこともできますし、温かいスープやお味噌汁も作れます。さらにはパスタを茹でたり、カレーを煮込んだり、網や鉄板を使えばお肉やパンを焼くことも。

自宅のコンロで調理するのと同じように、山の上で本格的な料理を作れるのがガスバーナーの魅力です。登山用のガスバーナーは、携行しやすいように非常に軽くコンパクトにできています。

メーカーごとに軽さや防風性能、使いやすさにこだわったモデルが出ていますので、用途に合わせて選んでみましょう。

ガスバーナーの基本的な使い方

ガスバーナーを点火するには2つの方法があります。一つはライターやマッチを使って点火するものともう一つは自動点火装置を使うものです。特に自動点火装置での点火はとても簡単にできます。

【自動点火装置がない場合】
自動着火装置が付いていないバーナーの場合は、ガスを出してからライターの火を近づけて着火します。自動着火装置を使っても火がつかないときも同じ方法で点火させます。

【自動点火装置の場合】
バーナーをガスカートリッジに装着させたら、レギュレーター(ガス圧を調整する弁)のツマミを回してガスを出します。シューッとガスが出る音がするので、あとは自動点火装置のボタンを押すだけ。

点火したら、レギュレーターで火力を調整します。消火したいときは、レギュレーターを反時計回りに回し切ると火が消えます。風が強い日や朝など冷えている場合は思うように点かないこともあるため、ライターやマッチなど着火できるものを持参しておくのがおすすめです。

ガスバーナーの種類と必要なガス缶

登山用ガスバーナーはどう選ぶ?バーナーの種類と選ぶポイント

「一体型と分離型」ガスバーナーの種類

一体型のガスバーナーの特徴

燃料のCB缶やOD缶を直接バーナー本体に取り付けて使うのが一体型です。一体型のメリットは、分離型よりコンパクトで軽いことです。

携帯性が高く、ソロ向けの小さなコッヘルでも燃料とバーナーをまとめてスタッキングできるほど小さく収納できます。ただし、燃料の上にバーナーを取り付けるため分離型より重心が高くなります。大きな鍋や背の高いポットは不安定になりやすいので注意しましょう。

分離型のガスバーナーの特徴

ホースを経由して燃料とバーナー本体が分かれているのが分離型です。分離型は重心が低く、ゴトクが大きめなので安定感があります。

大きな鍋やダッチオーブンも乗せられ、火力も一体型より強いので大人数の調理をするのに向いています。パワフルなぶん重くてかさばるので、ソロ登山や軽い調理には向いていません。グループ登山や悪天候での調理で活躍します。

「OB缶とCB缶」ガスバーナーの種類

専用の燃料を使う「OD缶」

「OD缶」は、コロンとした丸い形が特徴の主にアウトドアユースが目的の燃料です。メーカーごとに発売されているOD缶は基本的に互換性がないので、メーカー専用のOD缶を使用する必要があります。

CB缶に比べて高価ですが、コンパクトで丈夫なうえ、寒さにも強いのがメリットです。110g・250g・500gなど、サイズ展開も豊富です。

カセットボンベと同サイズの「CB缶」

「CB缶」は、一般家庭のカセットコンロで使われるカセットボンベのことです。アウトドアショップでなくとも、ホームセンターやコンビニなどで安価で手に入れることができます。

ガスが使い切れなくても自宅のカセットコンロなどで利用できて便利です。ただし、OD缶よりも火力が弱めで、寒い場所ではパワーが足りず不向きです。

登山用ガスバーナーを選ぶポイント

登山用ガスバーナーはどう選ぶ?バーナーの種類と選ぶポイント

登山には防風性に優れたガスバーナーをおすすめ

登山に持っていくなら、ガスバーナーの防風性を考慮する必要があります。山の上では季節を問わず強風が吹きますので、風が吹いても火が消えたり火力が不安定になったりしないガスバーナーを選びましょう。

例えば、バーナーヘッドがすり鉢状になっていて風の影響を受けにくいタイプがおすすめです。また、ゴトクがX字になっていて火元が4つに分かれ、風で一部の火が消えてもほかの火が消えないタイプもあります。

このような防風性能の高いガスバーナーを選ぶとともに、ウインドスクリーンを活用すれば、弱火でも火が消えにくいですし、燃焼効率も高められます。

せっかく調理道具をそろえて山に登ったのに、ガスバーナーが点火しなければ台無しです。強風や悪天候も想定してガスバーナーを選んでみましょう。

収納性や使いやすさも考えて選ぼう

パッキングするときの収納性を考慮するなら、コッヘルの中にガスバーナーと燃料を収納できることが望ましいです。できれば、ガスバーナーを選ぶ際に、コッヘルと燃料の缶のサイズもあわせてチェックして、シンデレラフィットする組み合わせを選ぶといいでしょう。

また使いやすさの点でいえば、スムーズに設置できるか、コッヘルを乗せたときに安定するか、火力の細かい調節ができるかなども確認しておきましょう。

一体型はパーツが1つしかなく設置は簡単ですが、安定性や火力の調節が容易なのは分離型です。メーカーによってゴトクの形状や着火装置の仕様も異なりますので、できればアウトドアショップで組み立て方や点火の仕方を確認して、使いやすいものを購入するのがいいでしょう。

登山用ガスバーナーを使って山ごはんを極めよう!

