【登山マンガ】狐と狸の化かし合い。勝負の行方は?

登山マンガ第7回のテーマは「狐と狸の化かし合い」です。山でたまに遭遇する動物たちは普段どんなことをして過ごしているのでしょう。中には昔話さながら、いたずら好きな動物もいるかもしれませんね。

【登山マンガ】狐と狸の化かし合い。勝負の行方は?

狐と狸が化けるようになった由来

昔話でもよく登場する狐と狸は、悪賢く人を騙して遊んでいるイメージがありますよね。狐は女性に化けて人を誘惑し、狸は男性に化けて人を騙していたそうです。

実物はとても可愛い狐と狸。そもそも何故化けるようになったのでしょうか?諸説は様々ですが、面白い由来があります。

昔は神様の使いとして神聖な動物だった狐

はるか昔の日本は自然信仰が盛んで恵みを与えてくれる山や海を神様として崇めていました。弥生時代のころ稲作が中国から伝わり、日本でも稲作が栄えるようになります。そこから徐々に稲作・農業の神様として「お稲荷さん」として有名な稲荷信仰が全国に広まります。

そのお稲荷さんの神様に使えていたのが、稲荷狐と呼ばれる狐だったのです。稲の害獣になるネズミを食べてくれるので、狐は稲を守ってくれる神様の使いのように映っていたかもしれません。全国の稲荷神社には神聖な動物として狐が祀られています。

一方、そのころはまだ狸の逸話がありませんでした。(もし縄文〜弥生時代の狸の話がありましたら教えてください)

仏教と神道の習合で狐と狸は化けるようになった

狐と狸が化けるようになったのは中国の仏教が伝わり始めた飛鳥時代のころだと言われています。

中国の神話に登場する「九尾狐狸(きゅうびこり)」という9本の尻尾をもつ狐の妖怪が、絶世の美女に化けて国を転覆させるという伝説があります。その話も日本に伝わってきたのです。

「九尾狐狸」の漢字をよくみると「狐狸」と書いてあります。この「狐狸」が日本に伝わる際になぜか「狐」と「狸」に分かれ、人を化かすようになったとされています。

日本の有名な話に、平安時代末期のころ「玉藻前(たまものまえ)」という美女が、鳥羽上皇の寵姫になります。それ以来、鳥羽上皇は病に伏せってしまい、異変に気づいた部下が陰陽師の安倍泰成に相談し、玉藻前が狐の化け物だと見抜きます。

その後、現在の栃木県那須郡あたりに逃げた玉藻前の討伐に成功します。玉藻前の最後は殺生石という近づく者の命を奪う巨大な石に変化したと伝えられています。現在も那須湯本温の観光スポットとして殺生石が存在しているので興味ある方は那須岳の帰りにでも立ち寄ってみてください。

狸の話で有名なのは四国に伝わる「隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)」ではないでしょうか。四国にはなぜか狸にまつわる逸話が多く残されています。「隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)」は八百八匹の狸の総大将の化け狸として恐れられていましたが、藩士の稲生武太夫に倒されてしまいます。

「八百八狸物語」として伝説が語り継がれています。スタジオジブリが手がけた平成狸合せんぽんぽこも狸の話ですね。狐はスマートに化けて、狸は少し抜けてるイメージがあるかもしれません。

狐と狸は昔話の人気者

「狐七化け、狸は八化け」という言葉があるように、化かすことが上手い狐と狸は日本の各地の昔話や民話に登場するようになりました。あまり人になつかないことから、妖怪のたぐいに見えたのかもしれませんね。

今回のマンガのように現代を生きる狐と狸はSNSで人を化かしているかもしれないので、情報を鵜呑みにしないよう気をつけましょうね!

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登山計画は安全登山の第一歩。計画の立て方と遭難防止に役立つサービス

登山計画は安全登山の第一歩。計画の立て方と遭難防止に役立つサービス

「登山は計画で全てが決まる」と言っても過言ではないほど、登山計画を立てることは重要なことです。

何時に出発して何時に目的地につき、下山するのか、どのようなメンバーと行くのか、食事や休憩、トイレはどこにあるのかなど、事前に計画を立てることが安全登山に繋がります。

今回は登山計画の立て方から便利なサービスまでご説明いたします。

登山の計画は安全を守るために必要

登山計画は安全登山の第一歩。計画の立て方と遭難防止に役立つサービス

低い山でも遭難のおそれがある

「初心者向け」「気軽に登れる」などのワードを見ると、登山初めてだけど大丈夫そう…と思うことはないでしょうか。いざ山を登ってみると思った以上にきつかった、下山が遅くなってしまったということがあります。運が悪ければ遭難やケガをする可能性だってありえるのです。

一般的に低山(2,000m以下)の山は軽視されがちですが、侮ってはいけません。幼児や小学生でも登れる山として人気の高尾山でも遭難事故は発生しています。年間350万人ほどが入山していますが、救助要請は100件に迫る勢いなのです。

高尾山ほど有名な山なら登山情報は溢れていますが、人気のアルプスや八ヶ岳よりも低山は遭難しやすいとも言われています。その理由として下記のようなことが挙げられます。

・登山ルートの情報が少ない
・登山口がわかりにくい所にある
・道が整備されていない
・登山者が少ない
・軽装備になりがち

などなど、低山ならではの特徴や気の緩みなどから遭難する可能性も高くなるのです。「低山だから」と軽視せずにしっかりとした計画を立てることが重要になってきます。

登山の計画を立てることは安全登山へつながる

近年のアウトドアブームはシニア世代だけではなく、20〜30代の若者の登山者も増加傾向にあります。ただ、人数が増えれば逆に遭難事故も増え毎年多くの命が山で失われています。

遭難事故を防止するには知識や技術の前に登山計画をしっかり立てることが安全登山への第一歩です。登山計画を書式にまとめたものが「登山計画書」となり、登山口にて登山届けを提出します。

これまで登山届けは本人の任意でしたが、山によっては登山届けの提出が義務づけられていますので、必ず出すようにしましょう。

登山届けに記載する内容は以下になります。

①本人情報(名前、住所、電話番号など個人情報含む)
②メンバー情報(個人情報含む自分以外のメンバー情報)
③登山日程(入山日時から下山予定日時、宿泊する場合はどこで泊まるのか)
④登山ルート(どのルートを通るのか)
⑤装備・持ち物(水や食料、テントなど何を持っているか)

これらの情報を1枚の紙に記載して登山届けの箱に投函します。インターネット上で提出できるサービスもありますので状況に合わせてご利用ください。

登山届けを提出することで何かあったとき、救助のヒントになるので自分の身を守るためにも登山届けの提出を率先して義務づけすることが大切です。

登山計画を立てるポイント

登山計画は安全登山の第一歩。計画の立て方と遭難防止に役立つサービス

事前に登山ルートを調べて問題ないか確認する

登山計画で重要なポイントは、どのルートを歩き何時ごろに各地のポイントを通過する予定なのかがわかるようになっていることです。

山頂へ続く道は一本ではないので、どのルートを使うのかはとても重要です。傾斜が比較的なだらかなルートもあれば、岩場もあります。最短ルートで行くのか、回り道でも眺望のよい道を選ぶのか、それぞれの選択によって違ってきます。

ルートを決める際にはガイドブックや地図を参考にしてみましょう。水場やトイレの場所、山小屋の有無やどこで休憩するかも予定に組み込んでおくのがベストです。

初心者であればなるべく多くの人が利用するコースがおすすめです。不測の事態が起きた場合でも、人目があれば誰かが対応できるかもしれません。

世間ではソロ活ブームで独りキャンプをする人が増えていますが、安全面を考えれば独り登山、もしくは人目につきにくいルートは避けたいですね。

直近の状況を知るには、ビジターセンターや山小屋のホームページ、登山情報サイトなどを確認してみましょう。

さらにinstagramやTwitterなどのSNSでも情報収集できますので、一つの情報だけではなく、多角的に情報を集めて判断材料にすることをおすすめします。

入山口までと下山口からの交通手段も必ず確認

ルートが決まったら、お目当ての山までの交通手段を調べましょう。高尾山のように駅から歩いて入山できる場所ばかりではありません。登山口までの道がわからず予定時間より遅れてしまった…なんてことは登山あるあるの一つです。

平日と休日では本数や時間も変わるでしょうし、季節や天候、場合によっては道路工事などの影響で臨時ダイヤになっていることも考えられます。

ネット上では古い情報がそのまま載っている場合もあるため、常に最新情報を入手しようという心がけが必要です。

車で登山口まで行く場合は駐車場の有無やどれくらいの広さなのかをチェックしましょう。

狭い駐車場や登山シーズンのときは早く到着しないと停められない可能性もあります。停められなかった場合、別の駐車場を探すにも時間がかかってしまうので、不安な場合は近くの駅にある駐車場に停めてバスで向かう計画を立てた方がより確実です。

登山計画書の提出先と便利なサービス

登山計画は安全登山の第一歩。計画の立て方と遭難防止に役立つサービス

身近な人に知らせておくことが大切

登山届けは登山口にあるポストに投函するだけではなく、家族や友人など身近な人にも伝えておくと安心ですよ。

もし遭難してしまった場合、人が多い山道なら誰かが救援を出してくれるかもしれないですが、もし誰もいない山を単独登山かつ連絡ができない状態だった場合、最初に異変に気づくのは身近な人になります。

