登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山でいざというときに役立つのが「ホイッスル」です。滑落や遭難、ケガで動けなくなったときに救助を呼ぶために使用します。

グループ登山では距離が離れたときに大声を張り上げるより音を遠くまで伝えることができるので、合図としても使えます。

価格も比較的安く、小さくて軽いので、登山にぜひ持って行ってほしいアイテムのひとつです。今回はそんなホイッスルの使い方や種類をご紹介します。



ホイッスルは単独でもグループ登山でも有効

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

登山でのホイッスルは合図や危険を知らせる手段

ホイッスルは警告を発するのに有効です。たとえば落石などの危険に気が付いた時、他の登山者に知らせることができます。ホイッスルの音は木々の音や川の音にかき消されない音なので、他の登山者も気づいてもらいやすいです。

グループでの登山においては合図としてホイッスルを用いることができます。例えば、「応答せよ」「登ってこい」「登るのは待て」などです。

ホイッスルで合図し合えるとうれしいものですが、吹きすぎには注意が必要です。不必要に吹くと他の登山者が危険への警告音と勘違いするかもしれません。

霧の中で歩行する時にも自分の居場所を知らせる手段として有効です。この場合もライトと併用し適切に使いましょう。

単独登山ならホイッスルは緊急時の命綱

単独登山では、滑落や転倒で怪我をして動けなくなったときに、近くに人がいなければ気づかれる可能性が低くなります。声を出すのも難しい場合もあるので、助けを呼ぶためにホイッスルが役立ちます。

ホイッスルを使えば少しの力で音を遠くまで響かせることができます。

ただ、やみくもに吹くのではなく遭難信号を覚えておくと良いですよ。遭難信号はホイッスルを1分間に6回(10秒に1回)のリズムで鳴らします。その後、1分休みます。これを繰り返します。

応答信号は1分間に3回(20秒に1回)のリズムで鳴らし、1分間休むを繰り返すことで遭難信号に答えることができます。

遭難信号を忘れてしまったらモールス信号のSOSでも大丈夫です。「3短点・3長点・3短点…」です。

とはいえ、遭難してしまったらパニックになり信号もSOSも忘れてしまうかもしれません。そんなときはなんでもいいのでピーピーと吹いて必死に助けを呼びましょう。

登山用ホイッスルの使い方を事前に知っておこう

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

「ピッピッ」と強く吹くと高い音が出て効果的

ホイッスルを吹かなければいけない状況にならないことを願いますが、いざとなったときに使えないなら意味がありません。事前にホイッスルの鳴らし方を練習しておくと安心ですよ。

登山用のホイッスルは学校で使っていた体育用の笛とは吹き方が異なります。同じように吹いても大きな音はでません。実は大きく遠くまで聞こえるように鳴らすのにはコツがあるのです。

長く吹くのではなく、「息を一気に吹きかける」感じです。瞬発的に強く吹きます。遠慮なく思いっきり吹いてください。

ピッピッと強く吹くことで大きく高い音が出るので効果的です。練習する時はご近所迷惑にならないように気を付けてくださいね。

ホイッスルを意味なく吹くことは控えよう

ホイッスルはいざというときのためのものなので、意味なく吹くことは避けましょう。遭難者や怪我をして動けない人など本当に困っている人からの笛が聞こえなくなるかもしれません。

他の登山者が警告音と勘違いするかもしれません。そうなると驚かせて迷惑をかけることにもなりかねません。そうでなくても不必要な音は他の人を不快な思いにさせるかもしれません。

グループ登山では出発や到着の合図にホイッスルを鳴らして知らせることがあるようです。本来ホイッスルは警告や異常を知らせる合図です。

気を付けて使わないと、他の登山者が「何かありましたか」と心配して駆けつけることになったケースもありますので注意しましょう。

登山用ホイッスルの種類はさまざま

登山の緊急時に役立つホイッスル。使い方や種類を知って備えておこう!

ホイッスルの素材は金属製やプラスチック製

それぞれの登山スタイルに合わせてホイッスルを選ぶとよいですね。ホイッスルの素材は金属製やプラスチックがほとんどです。泥まみれになって汚れたり、水に濡れても使えるものを選びましょう。

プラスチック製のホイッスルは、軽くて雨や水にも強いのが特徴です。メンテナンスも簡単にできるので人気が高いです。ただプラスチックは金属と比べると割れたり、ヒビがいったりしやすいというデメリットがあります。

同じプラスチック製でも大きさや形状によって弱い息でも大きな音が出るもの、強く吹かなければ音がでないが指向性の優れたものなど、性能が異なります。素材だけでなく特徴と合わせて覚えておくと選びやすいですよ。

金属製は耐久性があり、ニッケル、ブリキ、アルミ、真鍮などの種類があります。アルミ製のホイッスルは高くよく響く音が出ます。

登山用ホイッスルは大きさや形状に応じて3種類

登山用のホイッスルは大きく分けて3種類あります。

①本体が大きく、大きな音が出る
②薄くてコンパクトだが、力強く吹けば大型に負けない音が出る
③コンパクトで弱い息でもある程度の音は出る

アウトドアショップにはいろんな種類のホイッスルが売っていますが、衛生上試し吹きや吹き比べができないので種類頃の特徴を知っておくと選びやすいですね。

①のタイプは大きなホイッスルは少し息を吹くだけでビックリするくらい大きな音が出ます。

②のタイプはシンプルな作りで軽く息を吹き込むくらいでは音がなりませんが、大きく強く息を吹き込むと大型のホイッスルに負けないほどの大きな音が出ます。高音です。

③のタイプはキーホルダー感覚でいつでも身近に携帯できます。軽いし、デザイン性にも優れています。大型ほど大きな音はでません。

登山におすすめなのは①②ですね。

まとめ

登山用ホイッスルはいざというときのために役立つ必需品ともいえるものです。足が動かなくなったときでもすぐに取り出せるように首から下げたり、ポッケに入れておくのがおすすめです。

ホイッスルは比較的安価なため購入しやすいですが、登山に持って行く前に一度テストも兼ねて吹いてみましょう。思っていたより強く吹かないと音が出ない場合もありますので、感覚を掴んでおきます。

使う頻度は少ないかもしれませんが、コンパクトで持ち運びやすいため常備品として備えておきましょう。

▼ホイッスルのご紹介

▼山のエマージェンシーの知識

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初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

「体力がないから山に登る自信ない…」「遭難とか怖そう…」など、登山は未経験者からすると距離が遠いイメージをもたれてるようです。実際そのような感想を聞いたこともあります。

しかし、登山と言ってもハイキング感覚のコースやロープウェイを利用して頂上周辺を歩くといった山もたくさんあります。登山に興味あるけどまだ自信がない方はそういった登山ルートを選び少しずつ慣れていくのがおすすめです。

今回は魅力的な低山も多い、関東にある初心者にやさしい登山ルートをご紹介します。



日帰り登山でも十分な計画と装備を準備しよう

初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

低山の日帰り登山とはいえ計画はしっかりと

旅行の計画を立てるのと同じように登山でも計画を立てます。計画を立ててる時間は楽しいひとときですね。

どんなルートを歩くのかがイメージできるよう事前の情報収集が安全登山への第一歩です。登山計画を立てるポイントを順を追ってご紹介します。

①どの山に行くのか決める

まずはどの山を登るのかを決めます。初心者の方でよくわからない人は登山経験者の意見や本を参考に選ぶのがよいでしょう。中には初心者にやさしくない登山ルートを初心者向けと紹介しているものありますのでご注意ください。最初に参考にする項目は下記2つになります。

・往復にかかる時間(3~5時間を目安に)
・標高差(200~300mがおすすめ)

慣れてきたら少しずつ幅を増やしていくのがおすすめです。

②その日の天気やルートをチェック

テレビの天気予報で晴れだったとしても、山の天気も晴れとは限りません。街と山の天気は違うものと意識することが大事です。山の天気情報は色々なサービスがありますので「◯◯山 天気」と検索してみてください。

無料のサービスでは「てんきとくらす」や「天気.jp」などが人気ですね。さらに詳しく知りたい方は有料アプリを利用するのもいいですよ。

③出発と下山の時間を設定する

計画で一番大事なのは出発時間と下山時間を決めることです。下山時間は日が暮れる前の15時を目安としてするのが一般的です。そこから逆算すると何時に出発するのが良いのかが決まってきます。

登山ルートにはポイントがありますので、各ポイントや頂上に何時に着くのがベストなのかも把握しておきましょう。「YAMAP」や「山レコ」などの地図アプリを活用するとおおよその目安が定まってきます。

④装備や持ち物を確認する

山と時間が決まったら装備や持ち物をチェックします。登山靴、ザック、レインウェアなど基本装備がおさえておきたいところですが、観光地化されている山なら全部揃ってなくてもいいでしょう。

こちらの記事では持ち物リストがダウンロードできるようになっています。日帰りと泊まりで必要なものを分けていますので参考までにチェックください。

⑤登山中はタイムマネジメントを意識する

登山中は計画通りの時間にポイントを通過しているかチェックしながら歩きます。地図アプリを利用していればリアルタイムで自分の位置がわかるよいになっているのでとても便利です。

出発時間が予定より遅くなってしまったり、天候が悪くなりそうなら引き返すという選択も必要です。

⑥下山後、疲れた体をセルフケア

何事もなく下山できたら温泉に浸かったり、マッサージするなど疲れた体を癒してあげてください。登山は2,000kal以上消費するといわれており、体に大きな負荷がかかっています。ストレッチや足のマッサージでケアをすると回復が早くなります。

初心者向け関東の日帰り登山ルート

初心者にやさしい関東の日帰り登山ルート。計画立てて山へ行こう!