初めてガスバーナーを購入するときは本当に色々あるので悩むものです。値段も1万円ぐらいが相場なので失敗したくないですよね。また、山ごはんはあまりやらない方にはお湯を沸かすことに特化したバーナーもあるので用途によって使い分けてるのもおすすめです。

山でご飯を炊いたり、パスタを茹でたりと夢が広がるガスバーナ。登山を楽しむには一つ持っていても損はありません。

▼登山で料理するための必要な調理道具

▼HIKES編集長の里山トラベル

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登山で疲れないためのコツは?歩き方や回復方法、疲れない体作るをご紹介

登山で疲れないためのコツは?歩き方や回復方法、疲れない体作るをご紹介

登山は楽しい!でも帰ってからの疲れが中々とれないということはよくありますね。疲れるから登山に行きたくないとなってしまうと残念です。さわやかな程よい疲れを感じつつ、疲労感なく安全に登山することは大切なことです。

今回は登山中の疲れにくい歩き方、下山後の疲れを上手に回復する方法、登山前に疲れにくい体を作るコツをご紹介します。



登山では歩き方の工夫で疲れを防げる

登山の歩き始めは息を切らさないペースで

登山で疲れないために「最初の20分はゆっくり歩く」のがポイントです。ゆっくり、マイペースは人によって異なるのでピンとしないかもしれませんね。普段街中を歩いている時よりもゆっくり歩くことを心掛けてください。こんなにゆっくりでいいのか?と思うくらいで大丈夫です。最初にゆっくり歩くことで呼吸が安定し、歩くリズムができます。

20分経ったら息はゼーゼーしていないか、心臓はドクンドクンと高鳴っていないか確認し合いましょう。水を飲み、靴紐を見直し、ペースを確認しましょう。この時余裕があればペースを少しだけ上げてもOKです。

最初が元気だからとペースを飛ばして登ると呼吸が乱れ、リズムも作れず、休憩も増え、気持ちも焦り全く楽しくありませんし、体も疲れます。どんどん抜かれても気にしないで、ゆっくり歩いてください。

登山で疲れにくい歩き方とは

日頃あまり歩き方を意識して歩くことはないかもしれませんが、登山では歩き方を意識し、膝や筋肉に負担をかけない歩き方をすれば疲れ方が大きく軽減されます。

まず登りの基本の姿勢ですが、頭、背中、腰、後ろ足まで一直線になるような姿勢を意識してください。姿勢が安定し、筋肉だけでなく骨で体を支えるので疲れにくくなります。

足の裏全体で着地するような歩き方を心掛けてください。そうすることで太ももの筋肉への負荷を軽くすることができます。足を蹴り上げずに引き上げるような気持ちで足を移動させます。小さな歩幅で歩くのもポイントです。急な坂道の場合はがに股歩きすると足首の関節やふくらはぎの負担を減らせます。

下りは速度が増しやすいので速度とペースを保ち転倒を防止しながら歩くのがポイントです。下りは前へ進むというよりは真下へ降りるイメージで歩きます。膝を曲げ、バランスを取りましょう。

大きな段差は横向きになり、膝を手でサポートしながらゆっくり下りましょう。

登山の疲れを上手に回復する方法

登山で疲れないためのコツは?歩き方や回復方法、疲れない体作るをご紹介

登山中は必要な栄養摂取やストレッチをしよう

体力には自信がある人でも登山では疲れて歩けなくなるというものはよくあることです。その原因の一つは「栄養不足によるエネルギー切れ」です。この状態は血糖値が極端に下がった時に起きやすくなります。

エネルギーになる栄養素は糖質、脂質、たんぱく質などです。登山前にしっかりと朝食を取り、登山中もこまめに行動食を取るならエネルギー切れを防ぐことができます。

登山中に足が攣ることがあるかもしれません。筋肉の疲労の蓄積や発汗によるミネラル不足が考えられます。スポーツドリンクなどでミネラルの補給をし、こまめにストレッチを行なえば筋肉疲労を軽減することができます。

特に下山時には疲労も溜まっていて、足で体を支えながら下るので足への負担がかなりかかります。トレッキングポールを利用すれば足の負担を軽くすることができます。

下山後すみやかに水分や糖質、タンパク質を摂る

下山したら温泉、ビールといきたいところですが、まず糖質とタンパク質を含む食品を取ることをおすすめします。運動後6時間以内に糖質を摂取すると筋グリコーゲンの回復を早め、壊れた筋肉を修復する効果が高いと言われています。

失われたのは糖質だけではありませんから、できるなら栄養バランスの取れちゃんとした食事をするのが本当はベストです。失った水分補給も忘れないようにしましょう。ビールは脱水症状を促進させるので、水やスポーツドリンクなどで十分な水分と電解質を摂取した後に飲むようにするとよいですね。

下山後は筋肉を冷やす「アイシング」が筋肉の疲労回復に効果的です。アイシングを行うことで血管を急速に収縮させ、内出血や炎症を防ぎます。また披露した部位の血流量や新陳代謝を低下させ、周辺組織への疲労拡大を防ぐ働きもします。まずはアイシング!その後温泉にゆっくり浸かり、血流を促し、疲れを癒しましょう。

下山後はマッサージやストレッチを行い、血流をよくすることも筋肉の疲労回復を高めることができます。

登山で疲れにくい体を作るコツ

登山で疲れないためのコツは?歩き方や回復方法、疲れない体作るをご紹介

スクワットや階段を使った日常的なトレーニング

登山の日程が決まったらトレーニングをして疲れにくい体を作りましょう。低い山やハイキングであっても長時間、平地ではないところを歩くので体力と筋力は必要です。

週に1回はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行い、体を慣らしておくといいですね。都心部に住む方であれば一駅分歩く、階段を使う、バスを使わず歩くことも持久力アップに効果的です。

登山の登り下りで必要な筋肉を鍛えるのにおすすめなのがスクワットです。スクワットがちょっとハードだと感じる方にはハーフスクワットでも大丈夫です。その時背中を丸めず、膝とつま先が同じ方向に向けて腰をゆっくり下げるのがポイントです。

腹筋、背筋も登山に必要な体幹を鍛えることができます。

トレーニングを途中で投げ出さないために、軽いトレーニングから始め、少しずつ増やしていくと長続きしやすいようです。あとモチベーションを上げるのもいいですね。

山に登る日が近づいたら炭水化物中心の食事を

登山前の食事は重要です。登山前は燃料となる炭水化物をしっかり食べて準備します。お米、パスタ、うどんなどの炭水化物をいつもより多めに食べてグリコーゲン(糖)を体にため込むということです。

登山当日の朝はおにぎり、パン、うどんなどを中心とした高糖質食がおすすめです。おにぎりの米をもち米にすると糖質がさらにアップしますよ。

食べ物によって消化するのに時間差があります。それで、登山直前にはおにぎりやバナナ、消化のいいエネルギーゼリーなどを摂取し、食べるタイミングも工夫してみるとバテにくいです。

朝がどんなに早いからと何も食べずに登山なんてNGです。ガス欠のまま高速道路を走るようなものです。どんなに高価なギアを持っていても、エネルギーが無いなら何も始まりません。栄養のあるものをしっかり食べて登山に臨みましょう!

