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【金時山】金太郎伝説を巡る日帰り登山!頂上から富士を望む

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【金時山】金太郎伝説を巡る日帰り登山 − 登山レポート

箱根にある金時山は富士山を綺麗に眺めることができる天下の秀峰として知られています。それ以外に金太郎伝説が伝えられる歴史的にもとても面白い山です。金時山頂上へのコースは何種類かありますが、今回は金時神社から頂上を目指す「金時神社コース」を選択。金太郎伝説を巡る日帰り登山レポートをお楽しみください。

金時山の基本情報と山行計画

【金時山】金太郎伝説を巡る日帰り登山 − 登山レポート

金時山はどんな山?

金時山は比較的登りやすい山として知られていますが、箱根火山郡の一つで「火山」というのはあまり知られてないかもしれません。もともと金時山は今よりももっと大きい火山でしたが、度重なる噴火によって山が崩壊(山体崩壊)し南側が崩れてしまい現在のような形になったとされています。頂上がすっぽり抜けたような形になっているのは崩壊からよるものなんだと納得です。

そして童話でお馴染みの金太郎のゆかりの地として金時山には伝説が残っています。金太郎は坂田金時(公時)の幼名のことで、坂田金時は平安時代に活躍した武士です。金時神社の御祭神として祀られ、金時山の由来にもなっています。

登りやすいといっても基本的な登山装備や技術はもちろん必要ですが、新宿からバスの直行便が出るなどアクセスも整っていることから、春から秋にかけて晴れやかな富士山を眺めに多くの登山客が訪れる人気の山です。

金時神社から金時山までのコース[山行計画]

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金時山へのコースは数種類ありますが、今回は金時神社からスタートして同じ道をピストンするコースを選択しました。渋滞に巻き込まれてしまい最初から予定が崩れてしまいましたが、山行計画は下記のとおりです。

【山行日程】
2018年2月24日(晴れ)
【山名】
金時山(きんときやま)
【標高】
1,213m)
【出発地】
金時神社(標高:700m)
【標高差】
513m
【歩行距離】
約4.2km
【歩行時間】
約2時間30(休憩含まない)
【トイレ】
金時神社、金時山山頂
【備考】
金時山山頂には2軒の茶屋があります
【コース】
登り:金時神社(公時神社) → 金時宿り石 → 公時神社分岐 → 金時山山頂
下り: 金時山山頂 → 公時神社分岐 → 金時宿り石 → 金時神社(公時神社)

※コースの画像は「ヤマレコ」より引用しています。

▼山の地図は登山・トレッキングに必ず持参しよう!

金時山へのアクセス&駐車場情報

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今回の金時山へのアクセスは、車で金時神社まで行き、近辺の駐車場(無料)に停めました。駐車場は約20台ぐらいのスペースなので天気のいい休日は混雑する可能性があります。少し進んだところにゴルフ場の駐車場(1日500円)があるので、そこに停めるのもいいでしょう。ゴルフ場にはお手洗い場もあります。

【お車でアクセスされる方】

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車で金時神社へアクセスする場合は東名高速「御殿場IC」から約15分ほどで到着します。途中には道の駅や温泉施設などありますので車で行くと何かと便利です。

金時神社駐車場

【駐車台数】
約20台
【料金】
無料
【トイレ】
あり
【備考】
混雑時は近くにあるゴルフ場の駐車場(1日500円)をご利用ください

【電車・バスなどの交通機関を利用される方】

金時神社に電車・バスなどの交通機関を利用して行く場合は、「箱根湯本駅」からのバスと新宿駅からの直通バスがあります。時間が限られていますのでバスの時間にはご注意ください。

▼箱根湯本駅からお越しの方
①JR「小田原駅」より箱根登山線に乗り換え「箱根湯本駅」にて下車
②「箱根湯本駅」より箱根登山バスで「仙石バス停」もしくは「金時神社入口」にて下車(料金:920円)

「金時神社入口」の方が登山口に近いですが、「仙石バス停」で乗り換えが必要です。「仙石バス停」から歩いて登山口に向かうこともできますので状況に合わせてご利用ください。

▼新宿駅からお越しの方
各線「新宿駅」より小田急高速バスで「金時神社入口」にて下車(料金:1,900円)

時間に限りがありますのでご注意ください。往復切符を買っておくと便利です。

※情報が古い場合がございますので直接ご確認くださいませ。

登山開始!金時神社からスタートです

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金時神社にて登山の安全を願う

金時神社駐車場に到着したのが13時ごろでしたので、かなり遅いスタートです。東名高速や箱根周辺の道路は大変混雑するため、時間には余裕をもって行動しましょう。と自分に言い聞かせ、まずは金時神社へ向かいます。

頂上までトイレはないので心配な方は駐車場に設置されている簡易トイレをご利用ください。

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金時神社にて安全な登山ができるようにと山に登れることの感謝を込めてお参りします。金時神社は公時神社とも呼ばれますが、どちらも読みは「きんとき」です。