レベルに応じた登山が楽しめる「高尾山」

高尾山は世界一の登山客数を誇る関東の名山です。その標高は599mと低く、普通のスニーカーでも登るのは苦ではないと言われています。

高尾山にはいくつかのコースがあり、コースによってはやや上級者向けのところもあります。麓の参道や山中、食事ができるお店も多く存在しますが、特におすすめの施設や、見どころを簡単にご紹介していきます。

緑と水が織り成す、東京屈指の癒しスポット「御岳山」

東京都青梅に位置する御岳山は、山岳信仰で有名な霊山です。ケーブルカーで登った後の沢沿いを進むロックガーデン周遊は標高差が100m弱のゆるやかなコースで、ハイキング感覚で楽しむことができます。

霊山なので、寺や神社の僧が利用していた宿坊がいくつかあります。一般の登山客も有料で泊まることができるという、関東圏では珍しい特徴があります。

春の訪れを知らせる蝋梅が美しい「宝登山」

宝登山は埼玉県秩父郡長瀞町に位置する標高497mの低山です。山頂までロープウェイで気軽に登ることもできます。

ロープウェイ山頂駅の周辺にはロウバイや梅園、動物園や、歴史深い宝登山神社の奥宮があります。登った後、名峰「武甲山」をはじめとした秩父連山を望む景観も見どころです。登山以外にも様々なアクティビティにも富んだ名山と言えるでしょう。

体力が必要な中級者向き「鍋割山」

実は全国に鍋割山という名の山はいくつかあり、関東では他に奥多摩に同じ名前の山が存在しています。今回は、神奈川県の丹沢山地にある鍋割山についてのご紹介です。

標高差があり、急登が続く箇所があるため体力が必要です。ある程度経験を積んでから挑戦することをおすすめします。頂上では名物の「鍋焼うどん」を販売しています。道中ではブナの原生林を一年中楽しむことができます。

まとめ

今回ご紹介した山以外にも奥多摩や秩父、丹沢など関東には電車でもアクセス可能な山がたくさんあります。近年のアウトドア人気も相まって自然を楽しむアクティビティは広まってきています。

雑誌やネットなどで調べれば、どれくらいの山レベルなのかはわかりますので、最初は登山口から3~5時間で往復できるルートを選ぶことをおすすめします。慣れてきたら行動範囲を広げて、自分の好きな山を見つけてみてはいかがでしょうか。

▼登山を楽しむための本

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登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

登山用のヘルメットと聞くと経験豊富な登山者が穂高岳や槍ヶ岳などの高い山で使うものと、低山やハイキングをメインにしてる人にとっては遠い存在ですね。

もちろん高い山では落石や滑落をする可能性も高まりますが、高い山ではなくてもヘルメットが必要な場合もあります。

今回はいざというときに頭部を守ってくれる登山用ヘルメットの必要性や選び方をご紹介いたします。



登山用ヘルメットの必要性

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

転倒や落石から頭部を守ってくれる

下山中に足を滑らせて転びそうになったことはありませんか?いくら気をつけていても、急な岩場やぬかるんだ道に足を踏み入れてしまうと滑って転んでしまうケースも少なくありません。

特に秋から冬にかけては登山道に落ち葉が積もっており、滑りやすくなります。転び方によっては、頭を強くうってしまい致命傷を負う可能性もあるのです。

岩場では落石の危険も潜んでいます。2019年8月下旬、多くの登山客が訪れる富士山で落石による死亡事故が起きました。落石防止のネットが張られてない場所だったため、落石の危険は少ないと判断されていたのです。

スタッフが事前にチェックしたはずの登山道でも、落石は十分に起こり得ることを知っておかなければいけません。

登山道での転倒なら頭部を守ってくれますが、高い所からの滑落や落石はヘルメットを被っていれば安心とは言えませんが、ケガが軽くなる可能性はありますので、ヘルメットは登山において必要な装備なのです。

ヘルメット着用の推奨地域がある

登山中の遭難では、およそ4人に1人は頭部の怪我を負っていると聞きます。そしてその要因は滑落、転落、転倒がほとんどです。

それらが多い地域の自治体では、登山用ヘルメット着用の推奨地域に指定されています。そういった地域では、実際にヘルメットのおかげで助かった登山客の事例もあります。

ヘルメットが推奨されている山域で代表的なのは、日本アルプスの北・中央・南、全ての地域を含む長野県です。

全国第3位の標高を誇る穂高連峰は、日本でも有数の険しい岩場を擁することもあり、多くの地域で着用が推奨されています。ヘルメットを有償でレンタルしている山小屋も少なくありません。

ただし、長野県も自ら喧伝していますが、推奨地域でなければヘルメットが不要という主旨ではないというところは心に留めておきましょう。

登山用ヘルメットの種類は大きく2つ

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

重たいけど丈夫な「ハイブリッドタイプ」

有用な登山用ヘルメットですが、その種類は大きく2つに分けられます。ハイブリッドタイプとインモールドタイプです。

まずハイブリッドタイプの方ですが、発泡ポリスチレン、いわゆる発泡スチロールのインナーを強化プラスチックで覆うような作りをしており、丈夫で耐久性に優れ、比較的値段も安い物が多いという特徴があります。

発泡スチロールはよく精密機器等の郵送の際、緩衝材として使われることも多いように、外部からの衝撃を吸収するので、頭へのダメージを軽減する効果が期待できます。

デメリットとしては、耐久性を重視するあまり、できるだけ頑丈なプラスチックで全体を覆うため、どうしても重くなりがちなのと、通気孔が小さく蒸れやすいところでしょうか。

軽いけど高価な「インモールドタイプ」

一方のインモールドタイプは、インナーに同じく発泡スチロールを用いていますが、外郭はポリカーボネートという特殊なプラスチックで出来ています。ハイブリッドに比べてヘルメット自体の耐久性は低く、やや高価なところがデメリットです。

ただ、その欠点を補うほどの「軽さ」があります。通気も良いため蒸れにくく、内側が頭に沿った形状をしているのでフィット感は優れています。デザインもカジュアルな物が多く、最近はこちらの方が人気なようです。

登山用ヘルメットを選ぶポイント

登山用ヘルメットの必要性。ヘルメットの種類と選ぶポイント

実際に試着してから選ぶことをおすすめ

ヘルメットには2つの種類があり、形や色もそれぞれに多くの物があります。人によってサイズや頭の形も違うので、実際選ぶとなると事前の試着をおすすめします。

フィット感は人それぞれではありますが、ある程度の基準はあります。ヘルメットのヘッドバンドを調節してもブカブカして動きが固定されなかったり、締付けが弱く感じるものは駄目でしょう。

また、あごひもを全部締めてもグラつきが生じる、作り自体が甘くてすぐ壊れそうなものも良くありません。

レインウェア等、フード付きのジャケットと併用できるのかもポイントです。最近の登山用フード付きウェアは大体対応していますが、手持ちの物に合わせるのでしたら、一緒に試着してみましょう。

EN規格や国際山岳連盟の規格マークも確認を

重要ながら盲点になりやすい要素が規格マークです。その有無によって、登山に関する国際安全基準にクリアしているかが分かります。

実は日本では登山ヘルメットの規制は特に存在せず、規格マークがなくても登山用として販売も可能なのですが、当然、それは国際安全基準のテストに合格していない商品ということになります。

ないよりはマシというレベルなので、規格がついてないものはできるだけ避けたいところです。なかには落石の可能性がある登山では不向きとされる超軽量タイプ等もあるので、気をつけましょう。

存在するのは2つのマークだけです。欧州規格の安全テストにパスした「EN12492」と、国際山岳連盟の「UIAA」です。こちらの両方か、もしくは片方が表示されているものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

登山用ヘルメットは万が一のときに頭を守ってくれる大事な装備です。ちょっとしたハイキングには必要ありませんが、北アルプス、南アルプスなどに行く際は持って行った方がいいかもしれません。

種類も豊富にあるので軽さを選ぶか頑丈さを選ぶかによって好みは分かれてくると思います。購入する場合は一度手にとって自分の頭にフィットするヘルメットを選ぶことをおすすめします。

▼登山用ヘルメットのご紹介

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春から登山を始めてみたい!春山の魅力と都内にある初心者におすすめの山

春から登山を始めてみたい!春山の魅力と都内にある初心者におすすめの山

長い冬が終わり春の暖かい気候に恵まれると、途端に登山心がうずくものですね!春から登山を初めてみたいと考えてる人もいるのではないでしょうか。

新しい季節の訪れを、どこよりも先に感じられる春山。今回は春山を十分に満喫するためにその魅力や注意することをご紹介します。思い立ったら気軽に出かけられる、都内のおすすめの山にも注目です。



自然を満喫できる春山の魅力!

春から登山を始めてみたい!春山の魅力と都内にある初心者におすすめの山

花や新芽を探しながらのんびりハイク

春と言えば、寒い冬をじっと耐えてきた花々が咲き出す時期です。道端に咲く花でさえ私たちの心を癒してくれるものですが、春山は何百という花であふれかえっています。

春登山を楽しみは、草花を探しながら山歩きすることでがないでしょうか。山に咲く春の花々は、あまり目立たないところにも咲いており、登山中は、なんとなく気にとめずに通り過ぎてしまうこともしばしば。

登ろうとしている山にどんな花が咲いているのかをあらかじめ調べておくと、見つける楽しみも増えます。色々な草花を集めた本なども出ていますので、写真と見比べながら探すなんていうのもいいですね。

下山してから、見つけた草花を仲間と共有すれば、今まで知らなかったお気に入りが発見できるかもしれません。

一年の中でも一番登山しやすい気候

春山はなんといっても登山しやすい気候が魅力的です。暑くもなく寒くもない調度良い気温が私たちを迎えてくれます。これから登山を始めるのには最適な季節と言えます。

平地の桜と比べて一足遅く咲く「山桜」を目当てに登山する方もいます。関東で有名なところでは「生藤山」があります。里山景色を楽しみながら山桜も堪能できる、贅沢な山歩きになります。

山桜はその年の気温にもよりますが4月の中旬ごろに見ごろを迎えます。

日中は温かくても日が沈む時間帯や標高が高くなるにつれて寒くなりますので防寒対策も忘れないようにしましょう。

春山登山の服装や注意すること

春から登山を始めてみたい!春山の魅力と都内にある初心者におすすめの山

春山の服装をチェック!