自分のペースで登山を楽しもう!

登山で疲れないポイントは「ゆっくり歩く」に限りますが、あまりゆっくり歩いてしまうと予定時刻までに下山できなかったり、山小屋への到着が遅くなってしまったりとなってしまうと本末転倒です。

現時点での自分の体力に合わせた登山コースを選ぶことが何より大事です。登山を続けていれば必要な筋肉や体力は自然とついてきますので、今回紹介したコツを参考にご自身のペースで登山を楽しみましょう。

下記の記事では登山後の筋肉痛のケアについて紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。


▼筋トレやストレッチの本

▼登山をサポートしてくれるアイテム

▼HIKES編集長の里山トラベル

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登山のゴミは袋に入れて持ち帰ろう!ゴミ袋の分け方や快適にする工夫

登山のゴミは袋に入れて持ち帰ろう!ゴミ袋の分け方や快適にする工夫

山にゴミを捨てる人はいないと思いますが、登山で出たゴミは家まで持ち帰るのが一般的なマナーです。私たちがこの先もずっと登山を楽しむためには、一人ひとりがゴミのマナーを守っていかなければいけません。

では、ゴミをなるべく出さず、快適に家まで持ち帰るにはどのような工夫ができるのでしょうか。この記事では、山でのゴミのマナーと、出たゴミを持ち帰るための便利なアイテムを紹介します。



登山にゴミ袋が必要な理由

登山のゴミは袋に入れて持ち帰ろう!ゴミ袋の分け方や快適にする工夫

山で出たごみはすべて持ち帰ることがマナー

街中であれば飲み終わったペットボトルをコンビニや公園のゴミ箱に簡単に捨てられます。しかし、山の中ではゴミを捨てたいと思っても、登山道や山小屋にゴミ箱が設置されていることはほとんどありません。例え山小屋にゴミ箱があったとしても山小屋の外から持ち込んだゴミを捨てるのもマナー違反になります。

車両が入ることができない山ではゴミの回収や清掃をすべて人力に頼るほかなく、集めたゴミを山のふもとまで運ぶにはヘリコプターが必要です。登山者が出したゴミによって膨大な労力と費用がかかってしまうのです。

こうした負担をなくすため、登山者は自分が出したゴミはすべて持ち帰ります。もし登山者が「ちょっとだけなら・・・」とゴミのポイ捨てを続けたなら、山はすぐにゴミだらけになり、植生や生態系に影響を与えます。最悪の場合、入山が規制されることもあり得るのです。

ザックの中身を汚さないようにするには

登山で出たゴミはどこか1か所にまとめておかないと、ザックの中を汚してしまうおそれがあります。ゴミが出るたび、ウェアのポケットやザックの外付けのポケットなど、あちこちに入れていてはゴミが散らかるばかりです。

特に小さなアメの袋やティッシュなどは、気づかないうちにポケットから落ちてしまい、「うっかりゴミ」になりかねません。また、食事で出た水気の多いゴミはまとめて密閉しておかないと、液体が漏れてザックの中が濡れたりニオイがついたりすることも。

このように、ゴミをまとめず無造作にザックに入れると、他の道具を汚してしまうおそれがあります。ゴミ袋を用意しておき、出たゴミをどこに入れておくかを事前に決めておくと、下山するまでザックをきれいに使えます。

ゴミ袋はゴミの内容にあわせて分けよう

水気の多いゴミはジップロックや専用のゴミ袋を

登山で持ち帰るのに一番困るのは生ゴミです。汁が漏れたらニオイも気になりますし、ダウンジャケットやシュラフなど、濡れては困るものがザックに入っている場合は特に注意しなければいけません。

水気の多い生ゴミを持ち帰るには、密封性の高いゴミ袋の利用がおすすめです。ジップロックのようにチャックが付いて液体がもれないポリ袋を何枚か用意しておき、一食ごとに出たゴミをジップロックで密閉してしまえば水もれの心配なく生ゴミを持ち帰れます。

また、アウトドア用の防水ケースを利用する方法もあります。二重チャックで防水性が高く、しかもケース自体の素材がしっかりしていて防臭性も高い商品もありますので、生ゴミのニオイが気になる方は活用してみてください。

水気のないゴミには色々な袋が使える

使用済みのティッシュやお菓子の包装など、水気のないゴミなら密閉しなくてもいいので色々な袋をゴミ袋として使えます。

100円ショップでも売っている携帯ゴミ袋は、小さいサイズのビニール袋が10~20枚ほど収納されており、ちょっとしたゴミが出たときに便利です。

食材や行動食はあらかじめパッケージを外し、ジップロックに移し替えて持っていけば、余計なゴミを減らせますし、軽量化にもなります。そして食べ終わったあとのジップロックをゴミ袋にすればゴミも減らせて一石二鳥です。

ゴミ袋はサブバッグやサコッシュの中、ザックの外付けポケットなど、すぐに取り出せる場所に準備しておいて、必要になったときにサッと取り出せるようにしましょう。

ゴミ袋の選び方を工夫して登山を快適に

登山のゴミは袋に入れて持ち帰ろう!ゴミ袋の分け方や快適にする工夫

ガベッジバッグなどでゴミ袋をまとめる

ゴミ袋を最終的に1か所にまとめるとき、ガベッジバッグがあればスマートに持ち運べます。ガベッジバッグとは、生ゴミや携帯トイレなどのゴミを持ち帰るための専用バッグのことです。

使い捨てのビニール袋やジップロックに比べると高価ですが、大容量で防水性と機密性があり洗って何度も使えます。透明ではないため一見ゴミ袋には見えず、ザックに外付けしても見苦しい印象を与えません。ポリ袋のようにカシャカシャと音がしないので山小屋の中でも音を気にせずゴミをまとめられます。

