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十勝岳(とかちだけ)

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火山ならではの迫力を味わえる日本百名山「十勝岳」

【山域】十勝岳連峰【標高】2,077m
十勝岳(とかちだけ)

十勝岳は十勝岳連峰(石狩山地)の主峰で日本百名山、花の百名山に選定されている活火山です。火山活動が活発なこともあり、火山ならではスケール感と迫力を味わえます。

どのコースからアプローチするかで登山レベルも異なるため、レベルに応じた楽しみ方が可能です。
下山後は北海道でもっとも高い位置にある「十勝岳温泉」で疲れを癒すこともできます。

十勝岳(とかちだけ)の基本情報

十勝岳の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。

十勝岳(とかちだけ)の場所

十勝岳は北海道の美瑛町・上富良野町、十勝管内の新得町にまたがる標高2,077mの活火山です。
大雪山国立公園内にある十勝岳連峰に属しています。

十勝岳連峰は十勝火山群とも呼ばれ、これまで何回も噴火をしています。
現在でも火口からは噴煙が吹き上がっており、山頂付近は火山灰に覆われています。

周辺には美瑛岳やオプタテシケ山があり、縦走することも可能です。

十勝岳(とかちだけ)の特徴やおすすめポイント

十勝岳は噴火の歴史とともにあると言っても過言ではないでしょう。
今でも火山活動が盛んで、2004年の噴火がもっとも新しい記録として残っています。

1926年に発生した十勝岳噴火では、大規模な泥流(大正泥流)がふもとにも流れ、
死者・行方不明者144人にまで及ぶ大災害となりました。
もっとも被害の大きかった上富良野町では、被害の記憶が風化しないよう追悼行事を行っています。

詳しい噴火記録は気象庁ホームページをご確認ください。

現在(2017年2月)は、噴火警戒レベルが1まで下がっているため、火山の影響なく登山が楽しめます。
夏には一般登山者が、冬には山スキー目当てに十勝岳を訪れます。

十勝岳へ行く時は、噴火警戒レベルを事前に確認し、安全をご確認の上行くようにしましょう。

十勝岳登山の魅力は、火山活動の影響を受けたその山容の姿にあります。
活火山ならではの雄大な景観とスケールの大きさを感じる登山を味わうことができます。

頂上に近づくにつれ、ゴロゴロの岩が多くなり、道も険しくなるため登山装備は必須です。
砂塵で滑りやすくなっている箇所もあるので注意しながら歩きましょう。

十勝岳頂上からは、美瑛岳や上ホロカメットク山など十勝岳連峰の山々が眺望でき、
美瑛町・上富良野町などの町並みを眺めることができます。

十勝岳が属する大雪山国立公園には多くの野生動物が生息しています。
登山中みかけても食べ物を与えたり、挑発するような行為はしないようにしましょう。

十勝岳(とかちだけ)で見られる花や植物

十勝岳は火山のイメージが強いですが、「花の百名山」に選定されています。こんなに花が多かったんだと、高山植物の多さに驚かされます。

夏(7~8月)エゾノツガザクラ、エゾコザクラ、コマクサ など

秋(9~11月)エゾオヤマリンドウ など

十勝岳(とかちだけ)への主要コース

十勝岳の主要コースは「望岳台コース」と「上ホロカメットク山コース」と2つあります。
コースによって歩行距離・時間・難易度も変わってくるため、ご自身の体力や技術に合わせた登山計画をたてましょう。

十勝岳まで目指さないコースとして、吹上温泉登山口から出発し三段山を目指す「三段山コース」もございます。

①望岳台コース(日帰り)

【出発地】白金温泉 望岳台登山口(標高:925m)
【標高差】約1,152m
【歩行距離】約11km
【歩行時間】5時間40分(休憩含まない)
【登山レベル】初級者向け
【トイレ】望岳台登山口、十勝岳避難小屋
【水場】十勝岳避難小屋(雪渓の水場のため期待しない方が良い)
【コース】白金温泉望岳台登山口 → 泥流分岐 → 十勝岳避難小屋 → 十勝岳山頂 → (往復)

