登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わおう!

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

日本には美しい四季があり、その四季に合わせた登山の魅力や楽しみ方があります。同じ山でも季節によって全く違う顔を見せてくれるのです。新緑や高山植物、紅葉などがきっかけで登山の虜になる人も少なくありません。しかし、夏山や冬山には危険が潜んでいます。四季を通じて登山を楽しむために、季節ごとの特徴と安全のポイントをご紹介いたします。



春と秋は気候が良く気持ちよい登山

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

春と秋はハイキング日和!新緑と紅葉を楽しむ

登山初心者にとって登山やハイキングのベストシーズンは春や秋かもしれませんね。

春の山は生命の躍動感がみなぎっています。山桜、つつじなどの花が山をピンクや赤に染め壮大な景色に魅了されること間違いなしです。若葉や新緑などのマイナスイオンのシャワーを浴びることができるのも春です。歩くと汗ばむくらいの春は登山やハイキングからさわやかさを得られるベストシーズンです。

秋はなんといっても紅葉の季節です。一年で最も彩り豊かな季節です。山が赤や黄色に染まり、その美しさに圧倒されるほどです。栗、アケビ、どんぐり、銀杏などもゲットできる季節です。9月下旬頃から天気も安定し、10月は移動性高気圧により絶好の山歩き日和になる確率も高くなります。

秋の山頂は寒いので防寒具は必需品

秋は紅葉が美しく、登山者も最も多い季節です。しかし、秋の序盤は台風の通過や秋雨前線により天候が不安定な日もあるので注意が必要です。

「秋の陽はつるべ落とし」と言われるほど秋は日照時間が短く、あっという間に日が沈みます。暗くなるのも早く、ヘッドライトが必要になることもあります。暗くなると気温も急激に下がるので、雨具や防寒具がないと命取りになることさえあります。薄手のダウンやフリースなどの防寒具をかならず用意して出かけるようにしましょう。

秋山は熊の出没にも注意が必要です。熊は冬眠に備えて食物を求めて活発に行動します。入山前に熊の出没情報を得るようにしましょう。死んだふりではすみませんよ!

夏山は登山シーズン。高い山にチャレンジできる

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

憧れのアルプス系の山へ挑める季節

梅雨が明けると日本アルプスも本格的な登山シーズンを迎えます。雪が解け、高山植物が芽を出し、花を咲かせます。険しい山並み、眼下には雲海、はるかに続く山脈、そんな壮大なスケールを体験するのに絶好の季節が夏です。

アルプスは登る距離も高さも里山とは全くスケールが全く違います。だからといって気後れすることはありません。ハイシーズンの週末ともなれば観光地並みに登山者がおり、設備も警備も充実しています。

初めてアルプスにチャレンジするのにおすすめな山は立山、乗鞍岳、燕岳あたりでしょうか。標高3000mの壮大なスケールの大自然を味わうことができますよ。比較的安心して登れるコースを選び、夏のアルプスや思い存分満喫してみるのはいかがでしょうか。

急な天候変化や熱中症に注意!夏山のリスク

標高の高い山へ登れる夏山ですが、危険も伴うため注意しておきたいポイントをいくつか紹介します。

急に変わる天気に注意!

夏は街でも急に天気が変わりますね。山でも同じように変わりやすいということを忘れないように。雷に遭遇すると落雷の恐れもあり大変危険です。また、山では高度が上がるにつれて気温は下がり、風を受けると体感気温も下がります。夏であっても防寒着、レインウェアは必須です。

脱水症状や熱中症対策は万全に!

登山は長時間歩き続けるために体温が上昇します。また、呼吸や汗で体内水分が排出され、脱水症状になりやすく、体力も消耗するので熱中症になりやすいと言えます。

荷物が重くなるからと十分の量の水分を持って行かなかったり、トイレが近くなるからといって水分補給を制限したりするのは非常に危険です。汗をかくと水分だけでなく、ミネラル成分も奪われるので、スポーツドリンクがおすすめです。登山計画で水場をチェックし水分確保ができるように備えましょう。

冬山は命に関わるリスクが高い。経験と装備が必要

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

冬山の魅力はなんといっても壮大な景色

冬山の魅力といえばなんといっても「白く染まった壮大な景色」でしょう。冬は空気が澄んでいて、透き通った景色を堪能することができます。濃く青い青空と雪の白のコントラストは息を飲むような美しさです。

冬は虫なども活動していないのでシーンとした静まりかえった空間も体感することができます。

雪山を楽しめるかどうかは「天気」に大きく左右されます。晴れで風のない日を選びましょう。予想天気図を見て、確実に高気圧にすっぽり覆われる日を選びましょう。

冬の登山は難易度が高く、気軽に行けるものではありません。初めてチャレンジする方は、冬山装備を整え、冬山経験者に同行するようにしましょう。

毎年失われる命…冬山登山の危険性

冬山は一度登ると虜になるほど美しいものですが、他の季節とは比べものにならないほどの危険が潜んでおり、死に直結する確率が高いです。毎年雪山でおこる遭難事故で命が失われています。登山をやっている人ならニュースを見る度に人ごとではないと胸を痛めます。

突然の雪崩による事故や天候の変化によるホワイトアウト、道迷い、滑落などのリスクが挙げられます。そのリスクを回避するには体力、知識、技術の高いレベルが求められます。必ず経験のあるガイドを付けて登るようにしてください。雪山に関する知識も経験もない素人が雪山に立ち入ることは自殺行為のようなものです。

冬山用の装備をひととおり揃える必要もあります。登山靴やアイゼン以外にもピッケルという杖としてバランスを保つために必要なものです。

雪山訓練の講座は各地で開催しているので参加して経験を積むのもよいですね。

まとめ

色とりどりの四季を味わいながら登山ができる日本に住んでいるのは幸せなことかもしれません。同じ山でも季節ごとに表情が変わるので何回訪れても飽きないですね。

春夏秋冬ならではの魅力やリスクがありますが、事前調査を怠らず1年を通じて登山を楽しみたいですね。

▼季節を通じて楽しむための本

▼登山をサポートしてくれるアイテム

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

豊かな森のなかを気軽に楽しむことができるハイキング。たまにはふらっとリフレッシュに行きたいものですが、ひとりで行くのはちょっと不安…。そんな方でも安全にハイキングが楽しめるように、今回は装備や計画の立て方などハイキングの基礎知識についてご紹介していきます。



初めてのおひとりハイキング

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ハイキングと登山はどう違う?

ハイキングと登山とでは目的と装備に違いがあります。ハイキングは比較的なだらかな山道を歩くもので季節の花々や景色を楽しむことが目的になります。深い山道や長時間歩かなければ動きやすい格好であれば服装もそれほど気にすることもありません。気候が穏やかな春や秋は絶好のハイキングシーズンですね。

それに対して登山は山を登って山頂までたどり着くことを目的としています。登る山やコースによっては歩きにくかったり、突然の雨にやられる場合もあります。登山三大装備と言われる「登山靴」「ザック」「レインウェア」など登山ならではの装備を準備する必要があります。その分、登ったあとの達成感は他では味わえない魅力があります。

ハイキングで得られる効果と注意点

四季折々の花や野鳥を楽しみながら歩くハイキングは森の中の匂いや景色、音を感じることでリラックス効果が期待できます。みずみずしい空気をいっぱいに吸い込んで、ゆったりとしたひとときが過ごせるのはハイキングの大きな魅力の一つでしょう。

また、山道にはアップダウンがあるので骨に適度な負荷が加わることで骨をつくる細胞が活発化し、骨粗鬆症の予防に効果的といえます。長時間歩くことは有酸素運動にもなるので運動不足や生活習慣病の解消にも効果がありますよ。

ハイキングは平坦な道と比べて、ある程度の筋力や柔軟性が必要になるのでケガをしないよう注意が必要です。思わぬケガをしないためにも、日頃から階段の上り下りなど簡単な筋力トレーニングも取り入れてみてください。

安全にひとりでハイキングをするために

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ハイキング計画をしっかりと立てよう!