レスキュー隊は救援要請があってから動き始めますので、連絡がない場合は遭難しているかどうか気づくことができません。

例えば日帰り登山で何時までに連絡がなかったら救援を出すようにと伝えておくことで最悪の事態から逃れられるかもしれませんね。

万が一を考慮して登山届けのコピーを身近な人にも渡しておくことは、大事な人に心配をかけさせないマナーかもしれません。

また、登山届けの提出先は、登山口のポスト以外にも管轄の警察や登山口近くの交番でも受付てくれます。中にはインターネット上で受付してくれるところもあります。管轄によって届け方法が異なるのでご注意ください。

便利なWeb・アプリサービスを活用しよう

登山計画書は日本山岳協会のホームページにもテンプレートがありますが、特に決まった書式はありません。とはいえ、登山者の命運を握る重要なものなので、ある程度書式は合わせた方がいいですね。

テンプレートをダウンロードして印刷して記入するのもいいですが、登山計画書を作成し、そのまま登山届けを提出できる「コンパス 山と自然ネットワーク」というサービスもありますので利用するのもいいでしょう。

万全に準備することはもちろん大事なのですが、一番は安全に下山することですね。遭難のリスクをできる限り減らすにはWEBやアプリサービスを使うことをおすすめします。

「YAMAP」「山レコ」などGPS機能付きのサービスを使うことで道迷い防止もできますし、コミュニティに参加していれば、その中で登山することを伝えておくことで予防線をはることができます。

Twitterでリアルタイムで登山状況を投稿するのも、ある意味その人の無事を確認できるツールとして役立っているのではないでしょうか。

テクノロジーの発達とともに遭難事故を減らすためのサービスはどんどん新しいものに進化しています。

従来のやり方だけに捕われず、良いサービスは使っていくように心がけることも安全登山への道につながります。

まとめ

登山計画を立てて書式にまとめるコツはただ一つ、自分で考え自分で作ってみることです。それを何回も繰り返すことで確実に上手になり、知識も自然についてきます。

複数人で登山する場合、登山計画書を作るのは恐らくリーダーになるのですが、自分がリーダーでなくても自分で作るクセをつけておくのが良いですね。受け身のままではなかなか上達できないものです。

もし計画通りにいかない場合、無理せず引き返すという判断もできるので、登山計画はその登山を無事に完了させるための重要な指針になります。登安全登山は自分で作ると心がけて山を楽しみましょう。

▼登山計画を立てるのに役立つ本

▼パッキングに関する本

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登山用サングラスの役割は?紫外線の目への影響とサングラスの選び方

登山用サングラスの役割は?紫外線の目への影響とサングラスの選び方

普段あまりかけてない人はサングラスに対して苦手意識を持っていないでしょうか?お洒落に気を配ることはもちろん大事ですが、登山でのサングラスは目を守ってくれる大事なアイテムです。

標高が高ければ高いほど影響を受けやすくなる紫外線。知らない間に目にダメージを受けてしまっているのです。今回は登山におけるサングラスの重要性をご紹介いたします。

登山では紫外線や強風、砂ほこりに要注意

登山用サングラスの役割は?紫外線の目への影響とサングラスの選び方

目も肌の日焼けと同様に紫外線の影響を受ける

「目も日焼けする」「紫外線が目から吸収され肌も焼けてしまう」と紫外線は肌だけではなく、目にもダメージを受けてしまいます。目から吸収された紫外線で肌焼けしてしまうとも言われて、肌だけでなく目にも紫外線予防をする人も増えてきています。

紫外線を受けると体内ではカルシウムの吸収を高めるビタミンDが生成されます。殺菌効果もありますが、人体に有害な一面もあるのです。紫外線を浴びることで細胞が傷つき、がん化され、最悪皮膚がんになる可能性もあります。

そうならないために皮膚の細胞破壊を防止するメラニンが活躍するわけですが、過剰に増えてしまうとシミやシワの原因になってしまいます。肌を露出していなかったとしても目から吸収されればやはり、メラニンが作られることになり肌にも影響が及びます。

目から紫外線を浴びすぎてしまうと、肌だけではなく角膜や水晶体にもダメージが及び、充血や白内障など目の病気につながるケースもあります。目の紫外線対策はとても重要なのです。

強風により砂などが目に入る可能性がある

何も遮るものがない稜線や風の強い日は注意が必要です。小さな砂や土の粒子が風によって目に入り、角膜を傷つけることがあるのです。涙が異物をほとんど流して目を守ってくれますが、何かのはずみでさらに奥の虹彩や水晶体、硝子体にまで至れば失明のリスクが出てきます。

強風の影響は紫外線同様、街なかでも起こり得るものですが、舗装された路上よりもむき出しの土面である山道のほうが深刻なのです。特に富士山では強風の場合、砂塵で視界が遮られ進むのが困難になることもあります。

マナーに反してゴミをポイ捨てしたものが、硬いものでしたら風に吹かれて宙を舞い、目に飛び込んでくる可能性も否定できないものです。

登山で目を守るためのサングラス

登山用サングラスの役割は?紫外線の目への影響とサングラスの選び方

サングラスなら紫外線を防いでくれる

「山を登っていると目がごろごろする」という経験はありませんか?その違和感はもしかすると紫外線の影響かもしれません。紫外線は標高100m上がるごとに1%増加すると言われており、登れば登るほど目に負担がかかってきます。

標高1,000mなら地上と比べて10%、2,000mなら20%高くなっていくので、天気予報で見られる紫外線指数よりも多く見積もった方がいいでしょう。季節や空気の澄み具合によっても変わってきますのでご注意ください。

目の紫外線対策として効果的なのが「サングラス」です。紫外線対策の重要性が広まった影響もあり、最近ではほとんどのサングラスにUVカット機能がついています。ただ、街と山では使用用途が違うため注意が必要です。ファッション用のサングラスは光を取り込もうとして、瞳孔を開かせることになるので山での使用は避けるようにしましょう。

異物の侵入を防ぎ強風でも前が見えやすい

サングラスは紫外線だけではなく、異物の侵入も防いでくれます。レンズが小さな壁のように目を守ってくれるのでゴミなどは入りにくくなります。

話は少し変わりますが、花粉対策用の大きなメガネもあることから、メガネは異物侵入を阻止するにはかなり有効なアイテムといえます。なんでもメガネをかけた状態だと玉ねぎの染み方が違うとか…。大袈裟かもしれませんが、それぐらいメガネは目を守ることに長けています。

異物以外にも雨風が強いときもサングラスが役立ちます。場合によっては顔を上げていられないぐらい強風になることもあるため、目を空けることが困難になり、前に進むことができなくなることもあります。風対策としてもサングラスは効果的なのです。

アルプス系の山々や富士山に行く場合は、遮るものが少ないため風による砂塵やほこりが多いです。スポーツ用のものであれば目尻のほうまでカバーするタイプもありますので、紫外線対策を兼ねてサングラスを持参することを推奨します。

登山で使うサングラスを選ぶポイント

登山用サングラスの役割は?紫外線の目への影響とサングラスの選び方

色や形状、素材選びは用途に合わせて

登山で使用するサングラスはファッション性よりも目を保護することを優先し、実用性のあるものを選ぶようにしましょう。

スポーツタイプのサングラスの中に、ハイカーブレンズと呼ばれるものがあります。花粉やほこりも入りにくく、レンズが目尻までくるから広い視界が確保できます。

登山は汗をかくので滑らないように、鼻に当たる部分(ノーズパッド)や耳にかける部分(モダン)がクッション性の高いラバー(ゴム)になっているものもあります。

その他にも眩しさを軽減しながら明るさを確保できる偏光レンズ、紫外線や光の量に応じて色の濃淡が変わる調光レンズなどサングラスの種類は様々です。

メリット、デメリットを確認しながら自分の登山スタイルに合ったものを探してみましょう。

登山用品店でサングラスを試着する

登山に適したサングラスは登山やスポーツ用品店で購入できます。一般のメガネ屋さんのサングラスは登山に適してないものもあるのでご注意ください。

もちろんネット通販で探すこともできますが、サイズが合わず鼻や耳の設置面に痛みが発生する可能性があります。実際に店舗まで足を運び、かけ比べすることをおすすめします。

レンズの形はもちろん、フレームやステムなどわずかな違いでかけ心地は大きく変わるものです。アジアンフィットやジャパンフィットと呼ばれる、アジア人のフェイスに合わせたものであればよりよい使用感が得られます。

メガネを常用しているのであれば、度付きのサングラスやメガネの上からかけることができるオーバーグラスもあります。レンズ・カラーによっても見え方が変わってくるのでぜひ試着をしてみてください。登山用品店ならスタッフの人に相談しながら選ぶこともできるので安心ですね。

まとめ

普段からメガネをかけない人にとっては、サングラスを着用すること自体が煩わしいかもしれません。実際そういう方も何人かいらっしゃいました。顔周りを覆うだけでも動きが制限される感じがして違和感があるそうです。

たまに出かけるハイキングならまだしも、これから定期的に登山をする人は紫外線や砂塵、ほこり、強風から目を守ってくれるサングラスはとても有効です。山道を歩きやすくするために登山靴があるように、目を守るために登山に適したサングラスを持って行くことをおすすめします。