春山登山をするにはどんな服装がいいのでしょうか。陽気な季節ですが山は危険がつきものです。服装や装備をしっかり整えましょう。

春山の服装

・登山靴(足首を固定できるハイカットが◎)
・ザック’(リュック)
・レインウェア(防寒対策にもなる)
・アウトドア用のレイヤー(ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターレイヤー)

上記のものは季節関係なしに登山を始めるなら基本的に揃えておきたい服装です。機能やデザインにより好みもわかれますが、登山用品店で登山用の服を購入するこをおすすめします。もちろん代用品は他にもたくさんありますが、最初に良いものを揃えておくと後々楽になります。

登山の服装はレイヤーの着こなしが基本になります。ミドルレイヤーは春ならシャツでもよいかもしれません。アウターレイヤーは高価なのでレインウェアーと兼用することもできます。風よけとしてウインドウブレーカーがあると便利です。

春山に持っていきたい道具

・ヘッドライト
・軽アイゼン(チェーンスパイク)

春は夏と比べると日が沈むのがまだまだ早いです。予定時間より下山が遅くなってしまうと山道は次第に暗くなり、歩くことが困難になることもあります。

春だけに限ったことではありませんが、ヘッドライトは常備するようにしましょう。また山によっては頂上付近に雪が積もっていたり、道が凍っていたりすることもありますので、軽アイゼンやチェーンスパイクを持って行くといざというときに安心です。

高山はまだまだ冬…登る山は慎重に決める

春山は低山や里山ハイキングには調度良い気温なのですが、標高2,000mを超える山々ではまだまだ冬なのです。雪は多く積もり10本爪以上のアイゼンやピッケルといった冬山装備は欠かせません。

2019年には富士山で動画撮影されてた方が亡くなられた事故もありました。冬山の装備ではなかったと言われています。街中では温かく感じられますが、山は冬と認識した方がいいでしょう。

春から登山を始める方は、高い山や人が少なくわかりにくコースを選ばずに、道標が整備された山や里山のハイキングコースがおすすめです。慣れるまでは単独は避けて登山経験者と一緒に行くのが安心ですよ。

電車で行ける都内にあるおすすめの山

春から登山を始めてみたい!春山の魅力と都内にある初心者におすすめの山

軽い登山をするなら「高尾山」

都内にある春でも安心な山をご紹介します。まずは登山デビューするのに最適な「高尾山」です。

新宿から最短47分で行ける高尾山は、観光地化されてることもあり、ほぼ普段着で登山できます。まだ登山装備がない方でもほぼ普段着でも大丈夫です。

昼食も現地調達が可能なため持ち物も少なくてすみます。ケーブルカーを利用したり、全て歩くコースもあるため下山だけケーブルカーを利用するなどルート調整も可能です。

気軽に挑戦でき、本来の魅力である自然をたっぷりと楽しめるのも高尾山のおすすめポイントです。

緑と水に癒されるロックガーデン「御嶽山」

登山好きなら御岳山「ロックガーデン」は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?御岳山も都心から電車で簡単にアクセスできる高尾山に次ぐ人気の山です。

沢沿いを歩くロックガーデンを通るコースや、軽いハイキングコースまでレベルに合わせたルート選びができます。ケーブルカーを利用すれば、ほぼ山頂付近まで連れて行ってくれるので初心者の方でも安心ですよ。

気軽に挑戦できますが、気温の寒暖差のある山であることを忘れず、万が一に備えて地図(アプリ)を準備しておきましょう。

まとめ

冬山には登らない人にとって春の訪れを待ちに待っている人も多いかと思います。暖かくなると無性に山歩きしたくなりますね。春から登山を始める方もワクワクしてるのではないでしょうか。

しかし、登る山には十分ご注意ください。山頂と街では温度が違いますので装備を整えてから望みましょう。そんなに一気に揃えることはできないよ!という方は、この記事でもご紹介した高尾山や御岳山で軽いハイキなングを楽しむのはいかかでしょうか。

登山の持ち物について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!

▼季節を通じて楽しむための本

▼登山をサポートしてくれるアイテム

▼HIKES編集長の里山トラベル

HIKES編集長の山歩きをTwitterでも発信しています。山歩きをしながら地域の歴史を巡る里山トラベル活動をしています。フォローされると喜びます。

登山で遭難しないために知っておきたいこと。過去から学び万が一に備える

登山で遭難しないために知っておくこと。過去から学び、万が一に備えよう

登山遭難者は毎年増加傾向にあり、山での遭難は他人事ではありません。登山は危険と常に隣合わせです。対応すればいいのでしょうか。遭難しないためにどのような準備をしておけばよいでしょうか。

今回は登山を楽しいものにするために最低限知っておきたいことをご紹介します。



登山での遭難を他人事にしない

登山で遭難しないために知っておくこと。過去から学び、万が一に備えよう

山での遭難件数は年々増加中

警察庁によると2018年の山岳遭難は2,661件で、遭難者数は3,129人と毎年増加傾向にあります。山岳遭難事故は25年で3倍以上になったと報告されていますが、遭難事故が増加したというよりは携帯電話の普及に伴い警察庁への「通報件数が増加した」からとも一方で考えられます。

一昔前は命に関わるような大事故しか救助を要請せず、その他の事故は誰にも通報せずに解決されていたからです。

とはいえ、登山のリスクがあることは変わっていません。統計によると60代以上の遭難件数が一番多いですが、20~40代の事故も少ないわけではありません。登山ブームに伴い知識や経験のない人が危険について理解しないまま登山を始めることが事故につながることがあります。

遭難すれば二人に一人は怪我を負う、死亡するとの報告もあります。誰もが遭難する可能性があることを肝に銘じておきたいものです。

主な山岳遭難事故の事例

登山における遭難とは山で生死にかかわるような危険に遭遇することを意味し、道迷い、滑落、転倒、怪我、急激な天候の変化などが含まれます。過去に起きた遭難事例をご紹介します。

2003年11月「石尊山遭難事故」

2003年11月千葉県房総半島南部の低山(石尊山〜清澄山)にて日帰りハイキングに出かけたグループ30名が道に迷い一晩ビバークする事故がありました。命には別状なく、翌日に全員無事に下山しております。

主な原因はガイドが下見をしていなかった、無茶な計画だった、コース案内する標識がなかったなどです。

2009年7月「トムラウシ山遭難事故」

2009年7月にトムラウシ山で遭難事故がありました。この事故がテレビでも大々的に報じられ、登山の怖さを痛感した記憶に新しい事故です。

主な原因はガイドの天候判断ミス、現場での連携不足、引き返す決断をしなかった、ツアー客自身の遭難対策の不足、低体温症の無知などが挙げられています。

2019年5月「屋久島での孤立」

遭難ではありませんが2019年5月鹿児島県屋久島で314人が、予想以上の豪雨に遭遇し、山中に一時孤立する事故が起きました。冠水や陥没、土砂崩れが発生し孤立したまま一夜を過ごすことになりましたが、重傷者はいませんでした。

世界遺産に登録されている縄文杉の往復にはメジャールートの「荒川登山口」から約10時間かかり、早朝出発の時点では警報は発表されておらず各ガイドの判断に任されていました。

いずれもガイドつきの遭難事故ですが、例えプロのガイドが同行したとしても、事故は起こるものと捉え、ガイドに頼りっぱなしではなく自分でもまわりの状況をみて判断する知識や技術を身につけておくことも重要だと言えます。

遭難したときの対応と救助費用について

登山で遭難しないために知っておくこと。過去から学び、万が一に備えよう

遭難しても冷静にできることを行う

遭難の中でももっとも多いのが「道迷い」と「滑落」です。実際自分が遭遇したときはどのような対応するのが良いのでしょうか。一般的な対策をご紹介します。

道迷いをしてしまった場合

山岳遭難で一番多いのは「道迷い」です。低山の日帰り登山だからといって侮ってはいけません。有名で人気のある山はコースが整備されているため、道迷いの可能性は低くなります。

逆に人が少ない低山ほど、コース道案の標識がなく迷いやすくなるため遭難事故が多いのです。低山には農道、林道、作業道などが多く、登山道から外れてしまう可能性が高いことも原因の一つです。

もし道に迷ったらどうしたらいいのでしょうか?「おかしい」と思った時点で来た道を戻るのが一番です。進めばなんとかなる、地図を出すのが面倒くさい、自分は間違ってない…などと考えている時点でもう冷静でないことに気づきましょう。

遭難したときの心理としては早く下山したい、下れば道が見つかるかもしれないと考えがちですが、下り続けることで崖に阻まれ滑落の危険もでてきますし、裾の広い山域ではさらに深く迷いこんでしまいます。

1,000m級の山であれば登る方が救出の可能性が高まることもあります。尾根まで辿り着けば正しい道に出られることもありますし、携帯電話の電波が届く可能性も高まります。

登る体力がなく現在地を見失った場合は、その場から離れず救助を待つのが良いでしょう。

いかに早くおかしいと気づくことが道迷いをなくす一番の対策なので、各ポイントごとにGPSアプリや地図を確認して、現在地を常に把握するようにしておきましょう。

滑落してケガをした場合

滑落してケガをして動けなくなった場合は救助を待つほかありません。少しでも動ける場合はセルフレスキューをしましょう。まずやるべきことは「体温の確保」です。

遭難者の死亡例で一番多いのが「低体温症」と言われています。「低体温症」とは35度以下の状態が続くことを指していて、35度あたりから体の居震え、思考力の低下が起き始め、34〜31度で意識が朦朧としていきます。そうなってしまうと自力での回復が困難なため「体温の確保」を事前に行うことが重要なのです。

体温の確保は以下の点を対応します。

・服が濡れている場合は着替える
・防寒着を着こむ
・風よけ対策を行う
・エネルギーの確保

服が雨や汗で濡れている場合は、乾いた服に着替えもっている防寒着を着込んで体を温めます。

風よけはエマージェンシーシートやツェルトがあれば全体をまとうようにして、手袋や帽子で表に出てしまう部分を保護します。

水分補給と食料や行動食があれば先に摂取しエネルギーを補填します。一気に全部食べてしまうと救助がくるのがどれくらいかかるのかわからないため、どれだけ残っているか把握した上で口に入れるようにします。

もし、歩けるぐらいの怪我なら発見されやすいような開けた場所まで自力で移動して、そこで待機するのが良いです。誰かが一緒なら励まし合って、必ず生きて下山する決意でいてください。

遭難の救助費用は数百万円になることも

山での遭難は山岳救助隊が担当してくれます。山岳救助隊は「消防庁」に属しており、費用は税金から払われることになります。しかし、山岳救助を消防単位で行っていない自治体もあり、その場合警察庁の山岳警備隊が担ってくれることがあります。

民間の山岳会や民間人が捜索に協力してくれる場合、一日一人当たり2〜3万円、10%を山岳会として150人規模で捜索するなら一日少なくても30万円はかかることになります。日数がかかるとそれだけ費用もかさみます。

ヘリコプターレスキューは警察、消防、自衛隊、民間ヘリ会社が行っています。公的機関は無料で救助してくれますが、民間ヘリの場合は当然遭難者が費用を負担します。遭難現場が分かっており、1時間前後で救助できた場合で50〜80万円くらいかかります。行方不明などで時間がかかる場合はもっと費用がかかります。