安全にひとりでハイキングを楽しむためにはしっかりとした計画が重要です。山の標高や所要時間、設備、時期などを基準にして計画を立てていきましょう。

所要時間は往復で3時間以内、多くても4時間以内が無難です。歩行時間のほかに休憩時間を合わせた全体の時間もイメージして、暗くなる前に余裕をもって帰れるようにしましょう。

山の設備は、ロープウェイやトイレ、標識がきちんと整備されているかどうかで選ぶとよいですよ。ロープウェイは疲れてしまった際に利用できるのでハイキング初心者や体力に自信がない方でも安心ですし、山でのトイレは不安要素の一つなのであるに越したことはありません。

東京の高尾山などのように、分かれ道に標識がしっかり立てられている山道なら一人でも迷う心配が少ないので、安心してハイキングを楽しむことができます。

ハイキングの時期は、春から初夏の間がおすすめです。低山だと真夏は暑すぎて秋以降は日照時間が短くなって気温も低くなるので、初心者のうちは過ごしやすい時期に行きましょう。

ハイキングの基本的な装備と持ち物

ハイキングの服装

ハイキングに必要な装備と持ち物は、ウェア、シューズ、リュック、帽子、雨具、ゴミ袋、おやつ、地図です。動いて汗をかいたときのために吸水性に優れたウェアが好ましいので、シャツやジーンズは避けて動きやすいストレッチ性の素材を選びましょう。時期によっては防寒着も必要になるので、気温に合わせて着脱で調節できるようにしておくのもポイントです。

ハイキングのシューズ

高低差のないハイキングならスニーカーでもOKですが、階段や山道がある場合はクッション性の高いウォーキングシューズが向いています。くるぶしまで覆うトレッキングシューズなら足首が安定してひねったりケガしたりしにくいので、専用のシューズを一つ持っておくのもいいでしょう。

リュック

美しい自然を守るために自分のゴミは自分で持ち帰るのが山のマナー。ゴミ袋も忘れずに持ってきましょう。

ハイキングのマナー

高低差のないハイキングならスニーカーでもOKですが、階段や山道がある場合はクッション性の高いウォーキングシューズが向いています。くるぶしまで覆うトレッキングシューズなら足首が安定してひねったりケガしたりしにくいので、専用のシューズを一つ持っておくのもいいでしょう。

水分や食料

ハイキングでもこまめな水分補給は必須ですので、飲み水は多めに持って行くといいです。長時間歩く場合は、歩きながらでも食べやすいおやつも忘れずに。手軽にカロリー補給できるものとしては飴やナッツ、ドライフルーツなどがおすすめです。

道に迷わないために

ハイキングで道に迷わないためにもコースや現在地が分かる地図を確認してから行きましょう。地図は、最寄駅や観光案内所にあるマップで問題ありません。スマホの地図アプリをダウンロードしておけば電波がなくとも地図を確認できるので、活用してみてもいいかもしれません。

お肌のケアも忘れずに

ハイキングでは一日中日差しを浴びるため、熱中症や紫外線対策として帽子や日焼け止めクリームでしっかり備えてアウトドアを楽しみましょう。

ひとりだから自分のペースで楽しめる

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

お昼は好きな山ごはんを作る

豊かな自然に囲まれてお昼を食べるのもハイキングの楽しみの一つですね。自分の好きなものを手作りしてみると一段と美味しさが増すものです。

登山用ガスバーナーを持参すれば、山でお湯を沸かしてカップラーメンや熱々のコーヒーを味わうことができます。さらにクッカーと呼ばれる登山用の調理器具も使用すれば、ごはんを炊いたりスイーツまで調理することも可能なんです。

出来たての山ごはん楽しむのは格別です。ひとりだからこそほかの人のペースを気にせず過ごせるので、手作りの山ごはんにもぜひ挑戦してみてください。ただし、料理の残った汁や食器を洗った水などは地面に流せないので、すべて飲み干すか持ち帰るようにしましょう。

植物ハンドブックを片手にゆっくり花の観察

山道では季節ごとにさまざまな高山植物との出会いがあり、道端に咲く花の名前を知るほどハイキングがもっと楽しくなります。

一般的に高山植物とは、森林限界より高い場所に生息する植物のことを指しますが、森林限界は地域によって異なるので北アルプスの2,500m付近で見られる植物が北海道の平地で見られるというケースもあります。

森林限界とは、高山のような場所で乾燥や低温などの影響によって木が育たず森を形成することができない境界線のことをいいます。高山植物については書籍で知識を深めることができます。また、花や葉の形を入力するだけで高山植物の名前がすぐに分かるアプリもあるのでおすすめです。

まとめ

ひとりでハイキングでいくことをソロハイクや単独登山とも呼ばれますが、一番不安になることはやっぱり何かあったらどうしよう…に限りますね。人気なハイキングコースでは人も多いため安心ですが、あまり知られていないコースにひとりで行く場合は必ず登山届を提出し家族や友人に一言伝えておきましょう。

事前準備をしっかりしておけば、誰かのペースに合わせることなく自分の好きなように歩けるおひとりハイキングは癒しの時間になること間違いありません。

まずは近くで人気のあるハイキングコースから試してみてはいかがでしょうか。

▼ハイキングに役立つ本

▼ハイキングをサポートしてくれるアイテム

▼スポンサーリンク

・IT・Web・ゲーム業界のエンジニア転職なら【Tech Stars Agent】
・NHKほかメディアで話題殺到! 女性が選ぶ婚活サイト「キャリ婚」
・【Ponta最強クラス】シェルPontaクレジットカード

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

登山ブランドの定番は?人気アウトドアメーカー9選

登山ブランドの定番は?人気アウトドアメーカー9選

ザックやウェアを揃えるときどの登山ブランドにしようかと悩みますよね。登山を快適にする装備選びはとても重要なこと。機能的なものはもちろん、おしゃれでタウンユースでも使用できるものを選ぶ方も増えています。今回は定番アウトドアブランドの紹介とそのブランドの人気アイテムをご紹介します。自分好みの登山ブランドを探すヒントにしてください。



登山するなら知っておきたい定番メーカー

登山ブランドの定番は?人気アウトドアメーカー9選

Mon-bell(モンベル)

Mon-bell(モンベル)は日本発のアウトドアトップブランドで「function is beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに商品開発を行っているブランドです。コストパフォーマンスがいいのも特徴です。

Mon-bell(モンベル)の魅力は「環境への対応力」です。自然の中、特に山の天気は変わりやすいものですが、Mon-bell(モンベル)の商品は雨や雪、自然災害にも対応するための工夫がなされています。フリースも人気で厚みや機能性の違うストレッチ性を持つフリースが8種類もラインナップしています。シュラフも人気の高い商品です。

コストの良さと登山装備一式が揃っているので最初の登山装備を購入するときに重宝されています。

karrimor(カリマー)

karrimor(カリマー)はアルピニズム発祥の国イギリスのアウトドアブランドです。当初はサイクルバッグからスタートし、リュックサックの分野に進出しました。karrimor(カリマー)のブランド名は「carry more(もっと運べる)」が語源となっており、その名のとおりザックのラインナップが豊富です。

ヒマラヤ登山隊をはじめ、多くの先鋭クライマーや冒険家たちのバックアップをしてきた信頼のおけるブランドです。

さすがバッグメーカー。使いやすさ抜群で体形にぴったりのものを選べます。デザイン性も優れ、安定した背負い心地を実感できます。

Marmot(マーモット)

Marmot(マーモット)はアメリカのアウトドアブランドで、ゴアテックス素材を最初に使用したことで有名です。また、日本企画展開があるので日本人の体形にぴったり合うサイズを見つけやすいことも特徴です。

Marmot(マーモット)の商品は「登山用品のユニクロ」と評されるほど高機能でお手頃価格なのが特徴です。斬新なデザインが多いので個性をアピールしたい人におすすめのブランドです。

商品の中でも人気なのはダウンではないでしょうか。最高級ダウンを使用し、機能性と軽量性の両方が実現しています。

Mammut(マムート)

Mammut(マムート)はスイスで設立されたグローバルプレミアムアウトドアブランドとして高い評価を得ています。「EIGER EXTREME」シリーズはヒマラヤなどの過酷な環境でも実際に使われる本気登山に使われるほどの信頼性があります。