機能性が満たされている中から自分の好きなデザインや形を選ぶことで、お洒落をするようにサングラスをかけることが楽しくなりますね。

▼登山用サングラスのご紹介

▼登山の日焼け止めアイテム

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登山で使うカメラのおすすめは?用途に合わせた選び方と基本構図

登山で使うカメラのおすすめは?用途に合わせた選び方と基本構図

「山で感動した景色や思い出を残したい」「多くの人にも見てもらいたい」など、登山で撮影する写真は景色や一緒に行った山仲間、小さな植物と人によって好みも様々です。instagramやTwitterなどのSNSでも写真を共有したくなります。

もっと上手く撮りたいと欲が出てきたとき、どんなカメラで撮るのか悩みますね。今回は用途に合わせたカメラ選びや写真の基本構図をご紹介します。



登山では用途に合わせてカメラを選ぶ

登山で使うカメラのおすすめは?用途に合わせた選び方と基本構図

手軽に撮るなら「スマホ」で十分

最も身近なカメラと言えばスマホではないでしょうか。今や生活するのに欠かせないほど、スマホは私たちにとって当たり前になりつつあります。

登山においてもスマホは活躍が期待されます。一番の魅力は持ち運びやすく、取り出しやすいので撮りたいときに素早く対応できる携帯性の良さですね。

近年のスマホカメラは、レンズも高品質なものが多く、画質もよいため広範囲を写すスナップショットに向いています。

スマホカメラは、特殊な撮影をしない人や荷物を増やしたくない人におすすめです。

軽くて持ち運びやすい「ミラーレス一眼」

スマホほど軽くはありませんが、一眼レフよりは軽量でコンパクトな「ミラーレス一眼」。

最近のスマホカメラやコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は画素数も増え、画質もよくなっていますが、一眼カメラの域には達していません。その特性上、同等のスペックを得ることが難しいのです。ミラーレス一眼はミラーボックスをなくすことで一眼品質のコンパクトボディーが実現しました。

本格的な一眼レフカメラはお値段的にも重さ的にもハードルが高いので、ミラーレス一眼を愛用している登山者は多いのではないでしょうか。

本格的な山岳写真を撮るなら「一眼レフ」

カメラにのめり込むと行きつくのはやっぱり一眼レフ。スマホカメラやコンデジよりも鮮明で質のよい写真が撮れます。レンズを交換することが出来るので画角も自由自在になるのが魅力です。

人間の視野とほぼ同等なのが標準レンズ、それより少し広いのが広角レンズで、狭いのが望遠です。望遠レンズはズーム機能がありますが、焦点が合う範囲は狭いのです。遠い景色や動物を綺麗に撮りたい場合や、植物を接写で撮影したい場合など用途に合わせてレンズを使いこなしましょう。

星空を綺麗に映すことも可能な一眼レフカメラは、山の写真の楽しみが増えることは間違いありません。ミラーレスよりも大きめで重量もありますが、写真の品質はグンと上がりますよ。

登山での写真撮影の心構えと注意点

登山で使うカメラのおすすめは?用途に合わせた選び方と基本構図

綺麗な写真を撮る前に登山ということを忘れずに

カメラの性能は製造技術の向上によりどんどん品質が高くなっています。SNSには驚くほど完成度の高い写真がアップされていたりします。写真が良ければフォロワーも増えていきますね。

反応が多いともっとよい写真が撮りたくなり、気がつけばもっと、もっとの無限ループに…。絶景フォトをゲットするために危険な行為に及び崖から転落などという痛ましい事故も発生しています。

写真撮影の前に登山ということを忘れずに、撮影機材が重すぎないか、自分自身の体力と照らしてあも大切です。ストラップで一眼カメラを首から提げる場合はループベルトも併用して固定すると便利ですが、カメラで足もとが見えづらくなるので注意が必要です。

新しいカメラを購入すると「早く山に行きたい!」とモチベーションが高くなりますね。ただ、登山では大きなカメラがあるのとないのとで勝手が違うので、簡単な山から慣らしていくのがおすすめです。

撮影に夢中になり自分勝手にならないように

より良い写真、インパクトのある写真を求めるあまり、周りが見えなくなってしまってはいけません。

「あそこから撮ったら最高の構図なのに…」「この枝がここまで撓っていたら映えるのに…」そんな風に感じる場面は多々あることでしょう。だからといって、立ち入り禁止区域に入ったり、枝を引っ張ったりする行為はNGです。

自然相手に思い通りにはならないものです。シャッターチャンスを待つために長く留まることも、場合によっては他の人の迷惑になりかねません。山のマナーを守り、声をかけ合って気持ちよく撮影に臨みましょう。

覚えておきたい写真撮影の基本構図

登山で使うカメラのおすすめは?用途に合わせた選び方と基本構図

【三分割構図】意識するだけでまとまって見える

写真は見る人によって捉え方は様々なので、どれが一番良い写真かを決めるのは難しいことです。しかし、プロと素人が同じ条件、同じ機種で撮影すると、プロの写真はやっぱり違いがあります。

要因の一つに構図の捉え方があります。「三分割構図」という基本の形をご存知でしょうか? 被写体を全体の3分の1のスペースに収めて、残り3分の2を余白とする方法です。

一見するとスペースの無駄遣いのようですが、バランスがよく洒落た写真が撮れるのです。

縦横、それぞれを三分割にすると「井」形になりますね? このラインが交差するポイントに被写体を配置するとさらにいい感じに。ファインダーをのぞくとグリッド線が現れるカメラもあるので参考にしてください。

【日の丸構図】ポートレートで主役を強調する

最も一般的と言ってもいいのが「日の丸構図」。被写体を中央に持ってくる方法です。

構図が単調で面白みに欠ける気もしますが、正しく使えば効果的な構図なのです。例えば人物を撮る場合、背景に車や自転車、街行く人や街路樹、看板など、ごちゃごちゃと写り込んでいると残念な感じですが、それらがすべて、ぼかしてあったらいかがですか?

街の喧騒が消え、人物だけが際立ってくるのです。 山で見つけた高山植物もそこだけにスポットを当てるように周りをぼかしたり、落ち葉だけの地面に一輪の花なんて演出が出来たらステキ。

レンズが交換できる一眼カメラにもってこいの構図ですが、スマホやコンデジでも対応できるので試してみてくださいね。

まとめ

登山中に写真撮影をするとついつい夢中になって周りが見えなくなってしまう瞬間はどうしてもありますね。登山は観光地と違うことを意識しないと、誰かにケガを追わせたり、自然を破壊したりする可能性があります。

スマホカメラやミラーレス一眼などの軽量化されているものはまだしも、カメラを持って登山することに慣れていないないと、高価な一眼レフを木にぶつけたり、落としたりすると悲しいことになりかねません。

登山でのカメラ選びはご自身の登山技術や体力に合わせたものを選ぶのがおすすめです。素敵な景色や山仲間の思い出をたくさん写真に納めて登山ライフを楽しみましょう。

▼登山の写真撮影に役立つアイテム

カメラはじめます!

こいしゆうか(著)、鈴木知子 (監修)


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登山中のトイレにご用心!山のトイレ問題は下調べと準備を欠かさずに!

登山中のトイレにご用心!山のトイレ事情は下調べと準備を欠かさずに!

「登山中、トイレに行きたくなったらどうしよう…」誰もが抱える悩みですね。人気のある山は整備されているので、トイレはポイントごとにありますが、中にはトイレのない山もあります。

不幸なことにならないよう、今回はみんなが気になる登山におけるトイレのお話です。



登山ではトイレを使えるとは限らない!

登山中のトイレにご用心!山のトイレ事情は下調べと準備を欠かさずに!

登山道にはトイレが少ない

登山前に用を済ませておくのは当然のことですが、排泄は生理現象なので避けることはできません。我慢すると体調を崩してしまい、その後の登山にも影響が出てきます。

体調を崩して、もよおしてしまうことさえあるかもしれません。山の中では日常のように、いつでもどこでもトイレに行けるわけではないということを肝に銘じておきましょう。

登山者の多い山であればトイレもポイントごとにあります。登山計画の中に、小休憩、お昼ごはんに加え、トイレ休憩も含めておくと安心ですね。

冬季にはトイレが閉鎖される場合があります。使用可能なトイレがあったとしても登山道入口だけかもしれませんのでご注意ください。

山のトイレは有料、小銭を準備しておこう

富士山や北アルプスなど、人が多く訪れる山ではチップ制の有料トイレが増えてきています。100~300円の協力金として徴収されます。

山の中という特別な場所でトイレを維持するには、その分お金がかかるものです。例えば、富士山の山頂トイレの年間維持管理費は約5,000万円かかるそうです。バイオ式などの環境に配慮したトイレの整備費用は約3,000万とも言われています。ヘリによる尿の運搬に莫大な費用がかかっているのです。

トイレを使用する場合は支払うために小銭を用意しておきましょう。基本的にはトイレの管理人はいないので無人です。支払いは任意になります。

トイレ対策には登山前の準備が欠かせない

登山中のトイレにご用心!山のトイレ事情は下調べと準備を欠かさずに!