使い方はバッグ内にゴミをまとめて入れ、開口部分をクルクルと折り返してバックルで留めるだけ。家に帰ってからゴミを処分するときもガベッジバッグにゴミを集約しておけば分別も楽にできます。

ゴミ袋も立派なアイテム!お洒落なものを選ぶ

ゴミ袋といえば透明なポリ袋や、コンビニのレジ袋のようなものを想像しますが、ゴミ袋も登山をするうえで欠かせないアイテムのひとつ。せっかくなら、お洒落なものを選んでみてはいかがでしょうか。

透明や白のゴミ袋だけでは味気ないですが、お洒落な柄のゴミ袋を使えば気分も上がります。チャック付きポリ袋にもかわいいデザインのものが選べますし、2020年7月からのレジ袋有料化によって、軽くてコンパクトなエコバッグの市場も拡大しています。

山でゴミをすべて持ち帰るのは登山者が守らなければいけないマナーです。最初からゴミになるものを極力持っていかないこと、ゴミを家まで持ち帰るためのゴミ袋選びを工夫することで、快適に登山を楽しみましょう。

マナー守り山への感謝を忘れずに

登山では行動食や山ごはんなどでどうしてもゴミが出てしまいます。これは仕方のないことでもありますが、できるか限り増やさない努力も必要です、例えば、行動食は一つ一つ袋に入れずにまとめて入れたり、山ごはんでは汁が多くならないよう水を少なめにするなど、少しだけ意識することでゴミを減らすことができるのです。

自然やそこに住む動物たちのことを考え、豊かな山を汚さないように登山を楽しみましょう。

こちらの4コママンガでは山のゴミ問題について書いてますのでチェックください。


▼ゴミのことを考えるきかっけになる本

滝沢 秀一 (著), ニコ・ニコルソン (イラスト)


amazonで購入

▼登山で使えるゴミ袋

▼HIKES編集長の里山トラベル

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登山保険は何を選べばよい?保険の特徴と補償内容を理解しよう!

登山保険は何を選べばよい?保険の特徴と補償内容を理解しよう!

登山保険という言葉を聞いたことはあるでしょうか。言葉自体は知っていても、どんな内容なのか知らないという方も多いかもしれません。

詳しい内容が分からなければ、どのような保険を選べばいいのかも迷ってしまいますよね。しかし高い保険に入ることが必ずしもベストとは限りません。今回は登山保険の内容やおすすめの商品についてご紹介します。



登山の保険は傷害保険の一種

登山保険は何を選べばよい?保険の特徴と補償内容を理解しよう!

補償内容は登山向けにアレンジされている

長野県で施行された登山安全条例では、山岳保険への加入を努力義務と定めています。長野県の条例によると、山岳保険について以下のように定義されています。

「山岳遭難者の捜索又は救助について負担する費用に対して保険金、共済金その他これらに類するものが支払われるものをいう」

つまり遭難時の捜索救助費用がカバーされる保険のことを山岳保険としているのです。

ピッケルなどを使った冬山の登山や、ロッククライミングなどはかなりハードな登山なので保険の対象には含まれないのではと思いがちです。しかし山岳保険は内容に関わらず登山中の事故に対して補償してくれます。また他人をケガさせた場合のために賠償責任特約が付いているものも。

登山だけでなく日常生活や仕事での事故も補償

登山に限った保険はあまり多くありません。いわゆる山岳保険と呼ばれるサービスもベースとなっているのは傷害保険です。なので山岳保険と言っても決して山専用の保険ではないのです。

山岳保険の補償対象は急激かつ偶然な外来の事故によるケガの場合で、病気は対象外です。偶然ケガをする確率というのは人によって大きな差がないので、年齢や性別によって保険料が変わることはありません。

登山保険として販売されている傷害保険には個人賠償責任特約が付帯されていることがほとんどです。実はこれ登山とは関係ない事故でも補償してくれるんです。

補償対象は子供や配偶者などの親族も含まれます。24時間補償のサービスであれば仕事中や自転車事故によるケガも対象となります。

登山の保険は必要な補償を必要な日数分選べる

登山保険は何を選べばよい?保険の特徴と補償内容を理解しよう!

豊富な選択肢から補償内容を選べる

登山保険は一般的によくある傷害保険をベースとして、救援者費用補償など様々なサービスが組み込まれています。中でも個人賠償責任補償は登山保険の内容として代表的なものです。

他には登山の際に高価な一眼レフを持ち歩く方は携行品損害補償に入っておくと良いでしょう。カメラが壊れてしまうなど偶然な事故による損害が発生した場合に修理費を払ってもらえます。

このように登山保険は自分に必要な補償内容を組み合わせることができます。雪山には登らないという方はアイゼンやピッケルを使うような登山は滅多にされませんよね。

登山保険は登山の難易度によってプランを選べます。選択肢は沢山あるので、自分に合った補償内容を選びましょう。

たまに登山する方は短期の保険も選択肢

また登山保険は補償内容だけでなく、加入する期間を選ぶこともできます。中には一日だけ保険に加入するといったことも可能です。

月単位の保険なら花が咲く時期や紅葉のシーズンのみ保険を掛けることもできます。装備だけでなく保険も登山に挑む際には大切な備えです。油断することのないようにしましょう。

ただ基本的には一年契約の保険を選んだ方が安くなることが多いです。年に10回も山に行けば十分に元が取れます。また期間限定の保険に加入していた場合、いざ登山に行こうと思った時にはすでに保険が切れていたなんてことも考えられます。

このような加入漏れを防ぐためにも、よく登山に行く方は年間契約の保険を選んだ方が良いでしょう。

保険に加入する前に補償内容の確認をしよう

登山保険は何を選べばよい?保険の特徴と補償内容を理解しよう!

