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谷川岳(たにがわだけ)

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美しい山にはトゲがある?魔の山と呼ばれる日本百名山「谷川岳」

【山域】谷川連峰【標高】1,977m
谷川岳(たにがわだけ)

日本百名山の一つ谷川岳はロープウェイを利用して山頂を目指す「天神平」からのコースが人気です。
標高1,977mとそれほど高くない山ですが高山植物が豊富でとても美しい景色を私たちに見せてくれます。
毎年7月2日が谷川岳の日とされ開山日になっており、都心からのアクセスもしやすいため山シーズンには多くの登山者が訪れています。

アニメ「ヤマノススメ」でも谷川岳に行くシーンがあり、簡単に登れる山という印象がありますが、
天神平コースでもちょっとした岩場があるのと、天候が変わりやすい地域のため油断すると事故に繋がる可能性があります。
登山装備の準備を怠らず、経験を少し積んでから登るようにすることをおすすめいたします。

谷川岳(たにがわだけ)の基本情報

山の場所や特徴、山で見られる植物など基本情報をご紹介します。

谷川岳の場所

谷川岳は群馬県と新潟県の県境にある三国山脈の山です。周囲にある万太郎山・仙ノ倉山・茂倉岳などを総じて谷川連峰と呼ばれています。

谷川岳の特徴やおすすめポイント

谷川岳(たにがわだけ)

花の宝庫としても親しまれている谷川岳ですが、一方で「魔の山」と呼ばれ遭難・滑落事故が多い山としても恐れられています。ギネスブックに一つの山としてもっとも死者の多い山として登録されているほどです。
その理由は、剣岳・穂高岳と並ぶ日本三大岩場の一つでもある一ノ倉沢にあります。
一ノ倉沢はクライミングのメッカとしてクライマーたちの憧れの岩場でありますが、死者約800人と多くの命を落としているところでもあります。

よほどの経験や技術がない限り一ノ倉沢から登頂を目指すことはやめておきましょう。
ただ、一ノ倉沢の岩壁を見に行くだけならトレッキングコースがありますので迫力ある景色を楽しむことができます。

谷川岳は映画「クライマーズ・ハイ」やアニメ「ヤマノススメ」でも取り上げられそこから知った人も多いのではないでしょうか。
「クライマーズ・ハイ」では谷川岳衝立岩登攀へ挑戦する過酷なシーンが描かれ、「ヤマノススメ」ではロープウェイに乗りのんびりと登頂を目指すシーンが描かれています。この2つの物語からみても谷川岳の二面性が伝わります。
ちなみにクライマーズ・ハイとは登山中に興奮状態が極限にまで達し、恐怖感が麻痺することをいいます。確かに登山中はちょっとした興奮状態になっている感じがしますが、恐怖感が麻痺するという経験はまだないです。。

谷川岳の頂上はトマノ耳(1,963m)とオキノ耳(1,977m)の2つに分かれていることも特徴的です。
遠くから見ると2つのピークが猫耳のような双耳峰に見えることが由来となっています。
何回か谷川岳には訪れていますが、天候に恵まれず(ガスって景色が真っ白!)手前にあるトマノ耳までしか行ったことないのが残念です。

季節の中でおすすめがやはり紅葉の秋です。
見ごろが10月初旬~中旬あたりでトマノ耳からオキノ耳までの稜線歩きにて紅く染まった美しい景色を眺めることができます。

谷川岳で見られる花や植物

谷川岳は四季を通じて鮮やかな花や植物を楽しめます。
ホソバヒナウスユキソウ、ジョウシュウアズマギクなど珍しい高山植物が咲いています。

春(4~6月)
タムシバ、ウラジロヨウラク、シラネアオイ など
夏(7~8月)
タテヤマリンドウ、ハクサンチドリ、ホソバヒナウスユキソウ、ジョウシュウアズマギク など
秋(9~11月)
ウメバチソウ、ツルリンドウ など

谷川岳(たにがわだけ)への主要コース

谷川岳への登山コースは大きく2つあります。一つはロープウェイを利用した登山初心者でも登りやすい天神平コース。もう一つは岩場や鎖場がある中級者以上の西黒尾根コースです。
その他に一ノ倉沢の絶壁を眺めるコースとして一ノ倉沢ハイキングコースがあります。※一ノ倉沢ハイキングコースは谷川岳頂上には行きません。

天神平コース(ロープウェイ利用)

【コース】
登り:天神峠駅→熊穴沢避難小屋→天狗のトマリ場→天狗のザンゲ場→肩ノ小屋→トマノ耳→オキノ耳→
下り:肩ノ小屋→熊穴沢避難小屋→天神平駅

【標高差】641m
【歩行距離】6.4km
【歩行時間】4時間50分
【山のグレーディング】2B(登山経験が必要な初級者向け)

出発は土口駅からロープウェイを利用し天神平駅まで行きます。さらにそこからリフトに乗って天神峠まで行くことも可能ですが、今回はリフトには乗らずに谷川岳頂上をめざします。

▼土合口駅へのアクセス情報

【交通機関を利用される方】

・上越新幹線「上毛高原駅」下車 谷川ロープウェイ行きのバスで約50分
・上越線「水上駅」下車 谷川ロープウェイ行きのバスで約25分
【バス時刻を確認する】関越交通株式会社
・JR土合駅下車 徒歩約20分
土合駅は通称「日本一のモグラ駅」と呼ばれ400段以上の階段を登り土合口駅まで行きます。

【お車でアクセスされる方】

関越道水上ICから約25分
駐車場は谷川岳ベースプラザに約1000台、土合橋駐車場に約50台まで停められます。
駐車場料金は時期によって異なります。
5月1日〜11月30日 大型1,000円 小500円
12月1日〜4月30日 大型1,000円 小型1,000円