登山道のどこにトイレがあるのかチェックする

前もってトイレを済ませて万全で臨んでいても、どうしてももよおしてしまうことはあります。生理現象ですから根性だけではどうにもなりません。特に子どもや女性が一緒に登山に参加している場合、トイレの場所をチェックしておきたいものです。

登山道でのトイレの場所は本やネットから情報を得ることができます。何メートル地点にあるか、どんなタイプのトイレか、有料か無料かどうかなどを確認してください。

「ここのトイレを逃したらしばらくない」「もう少し歩けばトイレがある」など、事前にトイレの場所を把握していれば、我慢する、しないの判断も早くなります。

トイレがない山の場合、登るときに「もしも」に備えてどこで用を足すことができるかイメージしておくことも大事です。この辺りは傾斜が多い、植生が多くて脇道に行けない、隠れるところがないといった場所は例え緊急時でも避けた方がいいでしょう。

水分の取り過ぎに注意する

余分な水分摂取はトイレが近くなるので、水分は適度に摂取したいものです。登山前にコーヒー、お茶などの利尿作用のある飲み物を控えることもできますね。なにより楽しいはずの登山なのに頭の中はトイレのことでいっぱいだったなんて残念ですものね。

逆にトイレに行かないですむようにと水分を控えると脱水症状に陥り、熱中症、高山病になるリスクも高まり危険です。登山では汗や息で体から水分が多く排出されるので、想像以上に水分は奪われています。水やスポーツ飲料をこまめに補給するのがポイントです。

適度な水分をチューブで補給できる「ハイドレーションシステム」を使うと便利です。体は吸収できる量の水分を超えると尿になります。少しずつ水分補給できるので脱水も回避できます。

トイレまで我慢できないときのマナーや対策

登山中のトイレにご用心!山のトイレ事情は下調べと準備を欠かさずに!

知っておこう!山でのトイレマナー

お腹が痛くてどうしても我慢できない、しかもトイレがないときは、山の中で用を足さなければいけません。このような緊急事態を山用語で男性なら「キジ撃ち」、女性は「お花摘み」と言います。どちらもしゃがんだ姿勢の隠語です。

山にはルールがありますので何処でも用を足して良いという訳ではありません。登山道、沢沿い(特に川の上流)、土以外の場所は絶対避けてください。希少な高山植物が生殖している一帯もNGです。

登山道から少なくとも10mは離れた場所を選びます。コースから反れて迷わないように注意してください。

用を足す場合は、穴を10cmほど掘ってそこにしてください。土中のバクテリアが分解してくれます。終わったら忘れずに掘った土を戻して埋めてください。

ティッシュは水に溶けませんし、バクテリアも食べませんから使わないでください。山では「紙は持ち帰る」のが基本です。紙がどうしてもない場合、葉っぱで拭いて埋めるようにしましょう。密閉型ビニール袋なら臭いも汚れも気にならずに持ち帰ることができますよ。

携帯トイレを常備するのがおすすめ

登山アイテムに「携帯トイレ」があります。トイレがない、長い行列が出来て順番まで待てない、携帯トイレブースが設置されている場合などに便利です。

山でする罪悪感もなく、どこでもできて、持って帰れるという精神的な安心感があります。重量も軽く、登山以外にも災害や車の渋滞などにも使えるのでぜひ備えておきたいものです。

簡易和風便器を組み立て、ビニールをかぶせ、そこに用を足す仕組みのものがほとんどです。液体は固まり、臭わないようにもなっているので安心です。ポンチョがついている携帯トイレであれば体をすっぽり隠ししゃがんでできるので人目もあまり気になりません。

今では女性向けのかわいいパッケージの携帯トイレもあるのでザックから取り出すときも恥ずかしくありません。山に限らず避難用としても利用できるので一家に何個か持っていても損はありません。

まとめ

生理現象とはいえ、登山中の急なお腹の痛みは嫌ですね。せっかく楽しい登山も台無しです。次にあるトイレが我慢できる範囲内ならなんとかなるものの、できそうにない場合は道を外れてするしか手はありません。

複数人のチームの場合は、少し恥ずかしいかもしれませんがチームリーダーや気の合う仲間に伝えてから準備を始めましょう。急にいなくなってしまうのは心配をかけることになります。

携帯用トイレ、ティッシュ(持ち帰る)、ビニール袋を持ってトイレマナーを守りつつ用を済ませ、体の調子を回復させてから登山を再開させましょう。

▼登山中の緊急時に役立つアイテム

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登山マンガで山を学ぼう!険しい登山から山ごはんまでおすすめ6選!

登山マンガで山を学ぶ!険しい登山から山ごはんまでおすすめ6選!

山を題材にしたマンガは数多くあり、映画化されたものもありますね。登山マンガは登山をする人はもちろん、しない人でも山の魅力に触れ、山に登ってみたいという気持ちにさせてくれます。

山ごはんをテーマにしたものや高尾山から世界最高峰に挑戦するもの、登山に活かせそうなお役立ちもののマンガまでさまざまです。今回は登山の魅力がたっぷり詰まったマンガを6冊ご紹介します。



編集部おすすめの厳選登山マンガはこれだ!

「山と食欲と私」山ごはんが作りたくなる

「山と食欲と私」

「山と食欲と私」は信濃川日出雄氏によるマンガで2015年から「くらげバンチ(新潮社)」にて連載されています。(2019年6月25日時点で9巻まで発売されています)

作者自らが登山を趣味としているため、料理、飲み物、食品、山道具、アウトドアグッズなどが取り上げられ、実際の登山でも活かせる情報が満載です。

主人公日々野鮎美(27歳)は山ガールと呼ばれることを嫌い、単独登山をし、山頂で食事をするというストーリーですが、会社勤め日常の人間関係の悩みや登山者との出会いのエピソードなども見どころです。

山という限られた環境下でアイデアを駆使し調理するシーンや自然の中でおいしそうに食べる描写には、インドア派の読者であってもあこがれることまちがいなしです。鮎美ちゃんを真似て再現料理をする人も続出するほどの人気マンガです。

「岳(ガク)」登山マンガと言えばコレ!

「岳(ガク)」

「岳」(小学館)は石塚真一氏による全18巻、1話ごと完結マンガです。2011年に小栗旬さん主演で映画化されました。

「岳」は山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている島崎三歩と山岳救助隊たちの壮絶山岳救助ストーリーです。生存者を温かく支え、死者には祈りと敬意を捧げる主人公の人柄にまず惚れてしまうでしょう。

山は魅力的だけど一歩間違えば死に至ることさえあることをリアルに伝えるマンガです。危機一髪で助かるという話というよりは、山の厳しさとそこで起こる人間模様がしっかりと描かれているのでハラハラしながら読み進めることができます。

山岳救助隊が救助に当たる際の判断の難しさや、救助隊も経験を積みながら人命救助のプロに成長していく姿など見どころ満載のマンガです。

「孤高の人」独特な世界感に魅了される

「岳(ガク)」

孤高の人(マンガ)は坂本眞一氏による全17巻完結のマンガで、2010年には第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しまし歌。原案は小説「孤高の人」(新田次郎著)ですが、内容や舞台、結末などは異なります。

過去の事故により友を失い、心を閉ざした孤独な主人公森文太郎が転校初日にロッククライミングをしたことがきっかけとなり、山登りに目覚め、最終的に世界最難関の山であるK2に前人未到の東壁の単独登頂に挑むというストーリーです。

主人公は一人でいることを求め、孤高に向けてまっしぐら。一人になるか社会に溶け込むか葛藤します。「やりたいことがあるなら一人でもやれ!本当にやりたいことは一人じゃないとできないだろ!」と勇気あるメッセージが伝わってきそうなマンガです。

「ヤマノススメ」聖地巡礼が大ブーム!

「岳(ガク)」

「ヤマノススメ」は人気イラストレーターのしろが「コミックアース・スターで連載しており現在17巻まであります。「ゆるふわアウトドアコミック」と称され、テレビでアニメ化されました。

主人公あおいはインドア派で高所恐怖症。幼馴染でアウトドア派のひなたとの再会を機に山頂に挑むストーリーです。素人で女性目線の視点で描かれているので共感できる人も多いはずです。

15歳のかわいい女の子たちがゆるーく山の楽しさを伝えてくれる青春アウトドアストーリーです。がっつり登山の話ではありませんが、基本はしっかりおさえた入門書的なマンガでありながら、登山に挑戦してみたいなーという気もちにさせてくれるさわやかなマンガです。

著者は登山が趣味なので、実際の山、登山道具、食事などの解説も興味深く読むことができます。

「山を渡る 三多摩大岳部録」貧乏学生の山物語

「岳(ガク)」

「山を渡る-三多摩大岳部録」(ハルタコミックス)は空木哲生氏によるややゆるめの山岳青春マンガです。

伝統の三多摩大学山岳部は人数不足で廃部の危機に瀕しており、先輩部員は新入部員を逃すまいと手この手で勧誘します。でもその新入部員3人はゲームっ子、虚弱体質、読書好きという登山とは縁のない奴ばかり。

大学生のお金のなさはなかなかリアルに描かれていて興味深いですし、登山入門書としても面白く読めるマンガです。

「高尾の天狗と脱・ハイヒール」ワガママOLの山登り

「岳(ガク)」

「高尾山の天狗と脱・ハイヒール」は全4巻、氷堂リョージ氏による山岳4コママンガです。引きこもりがちだった著者が月一で高尾山を訪れ描いたこの作品は高尾山あるあるコメディタッチのマンガです。

主人公の御岳ノリコは三十路のOL。わがままが原因で彼氏にフラれ、やけになってハイヒールで高尾山に上ります。そこでちびっこ天狗と出会い、ノリコの登山がはじまります。

