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南アルプスの女王として名高い「仙丈ケ岳」は、同じく南アルプスにある力強く男性的な「甲斐駒ヶ岳」に比べ、山容がなだらかで美しいことが女王と呼ばれる由縁といわれています。
日本百名山にも選定されている「仙丈ケ岳」は、東京方面からでも登山中級者であれば日帰り可能なため、南アルプスの入門としても親しまれています。北沢峠を拠点にして「仙丈ケ岳」と「甲斐駒ケ岳」の二つを登頂するコースも人気です。
仙丈ヶ岳の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。
仙丈ヶ岳は、長野県と山梨県南アルプス市にまたがる赤石山脈の北部にある標高3,033 mの山です。頂上は滋賀県の米原市に位置しています。
高山植物も豊富で登りやすく人気な山ということもあり、日本百名山、新・日本百名山、花の百名山、新・花の百名山、山梨百名山に選定されています。
仙丈ヶ岳は山容が美しいと評判な山です。
山頂付近には三つのカール(小仙丈カール、藪沢カール、大仙丈沢カール)があり、弧を描いたような曲線が女性的で美しく感じられます。
三つのカールを超えるため、縦走しているかのような気分も味わえることから何度来ても飽きない山です。
仙丈ケ岳には雷鳥が生息しており、出会える確率が高いことで知られています。
雷鳥は国指定の特別天然記念物であり、高山帯にしか生息しないとても希少な鳥です。
インターネットで「仙丈ケ岳 雷鳥」で検索すると、多くの方が雷鳥をみかけたと報告されています。
中には雷鳥の親子を見たなどの記事もありますので、雷鳥に出会える確率が高いです。
仙丈ケ岳の山小屋「馬の背ヒュッテ」には雷鳥が入ったデザインのバッジも販売しているので記念に購入してみるのも良いですね。
仙丈ケ岳は高山植物が豊富なこともあり、登山シーズンになる初夏から秋にかけて多くの花で山を彩ります。特に3つのカールにある沢沿い近辺に多くの高山植物が自生しているのでチェックしましょう。
夏(7~8月)イワギキョウ、コイワカガミ など
秋(9~11月)タカネナデシコ、チシマギキョウ など
仙丈ヶ岳の主要コースをご紹介します。北沢峠から出発するコースが一般的で日帰り、山小屋泊と可能です。日帰りの場合はバスの時間が限られているため、事前にアクセス情報をチェックしご自身の体力や技術にあった登山計画をたてましょう。
日帰りで仙丈ケ岳に行く場合はアクセス方法の下調べを怠らないよう注意しましょう。
車で行く場合の拠点になる芦安駐車場からはマイカー規制があるため、北沢峠まではバスで行くことになります。
そのため日帰りを目指す場合、芦安で始発のバスに乗ることが必須になります。
歩行時間が標準タイムでも7時間近くかかり、昼食や休憩を入れると9時間ぐらいになるため、コースタイムを厳しくチェックして登ることになります。
時間に縛られずゆっくり仙丈ケ岳を楽しみたい方は、頂上付近にある仙丈小屋で1泊すると、夕日や朝日を鑑賞することができます。
【交通機関を利用される方】
・電車でJR中央線甲府駅下車後、バスに乗車
・(バス)甲府駅発、快速広河原行き芦安駐車場下車(約1時間)
・芦安駐車より広河原までバスまたは、乗合タクシーで移動
・広河原で下車し、北沢峠行きのバスに乗り換え
【バス時刻】年度毎に変更するためサイトでご確認ください。
南アルプスNET
芦安観光トラベルサービス
【お車でアクセスされる方】
・甲府昭和ICより約50分、白根ICより約30分
・芦安駐車より広河原までバスまたは、乗合タクシーで移動
・広河原で下車し、北沢峠行きのバスに乗り換え
【バス時刻】年度毎に変更するためサイトでご確認ください。
南アルプスNET
芦安観光トラベルサービス
※バスの時刻は毎年更新されますのでバス会社にご確認くださいませ。
全体的に登山道はしっかりと整備されており、比較的歩きやすく標識も建ててあるため迷う箇所はありません。初夏(7月)はまだ雪が残っている可能性もありますのでアイゼンの準備を忘れないよう注意しましょう。
登山口の北沢峠から大滝ノ頭までは白い木が特徴的なシラビソの森を登っていきます。
急登がしばらく続きますが木の香りを感じながら登山を楽しみましょう。
大滝ノ頭には分岐があり、小仙丈ケ岳方面と馬の背ヒュッテ方面に分かれますますので間違わないように注意してください。
登りは小仙丈ケ岳方面を目指します。
六合目まで登ると、一気に視界が広がり「甲斐駒ヶ岳」や「栗沢岳」、「鳳凰三山」の一つ地蔵岳のオベリスクも眺めることができます。
頂上からは甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山の南アルプスや北アルプス、八ヶ岳の山々を大パノラマで楽しめます。
こもれび山荘(旧長衛荘)
仙丈小屋
※山小屋の情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。
①登山する際は必ず地図を持っていきましょう。※コンパスもあるのがベストです。
②山歩きの基本3大装備「登山靴」「ザック」「レインウェア」を準備して登山に挑みましょう。※行程や季節により異なりますので山行計画に合った装備や道具を準備しましょう。
③登山届けの提出、山岳保険も忘れずに。
④登山に慣れていない方は、できるだけ経験者と行くようにしてください。
⑤危険を感じたら引き返すようにしましょう。
⑥冬や残雪期の登山は技術や装備が必要です。無理な計画をせずご自身に合った登山計画を立ててください。
仙丈ヶ岳を十分楽しんだ帰りは、汗を流して着替えたいですよね。
日帰り入浴可能な温泉をご紹介します。
※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。
仙丈ヶ岳登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。
全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考にしています。
仙丈ヶ岳の天気を見る
(てんきとくらす)
時間があれば仙丈ケ岳の帰りに、伊那市内へ立ち寄りご当地グルメを味わったり、名物土産を購入するのもおすすめです。
ラーメンでもなく、焼きそばでもない、伊那市のご当地グルメ「ローメン」
兄弟蔵人が醸す、信州伊那谷の酒
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