機能性だけでなく、ロゴのマンモスがかわいいと女性にも人気です。身体の小さな日本人にも合うように「日本人企画」プロダクトもあり、フィット感が断然違います。

Mammut(マムート)のおすすめは軽量で温かいフリース「ゴブリンジャケット」と登山靴です。同じスイスの登山靴メーカー「ライケル」を買収し、その技術を活かしているため防水性、はき心地、デザイン性にも優れています。

Millet(ミレー)

Millet(ミレー)は軍事用援助物資を入れるバッグの製造から始まりショルダーバッグから始まったフランスのブランドです。オリジナルコンセプトに基づいた強固なフレームのザックを生み出し、世界最高地点の無酸素単独登頂のエクスペディションをサポートしたことも有名です。

クセのないデザインが受け入れやすく、特に中高年の支持が厚いブランドです。他社にはなかなか見ない「白」のウェアを積極的に出しています。

最近ではドライナミックメッシュというアンダーウェアが注目されています。

The North Face(ザ・ノースフェイス)

The North Face(ザ・ノースフェイス)は米国サンフランシスコ発の妥協を許さない高機能を追及し、テクノロジーの限界に挑戦してきた世界のアウトドア老舗ブランドです。シェラ・パーカーや世界初のドーム型テント「オーバルインテンション」を開発したことでも有名です。

マウンテンパーカーは機能性とファッション性を兼ね備えているので登山時だけでなく、普段着の防寒着としても人気があります。ビジネスシーンでも違和感なく使えるリュック(shuttleシリーズ)をはじめ、トレッキングや泊まりの登山にも使える30Lモデルまでザックの種類が豊富です。

山だけではなく普段着としても人気なアウトドアの定番中の定番ですね。

山でも街でも使える人気ブランド

登山ブランドの定番は?人気アウトドアメーカー9選

山と道

山と道は2011年に夫婦二人で始まったハイキングのメーカーで、バックパックやサコッシュを中心に機能的でユーザー目線の商品開発をしています。一般のライトユーザーだけでなく、「TJAR」というかなり激しい耐久レースの出場者からも厚い支持を得ています。

彼らの信条は「ウルトラライトスタイル」。つまり軽量なギアで山を歩く、そうすると軽快に歩ける、そして山登りが楽しくなるといいます。

山と道は家内制手工業的な少量生産なので商品が品切れしていることも珍しくない面白いブランドです。鎌倉にある唯一のショップかオンラインショップ販売で購入することができます。

RawLow Mountain Works(ロウロウマウンテンワークス)

RawLow Mountain Works(ロウロウマウンテンワークス)の語源は「Raw(フレッシュ)+Low(未開)」を掛け合わせ「フレッシュで未開発なところから高い頂のてっぺんを目指そう」で熱い思いが込められたブランドです。

すべてのバッグ製品は東京下町の工場で職人さんにより丁寧に一つひとつハンドメイドされています。

RawLow Mountain Works(ロウロウマウンテンワークス)の代名詞ともいえるアイテムは「タビチトート」です。どのバッグもユニークなデザインではありますが、バッグデザイナーが素材や耐久性も試行錯誤して生み出された商品がいっぱいです。

and wander(アンドワンダー)

and wander(アンドワンダー)は2011年に東京でスタートしたアウトドブランドで、精錬されたデザインの機能美のウェアは幅広いシーンに対応しフィールドだけでなく街でもおしゃれに着られます。

ISSEY MIYAKEのデザインチームに所属していたデザイナーがパリコレブランドで培った経験と山で得た肌感覚を融合させ唯一無二のアウトドアウェアやギアを生み出し、高く評価されています。

取り扱うアイテムの幅は広く、タウンやキャンプ、厳しい登山までさまざまなシーンに合ったものが揃っています。人気はサコッシュやバックパックです。

まとめ

登山装備の機能は数十年前に比べると飛躍的に向上しています。山ガールやULの影響を受け見た目のデザイン性にこだわったアイテムが増えています。本格的な登山をしない限りはどれも横一線とも言えますね。

選ぶポイントは「価格との相談」「見た目の好み」「着心地感」が重視されるのではないでしょうか。お店で購入する場合は店員さんに相談しながら決めるのもいいですよ。通販で買う場合はギアに詳しい山仲間に聞いてみましょう。

これから登山を続ける場合は登山三種の神器と呼ばれる「登山靴」「ザック」「レインウェア」の三つは良いものを選んだ方が後々のためにもなりますので、じっくり検討してみてはいかがでしょうか。

▼山歩きに役立つ本

▼歩きをサポートしてくれるアイテム

▼スポンサーリンク

・IT・Web・ゲーム業界のエンジニア転職なら【Tech Stars Agent】
・NHKほかメディアで話題殺到! 女性が選ぶ婚活サイト「キャリ婚」
・【Ponta最強クラス】シェルPontaクレジットカード

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

トレッキングのおやつは何を持っていく?おやつの重要性と最適な選び方

トレッキングに持っていくおやつ。おやつの重要性と最適な選び方

トレッキングや登山の楽しみの一つともいえる山でのおやつ。「何食べようかな〜」と選ぶときも楽しいですよね。実はこのおやつ、なんでもよいという訳ではありません。行動食変わりにもなるおやつには体の疲れを回復させる大事な役割があるのですよ。今回はトレッキングのお供に持っていくのに最適なおやつの選び方をご紹介いたします。



おやつは行動食としても重要な役割

トレッキングに持っていくおやつ。おやつの重要性と最適な選び方

行動食は歩くためのエネルギー源になる

休憩時のお楽しみといえばおやつ。きつい山道をたくさん歩いた後、仲間と一緒に食べるおやつは最高ですね。中には交換しあうのが楽しみなんて方も多いでしょう。しかし、おやつは行動食として登山に必要なエネルギー補充をするという大切な役割を果たしてくれます。

エネルギーを補充しないまま何時間も歩いていると、気づかないうちに低血糖状態に陥りエネルギー切れになってしまうことがあります。

また、登山の疲労を回復するためには「糖質」「タンパク質」「脂質」「ビタミンB1」「ミネラル」の5つの栄養を補ってくれるおやつや行動食があると安心です。おやつ選びは美味しそうなものだけではなく、栄養が摂取できるようにバランスを考えて選ぶようにしましょう。

おやつの基本的な選び方

登山では、なるべく荷物を軽くするのが鉄則です。軽量化できない必需品もある中で、おやつはかなり重量の調整のきく分野になります。まずは「かさばらない」「重くない」ことをひとつの指標にしてみましょう。

例えば、スポーツドリンクゼリーはエネルギー補給には向いていますが、たくさん持って行くにはかさばってしまうのであまりおすすめとはいえません。(※登山計画によります)

また、食べると口が渇いてしまうような、パサパサしたものも向いていないです。登山で水は貴重なため、水を無駄に飲んでしまうのは避けたいところです。

パッキングするときのコツは必要な分量だけをジップロックに入れ、少量ずつ摂取できるようにしておくと、荷物もかさばらずに軽くなるのでおすすめです。おやつのゴミは落とさずに持ち帰りましょう。

トレッキングのおやつは具体的に何がいい?

トレッキングに持っていくおやつ。おやつの重要性と最適な選び方

トレッキングの鉄板「トレイルミックス」

トレッキングの定番とも言えるのが「トレイルミックス」。ナッツ、ドライフルーツ、シード類(かぼちゃやひまわりの種など)を、大体6:3:1の割合でミックスしたもので、小分けにしたり、バーにしたりして持っていく山おやつです。

ナッツにはご存じの通り、様々な栄養素が含まれている上に、すぐにエネルギーに変わるカロリーが満点です。ナッツにふk栄養素をドライフルーツ、シード類が補い、さらには味にアクセントをつけてくれます。

ジップロックなどのジッパー付バッグに入れて小分けにすれば、手軽に質の高いカロリーを補給できます。割れたりつぶれたりする心配もあまりなく、季節や温度に関係なく持っていける理想のおやつです。

おやつと言えばこれ「チョコレート」

登山に持っていくおやつで人気なのはチョコレートです。チョコレートは軽くてかさばらず、高カロリーで保存もきくメリットの多いおやつです。甘いもの好きな方なら気持ちも満足しますね。チョコレートなら安価でどこでも手軽に購入できますね。

遭難した人が発見されるまで水とチョコレートだけで命をつないでいたという例もあるほどで、万が一のときのためにも持っていきたいおやつです。チョコレートに含まれるカカオにはリラックス効果もあるので落ち着きたいときにも役立ちます。

ただし、夏場は気温が高くなるため溶けてしまう可能性があります。夏場でも山は涼しいとはいえ持っていくのはあまりおすすめできません。最近では溶けないチョコレートも販売されいますが夏以外の春や秋などに活躍してもらいましょう。

おやつを食べる量とタイミングは?

