1回の登山で消費するカロリーは約2,000kalと言われるぐらい非常にエネルギーを消費します。そのため、どんな食べ物を持っていくかは、登山の計画を立てるにあたり重要なことの一つでしょう。
日帰りか泊まりかで持っていく食料の量が異なるため、足りなくなることがないよう食糧計画は十分に行いましょう。
登山に持っていく食べ物で、まず最低限用意したいものとしては行動食と非常食が考えられます。
行動食は、手軽にエネルギーが補給できる食べ物のことを言います。例えば、チョコレートや羊羹など、一口サイズのものだと歩きながらでも食べやすいです。また小さくて軽いため気軽に持っていくことが出来ますね。
非常食は万が一の備えです。遭難や、怪我などで予定通りの時刻に下山できないといった想定外のことが起こり得ることがあります。登山を安全に行うため、非常食は必ず携行しましょう。
富士山や上高地など観光地化された山ですと、食事をとれるような山小屋や飲食店が、中腹や山頂付近に建っていることもあります。麺類やご飯もの、汁物など、その土地ならではのグルメが楽しめるところもあります。
山頂は地上より気温が低く風も強いため、外で休憩していると想像以上に身体が冷えてきます。室内で温かい食べ物を提供してくれるので、とても有り難いですね。
とはいえ、食べ物は別に持っていく必要があります。理由は非常時を想定するのももちろんですが、先程も書きましたように登山はとにかくエネルギーをたくさん消費するので、休憩時にこまめに行動食を取り補給することが大切です。
日帰り登山では朝食をしっかり食べることが大事です。大量にカロリーを消費する登山において一日で最初のエネルギー補給であることから、摂り方次第でその日のコンディションを左右します。
朝食は、大腸の動きを活発化させて、排便を促すスイッチにもなります。日帰り登山で登る予定の山は、途中にトイレがない場合もあります。なるべく早めに済ましておきたいところでしょう。
途中で消化不良を起こし、腹痛と下痢に襲われてしまう、という事態も避けたいですね。なので2、3時間で消化が済み、運動に必要な糖分が摂取できる、ご飯やパン等の炭水化物がおすすめです。
もし物足りない場合、リンゴやバナナなど1時間未満で消化が済む果物類を一緒に食べると良いかもしれません。
泊まりの登山…特にテント泊での食事を何にするのかは悩むところです。例えば1泊2日の場合、その日の昼と夜、翌日の朝〜昼の分まで考える必要があり、泊まる日数が多ければ多いほど食料も増えていきます。
それに加えて調理をする場合はコッヘルやバーナーも用意しなければいけません。荷物も比例して重たくなってくるので全部を用意するのではなく、山小屋で食事するというケースも考える必要もあります。
人気の山小屋はメニューも豊富で食後のケーキも提供しているところもあります。
山に持って行く食べ物はコンビニで買える手軽なものになってしまう傾向にあります。カップ麺やパンなどは日持ちはしますが栄養に偏りが出てくるのです。
日帰り登山ならコンビニ弁当でも問題ありませんが1泊する場合はバラエティ豊かに準備をしておきたいものです。中には山ごはんに気合いを入れて料理する人もいます。
最初から凝った山ごはんを作るのも難しいのでちょっとしたコツをご紹介します。
人気マンガ「山と食欲と私」にも掲載されたインスタント麺にウインナ一を入れるレシピです。アレンジとして卵や野菜を入れるだけでも美味しいラーメンが出来上がります。野菜はジップロックにまとめて持っていくとコンパクトにまとめられます。
アルファ米とフリーズドライを使うだけでも山ごはんは豪華になります。フリーズドライはカレーや親子丼など様々な種類がありますのでご飯との相性がよいものを探すのもいいですね。味噌汁とごはん…というシンプルな和食も楽しむこともできます。
このように簡単に調理できるもの同士を組み合わせて山ごはんを作るのがコツになります。
「ジュー」隣からお肉を焼く美味しそうな音が聞こえる…という経験はありませんか?羨ましい限りですね。
登山に慣れてくると絶対やりたくなるのが山での料理です。自分で調理したごはんを景色を見ながら食べるのは至福のひとときとなります。登りで消費した体力を回復させるほか、翌日への活力が沸いてきます。
調理するにはバーナーとコッヘルが最低限必要になります。コッヘルとはアウトドア用の携帯調理器具のことでお湯を沸かしたり、具材を炒めたりといろいろな用途に対応できる必需品。そのまま食器としても使えるのでとても便利です。
器具によってはお米を炊くこともできるので、炊きたての白米をリゾットやどんぶり風に調理することで一層美味しい山ごはんが出来上がります。
登山で持って行く食べ物は「日帰り」「山小屋泊」「テント泊」で変わってくるので食料計画が重要なことがわかりました。体力を切らさない為に行動食も準備する必要があります。
また、山ごはんにもインスタントやレトルトなどのお湯だけで簡単に調理できるものから、具材を持参して本格的に料理するものまであり、そのときのコースによって荷物の量を考えることも大事です。
試行錯誤しながら登山における食べ物について考えてみてはいかがでしょうか。
▼食料計画に役立つ本
▼山ごはんを作るために必要な道具
▼HIKES編集長の里山トラベル
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昨日は埼玉県の横瀬町エリアを楽しもうと武川岳を歩いてきました。伊豆ヶ岳や二子山縦走の中間点となる山です。一人だったのでブツブツ言いながら歩いてた気がします。お昼ごはんはチキンラーメンに生卵じゃなくてゆでたまごを投入した。#里山トラベル pic.twitter.com/x8eA9WAVZD
— 宮本 将弘 (@masa_yco) September 28, 2019
HIKES編集部です。「歩くを文化に暮らしを楽しむ」をコンセプトに自然の中を歩くことが暮らしの一部になるようなコンテンツを発信していきます。登山やハイキング、ロングトレイルを始め、地元の人しか知らない里山噺など、歩くことを軸にしたWEBメディアです。
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