補償内容が十分か、細部までよく確認を

登山保険で一番重要なのは遭難時の補償ではないでしょうか。万が一遭難してしまった場合、ヘリを使っての捜索など費用が高額になることも考えられます。保険を適用しても支払いが不十分だと、残りの費用は全て持ち出しとなってしまいます。

また賠償責任が発生すれば弁護士に依頼することもあるでしょう。そうなると救援者費用補償だけではお金が足りないということもあるかもしれません。こういった点も加味して補償内容を吟味する必要があります。

逆に傷害保険に加入済みの場合、補償内容が被っているということもありえます。そうなるとせっかく登山保険に加入しても無駄な契約になってしまうでしょう。一度自分がすでに加入している保険についてチェックしてみるのがおすすめです。

加入や補償を受ける際の条件も要チェック

加入や補償を受ける際の条件についても注意が必要です。まず保険に加入する前に会員になる必要があるサービスもあります。もし会員費が有料の場合、保険料とは別に会員費が必要になることもあるのでチェックしておきましょう。

また保険料の支払いがクレジットカードなどに限定される場合もあります。そうなるとクレジットカードを持っていないと保険に入れないということにもなるので、注意が必要です。

他には登山計画書の提出が補償の条件といったサービスもあります。この場合もし事故に遭っても計画書を提出していないと補償が受けられないということにもなりかねません。そのようなことのないよう、保険に加入する際には条件についてしっかりとチェックしておく必要があります。

国内の山岳保険リスト

国内の山岳保険中から人気の山岳保険をご紹介いたします。1〜2日の短期的なものから年間加入のものまでありますので、用途の応じて検討してみてください。

・YAMAP登山保険(https://yamap.com/insurance
・jRO(ジロー)(https://www.sangakujro.com/
・モンベル 野あそび保険(https://hoken.montbell.jp/aigshort/activity.php
・やまきふ共済会(https://www.yamakifu.or.jp/

マナーとしての山岳保険

「前行ったことあるだから」「低い山だから」と軽視して望まずに山岳保険もしくはそれに相当する保険には入ることは登山マナーの一つです。遭難して行方不明になると救助やヘリの費用が発生していきます。ご自身の登山スタイルに合わせた保険を選ぶようにしましょう。

▼遭難防止に役立つ本

▼セルフレスキューに役立つもの

ファーストエイドキットは必要なものを個別で揃えるのもおすすめです。

▼HIKES編集長の里山トラベル

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登山で苦手な登りを克服!疲れにくい登り方や注意すること

登山で苦手な登りを克服!疲れにくい登り方や注意すること

山に登り始めた途端にすぐ息が上がってしまい、疲れてしまうため「登りが苦手」と思っている方も多いのではないでしょうか。体力があるに越したことはありませんが、実はほんの少しだけ疲れにくい登り方を意識するだけで、登りへの苦手意識は克服できるかもしれません。この記事では登りが苦手な人向けに登り方、ペース配分、休憩のとり方のポイントを解説します。



間違った登り方は苦しい登山の原因に

登山で苦手な登りを克服!疲れにくい登り方や注意すること

姿勢が悪いと疲れやすくなる

山歩きの基本姿勢は頭から背中、足までにかけて真っ直ぐにすることです。体が真っ直ぐになると筋肉ではなく、骨で全身を支えることになるため疲れにくくなります。歩いてると猫背になりがちですが、正しい姿勢を保つために胸の前で腕を組んだり、腰に手を置いたりすることで自然と姿勢が良くなります。

気をつけたいのが、手を大きく振ってしまうこと。無駄に手を振ると、ザックを背負って重くなっている上半身が前後に揺さぶられ、体幹がぶれて疲れやすくなります。登山での腰や膝の痛みは、歩き方の姿勢が悪い証で体の一部に負担がかかりすぎてると言えます。

歩いているとき、膝は外側を向いているのにつま先は内側を向いていたら、ひざがねじれている証拠です。膝とつま先が同じ方向を向くよう意識してみてください。ガニ股で歩くクセのある人は、ひざのねじれに注意しましょう。

スピードを上げた登り方は後半スタミナ切れに

長く同じペースで山を歩くには、最初にペースを上げすぎないことが重要です。マラソンと同じで最初から飛ばしすぎると、すぐにスタミナが切れてしまい、追い越してきた登山者たちに次々と追い抜かれる結果になります。

特に登山開始直後の20~30分は体を慣らす時間なので、普段歩くペースの半分ほどの速さで、ゆっくり歩くように心がけましょう。他の登山者に比べて「遅すぎるかな」と思うくらいのペースでかまいません。

登りはじめのペースが、歩くリズムをつくります。呼吸が安定してきて、体力に余裕があるようであればペースを徐々に上げていってもかいませんし、ゆっくりペースで歩いているつもりでも息が上がるようなら、さらにゆっくり歩くように心がけてみましょう。

登山で疲れにくい登り方

登山で苦手な登りを克服!疲れにくい登り方や注意すること

疲れない登り方は体全体を使うこと

登りでは、平地よりも膝を高く上げて歩くようにします。登山道にはそこらじゅうに石や木の根があるので、つまずくのを避けるには平地よりも膝を上げる必要があります。

疲れてくると猫背になりがちですが、常に背中はまっすぐに。頭と背中と腰、そして体重をかける後ろ側の足が一直線になるように意識すると、体幹で体を支える感覚がわかってきます。

歩幅はなるべく小さくなるようにして、着地のときはつま先からではなく、靴底全体で地面をとらえるようにします。つま先から地面に着くと、ふくらはぎの筋肉に余計な負担がかかりますし、滑りやすい場所でケガをしやすくなり危険です。

どんな場所でも、体幹のバランスを崩さないよう意識しましょう。

楽に呼吸できるくらいがよいペース

登山において適切なペースの目安は、人と会話しながら登れる速度です。息切れして会話どころではないほどであれば、ペースが速すぎるかもしれません。

自分のペース配分をチェックするには、目標心拍数の目安を知っておくのがおすすめです。やり方は、首の動脈に中指と人差し指をあて、時計の秒針を見ながら6秒間の心拍数を数えます。数えた心拍数と以下の計算式で出た目標心拍数を比べてみましょう。

