トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方 | 山ハレ鳥トケ

トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

山ハレ鳥トケ > 山歩き・暮らし > 山と暮らしのマガジン > トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

登山の際、トレッキングポールを使うと体への負担を分散させ、歩行時の推進力をアップさせることができるので、使用するのが良いとされています。

一方、トレッキングポールは邪魔になる、腕への負担になる、などと考える方もいます。たしかに間違った使い方をすればそうなりかねません。今回は登山にトレッキングポールは必要なのかどうか、使うとすればどのように選ぶのかなどをご説明していきます。



登山での膝痛や体力不足の課題

トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

登山では足や膝に負担がかかりがち

下山する頃、足がガクガク震える経験は誰にでもあるものです。下山する時にはすでに長時間歩いて疲労も蓄積しています。下りはスピードをコントロールしづらく、足への負担が強まり、滑ったり転んだりしやすい状況がたくさんあります。また、中高年の方は筋力も衰えてきているため転倒のリスクも高まります。

登山では大腿四頭筋(膝関節の動きを司る太もも前側の筋肉)を最もよく使います。登ったり下ったりすることでこの大腿四頭筋が疲労し、筋肉の柔軟性がなくなって硬くなり膝蓋骨に痛みが起きると考えられています。

大腿四頭筋を鍛えたらいいに越したことはありませんが、登山は長時間です。定期的にトレーニングしている人でも膝が笑うことがあります。大腿四頭筋だけに依存しない歩き方が重要です。

手足だけでは急な坂の上り下りが不安な場合も

山は平地とは違って上り坂、下り坂、石段、沢道、岩場などさまざまな道があるので、手足だけでは不安定な歩き方になってしまうことがあります。そして、足元が不安定になると膝痛の原因である大腿四頭筋に負担がかかります。

トレッキングポールがあれば体力に自信がない人も歩行を支えてくれるので重宝します。トレッキングポールを持つことで上半身を使い、登りでは推進力を増し加え、下り坂では膝への衝撃を和らげてくれます。足場が悪いところではバランスを取る助けをしてくれます。また歩くリズムを作りやすくしてくれます。

足元が不安定なところでトレッキングポールを使えば、体と荷物の重さを4点で支えることになるので重心のバランスが取りやすくなり、安全な登山をすることができます。

トレッキングポールは足の負担を軽減するサポートアイテム

トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

足や腰への負担軽減により安定した登山ができる

登山は楽しいものですが、足や膝に負担のかかるスポーツです。長時間歩き続けると足が疲れ、体幹がぶれてきます。そうなると足や腰など関節にさらに負担がかかります。トレッキングポールを使えば四本足歩行とまでは言いませんが、二本足歩行よりも重心が安定し負荷を分散してくれます。

使い方としては、まず長さを調整します。基本の長さは真っすぐ立って、ストックを持った時に肘が直角くらいになる長さです。平地では踏み出した足と反対側のトレッキングポールを足の少し前に突くように使います。

登りは基本より少し短くし、次に出る足の少し前に突いて、足からトレッキングポールに重心を移動させながら後ろ足を引き上げます。下りは基本より長くし、次に出る足のすぐ横か一段下に突いてから足を着地させます。体重がトレッキングポールにかかり過ぎると折れる可能性があり危険ですので注意しましょう。

持ち運びや登山中に邪魔にならないことは重要

「トレッキングポールがあったら手がふさがって歩きづらいのではないか。無い方が歩きやすい」という方もいます。岩場や急斜面、段差の険しいところなどトレッキングポールが自由に突けない場合には確かにそういえます。このような場合は、トレッキングポールを収納し、両手が使えるようにしておく方が安全です。


トレッキングポールが必要ない時には邪魔にならないようコンパクトに収納しましょう。トレッキングポールの収納方法には、折りたんでザックの中に入れるタイプ、ザックに引っ掛けるタイプなどさまざまあります。


トレッキングポールは正しく使うことで快適な登山をサポートしてくれます。間違った使い方をすると、使っている意味がないばかりかかえって疲れてしまいますので、正しい使い方を身に付けましょう。

トレッキングポールを選ぶポイント

トレッキングポールは登山に必要?初心者こそ揃えておきたい理由と選び方

購入前に素材や重さ、長さの確認を

初心者におすすめのトレッキングポールの選び方をご紹介します。まずは自分に合ったシャフトの長さをチェックしましょう。

シャフトというのはトレッキングポールの棒の部分を指します。下りで使う時には基本より長め使いますので、その長さまで伸びるかどうかを確認してください。一番長くして、胸の辺りまであれば大丈夫です。

次に強度や重量を比較して素材を選びます。素材は主にアルミとカーボンの2種類です。

・アルミ

折れにくく、価格が安いのが特徴です。多少曲がっても、凹んでもその部分だけ修理できます。最初の一本におすすめです。

・カーボン

アルミよりしなやかで軽く、衝撃を緩和するのに優れています。ただ価格が高く、アルミと比べると折れやすいデメリットがあります。長く使いたい方におすすめです。

グリップの形はI字とT字があります。

・I字

軸を握るように持ちます。2本一組で使う場合が多いです。平坦な道では推進力が増し、足元が悪い山道でもバランスをとりやすいというメリットがあります。使うのに慣れていないと腕が疲れる場合があります。

・T字

グリップの上から握ります。起伏の少ない山道に適しており、体重がかけやすく腕が疲れづらいメリットがあります。特に下りを楽にしてくれます。

長さ調整や持ち運びやすさをチェック

長さの調整方法・収納方法は大きく2種類です。

・テレスコーピング式

望遠鏡のように太さの異なるシャフトが連なったもので、調整できる幅も広く、耐久性が強いのが特徴です。安価ですが、必要ない時にはザックの外側に取り付けて運ぶことになるのでややかさばります。

・折りたたみ式

軽くてコンパクトに収納できます。テレスコーピング式と比べると高価ですが、強度は落ちます。

シャフトのロック方法を確認

・スクリューロック式

昔からあるタイプでシャフトを回して長さを調整します。価格も安めで種類も豊富です。

・レバーロック式

ワンタッチでオンオフができ、グローブをはめたままでも調節できるため、頻繁に長さを調整する山での使用に向いています。

・ピンロック式

シャフトを伸ばしてピンで固定して使います。軽くてコンパクトに収納できるのが特徴です。

まとめ

登山を始めたばかりのころは、ザックや登山靴といった最初に揃えておきたい装備から準備することになるためトレッキングポールは後回しになりがち。登山へ繰り返し行くとすぐに直面する課題が膝痛です。

膝が痛いということは、それだけ負担がかかっていることでそのまま続けると悪化する可能性もあります。そんなときに役立つのがトレッキングポールです。

価格は安いものでは5,000円のものもありますが、その分壊れやすくなりますのでしっかりとした登山メーカーのものを買うのがおすすめです。約10,000円ぐらいのものを目安に収納サイズや重さ、使用用途に合わせたトレッキングポールを見つけましょう。

▼初心者から上級者まで使えるトレッキングポール

▼山ハレ鳥トケ編集長の里山トラベル

山ハレ鳥トケ編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローされると喜びます。

The following two tabs change content below.
山ハレ鳥トケ編集部です。一人ひとりの山歩きの物語や山の歴史を紹介します。山歩きレポートなどや山歩きあるあるをもとにした4コマ漫画など山歩きを楽しくするWEBマガジンです。

関連記事

この記事に関連するキーワード

新着マガジン