平成30年1月から埼玉県は全国初山岳遭難救助の有料化に踏み切りました。燃料代相当分として運行5分当たり5000円を請求しています。一例として同県小鹿野町二子山で救助された60代男性は防災ヘリで救助され58分間の燃料費55,000円の手数料が請求されています。

遭難時に救助費用のことを考えてしまい躊躇するのは本末転倒ですので、事前に山岳保険に加入しておくことをおすすめします。

事前の準備が遭難防止に繋がる

登山で遭難しないために知っておくこと。過去から学び、万が一に備えよう

登山ルートの事前確認を怠らない

事前の準備をすることが遭難の確率を減らす何よりの近道です。よくありがちなのが、リーダーだけが登山計画を把握しており、他の人はまかせっきりで頭に全くルートがないことがあります。

万が一何かが起きたとき、何も分からなかったり、装備や道具がなかったりすると生死にかかわる可能性もでてきます。

事前に標高や登山口までのアクセス、登山ルート、登山道の状況、天候などを調べます。ルートや登山開始時間、下山予想時刻も把握して実際のタイムをチェックしながら歩きましょう。

道に迷いそうな地点は特にチェックして無理のない計画を立てるようにします。自分で登山計画を立てられるようになれば、もっと安全に登山ができ楽しめるようになります。

登山計画書の提出や保険の契約も忘れずに

登山計画書は誰がどんなメンバーで、どんなルートで登るのか、代表者の連絡先などを警察署や指定の場所に提出するものです。登山計画書を提出することで登山ルートの確認を本人とメンバーが確認できるだけでなく、緊急時の捜索活動をスムーズにするのに役立ちます。

登山計画書は登山道の近くに設置してある「登山ポスト」に投函する、前もってファックス、郵送、メールで送って提出することができます。

登山中の事故や遭難に備えて山岳保険に加入しておきましょう。日帰りで持ち物の破損、故障、盗難もカバーしている保険も登場しています。保険には年間契約のものと一日だけの保険もあるため、登山頻度に合わせることも可能です。

民間ヘリに救助を要請する場合、保険に加入していればすぐに飛ばしてもらえますが、未加入の場合、誰が支払うのか確認してからでないと出動してくれないケースもあるようです。もし救助してもらった場合、数百万かかることもあることを考えると保険に加入していると安心です。

登山計画書を提出せず、山岳保険にも加入せず行方不明になって死亡した場合、自殺とみなされ保険金が請求できないこともあるので注意しましょう。

まとめ

登山における遭難はどのように遭難してしまったかにより、やれることも限られてきます。滑落して骨折した場合や、急な天候悪化による視界不良時では動くこともできない状況ですので、そうなったときに予定時間に下山できていないことを他者がキャッチできるようにしておくことが早期発見の鍵になります。

そのためには登山計画の提出や家族への報告を怠らず、万が一遭難して捜査することになった場合に備えておくのが山岳保険になります。

自分の登山技術をよく知り、無謀な登山に挑まないことが何よりも大切です。悪天候が予想される場合は中止にする、道迷いを防ぐためにGPS機能付きのアプリを準備しておく、◯◯時までに頂上や山小屋に辿り着けないとわかったときは撤退する…など、基準を決めておくことがリスクを減らす第一歩です。

登山は楽しい面ばかりが表に出てきますが、その反面危険も伴うこともしっかり意識しておきましょう。

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登山ではどんな食べ物を持っていく?登山に最適な食料を考えよう

登山ではどんな食べ物を持っていく?登山に最適な食料を考えてみよう

1回の登山で消費するカロリーは約2,000kalと言われるぐらい非常にエネルギーを消費します。そのため、どんな食べ物を持っていくかは、登山の計画を立てるにあたり重要なことの一つでしょう。

日帰りか泊まりかで持っていく食料の量が異なるため、足りなくなることがないよう食糧計画は十分に行いましょう。



登山で必要な食べ物と山小屋や飲食店での食事

登山ではどんな食べ物を持っていく?登山に最適な食料を考えてみよう

登山で最低限必要な食べ物は行動食と非常食

登山に持っていく食べ物で、まず最低限用意したいものとしては行動食と非常食が考えられます。

行動食は、手軽にエネルギーが補給できる食べ物のことを言います。例えば、チョコレートや羊羹など、一口サイズのものだと歩きながらでも食べやすいです。また小さくて軽いため気軽に持っていくことが出来ますね。

非常食は万が一の備えです。遭難や、怪我などで予定通りの時刻に下山できないといった想定外のことが起こり得ることがあります。登山を安全に行うため、非常食は必ず携行しましょう。

山小屋や飲食店があれば温かい食事を取れる

富士山や上高地など観光地化された山ですと、食事をとれるような山小屋や飲食店が、中腹や山頂付近に建っていることもあります。麺類やご飯もの、汁物など、その土地ならではのグルメが楽しめるところもあります。

山頂は地上より気温が低く風も強いため、外で休憩していると想像以上に身体が冷えてきます。室内で温かい食べ物を提供してくれるので、とても有り難いですね。

とはいえ、食べ物は別に持っていく必要があります。理由は非常時を想定するのももちろんですが、先程も書きましたように登山はとにかくエネルギーをたくさん消費するので、休憩時にこまめに行動食を取り補給することが大切です。

食料は日帰りか泊まりかで内容や量が変わる

登山ではどんな食べ物を持っていく?登山に最適な食料を考えてみよう

日帰り登山では朝食をしっかり取ろう

日帰り登山では朝食をしっかり食べることが大事です。大量にカロリーを消費する登山において一日で最初のエネルギー補給であることから、摂り方次第でその日のコンディションを左右します。

朝食は、大腸の動きを活発化させて、排便を促すスイッチにもなります。日帰り登山で登る予定の山は、途中にトイレがない場合もあります。なるべく早めに済ましておきたいところでしょう。

途中で消化不良を起こし、腹痛と下痢に襲われてしまう、という事態も避けたいですね。なので2、3時間で消化が済み、運動に必要な糖分が摂取できる、ご飯やパン等の炭水化物がおすすめです。

もし物足りない場合、リンゴやバナナなど1時間未満で消化が済む果物類を一緒に食べると良いかもしれません。

山小屋泊かテント泊かによって用意する食料が変わる

泊まりの登山…特にテント泊での食事を何にするのかは悩むところです。例えば1泊2日の場合、その日の昼と夜、翌日の朝〜昼の分まで考える必要があり、泊まる日数が多ければ多いほど食料も増えていきます。

それに加えて調理をする場合はコッヘルやバーナーも用意しなければいけません。荷物も比例して重たくなってくるので全部を用意するのではなく、山小屋で食事するというケースも考える必要もあります。

人気の山小屋はメニューも豊富で食後のケーキも提供しているところもあります。

計画に合わせて楽しい山ごはんにしよう!

登山ではどんな食べ物を持っていく?登山に最適な食料を考えてみよう

食べ物のバラエティを豊かに

山に持って行く食べ物はコンビニで買える手軽なものになってしまう傾向にあります。カップ麺やパンなどは日持ちはしますが栄養に偏りが出てくるのです。

日帰り登山ならコンビニ弁当でも問題ありませんが1泊する場合はバラエティ豊かに準備をしておきたいものです。中には山ごはんに気合いを入れて料理する人もいます。

最初から凝った山ごはんを作るのも難しいのでちょっとしたコツをご紹介します。

インスタント麺とウインナー

人気マンガ「山と食欲と私」にも掲載されたインスタント麺にウインナ一を入れるレシピです。アレンジとして卵や野菜を入れるだけでも美味しいラーメンが出来上がります。野菜はジップロックにまとめて持っていくとコンパクトにまとめられます。

アルファ米とフリーズドライ

アルファ米とフリーズドライを使うだけでも山ごはんは豪華になります。フリーズドライはカレーや親子丼など様々な種類がありますのでご飯との相性がよいものを探すのもいいですね。味噌汁とごはん…というシンプルな和食も楽しむこともできます。

このように簡単に調理できるもの同士を組み合わせて山ごはんを作るのがコツになります。

自炊するならコッヘルやバーナーを使う

「ジュー」隣からお肉を焼く美味しそうな音が聞こえる…という経験はありませんか?羨ましい限りですね。

登山に慣れてくると絶対やりたくなるのが山での料理です。自分で調理したごはんを景色を見ながら食べるのは至福のひとときとなります。登りで消費した体力を回復させるほか、翌日への活力が沸いてきます。

調理するにはバーナーとコッヘルが最低限必要になります。コッヘルとはアウトドア用の携帯調理器具のことでお湯を沸かしたり、具材を炒めたりといろいろな用途に対応できる必需品。そのまま食器としても使えるのでとても便利です。

器具によってはお米を炊くこともできるので、炊きたての白米をリゾットやどんぶり風に調理することで一層美味しい山ごはんが出来上がります。

まとめ

登山で持って行く食べ物は「日帰り」「山小屋泊」「テント泊」で変わってくるので食料計画が重要なことがわかりました。体力を切らさない為に行動食も準備する必要があります。

また、山ごはんにもインスタントやレトルトなどのお湯だけで簡単に調理できるものから、具材を持参して本格的に料理するものまであり、そのときのコースによって荷物の量を考えることも大事です。

試行錯誤しながら登山における食べ物について考えてみてはいかがでしょうか。

▼食料計画に役立つ本

▼山ごはんを作るために必要な道具

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登山は体力がないとできない?体力が必要な理由とトレーニング方法

登山は体力がないとできない?体力が必要な理由とトレーニング方法

登山するために体力があるに越したことはありませんが、「体力に自信ができてから」「筋肉をつけてから」と言っていたらいつまでたっても山に行けないですね。実は体力がなくても登山を楽しむことはできるんですよ。今回は登山に体力が必要な理由と日常生活でも簡単にできるトレーニングをご紹介します。



登山で体力が必要な理由

登山は体力がないとできない?体力が必要な理由とトレーニング方法

体力がないと事故を招きやすくなる

登山はスポーツと言われるほど、激しい有酸素運動を繰り返します。ウォーキングやジョギングよりも時間も長く、重たい荷物を背負うため体力や筋肉が必要になってきます。

「体力がないから自分には無理…」と身構えてしまいますが、登山に体力が必要な理由はより「安全」に楽しむためです。

疲れや暑さを我慢して体力の限界を超えて登山を続けていると、体調不良になり熱中症や高山病のリスクも高まります。

長時間歩いていると脚がガクガクして踏ん張りが効かなくなり転倒したり、足をくじいたりするケースも出てきます。

その上、疲労時は判断力も低下するためうっかりと道迷いをしてしまった…なんてことも。

体力がないと事故を招きやすくなる確率が高くなるのです。

登山がつらい思い出ばかりになり楽しくなくなる

複数人で登山する場合「体力がない自分だけが足手まといになってしまう」と不安になることはありませんか。みんなについていくだけでいっぱいいっぱいになるので余裕がなく、景色や自然を楽しめないこともあります。