(180-自分の年齢)÷10=6秒間の目標心拍数

例えば、30歳であれば、(180-30)÷10=15となり、6秒あたりの心拍数は15回が目標心拍数となります。計った心拍数が多ければペースをゆるめ、少なければもっとペースを上げてもいいという目安になるので試してみてください。

登山では休憩やストックの利用も重要

登山で苦手な登りを克服!疲れにくい登り方や注意すること

休憩をこまめに入れる

登山では休憩したいと感じたときは、すでに体がかなり疲労している状態といわれます。疲労を感じる前に定期的に休憩をとりましょう。一般的には60分を1単位として、50分歩いたら10分休憩、45分歩いたら15分休憩といったペースを目安にします。

休憩するときは、ザックを下ろして楽な姿勢になりましょう。腰を下ろすために携帯座布団などがあると便利です。まずは呼吸を整え、水分補給をします。そして、エネルギーを補給するために行動食を食べたり、軽くストレッチをして体をほぐしたりします。

「のどが渇いた」「おなかが空いた」と感じる前に栄養補給をすれば、バテて歩けなくなることを防げます。休憩時間にしっかり休んで栄養を取ることが登山には欠かせません。

足の負担を和らげるストックを利用する

登山中の足への負担を減らし、安全に歩くためには登山用のストック(トレッキングポール)の使用がおすすめです。登りでは、ストックが推進力を高めて楽に登るためのサポートをしてくれます。

ストックの種類は、片手に持つシングルストックと、両手に持つダブルストックがありますが、より安定して登るれるのはダブルストックです。ただし、ストックにあまりにも重心を乗せすぎると、ストックの先端がすべったときに体のバランスを崩すおそれがあります。ストックを頼りすぎると猫背になり、バランスの悪い歩き方になってしまうので注意しましょう。

ストックは持っていると心強いのですが、あくまでも補助ということを忘れず、体重の3割程度を乗せるつもりで使うようにしましょう。

歩き方を意識して疲れにくい登り方を

山の歩き方は頭から背中、足までを真っ直ぐにすることとお伝えしましたがそれ以外でも歩幅を小さくすることも疲れを軽減させます。特に急な登りは歩幅大きいと重心がブレやすく足や膝にも負担がかかります。歩幅の目安として、靴一足分の間隔で歩くのがおすすめです。

山歩きの魅力は自然や景色を楽しむことにあると思います。疲れすぎて嫌な思い出にならないように歩き方とペースを意識して山を楽しみましょう。


▼登山を楽しむための本

▼登山をサポートしてくれるアイテム


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東京から電車やバスでアクセスできる日帰り登山。山の選び方と持ち物の目安

東京から電車やバスでアクセスできる日帰り登山。山の選び方と持ち物の目安
大自然の中できれいな景色や植物に癒やされ、軽く汗をかいたあとは温泉と食事で元気をチャージ!日帰り登山なら、一日で山の魅力をたっぷり楽しめます。

登山と聞くとハードなイメージがあるかもしれませんが、関東近郊には気軽にアクセスできてハイキング感覚で楽しめる山が多いんですよ。

この記事では、日帰り登山の魅力と東京から日帰りで行ける登山スポットを紹介します。



一日にギュッと詰まった日帰り登山の魅力

東京から電車やバスでアクセスできる日帰り登山。山の選び方と持ち物の目安

低山でも素晴らしい景色を楽しめる

日帰り登山は、朝に麓を出発して山頂まで登り、夕方までに下山するので、コースタイム5時間ほどにおさまるくらいの低山がメインです。

テントや山小屋に宿泊する登山と違って、休みが1日あれば行けます。持ち物も少なくてすむので、体力に自信のない登山初心者や、軽く運動してリフレッシュしたい方にも最適です。

もしかすると「日帰りできる程度の低い山だと、きれいな景色が見られないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは誤解です。

標高の低い山でも素晴らしい眺望を臨める山が数多くありますし、ロープウェーやケーブルカーを利用して標高の高い山にアクセスできるところも。気軽に景色を楽しめることが日帰り登山の魅力です。

下山後の食事やお酒、温泉が最高

「キンキンに冷えたビールを飲む!」
「温泉に入って疲れを癒やす」
「街歩きをしてその土地の美味しいものを食べる」

など、下山後に待っているイベントを楽しみに登る方も多いのではないでしょうか。

日帰り登山といえど何時間も山を歩いているので、登山口まで下りてくると一気に緊張がほどけて、急に足の疲労を感じたり空腹に気づいたりするもの。そんな下山後の温泉や食事はまさに至福の時間ですよね。

電車やバスでアクセスするのであれば、最寄り駅周辺の通りを散策して珍しいグッズやお土産を探すのも楽しいものです。

その土地にしかない里山ならではの地産料理やお土産など、日帰り登山であれば計画も立てやすいので、近くに温泉や食事ができる施設を事前にリサーチしておくのがおすすめです。

日帰り登山の持ち物や行程の目安

東京から電車やバスでアクセスできる日帰り登山。山の選び方と持ち物の目安

日帰り登山に必要な持ち物

日帰り登山と言ってもタウン着ではなく、登山靴やザックなどの基本装備はもちろん、水や行動食などの持ち物を準備しましょう。必要な持ち物は、事前にリストアップしておくと忘れ物を防げます。
日帰り登山であっても自然の中では、ケガや遭難、天候の悪化など予期せぬトラブルがあるもの。例えば、レインウェアやヘッドライト、コンパス、防寒着などは、日帰り登山では使わない可能性がありますが、必ず持っていきましょう。

天候が悪化したときや日が暮れてしまったとき、遭難してしまったときに、携行しているのといないのとでは大きな差が出ます。万が一に備えて持ち物を省略しすぎないよう注意しましょう。

また、持ち物にガスバーナーやコッヘルをプラスすれば、山ごはんを楽しむことも。お湯を入れるだけで作れるフリーズドライ食品は手軽に食べられるのでおすすめです。

こちらに持ち物リストを用意してます。選んだ山の難易度によって必要な物をカスタマイズください。

◎が必須、◯は必要が有れば持っていく、△はどちらでも良いとなっています。日帰り、泊まりとそれぞれ分けていますので参考ください。あくまでも目安ですので計画に合わせた登山装備や持ち物をチェックください。

