「日帰り登山だからヘッドライトは必要ない」と考える方もいらっしゃいますが、ヘッドライトは必需品です。予期せぬトラブルで下山が遅くなると山は暗闇に包まれることがあります。
今はスマホにライトが付いているものがほとんどですが、片手が塞がり危険です。今回は登山にヘッドライトが必要な理由と、ヘッドライトの選び方のご紹介です。
日帰り登山であっても予定よりも下山が遅くなることはよくあることです。都会に住んでいる方には想像しにくいかもしれませんが、秋冬の山は15時くらいになると薄暗くなり、足元が見えなくなるほどです。
山には照明がないので、陽が落ちると暗闇になります。霧があるとさらに真っ暗です。そんな時にヘッドライトがないと、道迷いや滑落などのリスクがいっそう高まります。
ヘッドライトがあれば遭難した時にもサインを送り、救助してもらいやすくなります。実際、ヘッドライトの光が手掛かりとなってヘリコプターで救助された例もあります。
特に初心者はアクシデントに備えるという意味でヘッドライトを持参しましょう。
山に照明はありませんので、テント泊の場合はヘッドライトが必須です。
山小屋に泊まるからヘッドライトは要らないと考える方もいるかもしれません。山小屋の消灯時間は早いので、トイレに行きたくなったり、早朝出発の準備をする時に手元を照らすライトが必要です。
山小屋の中でヘッドライトを使う場合、他の人の迷惑にならないようにマナーを心がけましょう。
日の出を見るために早朝登山をする場合、登山道はまだ真っ暗なのでヘッドライトが必要です。
懐中電灯やスマホのライトでなんとかなると考える方もいるかもしれませんが、足元の悪い道を、片手が塞がった状態で歩くのは危険です。両手が使えて、視界を明るく照らしてくれるヘッドライトは初心者こそ必須アイテムです。
初心者の場合、ヘッドライトと言えば念のために持っていくアイテムなので、万が一使用する時にスムーズに使えるのがベストです。明るければいい、高ければいいというものではないのでポイントを押さえて選びましょう。
荷物を軽量化するためにも出来るだけ軽いものがいいですね。ベルトが細すぎると装着が不安定で歩くときにストレスになります。バンドが多いもの、バッテリーケースが別でコードの配線が出ているものも装着がしづらいです。
押しやすいボタンかどうかもポイントです。グローブをしたまま操作できると便利ですね。
山では雨や霧などでヘッドライトが湿気ることがありますが、乾電池やバッテリーは湿気を嫌います。濡れたまま放置していると電池から液漏れを起こすことがあるので、防水性のあるヘッドライトを選んでおくと安心です。
さらに安全性を追求するためにヘッドライトをもう一つ持って行くことをおすすめします。
ヘッドライトを使って歩いている時に、急に電池が切れてしまうと電池交換もできないくらい暗闇になってしまうからです。そんな時にもう一つ予備があると役に立ちます。
充電式であれば充電器を、電池式の場合は電池の予備を持って行きましょう。ハイブリット式も便利です。バッテリーチェッカーがあると焦らなくていいですね。あくまで予備は予備なので一つあれば十分です。
最近のヘッドライトはコンパクトなので、登山前に電池の蓋の開け方、電池の向きの方向をチェックしておき、スムーズに交換できるように練習しておきましょう。
LEDの普及に伴い、明るさの単位に「ルーメン」が用いられるようになりました。ルーメンの数値が大きいほど光量が多いという意味です。
一般的な登山であれば100ルーメンあれば十分です。数十メートル先の道の状態も分かります。明るすぎると他の登山者の視界を遮ってしまい、目に負担がかかりますので迷惑です。
遠距離・近距離モードが切り替えられると便利です。遠距離モードは遠くまで明るく照らすことができるので暗い山道でも光を確保できます。
近距離モードは近くや手元を照らすのに適しています。角度を調整できる機能があると首への負担が少ないです。
レッドライト搭載モデルは瞳孔に刺激しにくいので、夜間でも他の人に迷惑をかけずに行動する時に活躍します。
点滅モードがあれば、自分の存在を周りにアピールする時に使える便利な機能です。万が一に備えて搭載されているかチェックしておきましょう。
「クラッシックシリーズのティカ」
300ルーメンの光量、82gという軽さ、バンドの安定性など一般登山に十分なスペックを兼ね備えたヘッドライトです。
光の強さも3段階に調整でき、ワイドビーム、レッドライトも搭載しています。乾電池でもバッテリーも使用可能なハイブリットタイプです。夜光塗料が消灯後に光る工夫もされています。
ぺルツには性能に合わせて5つのシリーズがあります。上級者になるにつれて活動に合ったヘッドライトにしていくことができます。
「パワーヘッドライト」
明るさ200ルーメン、照射距離90mを誇る明るいヘッドライトです。明るさは20ルーメンからブーストモードの335ルーメンまで調整可能です。単4電池3本使用でお手軽です。歩行の時には白色LED、テント内では電球色のLEDと適した光を選べます。
誤作動を防ぐダブルクリック点灯など工夫もされています。扱いやすく、防水性なので安心です。入門機にピッタリです。
ヘッドライトは登山をするなら必須アイテムともいえる重要なものです。サイズもそれほど大きくないのでザックの中に常備しておくと忘れることがないのでおすすめです。
ただし、登山前に電池が切れていないかチェックするようにしましょう。いざ使おうと思ったときに光らなかったら最悪の事態を招いてしまいます。
色々な種類がありますが、「ペツル」や「モンベル」といった定番のものから選ぶのがわかりやすくて良いでしょう。
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— 宮本 将弘🏡 (@masa_yco) March 7, 2020
HIKES編集部です。「歩くを文化に暮らしを楽しむ」をコンセプトに自然の中を歩くことが暮らしの一部になるようなコンテンツを発信していきます。登山やハイキング、ロングトレイルを始め、地元の人しか知らない里山噺など、歩くことを軸にしたWEBメディアです。
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