ハイヒールのOL主人公が、登山靴、ザックを買って高尾山に上る、冬にもチャレンジしていく成長ぶりも注目です。

高尾山は世界一の登山者を誇る山なので登ったことのある人は共感ポイントも多いでしょうし、登ったことがない、もしくはインドア派であるという方も楽しめ笑えるマンガです。

まとめ

ややゆるい登山が多いですが、山を純粋に楽しむものから、厳しさを教えられるものをバランス良く紹介させていただきました。

登山マンガが面白かったから登山を始めたという人もいるぐらい、マンガの影響力は高いです。難しい登山教本を読んで嫌になるよりも、個性ある主人公の視点になってマンガを読む方が頭に入ってくることもありますね。

雨の多い梅雨の時期はなかなか天気が晴れません…。そんなときは家でのんびりマンガを読んで過ごすのもいいですね。

▼今回ご紹介した登山マンガたち

信濃川日出雄 (著)


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石塚真一 (著)


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孤高の人

坂本眞一 (著)


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登山でスマホを有効活用。スマホ選びのポイントと上手な使い方

スマホを登山で有効活用。スマホ選びのポイントと上手に使うコツ

空き時間に欠かせない便利なスマホ。 通話はもちろん、メールやLINE、SNSに調べ物からショッピングまで、スマホ一つでなんでもできてしまう時代です。今やなくてはならない存在になりました。そんなスマホは登山でどのように役立つのでしょうか?そもそも山で電波は入るのでしょうか? そんな疑問にお答えします。



登山でスマホを使うシチュエーション

スマホを登山で有効活用。スマホ選びのポイントと上手に使うコツ

地図代わりにもなるGPS機能で現在地を確認

山登りをされる方なら一度は通る登山地図とコンパスの使い方…。独学で学ぶ方や山や地形のお仕事をされる方、山岳部や山岳会に属してる方ならいざしれず、普段暮らしている中で地図とコンパスを使う機会は滅多にないですね。

もちろん学ぶことに超したことはありませんが、習得するにはややハードルが高いです…。

そんなハードルを下げてくれたのがテクノロジー。登山中でも現在地を確認することができる様々なGPS機能付きのスマホアプリが出ています。

地図アプリを使うことで紙の地図やコンパスがなくても現在地の確認やルートから外れてないかなど、その都度チェックできるのでとても便利なサービスなんです。

GPSアプリによって機能は様々ですが、事前にルートをセット(ダウンロード)しておくことで電波の届かない山奥でも利用できます。

しかし、スマホは電池が切れてしまった途端、ただのお荷物になってしまうので、紙の地図も忘れないよう準備しましょう。

景色や仲間の写真を撮ってSNSで共有

一昔前は写真は特定の友人内で共有するだけでしたが、SNSが世界的に浸透した近年、instagramやTwitterなどで山の写真を共有される人が増えています。

インスタグラマーと呼ばれるフォロワーが多いアカウンにはたくさんのいいね!がつきますね。

スマホカメラはまだ一眼レフカメラの性能に及ばないですが、一昔前と比べると性能が上がり、十分綺麗な写真が撮れるようになっています。

今後もカメラの性能は上がり続けるので、一眼レフ泣かせの時代が来るかもしれません。

また、写真加工アプリもたくさんあります。少し暗い写真でもフィルタ加工することで見栄えのよい華やかな写真に変わるものです。

撮影から写真加工、SNS共有までが一つのスマホで完結できるのはとても便利です。

登山にカメラを持ち込むと荷物もかさばるので特殊な撮影をしない限りはスマホカメラで十分なのではないでしょうか。

今や当たり前になっていますが、思い出に残る山の写真を気軽なスマホで撮れるのはありがたいことですね。

登山で使えるスマホ選びのポイント

スマホを登山で有効活用。スマホ選びのポイントと上手に使うコツ

GPS機能はもちろん防水や防塵に強いものを選ぶ

スマホを新しく購入するなら現在地の確認ができるGPS機能は必須です。以前は登山専用のハンディータイプのものを使うのが主流でしたが、お値段が高価なため、今ではスマホのGPS機能で代用される方が多いです。

機種によってはGPS機能がないものもありますので、事前に確認しておきましょう。

GPS機能以外では、防水や防塵に強いものがおすすめです。

山の天気は変わりやすく、突然の雨にやられるとスマホもずぶ濡れに…。風の強い日は砂利や埃が舞うのでスマホの内部に侵入する可能性もあります。

登山によく行かれる人は防水、防塵機能は欲しいところですね。

その他にも万が一落としてもいいような耐久性に優れたものやカバーをつけておくと安心ですよ。

可能であれば新品を選ぶ

スマホを買うときはやはり新品がおすすめです。

中古スマホのメリット、デメリット

【メリット】
・価格が安価

【デメリット】
・バッテリーが消耗している
・外装が劣化している

中古品でスマホを選ぶときの一番の注意点はバッテリーの消費量でしょう。

一般的にスマホのバッテリーは2~3年が交換時期と言われており、長く使っているほど電池切れか早くなります。

登山では充電する場所がないので、どれだけ電池が長持ちするかは重要な指標です。

中古スマホを購入する場合、バッテリー交換が可能なら、新しいものに変えた方が良いでしょう。

また、防水、防塵はスマホ本体の状態によっては十分な効果が得られない場合もあります。

使えればいいと価格だけで判断すると、機能が古かったり、画質が荒かったりするので、登山で使えるものを基準に選ぶようにしましょう。

最新機種の方が性能も耐久も良くなっているので、財布と相談しつつ、新品の購入をおすすめします。

登山でスマホを上手に使うには

スマホを登山で有効活用。スマホ選びのポイントと上手に使うコツ

電池切れ対策は機内モード+バッテリーを持参する

登山中でのスマホの電池切れが一番不安ですね。まだまだ撮りたい写真もあるのに〜と悔やんでしまいます。

山では奥に行けば行くほど電波も入りづらくなります。そのためスマホを街中と同じように使っていると強い電波を検知しようと電池の消費が激しくなり、あっというまに0%になってしまいます。

電池の消耗を抑えるための省エネ対策は「機内モード」がおすすめです。通信を切っておくだけで電池は長持ちします。天候チェックや緊急連絡のみ通信をONにするイメージです。

写真撮影は「機内モード」でもできますのでその都度切り替える必要はありません。

さらに省エネをしたい場合、起動しているアプリを全部終了させたり、画面の明るさを暗めに設定したりすることで電池の節約に繋がります。

しかし、日帰り登山ならまだしも1〜2泊する場合は省エネだけでは電池切れの可能性が出てきます。

そんなときに便利なのが携帯用のバッテリーです。商品によっては一つで2回分の充電ができるものやコンパクトで軽量化されているものもありますので、長く使えるものを選びましょう。

GPS機能付きの地図アプリを活用して遭難防止

登山でスマホを有効活用する醍醐味はGPS機能付きの地図アプリを利用する…これに尽きるのではないでしょうか。

様々な登山向けのGPSアプリが出ていますので、何がいいのかお悩み中の方はこちらの記事をご確認ください。

GPS機能付き地図アプリの特徴を簡単に説明します。

①登山前に歩くルートの地図をダウンロードしておく
②登山開始前にスタートボタンを押す
③休憩時や道に迷いそうなときはアプリを起動させて現在地を確認する
④下山後は終了ボタンを忘れずに押す

アプリによって操作方法は異なりますが、大きな使い方としては上記のようなイメージです。なんといっても遭難防止に役立つことが嬉しいですね。

「圏外でも使えるの?」と疑問に思うかもしれませんが、GPSは複数の人工衛星から電波を受信、補完しあっているので圏外エリア関係なく山奥でも利用できるます。

紙の地図とコンパスの使い方を習得したい方は、アプリの地図で現在地を確認したあと、紙の地図でどの辺りに該当するのかを併せて確認することで、コンパンスの使い方が合ってるかどうかの練習もできますね。

まとめ

登山でスマホを活用するときは大きく「GPS機能付きの地図アプリ」と「カメラ&SNS」の2つ役割があります。

「GPS機能付きの地図アプリ」は遭難防止に役立つ優れものです。今後益々テクノロジーが発達してより便利なものになるでしょう。

高い山、低い山関係なしに山に行くなら利用することをおすすめします。

「カメラ&SNS」は登山中にリアルタイムで「今から登ります!」「◯◯山の頂上着きました〜」と写真付きで投稿する人はたくさんいますね。

これも受け取り方次第ですが、共有されることで現地の状況がわかるので、もし近日中に行く予定の山だった場合はありがたい情報になります。

また、仲の良いフォロワーさんなら無事に下山したことがSNSを通じて確認できるので安心できますね。

このように、スマホ一つでなんでもできてしまうことはとても便利です。

ただ、逆を考えると依存率が高すぎて不安な面も残ります。スマホの電池切れや突然の故障を考えると、紙の地図や写真好きであればカメラも別のものを用意した方が良いかもしれません。

スマホに頼りつつも、頼りすぎず…バランス良く登山を楽しんでいきたいものです。

▼読図力や撮影技術を磨く本

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登山で起こる筋肉痛の予防法は?筋肉痛の原因や下山後のケア

登山での筋肉痛はの予防法は?筋肉痛が起こる原因や下山後のケア

登山やハイキングは楽しいものですが、次の日の筋肉痛が辛いという経験は誰にでもありますね。普段使わない筋肉をたっぷり使うことで痛くなる筋肉…。そんな登山における筋肉痛は予防と下山後のケアで軽減することができるのです。今回は登山での筋肉痛を軽減させる方法をご紹介いたします。



何故、筋肉痛になってしまうのか?