「みんなに迷惑をかけたらどうしよう」「最後まで歩けるかな」「つらいっていつ言おう」などネガティブな感情と向き合う登山になってしまうと、ちっとも楽しくありませんね。帰った後もつらい思い出ばかりになってしまいます。

特に下山時は膝の痛みも伴ってくると歩く速度が極度に遅くなり、交通機関を利用されてる場合は時間も限られているため間に合わない可能性も出てきます。気の知れた仲間なら荷物を少し持ってもらうこともありますが、本人的には迷惑かけてしまったと益々つらい思い出が重なります。

日常的な体力作りと山慣れするには

登山は体力がないとできない?体力が必要な理由とトレーニング方法

山慣れするにはとにかく登ることが一番

山登りに最も適したトレーニングはズバリ「山登り」です。登山は重力に逆らって体を標高の高い場所に移動させたり、高度を下げたりするスポーツです。そして登りと下りで筋肉の使われ方も違うため、平地で行うトレーニングとは異なります。

例えば登山前にランニングや自転車などで体力作りをしたものの、登山後には筋肉痛に悩まされたというのはよく聞く話です。「登山で使う筋肉は登山で鍛える」のが一番効率良いトレーニングだと言えます。

登山初心者の方はいきなり標高差が大きいコースは避け、里山や低山を歩くだけでも自分の体重が負荷となり足腰の強化につながります。体力作りの際には「ややきついな」と思うくらいが効果的です。

スクワットや階段で日常的にトレーニング

登山するのに体力がある程度必要であることが分かっても、いざトレーニングしようと思うと「ジムに通う」「朝か夜にランニングする」などと、ちょっと億劫になります。自宅や日常生活の中で無理なくやりたいものですね。

自宅で簡単にできる体力作りとしてはスクワットがおすすめです。スクワットの正しい姿勢で、息を止めずに、ゆっくり行うことが大切です。はじめは5回くらいからはじめ、慣れてきたら10~15回を繰り返すようにすると登山で使う筋肉を鍛えることができます。

相撲の四股のような「四股スクワット」、慣れた人には「片足スクワット」、負担の少ない「フロントランジ」など自分に合ったスクワットを続けて鍛えることができます。

日常生活の中では階段を使うようにしましょう。いつもならエレベーターやエスカレーターを利用するところを我慢して、登山トレーニングだと思って登り下りをしてみましょう。

その際、つま先を意識して登ればヒラメ筋を鍛えられますし、下りで負荷をかけるようにゆっくり降りるだけでもトレーニングになります。

他にもラジオ体操や柔軟体操、ストレッチも効果的です。柔軟性があればスタミナが続き、転倒などのリスクも減りますよ。

登山の筋トレは下半身がメインになりがちですが、上半身とバランスよく鍛えることが大切です。上腕筋や握力を鍛えることをおすすめします。重い荷物を背負うための筋肉や山には鎖やロープがあり、足を滑らせたときにしっかりと自分の体重を支えるためにも必要になります。

体力に自信がなくても登山を楽しむ方法

登山は体力がないとできない?体力が必要な理由とトレーニング方法

歩行距離が短い山コースで自然楽しむ

登山に興味はあるけど「体力に自信がないから…」と踏み切れない方もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合は歩く距離を短くするれば登山を楽しむことができますよ。

例えば標高の高い山でもロープウェイやケーブルカーを上手に活用すれば、山頂近くや高台まで気軽に行くことができます。帰りだけロープウェイを使うのもありですね。

本格的な登山ではなく、子どもでも歩けるハイキングコースや体力がない人でも登れる山を選ぶなど、徐々に慣れていくようにするのが登山を楽しむコツです。

その他にも「荷物を軽くする」「ストックを持つ」「サポートタイツを履く」など体力を補う工夫をすることで、長く歩けるようになります。

設備やガイドが充実した山を選ぶ

歩行距離のほかには、登山道にある設備やコースの案内が充実したところを選ぶことも重要です。

トイレがポイントごとにあったり、休憩で座れる場所があれば休みながら登り下りができます。休憩時には行動食を摂取するようにすれば体力回復にも繋がります。

北アルプスや八ヶ岳などの人気の山では登山道に山小屋があるので、そこをゴールとして雰囲気を味わうのもいいですね。例えば八ヶ岳の美濃戸口から赤岳鉱泉までを歩くコースとしておけば、ハイキングにもなりますし山小屋で一泊すりことで泊まり登山も味わうことができます。

丹沢(神奈川)にある大山や山梨にある大菩薩嶺なども比較的登りやすい山です。自分の体力に合うコースはたくさんあるのでできるところからチャレンジしていきましょう。

まとめ

登山を安全に楽しむためには体力が必要だけど、すぐ体力がつくわけではないためまずはできる範囲の山から登るのがいいですね。

体力をつけるのに一番効果的なことが山を歩くこと、次に家でもできるスクワットや階段を意識して使うことです。もちろん走り込んだり、ジムに通うという方法もありです。

最初のことは友人・知人と一緒に山登りをはじめて、慣れてきたら単独登山にも挑戦してもいいですね。山を登るように一歩一歩体力をつけながら、より楽しい登山ライフをおくりたいものですね。

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グループ登山は行動の幅を広げるきっかけに。グループのメリットと注意点

グループ登山は行動の幅を広げるきっかけに。グループのメリットと注意点

登山を始めたいけど仲間がいない。そんなお悩みありませんか。旅行会社が主催する初心者向けのツアー、ビギナーが集まるサークル、講習会なども行う山岳会などさまざまです。

仲間がいると感動も喜びも倍増するものです。でもグループ登山ってどんなものなのでしょうか?今回はグループ登山のメリットや注意点などを具体的にご紹介します。



グループ登山ってどんなもの?

グループ登山は行動の幅を広げるきっかけに。グループのメリットと注意点

旅行会社やアウトドアメーカーが主催する登山ツアー

旅行会社やアウトドアブランド主催の登山ツアーなどは初心者でも安心して参加することができるのが魅力です。ツアーは料金も計画も明確で、ガイドや保険も付いているのも安心です。

富士山や北アルプスなど全国にある有名な山をはじめ、海外の山もあるなどツアーの種類は豊富です。レベルに合わせてウォーキング・ハイキング、日帰り登山、お泊り登山などを選ぶことができます。女性限定のツアーもあるので好みのプランを探してみましょう。

初めて参加するときは不安を感じるものですが、このようなツアーでは初心者がツアーに参加する前にイメージできるような細かい情報提供があったり、説明会を開いたりしてくれることがあるので、参加者がより楽しめるような工夫もされています。

登山サークルや山岳会などのコミュニティ

サークルにはさまざまな種類があります。例えば、がっつり山頂を目指すサークル、交流がメインのサークル、手っ取り早く仲間が見つかるSNSサークルなどです。単独登山は不安、仲間と楽しく登りたい、そんな人が年会費などもなく気楽に仲間を見つけることができ、20~40代の若い世代が多いことが特徴的です。

サークルは気の合う仲間、予定の合う仲間と気軽に山に行くことができ、20~40代の若い世代が多く、初心者でも参加しやすい雰囲気のサークルが多いです。

山岳会は地域の山岳連盟に所属してる団体です。初心者向けの講習や遭難時のサポートなどがあり、本格的な登山スキルを身につけたい方におすすめです。

入会金や年会費が必要なことも多く、定期的に報告会が開かれます。登山頻度が少ない人や規則があることにストレスを感じる人には向いてないかもしれません。

グループ登山のメリットとは

グループ登山は行動の幅を広げるきっかけに。グループのメリットと注意点

登山ガイドやベテランがいるので安心

登山ツアーやサークルに参加すれば山のことを熟知したガイドが一緒に登ってくれるので安心です。山は楽しいことばかりではなく、危険もたくさん潜んでいます。登山ガイドやベテランの登山家が共にいてくれると危険を回避し、楽しい登山をすることができます。

初心者向けのコースに付いてくれるガイドであれば体力やペース配分にも気を配ってくれる優しい人が多いですし、花や樹木などに詳しいガイドであれば自然の楽しみも倍増します。

ガイドは疲れにくい歩き方のコツや休憩の取り方などもよく知っているので、登山を続けたい人によいアドバイスもしてくれます。

現地のツアーガイドが一緒に登ってくれるなら、ガイドブックには載っていないスポットや豆知識を教えてくれるのも楽しみの一つですね。

行動の幅が広がり山ごはんが楽しくなる

単独登山であれば「道に迷ったらどうしよう」「怪我をしたらどうしよう」と心配になるものですが、仲間がいれば助け合え、安全性が高まるので安心です。

初対面の人であっても「山が好き!」という同じ共通点があるのですぐに打ち解けられるはずです。道中におしゃべりし、自然を楽しみ、感動を分かち合える仲間がいると楽しみも増し加わります。写真を撮り合ったり、一緒に写ったりして思い出を共有できるのも喜びです。

仲間がいると交通費も割安になり、荷物も分担して持つことができます。そのメリットを活かせば山ごはんのクオリティーもグンと上がるので、山頂で美味しいごはんを食べる楽しみが一層増しますよ。

登山経験豊富な方から技術を学ぶこともできますし、一人では行けない山にもチャレンジすることもできるのはグループ登山ならではの魅力ですね。

グループ登山に参加するときの注意点

グループ登山は行動の幅を広げるきっかけに。グループのメリットと注意点

自分のスキルや性格に合った登山グループを選ぶ

どんなグループなのか入会する前に調べることは大切です。

経験豊富なメンバーがいるのか、グループの規模はどれくらいかなど基本的なことはチェックしておきたいですね。

自分がどのような登山スタイルが好きなのかも大切です。写真を撮りながらゆっくり登りたい人が、ガツガツ登るグループに入ってしまうとイメージしてた登山とかけ離れていきます。逆に早く登りたいのに初心者ばかりのグループですと物足りなさを感じてしまうかもしれませんね。