トレッキングに持っていくおやつ。おやつの重要性と最適な選び方

おやつを食べるタイミング

登山ではエネルギー切れになる前に補給するというのが基本です。しかし、頭ではわかっていても、エネルギー切れになる前の状態を自覚するのは少し難しいかもしれません。直感に頼らず事前に計画して定期的に休憩をとり、そのたびにおやつをコンスタントに食べるのがよいでしょう。

糖分はエネルギーに変わりやすいので、チョコや飴などは休憩する度に食べてもいいでしょう。同じタイミングで水やスポーツドリンクを飲むと、急な脱水症状やミネラル切れを起こさずに済みます。

状況によってはおにぎりなどのメインエネルギーになる糖質も、お昼ごはんを待たずに食べることも必要です。休憩ポイントを計画しつつも臨機応変に対応しましょう。

一度に摂取する量はどれくらい?

日常生活では食べるもののカロリーチェックをしませんか?トレッキングも同様に持っていくおやつが、どれくらいのカロリーが含まれているのかを知っておくとよいです。

エネルギー摂取の役割もあるので高カロリーのものでも構いません。歩行時間が7時間ぐらいならトレイルミックス1袋とチョコレート1箱、飴を5個ぐらいとお昼ご飯があれば十分でしょう。日帰り登山ならあまりシビアにならなくても問題ありません。

しかし、1〜2泊する場合は念入りな食事計画が必要になります。ご飯も朝、昼、夜と泊まる分だけ必要になるし、おやつの量も念のため余分に持っていった方がいいです。もしチャレンジする場合は足りないときに食料が購入できる山小屋のあるコースを選ぶことをおすすめします。

まとめ

トレッキングや登山でエネルギーが切れてしまうと、足の踏ん張りが効かなくなり転倒による怪我、最悪滑落してしまうことだってありえます。

そんなことになってしまうとせっかくの楽しい登山も台無しですね。下山後に「楽しかった!」と思えるようにするためにもおやつ選びを意識してみてください。

選ぶポイントは栄養価が高く利便性があるものです。登山に慣れている人のおやつを覗いてみるのも勉強になりますよ。余裕があればお手製のトレイルバーを作ってみるのもよいですね。

▼山歩きに役立つ本

▼歩きをサポートしてくれるアイテム

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローされると喜びます。

UL(ウルトラライト)スタイルの登山とは?特徴や人気メーカーをご紹介

UL(ウルトラライト)スタイルの登山とは?特徴や人気メーカーをご紹介

手ぶらでバーベキューや、手ぶらで釣りなど、巷には手ぶらで○○が溢れてきてます。重い荷物を持たずに楽しめれば便利ですし、チャレンジのハードルも下がりますね。 荷物が少ないと行動範囲も広げやすく、いつもより遠くまで足を伸ばしてみようとか、別のアクティビティにも挑戦しようなどと計画がたてやすくなります。登山にもそんな考え方、UL(ウルトラ・ライト)スタイルがあるのです。



UL(ウルトラライト)の考え方

UL(ウルトラライト)スタイルの登山とは?特徴や人気メーカーをご紹介

重たすぎる登山の荷物の現状

登山家でプロスキーヤーの三浦雄一郎さんは毎日、20キロのザックを背負って1.7キロの靴を履き、足首に左右2キロずつ重りをつけてウォーキングするそうです。その様子を耳にした人は驚きますが、登山をする人ならだれでもこのくらいは当然だと言うでしょう。実際、本格的な山に登るには30キロほどの荷物を携行することも珍しくありません。

冬山ですとアイゼンを付けた登山靴は1.5キロほどにもなります。それらすべてを身につけて斜面を進むのは並大抵の体力が必要なのです。過酷な山を制すためにはそれに耐えうる体作りが必要なのです。かつての登山家たちはそう考えてきました。

一方で過酷な山登りではなく、自然を身近に楽しもうという考え方もあり、軽量化されたUL(ウルトラ・ライト)アイテムにも注目が集まっています。当初は安全面での不安を指摘されていましたが、登山用具はより軽くなり高機能に進化しているのです。

荷物を軽くして自然とふれあう

UL(ウルトラライト)スタイルとは登山を気軽に楽しみたいという観点から生まれた一つの登山スタイル。もともとはロングトレイルから来た発想です。

ロングトレイルとは、長い遊歩道、自然散策路を数日かけて歩くレジャーで、欧米では古くから親しまれています。老若男女だれでも気軽に参加できますが、踏破するのは意外にハードです。そこで荷物を極力減らしてより、長い距離でもできるだけ疲れないようにしようと考えられたのがUL(ウルトラライト)です。

1gでも軽くするために、一つひとつの重さを計測して、パッキングする。アイテムは必要最底の機能を備えつつも軽くなるように開発されていきました。

このような考え方が浸透したおかげでロングトレイルに参加しやすくなったのです。

それが登山にも広がったわけですが、いたずらに荷物を減らすわけにもいきません。暗い山道を照らすヘッド・ライトや防寒具などがなくては道に迷ったり、低体温症になったりという危険も。必要なものを吟味しつつなるべく軽く、機能的なパッキングを心がけていくことがUL(ウルトラ・ライト)スタイルの登山です。

UL(ウルトラライト)登山の注意点

UL(ウルトラライト)スタイルの登山とは?特徴や人気メーカーをご紹介

自分の登山レベルに合った山を選ぶ

近年ではキャンプや登山、山歩きなどのアウトドアを楽しむ人が増えてきています。登山はかつてのハードなイメージから、誰もが気軽に楽しむ日常のレジャーへと変わりつつあります。

もちろん山の業界的には喜ばしいことですが、登山がカジュアル化することで危険に対する警戒心が薄くなる問題もでてきます。遭難事故はいつ誰にでもおこりうる可能性があり、登山命に関わるリスクがあることを忘れてはいけません。

観光イメージが強い高尾山や筑波山などでも遭難事故は発生するものなのでご自身のレベルに合った山選びが大事です。

山の難易度をグレード化したグレーディング表を公開している自治体もありますのでレベルの指標に参考にしてみてください。低山であっても油断せず、必要以上に荷物を軽くせずに最低限の持ち物は準備しておきましょう。

軽さ重視だけではなく安全面も考慮

UL(ウルトラ・ライト)スタイルはいかに荷物を軽くするかに意識が向いてしまいますが、先ほど述べたように登山にはリスクがつきものです。いざというときに助けられるアイテムがたくさんあります。

例えば、急な雨のときにはレインウェア、擦り傷や虫さされ時の薬、緊急時のファーストエイドなど登山に外せないアイテムもあります。また靴やザックでも軽くすることで山歩きのサポートをする機能が失われてしまっては本末転倒ですので、購入の前に本当に問題ないか考慮してください。

軽くすることだけに注力せず、安全かどうかを前提としてアイテムを揃えたり、持っていくものを検討するのが真のUL(ウルトラライト)登山なのかもしれませんね。

UL(ウルトラライト)なアイテムを扱うお店

ULの先駆者が手がける「ハイカーズデポ」

UL(ウルトラ・ライト)スタイルを登山に取り入れ、浸透させたのが「Hiker’s Depot(ハイカーズ・デポ)」のオーナー、土屋智哉さんです。

アメリカ初のウルトラ・ライト・ハイキングに魅せられ、340kmのジョン・ミューア・トレイルを踏破。後に東京、三鷹市にショップをオープンしたのです。UL(ウルトラ・ライト)スタイルはじわじわと人気になり、2011年に出版された土屋さんの御著書により一気にメジャー化していったのです。