※画像クリックでPDFダウンロードが開始します

持ち物をリスト(HIKESver1.0)

体力と季節に合わせて無理のない山を選ぶ

日帰りで登る山を決めるときは、自分の体力レベルに合った山を選ぶのがポイントです。ガイドブックやWebサイトなどで行きたい山のイメージをふくらませたら、山の基本データを見て自分のレベルに合っているか、登るのに適した季節なのかを確認します。

山行時間は、低山であっても昼には頂上に到着し、午後は下山(15時目安)できるのが理想です。標高差600m以下で、全行程が3~4時間程度におさまるコースがおすすめ。登山口にアクセスするまでの移動時間、電車・バスの最終時刻も確認しておきましょう。

初心者は人気がある訪れる人が多い山を選ぶと、登山道が整備されていて歩きやすいです。登山者が多いと道迷いを防げますし、万が一のときも安心できます。

電車やバスでアクセス可能な東京近郊にある日帰り登山スポット

東京から電車やバスでアクセスできる日帰り登山。山の選び方と持ち物の目安

レベルに合わせた登山が楽しめる「高尾山」

東京都八王子市にある高尾山は、新宿から電車でわずか1時間ほどで行ける人気の山。ケーブルカーやリフトを使って気軽に楽しめるコースから本格的な登山道まで7種類のコースがあり、レベルに合わせた登山が楽しめます。

下山後は高尾山口駅併設の「京王高尾山温泉 極楽湯」で疲れを癒すことができます。

四季折々の植物とつるつる温泉が魅力「御岳山」

東京の奥多摩に位置する御岳山は、山頂に「武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)」のお社がある、山岳信仰の山です。

天気がよければ富士山やスカイツリーが望め、夏はレンゲショウマの群落が見られます。少し足を運ぶ日の出山経由のコースを辿るとお肌がつるつるになると好評の「つるつる温泉」がありますので、下山後の温泉を楽しみましょう。

春が待ちと通しくなる「宝登山」

埼玉県の長瀞町にある「宝登山」はロープウェイで山頂まで気軽にアクセスできる山です。冬から春にかけてロウバイ、桜、梅、ツツジ、シャクナゲなどの見頃が次々と訪れ、秋には紅葉も楽しめます。

山頂からは秩父盆地と秩父連山を一望できる展望スポットでもあり、1年を通して見どころのある花の山です。

日本百名山の一つ「大菩薩嶺」

山梨県にある「大菩薩嶺」は、深田久弥の日本百名山に選ばれている標高2057mの山です。2,000m級の山でありながら高低差は600m以下なので、初心者でも日帰り登山できる百名山です。

「大菩薩嶺」の醍醐味はなんといっても稜線歩きが魅力的。稜線上では天気が良ければ富士山や南アルプスの絶景を見渡せますよ。

体力に自信がついたらチャレンジ「塔ノ岳」

神奈川県の丹沢山地にある「塔ノ岳」は都心から電車とバスでアクセスできます。

日帰り可能な山ではありますが、ひたすら木の階段を登る大倉尾根(通称バカ尾根)コースや、ヤビツ峠から一ノ塔~ニノ塔~三ノ塔とアップダウンを繰り返す表尾根縦走コースなど、レベルアップに最適。体力に自信がついたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

日帰り登山の魅力/編集後記

テレワークも浸透しつつあり運動不足が懸念されています。日帰り登山はコースにもよりますが適度な運動としてもおすすめです。電車やバスでアクセスできる登山スポットは今回紹介した山以外にもたくさんありますので、運動不足の解消の一つとして楽しんでみてはいかがでしょうか。


▼日帰り登山を楽しめる本


▼HIKES編集長の里山トラベル

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登山の防寒着は何にしよう?防寒着の素材と用途に合わせた選び方

登山の防寒着は何にしよう?防寒着の素材と用途に合わせた選び方

秋冬シーズンだけではなく、真夏であっても高い山は気温が低くなります。一年を通して登山に防寒着は欠かせません。

ただ一口に防寒着といってもダウンやフリースなど素材も様々で価格も幅があり、どれを選ぶのがいいのか迷いますよね。この記事では、登山の防寒着に適した素材や、用途に合わせた防寒着の選び方を説明します。



防寒の基本は重ね着、体温調整が重要

登山の防寒着は何にしよう?防寒着の素材と用途に合わせた選び方

気温の低い山とはいえ、登ってるときは体温も上昇するため汗をかきます。汗をかくとインナー(肌着)が水分を吸い取り濡れた状態になってしまいます。この状態のまま休憩で立ち止まったり、平坦な道を歩き続けたりすると濡れた服が気温で冷たくなり、体が冷えきってしまうのです。最悪低体温症になる可能性もでてきます。

秋冬の登山では、体温調整をするためにウェアを脱いだり、着たりしながら山行をすることになるのです。これらの手間を省くには「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」と三段階に分けた重ね着をすることが重要になってきます。ただ闇雲に重ね着をすることが防寒対策にはなりませんので、それぞれの役割をしっかり把握しましょう。

「ベースレイヤー」は水分を吸い取り、逃すのが役割

ベースレイヤーとは肌に直接触れる肌着のことです。ベースレイヤーは肌から汗を吸い取り、水分を外に逃すのと同時に保温もするもっとも重要な役割をになってます。

速乾性、通気性が必要になってきますので、ポリエステルでできた化学繊維のものが最適です。寒い時期には後ほどご紹介するメルノウールもベースレイヤーとして優れています。

「ミドルレイヤー」は保温が役割

ミドルレイヤーは保温することと、ベースレイヤーの水分を外に逃す役割があります。ベースレイヤーとアウターレイヤーの間に着ることになるので中間着とも呼ばれています。春夏ならシャツ、秋冬ならフリースと季節に合わせて着こなしましょう。

「アウターレイヤー」は雨風や雪を防ぐのが役割

アウターウェアは強い風や雨、雪など天候の悪いときに体を守ってくれるウェアのことです。保温はもちろん、防水性と防風性に優れたものを選びましょう。春夏の暖かい時期ならストレッチ性のあるソフトシェルジャケット、秋冬なら防水性、透湿性、耐久性の高いゴアテックス素材のウェアが該当します。