十勝岳を目指すのにもっとも最短で簡易なコースです。
望岳台登山口から出発し、十勝岳避難小屋を経由して山頂を目指します。

登山コースは、黄色のペンキで塗られた矢印を目印に、各分岐点には標識もあるため迷うことはありません。
1926年の噴火で発生した「大正泥流」を登ることになり、ダイナミックな景色を眺めながら歩きます。

十勝岳避難小屋は一度解体されたが、美瑛町により2008年10月に新しく再建され、トイレも設備されております。

十勝岳を初めて目指す方はこのコースをおすすめします。
下山後は白金温泉にて体を癒すことができます。

▼白金温泉 望岳台登山口までのアクセス情報

【交通機関を利用される方】

①JR富良野線「美瑛駅」下車
②美瑛駅からバスで白金温泉バス停へ
・道北バス 白金温泉行き 約34分(¥650) 白金温泉下車
③白金温泉バス停から徒歩で約1時間で望岳台登山口に到着です。

美瑛駅から出発するバスの時間は本数が限られているためご注意ください。
白金温泉バス停から登山口まで少し遠いため車でアクセスすることをおすすめいたします。

【関連リンク】▼バスの時刻表
道中バス(TEL:0166-23-4161)
一般社団法人 美瑛町観光協会

※バス時刻は毎年更新されますのでバス会社にご確認くださいませ。

▼タクシー会社

美瑛ハイヤー TEL:0166-92-1181

【お車でアクセスされる方】

道央自動車道滝川IC下車 約92kmで望岳台駐車場へ

▼駐車場案内

望岳台駐車場 駐車台数:50台(無料)
営業期間はシーズンになる6月~10月上旬

②上ホロカメットク山コース(日帰り)

【出発地】十勝岳温泉登山口(標高:1,280m)
【標高差】約797m
【歩行距離】約13km
【歩行時間】約7時間(休憩含まない)
【登山レベル】初級者向け
【トイレ】十勝岳温泉登山口、上ホロ避難小屋
【水場】上ホロ避難小屋(雪渓の水場のため期待しない方が良い)
【コース】十勝岳温泉登山口→ 上ホロ分岐 → 上富良野岳(十勝岳温泉分岐) → 上ホロカメットク山 → 上ホロ避難小屋 → 大砲岩分岐 → 十勝岳山頂 → (往復)

十勝岳温泉登山口を出発し、上富良野岳と上ホロカメットク山を縦走して十勝岳を目指すコースです。
駐車場からは遊歩道があり、安政火口の分岐点にたどり着きます。ここで間違って安政火口に行かないよう注意しましょう。
安政火口は今でも煙が上がっており、硫黄の臭いがします。切り立った山容が特徴的な三段山の姿も見られるます。

登山コースは分かりやすい稜線になっているため、迷うことはありませんが、コースを外れないようにしましょう。遮るものがないため風が強いと歩くのも困難になったり、霧が多いとまわりが見えにくくなるので、場合によっては引き返すことも必要です。