登山での筋肉痛はの予防法は?筋肉痛が起こる原因や下山後のケア

柔軟性が低いと筋肉痛になりやすい

そもそも何故筋肉痛になってしまうのでしょうか?実は筋肉痛のメカニズムは医学的にはっきりと解明されていないそうです。

近年の見解では、筋肉の筋繊維が運動により傷ついた時に、修復しようとして白血球を中心とした血液成分が集まり炎症が起き、体内に刺激物質が生成され筋膜を刺激する。それが筋肉痛として現れると考えられています。筋肉や骨の柔軟性が低いと筋肉痛は起きやすくなるといわれています。

柔軟性とは骨や関節が柔らかいのではなく、それらを支えている「筋肉」や「腱(けん)」の柔軟性が高さを指しています。筋肉の柔軟性が高いと関節の動く範囲が大きくなり、ケガや筋肉痛を予防することができます。ストレッチが効果的と言われる理由に合点できますね。

筋肉は放っておくと硬くなるので登山前後、登山中にもストレッチをして柔軟性を高めておきたいものです。日頃からストレッチをして、柔軟な体を作ることも大切なんです。

筋肉をつけると、筋肉痛になりにくくなる

筋肉痛は普段使わない筋肉に負荷がかかって起きるので、日頃使わない筋肉…つまり登山でよく使う筋肉を鍛えることで筋肉痛を予防することができます。

筋繊維には痛みを感じる神経はないので、炎症が広がって刺激物質が筋膜に達するまでに時間がかり、運動後数時間から数日経ってから痛みだすと考えられています。普段使っていない筋肉は毛細血管も十分に発達していないので痛みが出るのに時間がかかるようです。

普段からよく動かしている筋肉には毛細血管が十分に巡り、よく発達しているので少々筋繊維を痛めても修復をすぐに行え、筋肉痛も起きにくくなります。

筋肉トレーニングを行い筋肉を付けることで筋肉痛になりにくい体を作ることができます。

筋肉痛を予防するにはストレッチがおすすめ

登山での筋肉痛はの予防法は?筋肉痛が起こる原因や下山後のケア

大きい筋肉のストレッチが効果的

ストレッチは疲れにくく、回復の早い筋肉を作り、体に老廃物を貯めないようにする働きがあります。登山による筋肉痛予防にもストレッチが効果的です。

登山時に使う主な筋肉は4つです。

①大腿四頭筋(だいたいしとうきん)(前太もも)
②ハムストリングス(裏太もも)
③大臀筋(お尻))
④ふくらはぎ

登山では下半身が重要な筋肉になることがお分かりいただけると思います。下半身を鍛えるのに有効なトレーニングは「スクワット」と「ジャンプスクワット」です。日頃から下半身の筋トレを行いつつ、ストレッチも併せることが効果的です。

登山はザックを背負って長時間歩き、トレッキングポールを持つこともあるので、上半身の筋トレも忘れないでくださいね。

効果的なストレッチのやり方

ストレッチのポイントは3つあります。間違ったストレッチは筋肉を縮めてしまうこともあるので正しい方法でストレッチを行いましょう。

①呼吸を止めずに自然な呼吸をしながら行う
②弾みをつけずにゆっくり伸ばす
③痛みのない程度で行う

上記のことを意識することを前提として、おすすめのストレッチをご紹介します。

ふくらはぎのストレッチ

両脚を前後に半分開いてしゃがみます。前脚のふくらはぎのストレッチです。前足のかかとが浮かないようにして、筋肉を伸ばします。左右10秒1~3セット行います。

太もものストレッチ

まず両脚を伸ばして床に座り、片方の脚を曲げ、かかとをおしりに付けます。前太もものストレッチです。身体をゆっくり斜め後ろに倒しながら行います。

ハムストリングスのストレッチ

座って左脚を伸ばし、右脚を内側に曲げ、足首を左脚の膝下に入れます。ハムストリングスのストレッチです。おへそを左ももに近づけるように前かがみになりながら行います。

ポイントを守りながら、筋肉を痛めないように登山前と下山後にストレッチをしましょう。

下山後のケアで筋肉痛を和らげる

登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

軽いウォーキングで血流をよくしよう

登山前に筋トレもしたし、ストレッチもしたのに筋肉痛になってしまうということは十分ありえます。では、どのように対処したらつらい筋肉痛の痛みとおさらばできるでしょうか。

一つのケア方法に「ウォーキング」があげられます。

え?筋肉痛になってしまったのに緩和対策がウォーキング??と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに登山後の筋肉は疲労しています。でもそのままにしていると筋肉はますます硬くなってしまいます。

ウォーキングなどの軽い運動は血液の循環を高め、新陳代謝を促進し回復を高めてくれるのです。

登山後に激しい運動をすると筋肉をさらに痛めてしまいますから、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を行うことで、筋中に酸素を行き渡らせ、筋肉痛を和らげるとの報告もあります。

入浴で固くなった筋肉をゆるめよう

登山後は「アイシング」を行うのが効果的です。筋肉の炎症を抑えたり、痛みを和らげたりすることができます。10~15分が目安です。

最も疲労回復効果のある入浴法は「交代浴」です。お湯と水を交互に何度か入る方法です。

疲れが溜まっている脚から腰までを中心に冷水浴するのがおすすめです。その後、ゆっくり温めて血流を促進します。ぬるめのお湯に浸かり血流がよくなると損傷した筋肉に酸素や栄養が届き、回復が早められますよ。

入浴後にストレッチを行うなら筋肉が温まっているので柔らかくなり、その柔軟さも持続するようです。

ただし、痛みが激しいときに長時間入浴するのは注意です。血流がよくなりすぎて、さらに炎症を促進させてしまうこともあります。

入浴前後には十分の水分を取ることも忘れないでくださいね。

まとめ

登山で起きる筋肉痛は痛みが強いと普段の生活にも支障が出てしまいます。通学や通勤時に歩いたり、階段を登ったりするだけで激痛が走るものです。

普段使う筋肉と登山で使う筋肉は違うものだと気づかされます。

それでも何回か登山をするうちに筋肉も鍛えられるのか痛みは薄れてきます。普段少しの時間でも良いので筋トレやストレッチを行い、快適な山登りを楽しみたいですね。

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登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

登山で楽しみなことと言えば、やっぱり山ごはんですね!数ある山ごはんの中でも抜群の人気を誇るのが、カップラーメンなんです。人気の秘密や、美味しく食べるための方法、準備や作るときのポイント、さらにはカップラーメンの意外な利点まで、まるごとお伝えします。山カップラーメンをマスターして、笑顔と美味しさを分け合いましょう。

山でカップラーメンを食べるとなぜ美味しいのか

登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

山頂に辿り着いた達成感と美味しい空気が後押し

登山初心者にとって登山やハイキングのベストシーズンは春や秋かもしれませんね。

急な登りを苦労して苦労して、ようやく辿り着いた山頂。目の前の景色がぱっと開けるあの瞬間は、何度でも体験したいものです。そのすがすがしい気持ちと空気の中で食べる山ごはんは本当に格別!その中でも、カップラーメンが人気なのはご存知でしたか?その魅力は「簡単」「早い」「軽い」にあります。

カップラーメンの最大の利点は、お湯を注いで3~5分でごはんになる手軽さです。登山では意外と大事なことなんですよ。山頂での達成感が落ち着いてくるにつれて、やってくるのが空腹感。下山する時間も考慮すると、できるだけ早く食べたいものですよね。そこで、カップラーメンの出番です。お湯を沸かすだけで手早くできるのが人気の秘密です。

家で食べるよりも何故が美味しく感じるのは目の前に広がる景色という魔法がかかっているからですかね。

汗で失った塩分の補給をしてくれる

カップラーメンの短所としてしばしば取り上げられるのが、塩分です。カップラーメンは好きだけれど、塩分が気になって食べられない・・・という方もたくさんいらっしゃいますよね。でも、場所が変われば短所も一転、長所に!

登山は、言わずと知れた全身運動。しっかり体を動かせば、当然汗をかいて全身の塩分が失われます。それを穴埋めしてくれるのがカップラーメンというわけです。街で食べれば気になって仕方のない塩分が、山頂では貴重なのです。

さらに、カップラーメンは炭水化物、水分の両方を一気に摂取できる食べ物でもあります。固形物や水分の少ないものは、特に運動後には時として食べにくく感じるものですが、カップラーメンの場合、その心配はいりません。

山でカップラーメンを作るために準備すること

登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

バーナーでお湯を沸かして作る

カップラーメンを作るには、何はなくとも絶対にお湯が必要です。山頂でお湯を確保する手っ取り早い方法は、やはりその場でお湯を沸かすことでしょう。そのためには、バーナーと調理器具のクッカー(コッヘル)が必要になります。山小屋などがあるとはいえ、必要な分の水も持参すると良いでしょう。ひとり分は300mlから500mlです。

一口にバーナーと言っても、スーパーで普通に売っているカセットガスを利用できるライトユーザー向けのバーナーから、専用のガスを使用する登山やアウトドアに特化したバーナーまで、種類は様々です。

持ち運びが安易なキャンプなら前者を、登山として使用するなら火力の強い後者を選ぶなど、用途に合わせましょう。

バーナーが無い場合はお湯を持参

山でカップラーメンを食べたいけれど、バーナーやコッヘルがない…。買うほどまで必要ないけれど、山でカップラーメンが食べたい。そんな悩みをお持ちの方もおられるかもしれませんが心配はご無用です。バーナーがなくても、山でカップラーメンは食べられます。

近年ではアウトドアグッズもバリエーション豊富になり、高性能のテルモス、つまり魔法瓶がたくさん売られています。中には山専用の魔法瓶もあります。たとえば、サーモスの出している山専ボトルは、6時間経過後も77℃以上を保証しており、実際に日帰り登山なら公式以上の温度を保っていて、十分に使えるというユーザーの口コミもあります。

手軽に山でカップラーメンを楽しめるテルモス(魔法瓶)は、一考に値しますね!