金時神社の御祭神は由来でもある坂田金時(公時)が祀られています。坂田金時とは、平安時代後期の武士で、源頼光にその腕っぷしを認められ四天王の一人として活躍します。その坂田金時の幼名が「金太郎」で、この金時山がある足柄山で産まれ育ったため、金太郎伝説として語り継がれているのです。

歴史や逸話好きな人なら一度は耳にしたことがある「酒呑童子」をやっつけたのは、坂田金時が属してしていた頼光四天王とされています。

金太郎と酒呑童子が繋がっていたことにちょっとテンション上がっちゃいます。

金太郎の怪力伝説を物語る「金時手鞠石」

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金時神社で登山祈願を済ませた後、登山コースに戻ります。しばらく雑木林の中を緩やかに登っていきます。木の中を歩くのは気持ちいいですね。

10分ぐらい歩くと道の左に標識と大きな岩が見えてきます。それこそが金太郎が手まりにして遊んでいたという大きな石「金時手鞠石(きんときてまりいし)」です。

金時手鞠(てまり)石

これだけ大きくて重い石を手まりにして遊んでいたなんて…金太郎の怪力伝説がよくわかるエピソードですね。

写真や動画を撮りながらのんびり歩いているうちに舗装された一般道にさしかかります。車がこないことを確認し、その先の登山コースを進んでいきます。

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金時神社奥の院へ

金時神社奥の院

金時手鞠石から10分ぐらい歩くと右手に金時神社奥の院へ行く標識が出てきます。少し道はそれてしまいますが、せっかくなので行くことに。思ったより近い場所にあったのでコースタイムへの影響はほぼないです。

金時神社奥の院は大きな岩にしめ縄が巻かれて、小さな祠が祀られています。奥の院ということもあり神秘的な空気を感じました。お参りを済ませたら、そのまま左に抜ける道があるので、そこから登山コースに戻ります。

金太郎と母親が雨宿りをした「金太郎宿り石」

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金時神社奥の院から5分ぐらいで、真っ二つに割れている大きな岩があります。ここが金太郎と山姥である母親が雨宿りをしたとされる「金太郎宿り石」です。ここで二人で暮らしていたという説もあります。

金太郎の母親である山姥についても面白い諸説があります。そもそも山姥とは山に棲む妖怪の一種。老婆の姿をして迷い込んだ人を食べちゃう怖いイメージがありますよね。山姥の逸話はその土地によって語られ方が変わるようで、人を襲う場合もあれば、多くのものを生み出す産霊(むすひ)神的に伝えられる場合もあります。ここ足柄山の山姥は母性豊かな母親として語られています。

山姥いわく「金太郎は夢の中に出てきた赤い竜と通じて産まれてきた」とされており、金太郎が神がかっていることに結びつく話の一つです。

金太郎伝説、とても面白いですね。こうして予備知識がある中で現物を見た時の感動は2倍、3倍になります。

頂上付近は見晴らしが素晴らしい

金太郎宿り石を超えるといよいよ登りも本格的になってきます。まだ2月下旬ということもあり、念のためチェーンスパイクを持参しましたが、今回使用することはありませんでした。雪はちらほら残っていたものの、登山コースは既に溶けて泥の状態になっていただけです。

振り返り坂

途中でちょっと考えさせられる張り紙が…「振り返り坂」

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ここは振り返り坂と呼ばれる坂で
あぁ 来るんじゃなかった
山歩きはつらいし、汗で化粧が落ちるぅ…
山が好きな彼氏を選んだのは失敗だった
下りたらすぐに別れよう

次は ショッピングや食べ歩きが好きな彼氏にしようと

男の選び方を振り返る坂です
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なんという坂だ!もし彼女がつらそうにしていたら優しく気遣ってあげてくださいね。確かにしんどい坂でもありました。

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下山中の人とすれ違う時に、軽アイゼンやチェーンスパイクを履いている人も見かけたので、もしかすると他のコースでは必要だったかもしれませんね。

歩いてるとお腹が痛くなってきてトイレ行きたいなあと思っていると、視界が開ける場所に辿りつきます。低山ながらも見晴らしのよい景色にお腹の痛さも吹き飛びます。

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ここまで来るといよいよ頂上も近いなと喜びを隠せません(早くトイレに行きたいだけ…)。道はしっかり整備されているので迷うことも危険な箇所もないですが、分岐点が途中にありますので、よく見て間違えないようにすることと、泥や濡れている道は滑りやすいので足下には注意が必要です。

金時山頂上でゆっくりくつろぐ

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富士山見られず、でも頂上からの眺めは最高

金時山頂上に到着!時間が遅かったこともあり、頂上には5〜6人ほどしかいなくほぼ独占状態です。天下の秀峰の看板の後ろには立派な富士山が…ということにはいかず、霞がかっていたのでうっすらと富士山のシルエットが見えるだけでした。