晴れていれば十勝岳連峰を眺めつつ、爽快な登山を味わうことができます。

下山後は十勝岳温泉登山口近辺にある「凌雲閣 」や「カミホロ荘」で汗を流すことができます。

▼十勝岳温泉登山口までのアクセス情報

【交通機関を利用される方】

①JR富良野線「上富良野駅」下車
②上富良野駅からバスで移動
上富良野町営バス 十勝岳温泉凌雲閣行き 約50分 十勝岳温泉凌雲閣下車

上富良野町営バス TEL:0167-45-6994

バス便数が少ないので計画は念入りにたてましょう。無理しないためにも車で行くことをおすすめまします。

【関連リンク】▼バスの時刻表
上富良野公式ホームページ

※バス時刻は毎年更新されますのでバス会社にご確認くださいませ。

【お車でアクセスされる方】

道央自動車道滝川IC下車 約88km

▼駐車場案内

十勝岳温泉駐車場 駐車台数:約70台(無料)
トイレ・登山ポストあり

登山シーズンは大変混雑するので早い時間に到着するようにしましょう。

▼十勝岳にある小屋情報


【望岳台コース】十勝岳避難小屋

【料金】無料
【テント場】あり
【トイレ】あり
【備考】2008年10月に再建された比較的新しい小屋です。基本的には緊急時に利用する小屋になります。

【上ホロカメットク山コース】上ホロ避難小屋

【収容人数】30人
【料金】無料
【テント場】あり
【トイレ】あり
【備考】収容人数も限られているため、山シーズンはテントを持っていった方が無難です。基本的には緊急時に利用する小屋になります。

十勝岳(とかちだけ)登山時の注意

①登山する際は必ず地図を持っていきましょう。※コンパスもあるのがベストです。
②山歩きの基本3大装備「登山靴」「ザック」「レインウェア」を準備して登山に挑みましょう。※それ以外にも行程や季節により異なりますので山行計画に合った装備や道具を準備しましょう。
③登山届けの提出、山岳保険も忘れずに。
④登山に慣れていない方は、できるだけ経験者と行くようしましょう。
⑤危険を感じたら引き返すようにしましょう。
⑥冬や残雪期の登山は技術や装備が必要です。無理な計画をせずご自身に合った登山計画を立ててください。
⑦大雪山国立公園全域がヒグマの生息地になります。ヒグマに出あったら決してヒグマから目をそらさないよう、対峙してください。走って逃げると、逆に攻撃行動に移ってしまいます。緊急時は、食べ物や持ち物を投げ与えて注意をそらして、落ち着いて遠ざかってください。
⑧火山警戒レベルは事前に確認しましょう。
⑨遮るものがないため天候が急な天候に変化に注視し、雷を伴う場合は引き返すようにしてください。

十勝岳(とかちだけ)のお立ち寄り温泉

十勝岳を十分楽しんだ帰りは、汗を流して着替えたいですよね。
日帰り入浴可能な温泉をご紹介します。

白金温泉 望岳台登山口から帰るお立ち寄り温泉

▼日帰り入浴可能なおすすめ温泉!

湯元 白金温泉ホテル

【料金】大人800円
【営業時間】 11:00~20:00 (最終受付 19:30)
【設備】内湯、露天風呂、休憩室

十勝岳温泉登山口から帰るお立ち寄り温泉

▼日帰り入浴可能なおすすめ温泉!

十勝岳温泉 凌雲閣

【料金】800円
【営業時間】8:00~20:00(最終受付19:30)
【設備】内湯、露天風呂、休憩室

十勝岳温泉 カミホロ荘

【料金】大人 600円
【営業時間】07:00〜21:00(最終入場20:00)
【設備】内湯、露天風呂、休憩室

※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

十勝岳(とかちだけ)の天気

十勝岳登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも多々あります。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。
全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考にしています。

てんきとくらす

十勝岳の天気を見る

十勝岳(とかちだけ)のグルメ

時間に余裕があったら美瑛町・上富良野町のグルメを楽しもう!

洋食とCafe「じゅんぺい」

美瑛町のB級グルメがあるお店

【メニュー】海老フライのジュンドック ¥390
【電話】0166-92-1028
【営業時間】昼:10:30~15:00、夜:17:00~20:00(LO19:30)※商品売り切れ次第終了の可能性有り

ファームレストラン あぜ道より道

農家の母さん達でつくる、優しくて美味しい料理

【メニュー】野菜カレー ¥970
【電話】0167-45-3060
【営業時間】10:30~15:30
【定休日】水曜日

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