小さなサークルであれば、一人一人に目が行き届き、登山のスキルを上げやすいメリットがありますが、その反面合わない人がいるとストレスになります。

大きなサークルは、色々な人と登山ができるので気の合う仲間を見つけやすいかもしれません。交流も広がり、登山だけではなく打ち上げのようなイベントを開催するところもあります。

ルートの事前確認や装備などの準備は万全に

ツアーやサークルに参加すれば、あとは連れて行ってもらうだけ。中にはリーダーに任せきりで、どこの山に登るのかさえ知らない人がいます。初心者であっても自分がどの山に、どんなルートで、どんな計画で登るのかを把握しておく必要があります。たとえ初めての参加であっても、お客さん気分ではなく「メンバーの一員」の自覚を持って参加しましょう。

「初心者なんだし、行けばなんとかなる」という考えもNGです。必要な登山道具や服装を確認し、自分の身は自分で守るという意識を持ってください。

万が一のケガや遭難に備えて山岳保険に入るようにしましょう。リーダーに医療費や捜索費などの責任が重くのしかかってしまうケースもあります。

まとめ

グループ登山の一番の魅力は一緒に山を登ったという達成感をみんなで分かち合えることではないでしょうか。道中も山のことや雑談をしながら登ることも楽しいですね。

ただ、登山サークルの場合は人間関係でのトラブルもやはり多く、意見や好みが合わないと分裂してしまう可能性もあります。旅行会社のツアーはそのあたりは気にしなくてもいいですが、一期一会的な場にもなりやすいです。

山岳会や登山サークルでは体験参加を実施しているところもありますので、お試しで参加してみて自分に合うコミュニティを探してみてはいかがでしょうか。

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登山で使う双眼鏡の倍率は?双眼鏡の選び方と山ならではの楽しみ方

登山で使う双眼鏡の倍率は?動植物や景色を楽しむ山ならではの使い方

登山は山を登ることを目的としますが、道中での自然観察も楽しみの一つですね。普段見慣れない草花や生き物を見れば「もっと近づいて見てみたい」という欲求が出てきます。しかし、登山道から外れるのはマナー違反でもあります。

そんなときに役立つアイテムが双眼鏡です。この記事では登山のお供に持って行きたい双眼鏡の選び方や楽しみ方をご紹介します。



登山に双眼鏡を持って行く目的

登山で使う双眼鏡の倍率は?動植物や景色を楽しむ山ならではの使い方

肉眼では見えない景色や遠方の状況を確認する

ただでさえ重たい荷物なのに双眼鏡をあえて持って行く目的はなんでしょうか。バードウォッチングや植物の観察など用途を思い浮かべますが、実はそれ意外にも双眼鏡を持って行く理由があります。

肉眼では見えない景色を楽しむ

山の頂上から見渡す景色も十分満足できるのですが、双眼鏡を使って遠くにあるものを観察すると思わぬ発見があるかもしれません。

関東の山なら東京スカイツリーや新宿の高層ビルなどの建物、北アルプスなら槍ヶ岳の先を見てみるなど肉眼では見にくいものを楽しむことができます。

遠方の状況を確認する

双眼鏡で登山道の状況を事前に確認することもできます。登山人気の影響で山頂まで行列ができることがありますが、どれくらい人がいるのだろうかと覗いてみたり、危険な動物がいないかなど確認することもできます。

動植物を身近に感じることができる

山には普段見かけないような野鳥や、植物が数多く生息しています。都内からのアクセスも良く多くの登山客が一年中訪れる高尾山でも、約100種程の野鳥を見ることができるというのですから驚きです。

純粋に登ることに集中するのも楽しいですが、山ごとに異なる動植物の生態を観察するのも登山の醍醐味ですね。

休憩がてら双眼鏡を手に、バードウォッチングに興じてみるのもいいかもしれません。木の上には、色鮮やかな可愛らしい小鳥や、枝に巻き付くようにして咲く珍しい花等を見かけることもあります。

山でよくみかける鹿も双眼鏡で見ることでグっと身近に感じることができます。

登山に役立つ双眼鏡を選ぶポイント

登山で使う双眼鏡の倍率は?動植物や景色を楽しむ山ならではの使い方

コンパクトで防水仕様のものがおすすめ

登山では荷物をコンパクトにまとめておくことが大事です。双眼鏡も同じように小さくて軽いのがおすすめです。メーカーや機種により重さやサイズ、性能の違いがあるため、何を基準に選べばいいのか悩むところです。

用途にもよりますが昼間の活動がメインならば、大きくて高性能な物は必要ありません。重さは約300グラムを目安としたものがお手軽でしょう。

登山中、突然雨に降られることもありますので防水は必須です。

倍率は6~8倍がベスト

双眼鏡でまずチェックするのはズーム倍率です。

倍率は大きいほど便利な気もするのですが、やはりそれだけレンズが大きくなる分、筐体も肥大化し、お値段も高くなります。その上、倍率が上がると手ブレも大きくなってしまうのです。

登山や山歩きで使うなら重さ300グラムを基準とすると、6~8倍くらいが丁度いいでしょう。6倍とは、30m頭上の対象物を5mの距離まで詰めて観察できる、という感覚です。

2万円以内の双眼鏡でも十分楽しめる

双眼鏡の価格帯は意外なほど大きいです。下は1,000円未満から、上は10万円以上するものまで、良かろう悪かろうと価格帯は様々です。

倍率は大きいほど便利な気もするのですが、やはりそれだけレンズが大きくなる分、筐体も肥大化し、お値段も高くなります。その上、倍率が上がると手ブレも大きくなってしまうのです。

高価なものはプロや業務として使われますが、登山に焦点を合わせれば、約2万円以内で十分な性能の物はあります。

バードウォッチを重視するか、星空観察まで考慮に入れるか…などで価格が変わってきます。

もしあまりこだわらないという方なら数千円代のものでも役に立ちますよ。

登山ならではの双眼鏡の使い方

登山で使う双眼鏡の倍率は?動植物や景色を楽しむ山ならではの使い方

本格的なバードウォッチング

登山に双眼鏡を持っていくのならば、最初に試したみたいことはバードウォッチングではないでしょうか。

先程も、高尾山のような都心に近い山でも多くの野鳥を見つけられることに触れましたが、双眼鏡を通してみてみると色鮮やかな羽一枚の境界までくっきりと見え、その小さい身体にハッとするような美しさが潜んでいることを発見できるでしょう。

本格的なバードウォッチングを楽しみたい場合は、倍率が大きい方がより鮮明に見ることができますが、その分手ブレ制御が難しく見える視野も狭くなるため、野鳥の素早い動きに反応するのが難しいです。

登山中に使うなら8倍の双眼鏡で十分でしょう。

星空観察としても活用できる

人里離れ山から見上げる満天の星空には憧れますね。都会に比べて空気が澄んでいて、空に近い山の上での星空観察は地上とはまるで違った感動を得られます。

夜に使用する双眼鏡は、昼間とは重視する面が異なり、倍率はバードウォッチングと同じ8倍でいいですが、それ以外に明るさが問題になってきます。

明るさはレンズの口径によって変わり、20~50mmの幅があります。数字が大きいほど光が入りやすく明るくなり、小さいほど暗くなります。

本格的な星空観察を考慮するのでしたら50mm欲しいところですが、筐体がどうしても大きくなるため、持ち運びを考えると昼間でも使用できる30mmが適してるのではないでしょうか。

まとめ

本格的な登山の場合、双眼鏡は必要ないといえば必要ありませんが、トレッキングやハイキングなら動植物の観察にはもってこいですね。

双眼鏡を選ぶポイントをまとめてみます。

・防水仕様は必須
・持ち運びやすいコンパクトなもの
・倍率は6〜8倍を目安に
・レンズの口径は30mmが最適

上記はあくまでも目安となりますので、用途に適した双眼鏡をお選びください。

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登山のおすすめ時期はいつ?山の季節によって変わる難易度や注意点

登山のおすすめ時期はいつ?山の季節によって変わる難易度や注意点

登山の魅力的の一つに「季節の違いによって全く違った表情を見せてくれること」と答える登山者は多いでしょう。気温や湿度などの環境や景色はもちろん、登山者の数も時期によって極端に変化し得ます。

同じ山でも時期をずらせば、そのように変化に富んだ登山を楽しめる一方、持っていく装備や計画を立てるにあたって、その難易度や注意点も違ってくるのです。



登山に適した時期は季節によって異なる

登山のおすすめ時期はいつ?山の季節によって変わる難易度や注意点

季節別にみる登山の難易度

春の花、秋の紅葉、冬の雪景色と山は季節によって見た目も変わり1年中楽しめるものです。一方、時期によっては難易度も変わってきますので注意しましょう。

【3〜5月】

冬が過ぎ去り街ではぽかぽか陽気に包まれ過ごしやすい時期になりますが、山はまだまだ雪山です。標高2,000m以上の山ではアイゼンやピッケルが必須になってくるため、初心者には難易度が高いです。雪崩の起きやすい時期でもありますので、十分ご注意ください。

4〜5月に入れば低山やハイキングなら歩きやすい気温なので、春の花や若葉を楽しむことができます。

【3〜5月】

冬が過ぎ去り街ではぽかぽか陽気に包まれ過ごしやすい時期になりますが、山はまだまだ雪山です。標高2,000m以上の山ではアイゼンやピッケルが必須になってくるため、初心者には難易度が高いです。雪崩の起きやすい時期でもありますので、十分ご注意ください。

4〜5月に入れば低山やハイキングなら歩きやすい気温なので、春の花や若葉を楽しむことができます。

【6〜8月】

6月は梅雨の時期ですね。雨が続き登山計画がなかなか予定通りにいかないことも多いです。でも山にとっては夏を迎えるための大事な時期。雨により雪が溶けその下には、高山植物たちが花を咲かせようと準備しているのです。

7〜8月は雪が溶けて高い山のベストシーズンになります。富士山を筆頭に北アルプスや八ヶ岳など人気の山は嫌になるぐらい混雑します。槍ヶ岳を登るための渋滞の様子がSNSで広まるぐらいです。

逆に低山は暑すぎるうえ、虫も多いので熱中症や虫除け対策が必要になります。荷物が重たくなりますが水分は多目に持参しましょう。

【9〜11月】

秋が近づくにつれて気候も良くなり歩きやすくなるため、紅葉目当てのハイカーが多くなります。観光地化している低山が賑わいますね。逆に標高2,000mを超える山は早いところでも9月末ごろには雪が積もることもありますので、アイゼンやピッケルなどの冬山装備が必要になってきます。

雪山に慣れていない方は一人で登山することを避けて、経験者と行動するようにしましょう。

【12〜2月】

冬の山は春から秋とはうって変わり、低山でも雪が積もっていたり日の当たらない道は凍っていたりします。チェーンスパイクや軽アイゼンは必須になります。歩いているときは暑いですが、少し止まって休憩するだけでも冷えてきますので防寒対策もしっかり準備しましょう。

高山は冬山装備はもちろんのこと、雪山ならではの専門知識や技術が必要になってきますので経験豊富な人と一緒に行くようにしましょう。

景色や花の開花時期も季節ごとに変わる

季節によって違うのは難易度だけではなく、高山植物の開花の有無と、山頂から見える景観の違いにも気をつけたいところです。

高山植物はその名の通り、標高の高い地域に生息している植物で、短い期間でのみ開花した状態を見せます。例えば、日光の戦場ヶ原でよく見られるため名付けられた「ニッコウキスゲ」などは、例年7月中旬頃に開花し、8月にはもうほとんど見られなくなります。

そういった希少性のある花は、その地域の観光案内所等が運営するブログで逐一写真付きで開花情報を紹介してくれるので、積極的に利用したいですね。

冬は花も木々も枯れ景観が寂しいイメージがありますが、空気が乾燥して澄んでいるので、低山でも山頂からかなり遠くまで見通せる、という魅力があります。

登山に適した時期のおすすめは?