【営業時間】
・4月~11月 平日:8:00~17:00 土日祝:7:00~17:00
・12月~3月 全日:8:30~16:30
約2分間隔でゴンドラが発車しています。所要時間は片道約15分(最速7分)

情報が古い場合が古い場合がございますので公式ホームページより最新情報をご確認くださいませ。
谷川岳ロープウェイホームページへ

天神平駅→熊穴沢避難小屋まで

yamacommuさん(@yamacommu)が投稿した写真

土合口駅(標高746m)からロープウェイを利用して約10分程で天神峠駅(1,319m)に着きます。天神平駅からさらにリフト(片道400円)に乗れば天神峠駅(標高1,502m)まで7分かかり、合計わずか17分で756mを駆け上ることになります。残り高低差475mは歩いて登ります。今回は天神峠駅までのリフトは乗らず天神平駅から歩くコースをご紹介します。

天神平駅は見晴らしが良い写真撮影スポットでもあるので記念写真をここで撮っていく方も多いです。
まずは天神尾根を通り熊穴沢避難小屋まで目指します。小屋までの道のりはよく整備されているので危険箇所や迷うところはありません。
リフト駅になる天神峠駅からの道と途中で合流するポイントがあります。登りは気になりませんが下山時は間違えないよう注意しましょう。

熊穴沢避難小屋→天狗のトマリ場→天狗のザンゲ場→肩ノ小屋まで

yamacommuさん(@yamacommu)が投稿した写真

熊穴沢避難小屋では休憩ができますが、無人小屋のため何かあるわけではありません。夏は虫が多かった記憶があります。
小屋から先の道がいよいよ本番といったところで、勾配になり岩場もあるため下山者とのすれ違いに注意しながら登っていきます。
きつくなりますが景色も変わり見晴らしが良くなりますのでテンションも上がります。

大きな岩が目印の天狗のトマリ場と天狗のザンゲ場からの景色も楽しむことができます。岩を登る場合は滑らないよう気を付けてください。

天狗のザンゲ岩から肩ノ小屋までは木の階段をひたすら登ります。ここはかなりしんどいですが肩ノ小屋まで行けば頂上はすぐそこです。

肩ノ小屋→トマノ耳→オキノ耳まで

肩ノ小屋付近でお昼休憩をとる方は多いです。小屋の中も利用することが可能ですが、人が多いと満員になっている場合がございます。小屋には売店もあり、泊まることも可能です。詳しくは下記をご確認ください。

▼肩ノ小屋(谷川岳)の情報

【開設期間】
4月下旬~11月上旬(要問合せ:年によって変わります)

【予約先(現地対応)】
090-3347-0802(電話は8時~16時まで)
※10人以上のパーティーは予約金が必要となります。
※キャンセル料はいただいておりません。

情報が古い場合が古い場合がございますので下記サイトより最新情報をご確認くださいませ。
肩ノ小屋(谷川岳)の情報をみる

肩ノ小屋で休憩を終えたらいよいよ頂上を目指します。トマノ耳とオキノ耳と少し変わった名前が谷川岳の二つの頂上を指しています。
肩ノ小屋から先に到着するのが、トマノ耳、さらにその先にあるのオキノ耳が標高1,977mになります。
トマノ耳からオキノ耳までは気持ちの良い稜線歩きになりますので景色を存分に楽しんでください。
晴れていれば谷川岳連峰の山々をはじめ、八ヶ岳、浅間山から東北の至仏山や燧ケ岳を眺めることができます。

下山は登ってきたコースのピストンになります。岩場や道幅が狭い個所などありますので注意して下山します。
ロープウェイの最終時間は4月~11月は17:00、12月~3月は16:30までなので、時間に送れないようご自身の体力を考慮した無理のない登山計画を心掛けましょう。

谷川岳(たにがわだけ)のお立ち寄り温泉

谷川岳で充分楽しんだ帰りは、汗を流して着替えたいですよね。
日帰り入浴可能な温泉をご紹介します。

土合口駅から帰る時のお立ち寄り温泉

▼日帰り入浴可能なおすすめ温泉3選!


湯テルメ谷川

【料金】大人550円
【営業時間】9:00~20:30 第3木曜日15時より露天風呂は使用不可
【設備】内湯・露天風呂・休憩室


宝川温泉 宝川山荘

【料金】大人1,500円(午後3時以降のご入場は1,200円)
【営業時間】9:00~17:00
【設備】内湯・露天風呂・休憩室


仏岩温泉 鈴森の湯

【料金】大人650円(2時間)
【営業時間】10:00~21:00 毎月第2水曜日(祭日の場合は翌日)8月は無休
​※季節によって変動あり、詳しくはお問い合わせください
【設備】内湯・露天風呂・休憩室

※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

谷川岳(たにがわだけ)の天気

登山をする上で天気はもっとも重要な情報と言えます。平地は晴れていても山は雨なんてことも多々あります。特に夏の天気は変わりやすいため事前に天気の状況を把握しておきましょう。
全国レジャースポットの詳しい天気予報を掲載している「てんきとくらす」を参考にしています。

谷川岳(たにがわだけ)のグルメ

亜詩麻(あしま)

チーズたっぷりの名物焼きカレーがおすすめ!
【料金】焼きカレー各種¥1,000~

ラ・ビエール

本場ナポリのピッツアを味わえる窯焼きピザのお店
【料金】
マルゲリータ¥972
菜園風野菜のピッツァ ¥1,082 など

GARBA Cafe 本店

家族や友達へのお土産に最適なバームクーヘン
【料金】
しっとり、もちっとしたバームクーヘン BUNA 大(箱入り)¥1,950
珍しい長いバームクーヘン BUNA 大(箱なし) ¥1,800 など

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