そんなバック・ボーンを持つお店が手掛けるのは“ライト、シンプル&ナチュラル”をコンセプトにした厳選アイテム。店名にあるDepotは停車場または駅という意味です。ハイカーたちが立ち寄って収集できるハイク情報も提供しています。

人気ガレージメーカー「山と道」

人気ガレージメーカー「山と道」は2011年に鎌倉で創業しました。毎週土曜日のみオープンするファクトリーショップとしての顔も持っています。

“ハイキングを通じて感じた本当に必要な道具を形にしていく”というコンセプトにもとづいた製品が魅力的で、商品は事前に予約しないと購入できないという人気ぶり。予約してから約2か月ほどかかる場合もありますが、それでも購入希望者が後を絶たないようです。

まとめ

「負担を軽くして長い距離を歩き続けるように」という考えが前提にあるUL(ウルトラライト)スタイル登山。ザックや靴をはじめコップ一つとっても軽いことが重要視されます。おデザイン性の高い登山グッズも多く販売されるようになり、今後ますます定番になってくるのではないでしょうか。

ザック1つにしてもULを意識して作られたものとそうじゃないものを比べると重さは明らかに違います。まずは一度ご自身でお持ちの登山グッズを計測してから、他のグッズを検討するとよい比較対象になります。

ロングトレイルは海外でこそ人気のアクティビティですが、日本ではまだまだ認知度は低いです。山ハレ鳥トケとしてもUL(ウルトラ・ライト)スタイル登山やロングトレイルの動向を追いかけていきたいです。

▼山歩きに役立つ本

▼歩きをサポートしてくれるアイテム

▼PR広告



▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

登山初心者はまず何からやるべき?揃えておきたい装備と歩きやすい山

登山初心者はまず何からやるべき?揃えておきたい装備と歩きやすい山

「登山を始めたいけど何から始めたらいいのかな?」と誰もがはじめに抱く悩みですね。登山は街の環境とは異なるので心構えとマナーは心得ておきたいものです。登る前に揃えておきたい基本装備にはどんなものがあるのかな?初心者におすすめの関東の山はどこだろう?今回はそんな登山初心者のみなさんのための情報が盛りだくさんです。



登山を始める前に知っておきたい心構えとマナー

登山初心者はまず何からやるべき?揃えておきたい装備と歩きやすい山

登山は命に関わることを忘れず無理しない

いきなり命という重たい話になるのですが、登山は楽しいものです。ですが、何とかなるという安易な考えが命取りになる場合があることを最初の心構えとしましょう。山は美しく、気持ちをすがすがしくしてくれますが、落雷、崩落、鉄砲水、野生動物などの自然ならではの危険が潜んでいます。

登山事故で一番多いのが遭難です。山を甘くみて遭難すると自分の命だけでなく、他の人の命さえ危険にさらしてしまいます。事前の登山計画とコースからそれないことは安全な登山に欠かせません。

登山初心者が陥りやすい落とし穴の一つが自分の体力を過信することです。山での体力消耗は激しいのに休憩や栄養補給を怠ってしまい、疲労困憊して動けなくなることがあります。また、早歩きしたり、転倒したりしてけがをし、歩けなくなることも危険です。自分は大丈夫と思わず、登山の心構えをしっかり身に着けてから山に挑むようにしましょう。

登山のマナー!これだけは知っておきたい

街中で信号を守るような明確な法律があるわけではありませんが、山には山のルールがあり、先人たちによる経験が共通の知識や経験として受け継がれてきました。その登山でのマナーやルールを守ることにより、気持ちよく登山をすることができ、トラブルも未然に防ぐことができます。

山でのあいさつ

見知らぬ人であってもあいさつし合うと爽やかな気持ちになるものです。山では当たり前の習慣です。すれ違う時は「こんちにちは」、追い越す時は「お先に」と言えると、登山がいっそう楽しいものになるはずです。疲れていても元気が出てきますね。

山では「登り優先」

登山道は幅が狭いものです。一人分の登山道で対向車が来た時は登ってくる人を優先しましょう。これは見た目の傾斜が登りか下りかで判断します。譲る側は山側にできるだけ身を寄せて待つようにしましょう。

ゴミとトイレのマナー

ゴミは家まで持ち帰る、山小屋にも捨てない!というのが山の基本ルールです。トイレではトイレットペーパーは流さない、不必要に水を使わない、歯磨き粉を使わない、残飯は捨てないなどエチケットも心掛けたいものですね。山は貴重な資源ということを忘れずに。

最初に揃えておきたい3つの基本装備

1)山歩きの必須装備「登山靴」

命を左右すると言っても過言ではないのが「登山靴」です。なぜなら歩けなくなると下山できない、避難できない、つまり死を意味することがあるからです。登山道はぬかるんでいたり、岩場や木の根があったりして歩きにくいものです。

スニーカーがダメな訳ではありませんが、登山靴はソールが硬く、足首が固定される設計になっているので疲れ方、ケガのリスクが断然違います。登山靴で普段通りに歩くのではなく、一歩一歩踏みしめながら歩くのがコツです。

2)荷物を入れる大事な装備「ザック

普段使っているリュックでもいいんじゃないかと考えがちですが、登山用ザックは快適な登山をサポートする有能なアイテムです。リュックと違って、背負いやすく疲れやすいという特徴を挙げることができます。例えば、ショルダーハーネスはクッション性のある素材で出来ているので負担を軽減してくれます。

ウエストベルトは腰で背負うことができるので、肩への負担を軽くします。コンプレッションベルトで荷物の量に合わせてザックを小さくし、荷物を固定することができるので重心が安定しより背負いやすくなります。

3)突然の雨対策に「レインウェア」

「山の天気は変わりやすい」と誰もが聞いたことのある言葉だと思います。そうなんです。日本の山は雨が多く、予想外の雨が降る可能性も高いのです。

雨に濡れると体温が奪われます。低体温状態になると体力が奪われます。山で大事なのは体温を保持することなので、レインウェアは必須アイテムと言えるのです。

レインウェアを選ぶポイントは防水性と透湿性です。防水性というのは雨や結露が浸透してこない機能のことです。透湿性とは汗などの湿気を外に出す機能のことです。

ゆくる始める登山!初心者にやさしい関東の山をご紹介

東京屈指の人気スポット「高尾山(一号路)」

登山初心者はまず何からやるべき?揃えておきたい装備と歩きやすい山

高尾山はミシュランで三ツ星に認定された、言わずと知れたハイキングやトレッキングの名所です。子どもからお年寄りまで楽しめる山として愛されており、今や世界で一番登山者の多い山とも言われています。

尾高山口駅を少し歩くとすぐに登山口に到着します。穏やかな石畳を歩き、小川のせせらぎを聞きながら登っていきます。尾高一号線のコース距離は約3.8km、標高は599.15mです。登山時間の目安としては登りが約100分、下りが約80分です。

初心者におすすめなのは、駅から近く、コースも整備されているので道に迷う心配がないということです。道中には茶屋も多く、トイレもあるので休憩にも困りません。疲れたら下りはケーブルカーを利用することもできる初心者にやさしい山です。

川の音に癒される「御岳山(ロックガーデン)」

登山初心者はまず何からやるべき?揃えておきたい装備と歩きやすい山

御岳山ロックガーデンは、東京都心部から1時間半ほどで行くことができます。青梅線・御嶽駅から10分ほどバスに乗り、ケーブルカー滝本駅に着きます。ケーブルカーに6分ほど乗ると標高831mの御岳山駅に到着します。そこからの眺めも最高ですが、さらに2時間ほどかけて周遊しながらロックガーデンへと向かいます。

「七代の滝」は静寂に包まれ、まるで秘境にでもやって来た気持ちにさせてくれます。鉄のはしごや木の橋を渡りながらロックガーデンを目指します。大小さまざまな岩石の間を沢が流れ、木漏れ日が岩苔エメラルドグリーンに照らします。幻想的な景色を体感することができます。新緑の季節も紅葉も楽しめます。