カップより便利なリフィルラーメンの魅力

登山のお供にカップラーメン!山で美味しく食べる秘訣と食事効果

持ち運びが便利なリフィルラーメン

リフィルラーメンという商品を耳にしたことがあるでしょうか。普通のカップラーメンが箸とお湯以外に何もいらないラーメンであるのに対し、リフィルラーメンは、箸とお湯、そしてマグカップなどの容器が必要となるラーメンです。

簡単に言えば、カップラーメンの中身だけをパッキングしたラーメンということです。リフィルラーメンの利点としては、軽い、コンパクト、エコです。

カップラーメンからカップをなくした状態なので、かさばらず、持ち運びが非常に便利です。基本的にエコの視点から開発された商品なので、食べた後に出るゴミが少ないことも魅力のひとつですね。

少しでも荷物やゴミを減らしたい、ライト登山にはうってつけの商品と言えます。

専用マグカップを使って楽しさアップ!

このリフィルラーメンは器はお湯に耐えられるものであればなんでも良いのですが、実は専用カップが用意されています。カップヌードルで有名な日清から、モノトーンシンプルが魅力的なふた付きマグカップのほか、超軽量のチタンクッカーもラインナップされています。

マグカップが1kgなのに対し、チタンクッカーはたったの112g。それでもリフィルがふたつ入る大容量設計なので安心ですね。チタンクッカーは軽い分、お値段は少し高めなので、用途や予算に合わせて買っても良いかもしれません。

もちろん、リフィルラーメンに必ず専用カップが必要なわけではありません。お手持ちの大きめのマグカップやクッカーでの調理もできます。それでも専用カップがあると、気持ちも上がって山ラーメンがさらに美味しくなることでしょう。

まとめ

登山でのお昼ごはんにカップラーメンを選ぶ人は多いですね。編集長もよくカップラーメンを持って行くそう。ちなみにいつもシーフード味です。

カップラーメンは手軽さに加えて保存のことも考えなくてよいので泊まりの登山でも重宝できます。バーナーもない、お湯も持って来てない場合は同行者にお湯を分けてもらうのもいいでしょう。状況にもよりますが、その際は水は自分が持参したものを使ってもらうのがマナーかもしれませんね。

山で食べるカップラーメンは相性が良すぎてやめられません。

▼山でカップラーメンを楽しむためのアイテム

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登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わおう!

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

日本には美しい四季があり、その四季に合わせた登山の魅力や楽しみ方があります。同じ山でも季節によって全く違う顔を見せてくれるのです。新緑や高山植物、紅葉などがきっかけで登山の虜になる人も少なくありません。しかし、夏山や冬山には危険が潜んでいます。四季を通じて登山を楽しむために、季節ごとの特徴と安全のポイントをご紹介いたします。



春と秋は気候が良く気持ちよい登山

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

春と秋はハイキング日和!新緑と紅葉を楽しむ

登山初心者にとって登山やハイキングのベストシーズンは春や秋かもしれませんね。

春の山は生命の躍動感がみなぎっています。山桜、つつじなどの花が山をピンクや赤に染め壮大な景色に魅了されること間違いなしです。若葉や新緑などのマイナスイオンのシャワーを浴びることができるのも春です。歩くと汗ばむくらいの春は登山やハイキングからさわやかさを得られるベストシーズンです。

秋はなんといっても紅葉の季節です。一年で最も彩り豊かな季節です。山が赤や黄色に染まり、その美しさに圧倒されるほどです。栗、アケビ、どんぐり、銀杏などもゲットできる季節です。9月下旬頃から天気も安定し、10月は移動性高気圧により絶好の山歩き日和になる確率も高くなります。

秋の山頂は寒いので防寒具は必需品

秋は紅葉が美しく、登山者も最も多い季節です。しかし、秋の序盤は台風の通過や秋雨前線により天候が不安定な日もあるので注意が必要です。

「秋の陽はつるべ落とし」と言われるほど秋は日照時間が短く、あっという間に日が沈みます。暗くなるのも早く、ヘッドライトが必要になることもあります。暗くなると気温も急激に下がるので、雨具や防寒具がないと命取りになることさえあります。薄手のダウンやフリースなどの防寒具をかならず用意して出かけるようにしましょう。

秋山は熊の出没にも注意が必要です。熊は冬眠に備えて食物を求めて活発に行動します。入山前に熊の出没情報を得るようにしましょう。死んだふりではすみませんよ!

夏山は登山シーズン。高い山にチャレンジできる

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

憧れのアルプス系の山へ挑める季節

梅雨が明けると日本アルプスも本格的な登山シーズンを迎えます。雪が解け、高山植物が芽を出し、花を咲かせます。険しい山並み、眼下には雲海、はるかに続く山脈、そんな壮大なスケールを体験するのに絶好の季節が夏です。

アルプスは登る距離も高さも里山とは全くスケールが全く違います。だからといって気後れすることはありません。ハイシーズンの週末ともなれば観光地並みに登山者がおり、設備も警備も充実しています。

初めてアルプスにチャレンジするのにおすすめな山は立山、乗鞍岳、燕岳あたりでしょうか。標高3000mの壮大なスケールの大自然を味わうことができますよ。比較的安心して登れるコースを選び、夏のアルプスや思い存分満喫してみるのはいかがでしょうか。

急な天候変化や熱中症に注意!夏山のリスク

標高の高い山へ登れる夏山ですが、危険も伴うため注意しておきたいポイントをいくつか紹介します。

急に変わる天気に注意!

夏は街でも急に天気が変わりますね。山でも同じように変わりやすいということを忘れないように。雷に遭遇すると落雷の恐れもあり大変危険です。また、山では高度が上がるにつれて気温は下がり、風を受けると体感気温も下がります。夏であっても防寒着、レインウェアは必須です。

脱水症状や熱中症対策は万全に!

登山は長時間歩き続けるために体温が上昇します。また、呼吸や汗で体内水分が排出され、脱水症状になりやすく、体力も消耗するので熱中症になりやすいと言えます。

荷物が重くなるからと十分の量の水分を持って行かなかったり、トイレが近くなるからといって水分補給を制限したりするのは非常に危険です。汗をかくと水分だけでなく、ミネラル成分も奪われるので、スポーツドリンクがおすすめです。登山計画で水場をチェックし水分確保ができるように備えましょう。

冬山は命に関わるリスクが高い。経験と装備が必要

登山は季節ごとに変化する。春夏秋冬の魅力を知り日本の自然を味わう!

冬山の魅力はなんといっても壮大な景色

冬山の魅力といえばなんといっても「白く染まった壮大な景色」でしょう。冬は空気が澄んでいて、透き通った景色を堪能することができます。濃く青い青空と雪の白のコントラストは息を飲むような美しさです。

冬は虫なども活動していないのでシーンとした静まりかえった空間も体感することができます。

雪山を楽しめるかどうかは「天気」に大きく左右されます。晴れで風のない日を選びましょう。予想天気図を見て、確実に高気圧にすっぽり覆われる日を選びましょう。

冬の登山は難易度が高く、気軽に行けるものではありません。初めてチャレンジする方は、冬山装備を整え、冬山経験者に同行するようにしましょう。

毎年失われる命…冬山登山の危険性

冬山は一度登ると虜になるほど美しいものですが、他の季節とは比べものにならないほどの危険が潜んでおり、死に直結する確率が高いです。毎年雪山でおこる遭難事故で命が失われています。登山をやっている人ならニュースを見る度に人ごとではないと胸を痛めます。

突然の雪崩による事故や天候の変化によるホワイトアウト、道迷い、滑落などのリスクが挙げられます。そのリスクを回避するには体力、知識、技術の高いレベルが求められます。必ず経験のあるガイドを付けて登るようにしてください。雪山に関する知識も経験もない素人が雪山に立ち入ることは自殺行為のようなものです。

冬山用の装備をひととおり揃える必要もあります。登山靴やアイゼン以外にもピッケルという杖としてバランスを保つために必要なものです。

雪山訓練の講座は各地で開催しているので参加して経験を積むのもよいですね。

まとめ

色とりどりの四季を味わいながら登山ができる日本に住んでいるのは幸せなことかもしれません。同じ山でも季節ごとに表情が変わるので何回訪れても飽きないですね。

春夏秋冬ならではの魅力やリスクがありますが、事前調査を怠らず1年を通じて登山を楽しみたいですね。

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【登山マンガ】鹿と私の鳴き声。意外すぎる鹿の声にびっくり!