アウターウェアが行動時に一番脱着が多くなるため、取り出しやすいように工夫するのがポイントです。

登山に最適な防寒着の素材

登山の防寒着は何にしよう?防寒着の素材と用途に合わせた選び方

使い勝手のよさが魅力「フリース」

登山で活躍する防寒着の代表的な素材といえば、フリースとダウンの2種類です。

フリースとはポリエステルを原料とした起毛素材のこと。軽く保湿性があるため、登山中のアウターとしてもミドルウェアとしても利用でき、休憩中の防寒にも使えるという使い勝手のよさで人気があります。

そのほかにストレッチがきいて動きを邪魔しませんし、速乾性が高いので登山に適した防寒着といえます。価格は手頃なものからアウトドアブランドの高価なものまであるので予算に合わせてお選びください。ただ、街で着る目的で作られる安価なものは保湿性や速乾性が低く、洗うとゴワついたり毛玉ができやすかったりするため、登山メーカーのものを選んだ方が安心ですよ。

軽くて暖かい「ダウンウェア」

ダウンウェアは防寒着としては最も軽く、かつ最もコンパクトに収納できます。ダウンには天然ダウンと化繊ダウンの2種類がありますが、天然ダウンのほうがより軽くて暖かく、コンパクトになります。

天然ダウンはグース(ガチョウ)とダック(アヒル)が主に使われていますが、グースダウンのほうがより空気を含むことができるので高品質とされています。

ダウンウェアを選ぶときに確認したいのが「フィルパワー」です。これはダウンの復元力を数値化したもので、700から850フィルパワーあれば高品質なダウンといえます。

ただし、ダウンウェアは水に濡れると膨らまなくなり、断熱力を失います。天候が変わりやすい日にも気にせずタフに使いたいなら、化繊ダウンを選択してもいいでしょう。

タウン着でも登山の防寒着として使える?

登山の防寒着は何にしよう?防寒着の素材と用途に合わせた選び方

低山なら普段の防寒着も活用できる

登山用の優れた素材を使用した防寒着は、それだけ高価にもなります。登山を始めたばかりの初心者が、たくさんの登山用品や登山ウェアをすべて揃えるのは難しいもの。標高2,000m以下でコースタイムの短い日帰りの低山であれば普段使用している防寒着を活用できます。

例えば、ポリエステルなどの化繊でできたスポーツウェアや、タウンユース用のフリースやセーター、ダウンジャケットなど挙げられます。ただし、天気が不安定なときは慎重に準備しましょう。その他にも防寒着と聞くと暖かいウェアをイメージしますが、登山服の基本は前述のようにレイヤリングにあります。

いくらフリースやダウンといった防寒着を重ねても、汗や蒸気が内部で蒸れて冷えてしまえば意味がありません。まずは、肌に近いインナーウェアを速乾性の高い素材にすることを優先し、防寒着は普段使いのウェアを活用してみるのもひとつの方法です。

メリノウールは中間着として使える

メリノウールとはメリノ種から取れる羊毛のことで、ウールの中で最も高級とされています。

保湿性、通気性のよさはもちろんのこと、高い防臭力とチクチクしないなめらかな肌触りで登山ウェア以外にも靴下やシャツ、セーターなどに広く使われています。

メリノウール素材はコットンやダウン素材とは違い、濡れても暖かさが持続するので、外の寒さや自分の汗で低体温になるリスクを下げられます。さらにメリノウールは天然素材であり、ニオイの原因になる細菌の繁殖を抑制するので、高い防臭力があります。

長時間着続けていても嫌なニオイがせず、優しい肌触りと暖かさが持続するので中間着にぴったりです。反面、毛玉や虫食いができやすいので保存とメンテナンスには注意しましょう。

登山メーカー別、おすすめ防寒着

サンダージャケット「ザ・ノース・フェイス」

ザ・ノース・フェイスの定番ダウンジャケットであるサンダージャケット。ダウンと化繊わたをミックスしたハイブリット素材を使用しているため、ダウンにとって致命的な「濡れ」に強く暖かさを持続できるのが特徴です。

運動することを前提としたキルティングは、体とダウンの間に冷気を通さないフィット感と動きやすさ、見た目のスタイリッシュさを兼ね備えています。ポケッタブルで非常に軽いので、気軽に携行できるダウンジャケットです。

R2ジャケット「パタゴニア」

発売から20年を超え、パタゴニアを代表するアイテムのひとつとして挙げられるフリースジャケットです。その秘密は、暖かくてさわり心地がよく、ふわふわの毛布のような着心地であること。高級フリースであるにもかかわらずロングセラーなのも納得です。

ポーラテック社のサーマル・プロ素材を使用しているので、伸縮性に優れており、脇からひじの可動域が動かしやすくなっています。メンズ・ウィメンズタイプがあり、XXSからXXLと豊富なサイズ展開です。

ミッテルレギ ハーフジップセーター Women’s「モンベル」

ウール60%にアクリル40%を混紡した「ウールプラス」を使用した厚手のセーターです。ウールプラスはふっくらとしていて暖かく、しなやかな着心地です。ストレッチが効いているので、歩いているときもストレスになりません。

肩とひじの擦れやすいところに補強が施されており、長く使える丈夫な作りです。モンベルの他のフリースジャケットより厚手で重さはありますが、防風性があるためアウターとしても使用でき、普通のセーターのようにタウンユースもできます。

まとめ

街の9月はまだコートやダウンジャケットを着る必要はありませんが、標高の高い山ではもう冬と言っても過言ではありません。そのため山では防寒対策は必須になります。

アウトドアブランドのウェアですと3〜6万円とかなり高価なものになってきますが、数年間使うことと、寒くて辛い思いをすること考えると良いものを揃えておくのも一つの選択です。

スキー・スノボーのウェアとして兼用することもできるので使用用途や頻度を考慮した防寒着を選びましょう。

▼冬山登山の前に読みたい本

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