大きな白馬に会いに行く「陣馬山」

陣馬山は東京都と神奈川県の境にある人気の山(標高854.8m)で、東京からも日帰りで行けます。アクセスのよさ、整備された登山道、山頂に茶屋やトイレがある、近くに温泉があるなどの理由で初心者でも安心して挑戦できる山です。

山頂には「白馬の像」がシンボルとしてそびえたっており、記念撮影に列ができるほどです。山頂から見える360度の大パノラマは圧巻です。富士山、丹沢、秩父、晴れていれば筑波山や房総半島まで望むことができます。かながわの景勝50選にも選ばれるほどの絶景です。

まとめ

街や観光旅行と違い山では食事やトイレなどとにかく不便なことが多いです。山ならではのマナーがあるのは「自然を大切にする」「安全登山」という想いが前提にあります。また、登山装備も自分の命を守るために必要なものです。

基本的なことを理解したうえでの登山はとても素敵なもの。花や植物など自然にふれあい、写真や山ごはんを楽しみながら登山を始めてみてはいかがでしょうか。

▼山歩きに役立つ本

▼山歩きをサポートしてくれるアイテム

▼PR広告

・IT・Web・ゲーム業界のエンジニア転職なら【Tech Stars Agent】
・NHKほかメディアで話題殺到! 女性が選ぶ婚活サイト「キャリ婚」
・【Ponta最強クラス】シェルPontaクレジットカード

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

冬の登山にはアイゼンが必要不可欠。アイゼンの種類と選び方

冬の登山にはアイゼンが必要不可欠。アイゼンの種類と選び方

どこまでも澄み渡る青い空と白銀の世界。冬山の景色は息を飲むほど美しいものです。夏山と違って虫もいなければ人も少ない。雪の吸音効果で辺りは静寂に包まれ、どこか神秘的です。

そんな魅力満載の冬山ですが、実は危険もいっぱい。雪に覆われた斜面では転倒や滑落の可能性も。安全に冬山を楽しむための対策グッズ、アイゼンについてしっかり学びましょう。



冬山にアイゼンが必要な理由とは

冬の登山にはアイゼンが必要不可欠。アイゼンの種類と選び方

冬山登山のリスクを考える

冬山と聞くと寒くて滑りそう…と怖いイメージをしてしまいますね。冬は平地でも寒いので山に登れば当然、気温はもっと低くなります。凍傷や低体温症に注意が必要です。

毎時正月に開催される箱根駅伝で山の区間を走る選手はアンダー・シャツに半袖や長袖のTシャツを重ねています。それ以外の区間の選手がランニング・シャツを着用していることを考えると、山に登るとなると対策が必要なことが推し量れます。

夏山でさえ、山頂などには雪が残っているのですから冬はたとえどんなに低山でも侮らず積雪もあるかもしれないと疑ってください。一般に標高が1,000メートル上がると気温は6度下がると言われていますから平地で雪が降っていなくても山ではしっかり積もっていたり、アイスバーンがあったりしますので冬山登山のリスク対策は入念にする必要があります。

雪道や凍った斜面の滑り防止に

東京都心では、雪が数センチ積もっただけで交通網が麻痺、大混乱が起こっているというニュースが流れますね。同時に滑って転倒、けがをしたという話題も耳にします。

雪に慣れているはずの東北地方や北海道の人でも、冬の初めは意外と転倒することもあるのだとか。雪の季節になれば常時履いているというスノー・ブーツやスノー・シューズの準備が追いつかなかった……なんていう理由かもしれません。

この、スノー・ブーツやスノー・シューズに当たるのが山ではアイゼンになります。雪道や凍った斜面を歩くときの滑り防止になる必須道具です。日当りが悪い山道では雪が溶けにくいのでアイゼンを持っていれば急な雪道でも安心ですよ。

計画に合わせて使い分けるアイゼンの種類

ハイキングなら「チェーンスパイク」

アイゼンよりも比較的手頃なのがチェーンスパイクです。チェーン・アイゼンとも呼ばれますが。蜘蛛の巣とまではいきませんが、放射状になったチェーンと短い爪10本ほどが組み合わせてあります。

これを登山靴の上から装着するのです。強力なゴムを利用することで伸縮性があり、まるで靴下をはくような感じで容易に着脱ができます。製品によって差はありますが、500グラム前後と軽量なので携帯しやすいのも魅力です。

特に重装備ということもないので、違和感なく通常歩行ができます。冬のハイキングにでかけるときは念のため持っていくと心強いですよ。

軽登山なら4〜6本爪の「軽アイゼン」

平坦な雪道でも歩きやすいチェーン・スパイクに比べると、ごつさがあるのがアイゼンです。チェーン・スパイクの短い爪なら地面に深く食い込むこともないので引っかかるということもなく、爪が食い込みようのない岩場などでも不安定になることはありません。ただその分、踏ん張れないので勾配が増してくると頼りないのです。

ハイキングコースよりも少し難易度が高いときは迷わず軽アイゼンを選びましょう。チェーンは付いていませんが、爪が長いので斜面でも安定します。標高の低い山や簡単なコースなら4〜6本爪の軽アイゼンで十分です。全てとは言えませんが登山靴なら装着可能です。

本格的な冬山なら10〜12本爪の「アイゼン」

関東近郊であれば標高1000メートルに満たない低山が主流ですが、八ヶ岳や日本アルプスといった、標高2,000〜3,000メートル級の山になってくると軽アイゼンでは不十分です。爪の数が多いほど引っかかり箇所が多くなるので安定感が増します。

10~12本爪のアイゼンになるとつま先部分にも長い爪がせり出すようについているので地面をがっちりホールドできます。一方でアイゼンの重量も増しますので、ハイキングや低山では少々オーバースペックです。また装着する登山靴もソールが硬い冬用の靴ではないと装着できませんのでご注意ください。初めて購入する場合は、登山靴やピッケルも併せて検討しましょう。

厳冬期の本格的な冬山は知識、経験、体力、装備と難易度は高いので準備不足のままチャレンジするのは無謀といえます。

軽アイゼンでゆるい雪山ハイクから始めよう!

冬の登山にはアイゼンが必要不可欠。アイゼンの種類と選び方

最初は6本爪アイゼンがおすすめ

キャンプやハイキング、トレッキング感覚での使用ならチェーン・スパイクでも対応できるかもしれませんが、たとえ低山であっても真冬など、相当量の積雪が見込まれるときにはやはりここぞというときに踏ん張れるアイゼンが安心です。

とはいえ、つま先のグリップがよい10~12本のアイゼンでは不向きということもあります。爪が多く長くなればその分、重さがでてきます。つま先部分の爪はやや内向きに付いているので、歩き方にも配慮が必要になってきます。

その点、軽アイゼンなら一定程度の扱いやすさと滑りにくいという安心感を得られるでしょう。軽アイゼンには4本爪と6本爪がありますが、4本だと土踏まず部分だけしか爪がないので6本爪のアイゼンがおすすめです。

逆に本格的な冬山に登るなら10本以上のアイゼンが必要になりますので計画に合わせて考慮しましょう。

装着タイプは「バンド式」か「ラチェット式」

基本的にアイゼンは登山靴とセットで考えます。爪の形や幅が靴底にピッタリ合っているものが安心ですよ。また、登山靴のつま先とかかと部分にアイゼンを掛けるための「コバ」が付いているものならワンタッチ・タイプ、セミ・ワンタッチ・タイプとも呼ばれるラチェット式のものが使えます。

靴先または靴末をレバーでサイズ調整、固定することが出来ます。靴末だけにこの方式が用いられているものをセミ・ワンタッチ、靴先にも付いているものをワンタッチ・タイプと呼びます。いずれもラチェット式です。

一方で「コバ」がない靴にも使えるのがベルト式、バンド式です。オール手動、マニュアル・タイプですね。着脱に時間はかかりますが、ラチェット式のものよりかさばりません。

まとめ

軽アイゼンやチェーンスパイクは3,000〜10,000円弱で購入することができるので比較的安価です。

購入時に注意することは靴に装着できるかどうかです。一番良いのは購入するお店の人に話を聞くことですが、通販で購入する場合はまわりにいる登山する人に聞いてみてください。