う〜ん、前回も晴れていたものの、その時も霞がかっていたので残念な気持ちに。instagramで見かける綺麗に映っている富士山にはなかなか拝めないものですね。

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それでも頂上からの眺めは最高です。右手前に丸岳、奥に芦ノ湖、さらに奥には三国山と箱根外輪山(古期外輪山)と呼ばれる山々を眺めることができます。箱根外輪山は何度も繰り返された噴火の影響で中心部が陥没してできたカルデラによってできた山々。一周約50kmのコースはトレイルランの練習場としても知られています。

ちなみに金時山は箱根外輪山の一つとされていますが、実際には独立している山のようです。豆知識として知っていると何かの役に立つ時があるかもしれません。

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頂上の風景をパシャパシャと写真を撮っていると3匹ぐらいの猫ちゃんを見かけました。こんな所に猫がいるなんて…と驚きです。人に慣れていることから元々は飼い猫だったかもしれませんが、自然の習わしに従い、エサを与えたり、むやみに触ったりはしない方が良さそうです。

頂上にある大きなまさかりと金時茶屋

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頂上には金太郎を象徴する大きなまさかりが飾られています。作られてまだ年を重ねてないのかまだ新しいです。まさかりと言えば、天下の秀峰の看板と一緒にまさかりを持った記念写真をよくみますが、そのまさかりは時間が遅かったためかもうありませんでした。

その大きなまさかりの後ろにあるのが「金時茶屋」です。体も冷えてきたころだったので中に入りお味噌汁をいただきました。山の上で食べるお味噌汁は美味しくて温まりますね。食事を終えて会計するときに茶屋の方から金太郎飴をいただきました。なんだか懐かしい味でとても美味しかったです。ありがとうございます。

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頂上には金時茶屋以外にもう一つ、有名な金時娘がいる「金時娘の茶屋」があります。なんでも14歳の時から茶屋で60年以上働き続けているそうです。メディアに取り上げられるほど有名なおばあちゃんですね。ただ、この日はもう閉まっていました。

下山は登りと同じ道をピストン

金時山の頂上

日が暮れそうだったので急いで下りる

頂上で写真撮影やくつろぎ過ぎたこともあり、急いで下山します。同じ道をピストンするコースなので迷うことなく早々と下っていきます。基本的には15時、遅くても16時までには下山するのが一般的なので、今回は渋滞に巻き込まれたとはいえ、もう少し早い計画にすべきだったと反省です。日が暮れないうちにどんどん下ります。

金時神社に到着!無事に下山しました

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頂上から約1時間ぐらいで金時神社に到着しました。行きに見逃してしまった金時神社にあるまさかりも写真におさめておきます。そういえば、最近始めたばかりの御朱印巡りをしたかったのですが、時間的にもアウトだったとはいえ、金時神社はもともと人がいないようで御朱印ができない感じでした。もしかすると特別な日はやっているのかもしれませんが。

無事に下山できたことを感謝し、金時神社を後にして車が停めてある駐車場に向かいます。合計タイムは休憩含めて3時間30分の山行になりました。登山の様子は動画にしていますので暇な時にでも観ていただければ幸いです。

金時山の帰りは「富士八景の湯」にお立ち寄り

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登山後の楽しみといえば温泉ですね!登る山の周辺にある温泉を探すことは計画の段階からワクワクしちゃいます。今回立ち寄った温泉は「富士八景の湯」。露天風呂から富士山を眺めることができるとても贅沢な温泉です。

ちょうど夕日が沈むころで、後ろから赤い光で照らされ、本日一番綺麗な富士山をみることができました。終わり良ければ全て良しということで、金時山登山の最高のお土産となりました。

富士八景の湯(ふじはっけいのゆ)

乙女峠の中腹に佇む、露天風呂から富士山麓が一望できる天然温泉

富士八景の湯(ふじはっけいのゆ)

【料金】
大人 [平日]1,000円(3時間) [ 土日・祝日]1,300円(3時間)
【営業時間】
10:00~22:00(受付21:00まで)
12月~2月末日 :10:00~21:00(受付20:00まで)
【定休日】
7.8.9月を除き毎月第2.4木曜日を休館日。当該日が、祝祭日の場合は営業致します
【TEL】
0550-84-1126
【設備】
露天風呂、内風呂、食事処、休憩室、シャンプー・リンス
【HP】
http://www.fujihakkei.jp/

※料金や営業時間などの情報が古い場合がございます。直接ご確認くださいませ。

金時山登山レポートのまとめ

金時山に登ったのは今回で2回目。前回は乙女峠から金時山登山口に下りるコースでした。その時は金太郎伝説のことを一切知らなかったので山頂からの景色を楽しむことを目的にしましたが、今回は金太郎伝説を巡る登山というテーマで登ってみようと金時神社からのコースを選択しました。

金太郎って童話や五月人形のモデルになっているものの、実際何をしたかということはあまり記憶になかったのでこの機会に学ぶことができて良かったです。

「金太郎伝説を巡る金時山」はゆっくり登りたい人、逸話を楽しみたい人におすすめです。

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