登山中の水筒やペットボトルはどこに収納していますか?ザックの脇のポケットに入れるのが一般的ですが、ザックを背負ったままだと取り出しにくいのが難点。そこでおすすめしたいのが、ザックのショルダーベルトに取り付けるボトルホルダーです。
実際、私はボトルホルダーを使うようになってから水分補給の快適さが格段に上がりました!ということで今回は、実際にボトルホルダーを使ってわかったメリット・デメリットとおすすめのボトルホルダーを紹介します。
長時間の登山では想像以上に汗をかきます。同時にミネラルも失われるため、バテたり熱中症になったりしないよう、こまめな水分補給が重要です。
皆さんは登山時、どこに水を入れてますか?私もそうでしたが、恐らくほとんどの方がドリンクボトルをザックの脇ポケットに入れて持ち歩いているのではないでしょうか。
しかし、ザックを背負ったままだとボトルに手が届かないので、やむなく水分補給のたびにザックを下ろすように。その結果、水分補給自体を面倒に感じるようになってしまいました。
このままだと登山中に適切な水分補給ができないと感じ、取り入れてみたのがこれから紹介するボトルホルダーです。
私が使っているのは、Amazonで売られている「Littleliving ペットボトルホルダーカバー」という商品です。
1,000円以下で購入できる激安ボトルホルダーです。このボトルホルダーは、カラビナと面ファスナーで装着できるようになっており、リュックのショルダーベルトやパンツのベルトに取り付けられます。
入れられるものは500mlまでのペットボトルのほか、水筒・アルミ缶・折りたたみ傘など。使用しないときは取り外して折りたため、コンパクトに携帯できます。
ここからは私が実際にこのボトルホルダーを使ってみてわかったメリット・デメリットを紹介します。
ボトルホルダーの最大のメリットはなんと言ってもドリンクがいつでも取り出しやすいことです。胸元にボトルを収納するので、ザックの脇ポケットのような取り出しづらさがありません。
さらにペットボトルにストロー付きのキャップを装着すれば、簡易的なハイドレーションシステムのように歩きながら水分補給が可能です。
ハイドレーションシステムは便利ですが、残量がわかりにくい、水以外を入れるとカビが発生しやすいというデメリットがあります。
この方法であれば好きなドリンクを手軽に補給できますよね。
以前、私が使っていたザックの脇ポケットは、ボトルが取り出しやすいよう手前に傾いた状態になっていました。これだとボトルは取り出しやすいですが、少し前かがみになっただけですぐにボトルが落下してしまいます。
ほかにも、脇ポケットが浅いザックや口ゴムがゆるいものだと、ボトルが落ちてしまうことがよくありますよね。
一方、ボトルホルダーはボトル全体がしっかりホールドされ、口の部分もゴムで止められるためかがんでもボトルが落ちることがありません。
傾斜が激しい道や、ハシゴやクサリ場など、前かがみになる状態でボトルを落とす危険がないのは安全面でもメリットがあります。
このボトルホルダーはほとんどの登山ザックに取付け可能です。裏面の面ファスナーで取り付けられるほか、付属の細長い面ファスナーをグルっと巻きつけて取り付けたり、上部のカラビナで吊るしたりもできます。
ザックへの取り付け以外にも、パンツのベルトに通すこともでき、散歩や野外フェスなどでも使えそうです。
二つ折りにしてファスナーを閉じれば手のひらサイズに収納できます。カラビナをファスナーの引き手に付け替えれば、キーホルダーのように吊るしておくことも可能です。コンパクトなので持ち運びに困りません。
正面にロゴと「FLY LEAF」の文字。よく見ると、販売ページの商品写真のロゴとも微妙に異なっています。
色はブラックで統一されていてシンプルなのに、ロゴが目立つのが残念。今回はお試しで購入したので、デザイン面は妥協しました。
縫製が甘いのか、数回使っただけでサイドの部分がほつれて穴が空きました。生地はしっかりしたナイロン製ですが、耐久性は期待できないようです。
人によっては、肩や胸のあたりにボトルがあると邪魔だと思うかもしれません。
また、ボトルホルダーを付けると片側だけ重くなるのでバランスが悪く感じることもあるかもしれませんね。
紹介したボトルホルダーのほかにも、口コミ評価の高いおすすめボトルホルダーを3つ紹介します。
バックパックや周辺小物のラインナップが豊富なグラナイトギアのボトルホルスターは使い勝手が抜群と口コミでも人気のアイテムです。
容量500ml~600ml程度のペットボトルやナルゲンボトルが収納可能で、グラナイトギア以外のザックのショルダーベルトやヒップベルトに装着できる2WAYタイプ。
袋状になっていないので、他のボトルホルダーに比べると視認性が高く、ドリンクの残量が確認しやすいところが人気の秘密です。
マムートのアドオンボトルホルダーは、ベルトでホルダー本体の直径を調節できるため、容量が1L程度の大きめのボトルまで携帯できるのが特徴です。
ザックに装着するときは上下2ヶ所の面ファスナーで巻きつけるのですが、それだけだとずり落ちる可能性があるのでカラビナで固定するのがおすすめ。
使わないときは平べったく収納できるので、かさばらず持ち運びできます。シンプルなデザインにマムートのロゴがおしゃれなボトルホルダーです。
サイドがゴム素材になっており、ボトルの直径にあわせてストレッチするので揺れにくい仕組みになっています。メッシュの底が付いているので、ボトル以外の用途として小物やスマホを入れても落ちることがありません。
ザックへの装着は面ファスナーのタイプが多いですが、ノースフェイスの場合は背面のデイジーチェーンとバックルで装着するタイプです。面ファスナーだと摩擦で服が痛むことがあるので、どうしても摩擦を避けたい人におすすめです。
ザックの脇のポケットだとドリンクが取り出しにくい、かといってハイドレーションシステムは管理が面倒と思っていた私にとって、ボトルホルダーは画期的でした。
あまりの使いやすさに、なぜもっと早く使っていなかったのかと思うほどです。激安の商品でも問題なく使えたので、今後も登山の必須アイテムとして活躍してくれることでしょう。
興味を持たれた方は、ぜひ一度ボトルホルダーを試してみてくださいね。
▼今回紹介したボトルホルダー
▼HIKES編集長の里山トラベル
HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローされると喜びます。
昨日は三頭山を歩きました。コースが丁寧に整備されおり運営の方々の想いが伝わる道でした。朝の8時から12時ぐらいでしたが、木で日差しが遮られ涼しく歩けます。午後以降は暑いかも🤔低山やっぱりいいな。 pic.twitter.com/H3Ev5q7Nty
— 宮本将弘 | masahiro miyamoto (@masa_yco) July 25, 2021
山に恋するフリーライター。運動嫌いだったのに、たまたまテレビで見た岩手山に一目惚れして登山を始める。ソロ登山の魅力にハマり、低山ハイキングからテント泊縦走まで自分のスタイルで楽しんでいる。
登山で訪れた土地の郷土料理や地酒、クラフトビールを楽しむのが至福の時間。地方の伝統工芸品や民芸品をアウトドアで使うのが好き。
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