本格的な冬山は行けないけど、冬でも低山を歩きたいという方はアイゼンを持っていきましょう。夏とは違う白い景色を楽しんでみてください。

▼冬山登山の前に読みたい本

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

登山を健康のために始めたい。山歩きにおける健康効果と注意点

登山を健康のために始めたい。登山したときの健康効果と注意点

登山と聞くと辛くてしんどそう…というイメージがありますが、一方で有酸素運動として健康によいことはご存知でしたか?山道を登り下りすることで筋力トレーニング効果や自然の中を歩くことでリラックス効果も期待でき、心身両面での健康効果があるのです。

しかし、自分の体力以上の山に挑戦すると、大事に至ることがあるのも事実です。登山が健康にいい理由だけでなく注意すべき点もよく理解して、身の丈に合った登山を楽しむためのヒントをご紹介します。



登山が健康によいといわれる理由

登山を健康のために始めたい。登山したときの健康効果と注意点

有酸素運動による運動不足の解消

有酸素運動とは筋肉の収縮に酸素を必要とする運動のことです。登山はエネルギー消費量の多さ、適度な負荷による心肺機能強化、脚力の強化と三拍子揃った理想的な有酸素運動なのです。

登山は太ももやお尻などの下半身の大きな筋肉に負荷がかかるので、筋トレをしているのと同じ効果があります。筋肉量が増えれば基礎代謝も上がるので、長い目でみれば太りにくい体質を作り、生活習慣病や肥満予防の効果が期待できます。

運動不足を解消したくてウォーキングを始めても続かない人でも月に一回の登山を目標に、日頃から駅の階段を上る、平地ではないところを意識して歩くことで、登山を始めるウォーミングアップにつながるので体作りにチャレンジしてみるのもいいですね。

「登った」という達成感が精神的によい

登山経験がない人にとって山登りは苦行のようなイメージかもしれませんが、やってみると楽しいことがたくさんです。運動が苦手な人こそチャレンジしてほしいです。

四季の移り変わりや美味しい空気を吸いながら楽しくおしゃべりしながら長時間歩くことができる登山。新緑や小川のせせらぎ、鳥のさえずりなど日常の喧騒から離れて自然を楽しむことができます。ハイキングで森林浴をするだけでも癒されるものです。

受け取り方は人それぞれですが、正直登山は楽ではありません。だけれども登頂したときの「やったー!」という達成感は言葉では言い表せない喜びや満足をもたらします。登りきったという経験はメンタル面でも自信につながります。

大きな達成感を一日で確実に味わえるのも登山の魅力。家族や友人が一緒なら絆も深まり思い出にもなりますね。

達成感や癒しを味わうと山の魅力に取り憑かれるかもしれませんよ。

【要注意】誰もが健康によいわけではない

登山を健康のために始めたい。登山したときの健康効果と注意点

自分の体力以上の山には登らない

登山が体にいいとはいえ間違った方法で山登りにチャレンジしてしまうと悪影響が及ぶことも事実です。山はウォーキングやハイキングとは異なり、ゴツゴツとした岩場や、天気の変化など自然と向き合うスポーツです。

体力以上の山に挑戦することで怪我を負ったり、体調を崩して下山できなくなったりすることさえあるので身の丈に合った山を選ぶことが重要です。

マラソンランナーが息苦しい状態を切り抜けると呼吸も身体も楽になって一定のペースで走れるようになるランナーズハイに似た現象が登山でも起きます。

この状態は爽快感はありますが、疲れを麻痺させる「バテ」を意味します。初心者ほどまだまだ大丈夫と思ってしまいがちですが、早めの休憩、行動食や食事を取ることで危険を回避することができます。

健康によい楽しい登山をするためには自分の体力レベルに合った山を選ぶことがポイントです。

体調が優れないときは登山をやめる

登山は健康によいとされている一方で、突然死のスポーツ種目上位5位に入っているほど実はリスクの高いスポーツでもあるのです。なぜ心臓死のリスクが高いのでしょうか?

登山初日からおよそ3日目まで交感神経が活性化するといわれています。その間、体の緊張状態が続き、血圧の上昇、脈拍の上昇により心臓への負担が高くなり、高血圧、動脈硬化、心臓病などの持病のある人は特に心臓発作のリスクが高まります。

また、登山は熱中症や脱水症状が起きやすくなるため、血液がドロドロになり心筋梗塞や脳梗塞が起きやすくなります。

突然死の予防としては、ゆっくり登る、持病の管理、水分補給、栄養補給を怠らず、十分な睡眠を取ることがよいでしょう。

尿の回数や量が少なく脱水状態が見られるとき、風邪や下痢、虫歯などの体調不良時は登山を中止しましょう。また、前日の晩酌、睡眠不足、軽い体調不良であっても突然死に影響を及ぼすことがありますのでご注意ください。

山で倒れても近くにAEDや病院はありません。体調が優れないときには勇気をもって登山をあきらめるのも大切なことです。

健康的な登山をするには自分に合う計画をたてる

登山を健康のために始めたい。登山したときの健康効果と注意点

最初は登頂を目指さないハイキングから始める

健康のために登山を始めたい方は、長く続けるためには、初めの印象が特に大切です。自分の体力以上の山に挑んだがために登頂できなかった、辛かったという印象になってしまうと、もう山なんて大嫌い、登りたくない!なんて気持ちになってしまいますからね。そうならないために特にはじめは無理せずに楽しめるコースを選びましょう。

初心者は特に「体力の消耗」を計算しましょう。登山以外で無駄な時間や体力を使わないようにするということです。家から近い山、登山道までのアクセスがいい山、そして最初は2~3時間くらいのコースで山道が確立している山を選ぶのがおすすめです。

地元の小学生が遠足に行くような山やハイキングが初心者にはぴったりかもしれません。

初めての登山が雨…なんてことのないように天気が悪ければ思いきって日程変えてみるのもいいですね。リラックスした状態で歩くことができれば健康のための登山を楽しく続けることができますよ。

山歩きに慣れるまでは誰かと一緒に登ろう

最初はわからないことだらけで不安もいっぱいですね。登山に慣れるまでは誰かと一緒に登るのが安全でおすすめです。おしゃべりしながら山を歩き、感動をわかち合ったり、困ったときに助け合えたりなどメリットがいっぱいです。

その他にも登山マナーを教えてもらったり、山の情報を共有してもらえたりと学ぶことばかりです。

もし山歩きに慣れている人と行く場合は、歩き方を観察してみてください。それほど運動してなさそうな人や自分より高齢の方がスイスイ登って行くのを目の当たりにすると必死に登っているのは自分だけ?と疑問に持ち始めます。山の歩き方にもコツがあるのです。

最初のうちは経験者と一緒に行き登山の楽しさを味わい、慣れてきたら別の誰かと情報を共有するなど山仲間のネットワークを広げていくことで登山が益々楽しくなってきます。

まとめ

健康としての登山は槍ヶ岳や剣岳などの難所を登頂した!とか冬山を登った!などとは違い、あくまでも体のための登山です。それらに憧れて自分の体力や技術を過信するのは危険です。自分にあったコースを選んで健康登山を楽しみましょう。

北海道から九州まで日本のほよんどが山です。有名な山からちょっとしたハイキングコースまで多岐にわたってあるので自分のお気に入りコースをみつけてみてください。

▼山歩きのガイドブック

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

趣味の一つに「登山」という選択。登山の魅力や気になる費用

趣味の一つに「登山」という選択。登山の魅力や気になる費用

人それぞれ好みはあるけれど、趣味の一つの選択に「登山」を入れるのはいかがでしょうか?というお話です。登山と聞くと「体力がいりそう」「装備品が高そう」「怖い」というイメージがあるかもしれません。それは険しくて高い山を登るイメージかもしれません。山道が整備されたハイキングや軽登山は自然に触れることがメインになります。今回はそんな登山の魅力や、気になる費用、そして、安全で楽しい趣味にするための注意点をご紹介します。

登山を趣味の一つに!その魅力とは

趣味の一つに「登山」という選択。登山の魅力や気になる費用

壮大な景色に会える達成感!