登山のおすすめ時期はいつ?山の季節によって変わる難易度や注意点

夏は登山シーズン真っ盛り!高い山にチャレンジできる

真夏は外を歩くだけでも汗が吹き出て、それだけでおっくうになります。ましてや登山なんてとんでもない、と思われるかもしれません。ですが実は、高山に登る絶好の時期とも言われています。

まず標高3,000m級の高山は基本的にバスや車、ケーブルカー等で上の方にある登山口まで行くことができるため、そこから登山を開始できるという山も多いです。

例えば日本最高峰の富士山は標高2,390mから開始できます。そこまでの標高になると、地上との気温差は15度程にもなるので肌寒く感じます。登っていくとさらに気温も下がるので、夏とは言え防寒対策はしっかり準備しましょう。

高山を登りきった先には、地上ではまず味わえない冷涼な風と、そして雄大な景色が目の前に広がっていることでしょう。

秋の紅葉は日帰り登山がおすすめ

秋は色鮮やかな紅葉が美しい季節ですが、登山ではより一層輝きを増します。赤々と燃えるような木々のトンネルや、道中の沢や滝に映し出されるコントラストは、格段の美しさを演出してくれるでしょう。

登りきったあと、山頂からの絶景を目にすれば、思わず疲れも吹き飛ぶというものです。

そんな魅力的な紅葉登山ですが、注意しておきたい点もあります。秋は日没時間が早い上、一度太陽が沈み始めると、あっという間に辺りは暗くなってしまいます。

午後3時を回ってから気温も急に下がってきます。初めての紅葉登山へ挑む場合は、防寒具をしっかり準備し、余裕をもって、早朝から登山を開始するのがよいでしょう。

できれば暗くなる前に下山を終えておきたいですね。

山によってはその時期ならではの注意点も

登山のおすすめ時期はいつ?山の季節によって変わる難易度や注意点

登山前には時期ごとの混雑状況もチェックを

手袋を購入する際に重要なのがフィット感です。人間の手はそれぞれに個性があります。指の長さ、太さも違いますし、人によって手に触れるものの感覚も異なってくるでしょう。

初めて手袋を購入するのでしたらまずは試着してみることをおすすめします。

季節によって混雑状況が変わります。もっとも混雑が激しくなるのは、やはり高山のハイシーズンである夏でしょう。特に8月は、お盆をピークに子どもの夏休みということもあって、いつでも混み合っています。比較的空いているのは7月上旬の梅雨の時期か、夏休みも終わった9月上旬でしょうか。

北アルプスの上高地や表銀座といった人気スポットは、人の渋滞に巻き込まれることもあります。

紅葉の時期は、多くのハイカーが山を訪れます。例えば世界一登山客が多いと言われる高尾山は、登山道が満員電車のような大混雑を度々起こしています。

日常を離れ山に癒されにきたのに人が多すぎて逆に疲れてしまったなんてことも。

その他、神社がある山には参拝だけの方も多くやってきますし、開山や8月10日の山の日では各地でイベントも開催されているので事前にチェックしておきましょう。

登山だけではなく、その地域の催しごとに参加するのも楽しいですね。

冬山になると入山規制もあるので注意

冬の山は遭難事故が多発するほど危険が伴います。例えば、富士山の開山は例年7月~9月中旬頃ですがそれ以外は入山規制があり、11月頃からはほぼ完全な雪山となるので、登山は庵の方から開始しなければなりません。

夏に通れた登山道も全て通行止めです。いずれにせよ、開山シーズン以外は食事休憩の取れる山小屋も締めている所ばかりなので、十分な体力、雪山専用の装備、そして豊富な経験を必要とします。

長野県の山岳景勝地、上高地などは、標高1,500m程度で比較的平坦な高原を散策できる観光地ですが、冬期はやはり規制が敷かれ、湿原なども通行禁止となります。冬期の高山や高原はベテランでも命を落とす事があり、相当の覚悟が必要と言わざるを得ないでしょう。

まとめ

その時期ならではの登山の特徴を紹介しました。

山は時期に合わせて装備や持ち物も変わりますが、逆に日本の四季をダイレクトに感じることができるので同じ山でも何回でも楽しむことができます。

季節に応じて登る山の高さを調整しつつ一年を通じて登山を満喫してみてはいかがでしょうか。

▼季節を通じて楽しむための本

▼登山をサポートしてくれるアイテム

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登山で使う手袋の選び方。代用品や人気のユニセックス手袋10選

登山で使う手袋の選び方。代用品や人気のユニセックス手袋10選

登山の装備において靴やウェアは慎重に選びますが、意外に軽視されがちなのが、手袋ではないでしょうか。街で使う手袋は主に防寒用として使用されますが、登山用の手袋は山に適した様々な機能が備わっています。

寒い季節はもちろんですが、夏でも場所によっては必須アイテムになる手袋。この記事ではこれから登山用の手袋の購入を検討されてる方に向けて、手袋の役割や選び方をご紹介いたします。



登山での手袋の役割と代用品の注意点

登山で使う手袋の選び方。代用品や人気のユニセックス手袋10選

手や指を保護するのに重要な手袋

手を露出させつつ登山している行為というのは、実は多くの危険が潜んでいます。登山では、湿度や道の状態が地上と異なってくるため、乾いた土やぬかるみ、高低差のある岩場など様々なシチュエーションに遭遇します。

例えば、土のぬかるみで足を滑らせて転倒したり、高低差のある登り道や岩場で木の根っこや岩、鎖や縄を掴むことになった場合は素手よりも手袋をしていた方が、滑り止めや衝撃から手を守ってくれます。

冬は特にそうですが、岩や鎖等を素手で触れると思いのほか冷たくなっていて、長く触っていることが厳しくなることがあります。前日雨が降った場合は、手で掴もうとしたときに湿っていたため上手く掴めず転倒する可能性もあります。

山ならではの危険を防いでくれるのが登山用の手袋なのです。日焼け止めとしても効果的ですよ。

代用品として軍手を使っても大丈夫?

滑り止めや保護の機能を持つ手袋と言えば、大抵の家庭に備えてある軍手を真っ先に思い浮かべるかもしれません。しかし、軍手は水を吸いやすく、濡れたものに触れているとたちまち湿ってきます。

水を含んだ軍手はなかなか乾かないため、手は不快なままで、冷たい水はどんどん指先から体温を奪っていきますので、軍手を代用品として使用するのはおすすめできません。

また、毛糸の手袋も同じく水に弱いため山には適していないです。その日が確実に晴れていれば良いのですが、山の天気は変わりやすいため、丈夫で防水性の高い登山用手袋を準備するようにしましょう。

登山用手袋の種類と素材の特徴

登山で使う手袋の選び方。代用品や人気のユニセックス手袋10選

登山用の手袋には様々な種類がある

ネットで検索すると登山用手袋の種類はこんなにたくさんあるの?と思うほど豊富にあります。選ぶのに悩んでしまいますよね。

大きく分けると五本指に分かれるタイプと親指以外がくっついたミトンタイプの二つに分かれます。

五本指に分かれるタイプは手先が動かしやすく機能性も高いので安心ですね。フィンガーレスグローブという指先がない手袋もあり、スマホをよく使う方には最適です。

ミトンタイプは指がほぼ使えないため操作性に難がありますが、最近では人差し指が独立して操作性が改善されているものも出ているようです。

手袋の素材は発熱素材のブレスサーモ、保温性の高いウール、撥水ナイロンに防水のゴアテックス、レザーなど様々で、季節や天候に合わせて使い分けます。

手袋は2種類用意することがおすすめ

登山は標高が上がるにつれて気温の変化が著しく、頂上は風も強いため思っている以上に寒さを感じます。持ってきた手袋が防寒性に乏しかった場合は手先が冷えてしまい凍傷になってしまうことだってありえるのです。

そのため手袋は最低2種類は持っていくのをおすすめします。濡れたり紛失したりなどのトラブルに備え、予備としても準備しておきたいですね。

秋は特に標高差や天気の変化に影響されやすいので、保温・防風、それと通気性の高い手袋が必要になってきます。

例えば、晴れた日の登山開始時は汗も出てきますから、通気性のあるメッシュの入ったものを使います。

そして、登っていくにつれ風が冷たく感じてきたら、保温・防風効果があるダウンが入ったタイプに変えるなど、状況に応じて変えていくイメージです。

登山用手袋の選び方

試着してフィットするか確かめよう

手袋を購入する際に重要なのがフィット感です。人間の手はそれぞれに個性があります。指の長さ、太さも違いますし、人によって手に触れるものの感覚も異なってくるでしょう。

初めて手袋を購入するのでしたらまずは試着してみることをおすすめします。

ポイントとしては指先は触れないくらいで、圧迫感を感じない程度がいいでしょう。

圧迫された状態ですと血行が悪くなり、血液が指の末端までゆき届かず、体温も奪われやすくなるからです。

サイズが大丈夫そうなら、操作感も試してみたいですね。どうしても手袋の厚み分、操作感は下がりますが、素材や大きさによって随分違ってくるので、これも実際着けて動かしてみるのが一番です。