山歩きの4コママンガ第6回のテーマは「鹿と私の鳴き声」です。山歩きをしていると野生の動物たちに出会う機会があります。その中でも遭遇しやすいのが鹿さん。

今まで鹿の鳴き声は聞いたことかったのですが…。

【山歩き4コマ】鹿と私の鳴き声。意外すぎる鹿の声にびっくり!

とある山頂での出来事でした。遭遇したのは「ニホンジカ」。もう15時を過ぎており、山頂には人がいませんでした。鹿さんも誰もいないと思いひょっこり出てきたのでしょう。

少しの間、にらみ合いが続いたそのとき「キェェェーーーーー!!!」と大きく鳴いたんです。鹿の声は聞いたことなかったので意外すぎてびっくりしちゃいました。

あの鳴き声は仲間に「人間がいるぞ!」と知らせるための鹿のコミュニケーションだと勝手に思っています。

山で鹿に遭遇したときどうしよう?

刺激しない!鹿は臆病な性格

野生の鹿は臆病な性格なので基本的に人間に近づきません。可愛いからといって写真を撮りに近づいたり、触ろうとしてはいけません。鹿には鹿の生活があり、そこに私たちがお邪魔させてもらってるという気持ちで刺激を与えないよう距離をとりましょう。

臆病だからとはいえ、繁殖期になる9月~11月ごろはお気をつけください。オス鹿が縄張りを荒らされると少し攻撃的になることもあります。角のあるオス鹿に突進されたら怖いですね。クマ鈴やラジオなど音を出して遭遇しないように対策をしておくのがよいです。

食べ物を与えない

食べてる姿がみたいと食べ物を与えるのは絶対禁止です。山では数多くの野生動物が生息し、それらの生態系はバランス良く保たれています。人間が食べる加工された食料は本来山の中にはありません。一度食べ物を与えてしまうと、それが気に入ってしまい人の生活圏まで下りてくる可能性があるのです。

そうなってしまうと野生動物の生態系が崩れてしまうほか、害を与える動物とみなされ殺さなければいけないことになります。野生動物には野生動物の領域があるので、軽い気持ちで食料を与えないようにしましょう。

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ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

豊かな森のなかを気軽に楽しむことができるハイキング。たまにはふらっとリフレッシュに行きたいものですが、ひとりで行くのはちょっと不安…。そんな方でも安全にハイキングが楽しめるように、今回は装備や計画の立て方などハイキングの基礎知識についてご紹介していきます。



初めてのおひとりハイキング

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ハイキングと登山はどう違う?

ハイキングと登山とでは目的と装備に違いがあります。ハイキングは比較的なだらかな山道を歩くもので季節の花々や景色を楽しむことが目的になります。深い山道や長時間歩かなければ動きやすい格好であれば服装もそれほど気にすることもありません。気候が穏やかな春や秋は絶好のハイキングシーズンですね。

それに対して登山は山を登って山頂までたどり着くことを目的としています。登る山やコースによっては歩きにくかったり、突然の雨にやられる場合もあります。登山三大装備と言われる「登山靴」「ザック」「レインウェア」など登山ならではの装備を準備する必要があります。その分、登ったあとの達成感は他では味わえない魅力があります。

ハイキングで得られる効果と注意点

四季折々の花や野鳥を楽しみながら歩くハイキングは森の中の匂いや景色、音を感じることでリラックス効果が期待できます。みずみずしい空気をいっぱいに吸い込んで、ゆったりとしたひとときが過ごせるのはハイキングの大きな魅力の一つでしょう。

また、山道にはアップダウンがあるので骨に適度な負荷が加わることで骨をつくる細胞が活発化し、骨粗鬆症の予防に効果的といえます。長時間歩くことは有酸素運動にもなるので運動不足や生活習慣病の解消にも効果がありますよ。

ハイキングは平坦な道と比べて、ある程度の筋力や柔軟性が必要になるのでケガをしないよう注意が必要です。思わぬケガをしないためにも、日頃から階段の上り下りなど簡単な筋力トレーニングも取り入れてみてください。

安全にひとりでハイキングをするために

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

ハイキング計画をしっかりと立てよう!

安全にひとりでハイキングを楽しむためにはしっかりとした計画が重要です。山の標高や所要時間、設備、時期などを基準にして計画を立てていきましょう。

所要時間は往復で3時間以内、多くても4時間以内が無難です。歩行時間のほかに休憩時間を合わせた全体の時間もイメージして、暗くなる前に余裕をもって帰れるようにしましょう。

山の設備は、ロープウェイやトイレ、標識がきちんと整備されているかどうかで選ぶとよいですよ。ロープウェイは疲れてしまった際に利用できるのでハイキング初心者や体力に自信がない方でも安心ですし、山でのトイレは不安要素の一つなのであるに越したことはありません。

東京の高尾山などのように、分かれ道に標識がしっかり立てられている山道なら一人でも迷う心配が少ないので、安心してハイキングを楽しむことができます。

ハイキングの時期は、春から初夏の間がおすすめです。低山だと真夏は暑すぎて秋以降は日照時間が短くなって気温も低くなるので、初心者のうちは過ごしやすい時期に行きましょう。

ハイキングの基本的な装備と持ち物

ハイキングの服装

ハイキングに必要な装備と持ち物は、ウェア、シューズ、リュック、帽子、雨具、ゴミ袋、おやつ、地図です。動いて汗をかいたときのために吸水性に優れたウェアが好ましいので、シャツやジーンズは避けて動きやすいストレッチ性の素材を選びましょう。時期によっては防寒着も必要になるので、気温に合わせて着脱で調節できるようにしておくのもポイントです。

ハイキングのシューズ

高低差のないハイキングならスニーカーでもOKですが、階段や山道がある場合はクッション性の高いウォーキングシューズが向いています。くるぶしまで覆うトレッキングシューズなら足首が安定してひねったりケガしたりしにくいので、専用のシューズを一つ持っておくのもいいでしょう。

リュック

美しい自然を守るために自分のゴミは自分で持ち帰るのが山のマナー。ゴミ袋も忘れずに持ってきましょう。

ハイキングのマナー

高低差のないハイキングならスニーカーでもOKですが、階段や山道がある場合はクッション性の高いウォーキングシューズが向いています。くるぶしまで覆うトレッキングシューズなら足首が安定してひねったりケガしたりしにくいので、専用のシューズを一つ持っておくのもいいでしょう。

水分や食料

ハイキングでもこまめな水分補給は必須ですので、飲み水は多めに持って行くといいです。長時間歩く場合は、歩きながらでも食べやすいおやつも忘れずに。手軽にカロリー補給できるものとしては飴やナッツ、ドライフルーツなどがおすすめです。

道に迷わないために

ハイキングで道に迷わないためにもコースや現在地が分かる地図を確認してから行きましょう。地図は、最寄駅や観光案内所にあるマップで問題ありません。スマホの地図アプリをダウンロードしておけば電波がなくとも地図を確認できるので、活用してみてもいいかもしれません。

お肌のケアも忘れずに

ハイキングでは一日中日差しを浴びるため、熱中症や紫外線対策として帽子や日焼け止めクリームでしっかり備えてアウトドアを楽しみましょう。

ひとりだから自分のペースで楽しめる

ひとりでハイキングに行くのが不安。安全にハイキングを楽しむための基礎知識

お昼は好きな山ごはんを作る

豊かな自然に囲まれてお昼を食べるのもハイキングの楽しみの一つですね。自分の好きなものを手作りしてみると一段と美味しさが増すものです。

登山用ガスバーナーを持参すれば、山でお湯を沸かしてカップラーメンや熱々のコーヒーを味わうことができます。さらにクッカーと呼ばれる登山用の調理器具も使用すれば、ごはんを炊いたりスイーツまで調理することも可能なんです。

出来たての山ごはん楽しむのは格別です。ひとりだからこそほかの人のペースを気にせず過ごせるので、手作りの山ごはんにもぜひ挑戦してみてください。ただし、料理の残った汁や食器を洗った水などは地面に流せないので、すべて飲み干すか持ち帰るようにしましょう。

植物ハンドブックを片手にゆっくり花の観察

山道では季節ごとにさまざまな高山植物との出会いがあり、道端に咲く花の名前を知るほどハイキングがもっと楽しくなります。

一般的に高山植物とは、森林限界より高い場所に生息する植物のことを指しますが、森林限界は地域によって異なるので北アルプスの2,500m付近で見られる植物が北海道の平地で見られるというケースもあります。

森林限界とは、高山のような場所で乾燥や低温などの影響によって木が育たず森を形成することができない境界線のことをいいます。高山植物については書籍で知識を深めることができます。また、花や葉の形を入力するだけで高山植物の名前がすぐに分かるアプリもあるのでおすすめです。

まとめ

ひとりでハイキングでいくことをソロハイクや単独登山とも呼ばれますが、一番不安になることはやっぱり何かあったらどうしよう…に限りますね。人気なハイキングコースでは人も多いため安心ですが、あまり知られていないコースにひとりで行く場合は必ず登山届を提出し家族や友人に一言伝えておきましょう。

事前準備をしっかりしておけば、誰かのペースに合わせることなく自分の好きなように歩けるおひとりハイキングは癒しの時間になること間違いありません。

まずは近くで人気のあるハイキングコースから試してみてはいかがでしょうか。

▼ハイキングに役立つ本

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