登山の醍醐味は、その壮大な景色と言っても過言ではありませんね。

日々お仕事されている方にとって、歩くことといえば通勤がメインになるのではないでしょうか。それとは変わって山道では土を踏み込み、新鮮な空気を吸ったり吐いたり、鳥のさえずりを聞きながら登る。そして山頂まで登った達成感や目の前に広がる壮大な景色はとても感動的で非日常的なものです。

登山はそのときだけではなく、一年を通じて同じ山でも楽しむことができます。春には新芽が育ち、夏には緑豊かな世界が溢れ、秋になると赤や黄色の紅葉が彩り、冬は一面真っ白な景色が一層美しくみえます。四季折々、色鮮やかな山の姿に魅了されること間違いなしです。

一度体験すると「達成感」「開放感」の虜になってしまうかもしれません。

水やご飯、下山後の温泉やお酒が格別!

登山の魅力を語るのに外せないのが、山ごはん!です。

山頂で食べるごはんは、本当に最高です。凝ったものを持っていかなくても、コンビニのおにぎりやカップラーメンを食べるもよし、山小屋の名物ごはんを食べるもよし、何を食べても美味しいのが登山の魔法です。目の前には絶景が広がり、一生懸命登ったその努力が、ごはんの美味しさを引き立ててくれる何よりの調味料になってくれるのです。

あと肝心なものがもう一つ。お水もものすごく美味しく感じるのです。汗で体の水分が出ていってしまうのでそれを補給するためのお水。体が生きるために欲しがっているので「生きている」実感を得られることができるのです。

そして、登山の最後のお楽しみはなんと言っても「下山後の温泉とグルメ」。登山をしている人の中には「下山後の一杯」のために登ってるという方がいるほど、贅沢な時間がそこにはあります。気持ちも満たされ疲れきった体を温泉で癒やす。「いい湯だな〜」とひと息つく時間は格別です。

温泉から上がると、グイっと一杯して美味しいご飯をいただく。達成したからこそ湧き出てくる満足感と心地よい疲れにやみつきになる人は多いですよ。

登山は身体と心の健康を整える

趣味の一つに「登山」という選択。登山の魅力や気になる費用

運動不足の解消や健康促進のための登山

登山ではたくさん歩きます。平地を歩くよりも多くのカロリーを消費するうえ、有酸素運動なので健康増進にもいいとされてます。中高年に人気が集まる理由もわかりますね。

どれだけ歩くことになるのかは、コースにもよりますが、山頂まで登って降りてくるだけで、2万歩達成なんてこともざらにあります。登山は、上りも下りも全身の筋肉を使う全身運動なので、効率的に体を動かすにはもってこいなのです。

ただ、やみくもに多く歩くのは注意が必要です。体力や筋力は人それぞれですし、慣れていないうちに急な山に登るのはかえって危険なこともあります。登山中に意識を失うなんてことも事例としてありますので無理は禁物。まずはコースが整備されたハイキングから始めるのがおすすめですよ。

慣れてきたら少しずつ距離や高度、難易度をあげて、自分の体力を試してみるのも楽しみ方の一つですね。

登山は自分に向き合う行為。心を整える

大勢でワイワイ登っても、ひとりで挑戦しても、登山は結局自分と向き合うことになります。普段は基本的には不便なくことが進みますよね。山ではそういう常識が通じません。トイレがなかったり、天候に左右されたりなど、計画を変えなければいけないことがあります。

また、目の前の雄大な山に比べたら、自分はいかに小さな存在なんだろうと思い知らされます。コースが整えられている場合でも、そこから外れると迷ってしまったり、ケガにつながったりすることを考えると、なんて自分は無力なんだろうと謙虚な気持ちにさせられます。だからこそ、山に登る前に自然の中では何もかもが思いどおりにいくわけでないことを意識して、心の準備をすることが大切です。

そのうえで、普段の考えごとを整理したり、何かアイデアが思い浮かんだりと自分に向き合う時間が必然的に多くなるので下山後には頭の中がスッキリした!となることもしばしば。頭の中を整理するにも登山はよいかもしれません。

登山はお金がかかる?気になる費用

趣味の一つに「登山」という選択。登山の魅力や気になる費用

初期費用は5〜10万円、一つずつ揃えよう

登山やってみようかな〜と思った方もまずは装備を整えることが必要です。登山で最低限必要なのは「登山靴」「ザック」「レインウエア」の3点。これらは登山の三種の神器とも言われています。

どれも、わざわざ買うほどのものではないように感じるかもしれませんが、安全で楽しい登山をするためには、ケガや疲れから守ってくれる登山靴、体への負担をできる限り軽減する作りになっているザック、変わりやすい山の天気から守ってくれるレインウエアを、きちんと買い揃えておくことが大事なのです。

気になるお値段は、メーカーによって差はあるものの、5〜10万円ほど。高く感じますが一気に揃えようとするのではなく、まずは靴から揃えて一度やってみて続けられそうなら他のものを揃えていくというやり方がおすすめです。

ネットで調べれば代替えできるアイテムや安く揃える方法が出てきますが、もし続けるなら最初にきちんとしたものを買っておくとのがよいでしょう。よいものはその後何年も使えるので、長い目で見ればそう高いお買い物ではないかもしれません。

自分のレベルに合わせた安全な登山を

装備を揃えたらいよいよ山へ行きたくなりますね。でもどこの山がいいの?と悩んでしまいます。最初の山選びのポイントは人が多い安全なコースを選ぶことです。

登山を長くつき合う趣味にするには、何よりも自分に合ったレベルの山選びが大切になります。例えば、初心者のうちにとても高い山に挑戦すると、苦しかったり、ケガをしたりで少しも楽しめないかもしれません。そうなるのは悲しいですね。

自分のレベルに合った山を選べば、景色や食事、ほどよい疲れを楽しんで、ずっと続けていけるはずです。

自分に合った山がわからないという方は、山に詳しい友達や、初心者向けのコミュニティなどを頼るのことが確実でしょう。気の合う山仲間に巡り会えるといいですね。

登山の目的は人それぞれですが、一番最優先にすることは、高い山に登ることでも、多くを歩くことでもなく、安全で楽しい体験にすることです。命に関わることも起こりうるのでいつも心がけていきたいですね。

まとめ

趣味探しは一生の中で一回はチャレンジしたことがあるのではないでしょうか。みつけたと思っても継続できなかった…なんてことも。

もしこの記事を読んで登山やってみようかなと思えたらなら、まずは観光所で案内しているハイキングコースを歩いてみてはいかがでしょうか。危険なことにならないように山道が整備されているので安心ですよ。

東京にある高尾山を例にあげますと、今まではケーブルカーを利用していたけど次は歩いて登ってみようなどと少しずつ歩く距離や高さを増やしていくだけでも立派な登山です。

登山を始める前に少しマナーの予備知識が必要ですが、それはどのジャンルでも同じことなのでしっかり山のマナーは守りましょう。

自然の中を歩き、ごはんを食べて、景色を眺め、温泉に入る。この楽しい体験を是非味わってみてください。

▼山歩きに役立つ本

▼山歩きの必需本!歩きをサポートしてくれるアイテム

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。

【登山マンガ】初めてのバーナー。お湯を沸かす

山歩きの4コママンガの第3回は「初めてのバーナー」です。

山歩きを始めて少し慣れてくると欲しくなるのがバーナー。友人がやっている姿を見ると羨ましくでしょうがありませんでした。

【山歩き4コマ】初めてのバーナー。お湯を沸かす

山で初めてバーナーを使ったときの嬉しさは今でも忘れません。お湯を沸かしてカップラーメンを作るだけでも感動的なものです。

バーナー以外にもクッカーを買い足し、頂上で美味しい山ごはんを作って食べる。幸せな時間ですね〜

山歩きマンガでは山歩きで感動したことや奇妙なこと、面白かったこと、ほのぼのしたことなどの体験を4コマで掲載していきます。

山歩きで起きた出来事で4コマにして欲しいかたは山ハレ鳥トケのTwitterのDMにて教えてください!

必ず採用するとは限りませんがあたなの山歩き物語を少しだけ共有してください。

山ごはんレシピも公開していますので合わせてチェックください。

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローすると喜びます。