ネットで調べて購入は専門店がおすすめ

登山用手袋を購入するときはネットで下調べしたあと、専門店に足を運ぶことをおすすめします。

大手登山用品店の好日山荘やエルブレスなどは、全国展開していているためアクセスしやすいお店です。

ホームセンターやスポーツ店にも置いてありますが、登山専門店の方が種類も豊富で、スタッフさんも商品に詳しい方が常駐しているので相談にのってくれますよ。

お店が近くにない方はネット通販でも購入可能です。できれば試着してからが良いのですが、環境によっては難しい場合もありますね。

ネット通販で購入する場合は、気になる商品のレビューブログや商品説明などを参考に選びましょう。特に素材やサイズを間違わないようにご注意ください。

【ユニセックス】人気モデルの登山用手袋10選

春夏秋の3シーズン使用可能な手袋から防寒性高い冬用手袋まで人気の登山用手袋をご紹介します

春夏秋冬の3シーズン使用可能な手袋

THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)


amazonで購入

BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)


amazonで購入

防寒性の高い冬用手袋

まとめ

登山用手袋の役割は手の保護や防寒対策だけではなく、防水がもっとも重要なのではないでしょうか。

濡れてしまうと手先の体温が奪われ動きが鈍くなります。いざ掴むときに思うように力が入らないこともありえますので、手袋は常備しておいても損はありません。

季節や天候、コースなど状況に合わせた手袋を準備して登山をより快適なものにして安全登山を心がけたいですね。

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登山で料理をしてみよう!必要な調理道具や場所選びのポイント

登山で料理をしてみよう!必要な料理道具や場所選びのポイント

登山に慣れてくるとやってみたくなるのが登山料理。山仲間が山ごはんを作り、美味しそうに食べてる姿をみると「私もやりたい」となりませんか?

今回は登山料理をこれらから始めたい方向けに、揃えておきたい調理道具や料理するときの注意点、簡単にできるレシピをご紹介します。



登山で料理を楽しむためのコツ

登山で料理をしてみよう!必要な料理道具や場所選びのポイント

登山料理は下準備が9割!

行く山やコースにもよりますが、登山では時間が限られてます。日帰りなら15時ぐらいには下山しておきたいし、泊まりでも同じく15時ごろまでには山小屋やキャンプ場に到着しておきたいところです。

もしお昼ごはんを作る場合なら時間のペース配分には十分気をつけましょう。

温めるだけのレトルト食品やお湯を注ぐだけのフリーズドライ食品など種類も豊富にありますので、それらを上手に取り入れ時間にゆとりを持たせることが登山料理を楽しむコツです。

例えば野菜を使用する場合は、あらかじめ食べやすいサイズに切ってジップロクックにまとめて入れたり、缶詰やレトルト食品と掛け合わせたレシピを取り入れたりと時短料理を心がけるようにします。

料理するのに時間がかかりすぎて、ゆっくり味わうことができなかった…となるとせっかくの山ごはんももったいないですね。

ゴミを減らして後片付けを楽にしよう

登山ではゴミを全て持ち帰るのが鉄則です。事前準備の段階でゴミを減らす工夫をするのも大事なことになります。

必要のない外箱や袋は外して、細々した材料は必要な分だけジップブロックにひとまとめにしておくとゴミが少なくなります。

荷物がかさばらないようにするには、ゴミはできるだけ空気を抜いて小さく丸めるのがポイントです。

ゴミ袋ではなく、小さくて丈夫な袋に詰め込んで、口をしっかり締めておけば汁も出ませんし、臭いも気になりません。

自然環境への配慮から山では食器や鍋を洗うことも、余った汁や残飯を捨てることもNGです。食べられる量、飲みきれる量を考えて作ることも登山料理を楽しむコツになります。

登山料理をするのに必要な道具

登山で料理をしてみよう!必要な料理道具や場所選びのポイント

揃えておきたい基本的な料理道具

基本となる調理器具は、バーナー、ガス、コッヘル(クッカー)、ライターなどです。

山で使うバーナーはシングルバーナーと呼ばれ、ガスカートリッジをセットするだけのコンパクトに使える優れものです。火力も申し分ありません。

コッヘルは鍋の代わりになる調理器具のことです。深いタイプと浅いタイプがありますので用途に合わせて準備しておきましょう。大少セットになっているものを使っている人をよくみかけます。

鍋はフライパンとして使用し、一人ならそのまま食器として使うこともできます。アルミ、チタン、ステンレスの素材があり、大きさもさまざまです。大きいと重たくなりますので、小さくて軽いものを自分用に使っている人が多いです。

火をつけるためのライターは準備しておきましょう。あまり意識したことがないかもしれませんが、ライターには電子式とフリント式があります。標高の高い山では電子式は着火しにくいので、フリント式がおすすめです。

ライターの入らないバーナーもありますが、風が強い日は着火しにくく、故障した場合に備えてライターは常備した方がよいですよ。

登山料理の幅を広げる道具

温めるだけの料理からワンランクアップしたい方が次に揃えたい便利アイテムをご紹介します。

マルチナイフ

登山時の料理だけでなく非常用としても活躍する便利なアイテムです。ほとんどナイフしか使わないかもしれませんが、ピンセットやはさみが付いていると便利です。

調味料入れ

塩こしょう、砂糖などの調味料であれば小袋やアルミホイルで問題ありませんが、しょうゆや油などの液体の調味料は小さな液体用のボトルがあると安全です。

メスティン

ちょっとレトロなお弁当箱に見えますが、万能型飯盒で、最近注目が高まっているギアです。美味しいごはんだけでなく、さまざまなレシピに活用できます。

ミニロースター

名前はかっこいいですが、小さな焼き網のことです。パンやおもち、おにぎり、ウインナー、乾物を炙るのに使います。

山で料理するときの注意点

登山で料理をしてみよう!必要な料理道具や場所選びのポイント

燃えない場所を選びマナーを守る

登山で料理する場合は場所選びには注意しましょう。誤って火のついたバーナーを倒してしまい草に燃え移ってしまう可能性や、火器厳禁のテーブルでおこなうとマナー違反になります。

バーナーを置く場所は植物が生えていないジャリや石場か調理OKなテーブルの上が安全です。そのような場所がない場合は、平らな場所で倒れにくいところが良いでしょう。

また、山の環境を守るため料理で出たごみは必ず持ち帰り、ごはんも残さず全部食べるようにすることも大事です。汁も一滴も残さないように…とまではいきませんが、残った汁は山に捨てずにティッシュで吸ってごみ袋に入れて持ち帰るようにしましょう。

山で料理したごはんは格別に美味しいのですが、マナーを守ることを忘れないよう気をつけましょう。

調理道具のメンテナンスを忘れずに

山ごはんで使用したクッカー(コッヘル)はすぐに洗いたいところですが、洗剤は山で使用禁止のため家に帰ってからしっかり洗うようにしましょう。

使用後できることは、ティッシュやウェットティッシュなどで汚れを拭き取るぐらいです。軽く火であぶると油が浮き出るのでそれをふくようにすることもポイントです。

クッカーはチタン製、アルミ製、ステンレス製のものがありますが、チタンかアルミのどちらかが多いです。テフロン加工のものなら焦げにくいですが、加工が施されてないものは焦げつきやすくなります。

焦げつかないようにするためには、強火で調理しないことなのですが、どうしても焦げがへばりついてしまいます。

焦げがついてしまった場合でも、簡単にはとれないため山ではあきらめて家で洗うようにしましょう。そのときの注意点は、ステンレスタワシなどの固いタワシでガリガリ削らないことです。

固いタワシでこすってしまうと焦げだけではなく、コーディング加工や本体そのものにキズがついてしまいます。お湯で地道に柔らかいスポンジで洗いましょう。

洗い終わったあとは速やかに水を拭き取り乾燥させることは長く使うポイントです。

山ごはんの簡単レシピ

山ハレ鳥トケの山ごはんレシピ記事をご紹介します。どれも簡単なものばかりですので何かの参考になると嬉しいです。

ピザとミネストローネ

ピザとミネストローネ

少し張り切って作った山ごはんです。二つ作ると時間がかかってしまいますので、どちらか一つでもいいかもしれません。

【材料(二人分)】
◯ナンピザ
・無印良品 フライパンでつくるナン 200g
・玉ねぎ(1/4)
・パプリカ(1個)
・ピザソース
・とろけるチーズ(2枚)
・豆苗(適量)※飾りつけなのでなんでも良いです
※ナンは家で生地を作っていきます。
※野菜などの材料はあらかじめ家で切っていきます

◯ミネストローネ
・しめじ(適量)
・玉ねぎ(1/4個)
・にんじん(適量)
・ミネストローネの素
※野菜などの材料はあらかじめ家で切っていきます

欲張りウインナー麺

欲張りウインナー麺

人気マンガ「山と食欲と私」で登場したレシピ。インスタント麺にウインナーを入れるだけの簡単レシピです。

【材料(一人分)】
・マルちゃん正麺 醤油味 1袋
・金のウインナー 4本
・水 300ml

簡単キムチ鍋

簡単キムチ鍋

寒い時期には体も心もあったまるキムチ鍋。あたためて鍋キューブをポンするだけです。

【材料(二人分)】
・白菜 適量
・豚肉(ロース) 適量
・しめじ 適量
・えのき 適量
・鍋キューブ® ピリ辛キムチ 2個
・水 500cc
※食材は食べやすい大きさにカットします。

いわしとレタスのオイルサーディン丼

いわしとレタスのオイルサーディン丼

メスティンで炊くごはんは最高に美味しいですね。その上にいわしとレタスをのせれば豪華な丼に早変わりです。いわしの臭いが気になる方は日帰り登山におすすめです。

【材料(二人分)】
・いわしの缶詰(缶つまプレミアム) 1缶
・レタス 適量
・白米 2合
・水 適量
・水 400cc
※いわしの缶詰とレタスはセブンイレブンで購入

まとめ

山ごはんを作って食べることは登山の楽しみの一つですね。最初はお湯を沸かすだけでも感動したものです。バーナーやクッカーを揃えるにもまたお金がかかりますが、登山の楽しみが一段と広がりますよ。

instagramでハッシュタグ#山ごはんのギャラリーを除いてみるとこんなものまで山で作るの!と豪華な料理写真が並んでいます。

登山での料理をどこまで極めるのかは人それぞれですが、綺麗な景色を眺めながら食べるごはんは、きっと素敵な思い出の一つになります。

▼登山で料理するための必要な調理道具

▼HIKES編集長の里山トラベル

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