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日本で最も有名な山といえば世界中から知られている富士山ですね。標高3,776mと日本一の高さを誇っています。登山はしたことないけど、富士山は登ったことがあるという方も多く、登山というより観光に近いイメージがあります。夏のシーズンには毎年多くの外国人観光者や登山者で賑わいます。ルートによって開山日はまちまちですがベストな時期は7月下旬~8月末と言われています。
標高3,776mは地上と比べると温度が約20~25℃近く変わりますので夏服のまま登ると寒すぎて悲惨な目にあいます。夜はさらに冷え込むので防寒対策をしっかり行い、登山に挑みましょう。
山の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。
富士山は静岡県と山梨県にある活火山です。富士山の山頂には大きな旧噴火口があり、この噴火口を一周できる登山道があります。ここを一周することをお鉢巡り(おはちめぐり)と呼びます。そのお鉢巡りの途中にある剣ヶ峰が日本最高地点になります。各登山コースからのゴールを頂上とする人が多いですが、体力がまだある場合は剣ヶ峰に登り、日本最高地点からでしか見ることができない景色を体験しましょう。
2013年6月26日に世界遺産として登録された富士山は、日本三名山にも選定されています。日本三名山とは日本で最も名高い山、もしくは高評価の山として富士山を含め、白山、立山が選定されています。また山岳信仰に基づき日本三大霊山とも呼ばれております。富士山はその雄大で美しい姿から数多くの芸術作品の題材とされています。古くは万葉集から始まり、和歌や俳句、絵画など時代とともに様々な作品の中で生きています。各地からの景観を描いた葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「冨士三十六景」が有名です。
富士山に関する話はまだまだたくさんありますので別の機会でご紹介いたします。
富士山登山では花が咲いているイメージがあまりありませんが、少なからず花や植物を楽しむことができます。
春(4~6月)
フジハタザオ、オニク、ツガザクラ など
夏(7~8月)
クサボタン、ノイバラ など
秋(9~11月)
フジアザミ、ツルリンドウ など
富士山頂上へのコースは大きく4つあります。シーズンだけで約24万人訪れることもあり、標識の表記やデザイン、色等が整備されています。コースごとに色分けされてますので間違って別のル―トに行かないよう注意しましょう。
【出発地】富士スバルライン五合目(標高2305m)
【標高差】約1450m
【歩行距離】約14km
【歩行時間】登り:6時間10分 下り:3時間30分
【山のグレーディング】5B(登山経験が必要で1泊以上が最適)
富士山の北側になる山梨県側から山頂を目指すルートです。最も人気なルートで山小屋も多く富士山初心者にも安心です。
【出発地】須走口五合目(標高1970m)
【標高差】約1800m
【歩行距離】約13km
【歩行時間】6時間50分 下り:3時間20分
【山のグレーディング】6B(登山経験が必要で1泊以上が最適)
富士山東側になる静岡県側(小山町内)から山頂を目指すルートです。4ルートの中で2番目に短いルートです。あまり使われないルートなので静かな登山が楽しめます。
【出発地】御殿場口新五合目(標高1440m)
【標高差】約2300m
【歩行距離】約17.5km
【歩行時間】登り:8時間10分 下り:4時間20分
【山のグレーディング】7B(登山経験が必要で1泊以上が最適)
富士山南東側にある静岡県側(御殿場市)から山頂を目指すルートです。登りで8時間以上かかるためロングトレイルになります。体力に自信にない方は別のルートを検討しましょう。
【出発地】富士宮口五合目(標高2390m)
【標高差】約1350m
【歩行距離】約8.5km
【歩行時間】登り:5時間30分 下り:3時間50分
【山のグレーディング】5B(登山経験が必要で1泊以上が最適)
富士山南側にある静岡県側(富士宮市内)から山頂を目指すルートです。4ルート中最短のルートになります。
富士山の下山はいずれも砂利道になるので砂塵を吸い込まないようにマスクを用意し、靴に砂が入らないようにゲーターの準備も忘れずにしていきましょう。
また、富士山登山者の多くが下山で膝を痛めてしまいます。トレッキングポールを駆使しながら、急がずゆっくりと歩くことを心掛けてください。
シーズン時はご来光を見ようと朝方はかなり渋滞します。無理に抜かそうとすると危険なので時間に余裕をもって登りましょう。登山者のヘッドライトが列を作り、富士山からでしか見ることができない夜景を見ることができます。
一度は登っておきたい富士山。
是非、気の合う友達と一緒に富士山から見えるご来光を見にいってください!
コースへのアクセスや詳しい情報は富士山の公式サイトよりご確認くださいませ。
富士山登山オフィシャルサイト
富士山登山を充分楽しんだ帰りは、汗を流して着替えたいですよね。日帰り入浴可能な温泉をご紹介します。
【料金】大人平日1,250円、土日祝1,550円
【営業時間】9:00~20:30
【設備】内湯・休憩室
【料金】大人700円
【営業時間】10:00~23:00(無休)
【設備】内湯・露店風呂・休憩室
【料金】大人800円
【営業時間】10:00~21:00 毎月第2水曜日(祭日の場合は翌日)8月は無休
※季節によって変動あり、詳しくはお問い合わせください
【設備】内湯・露天風呂・休憩室
【料金】大人平日1,000円、土日祝1,300円(3時間)
【営業時間】10:00~22:00
【設備】内湯・露店風呂・休憩室
【料金】大人700円
【営業時間】10:00~23:00(無休)
【設備】内湯・露店風呂・休憩室
【料金】大人平日500円、土日祝700円(1時間)
【営業時間】10:00~21:00 火曜定休(8月は無休)
【設備】内湯・露天風呂・休憩室
【料金】大人平日800円、土日祝1,000円(1時間)
【営業時間】10:00~9:00(23時間営業)
【設備】内湯・露店風呂・休憩室
【料金】大人410円(3時間)、720円(3時間)
【営業時間】10:00~21:00
【設備】内湯・露店風呂・休憩室
※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。
登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも多々あります。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。
全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考にしています。
てんきとくらす
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