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登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

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登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山を楽しく安全に行うには、事前の準備がとても重要です。特に前日の行動において注意しておきたいことがいくつかあります。

数日前、早ければ一週間以上前から、入念に準備を進めているのであれば、もう前日には万全の状態と思えるかもしれません。それでも前日にできることは様々なことがあります。それは、当日の登山をより有意義な時間にしてくれることでしょう。



登山は前日から始まっている

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山の準備は前日までに済ませておく

登山は朝早くから現地に向かい、十分な時間を確保して望むものです。そしてその間の食事や飲み物は、ほぼ自分で持っていく必要があります。体調も出来るだけ万全の状態でいるのが好ましいです。

体調管理、必要な物の準備や登山計画をしている時点で、登山が始まっていると言えます。当日、途中で身体がだるくなって頭痛を感じたり、必要な物が無かったり、天候が崩れたりなど不測の事態が起きるかもしれません。それらは前日までに行う準備によって、ほとんどを防ぐことが可能となるでしょう。

まず心掛けとしては、前日に仕事や学校があればできるだけ早めに帰宅して身体を休めておき、または休日であっても、身体に負荷をかけるような激しい運動は控えておきたいところです。

登山の成功には前日の食事も重要

お腹が空いて目眩がする、足元が覚束ない、頭がぼーっとする・・。大半の方は、一度は経験したことがあると思います。

身体に必要な栄養素が足りてない状態、要はエネルギーが切れているのですが、登山ではそれを「シャリバテ」といい、最悪、歩けないほどにもなるので恐れられています。

主に朝食を抜いたり、途中でエネルギーを補給できる食べものが無かったりする時に起きます。ですが、実は他にも要因があり、前日の食事の内容も関わってくるようです。

エネルギーは貯蔵が効くため、前日から意識した食事が重要となってくるのです。一番必要な栄養素は最終的に糖分となる炭水化物、つまりお米やパンをしっかり摂っておくことがポイントです。

登山の前日にやっておきたいこと

登山前日にやっておきたいこと。食事や睡眠にも気を配ろう!

登山するコースの確認や天候のチェック

初めて登る山へ行く時は特にですが、現地の情報を欠かさず前日にチェックすることも重要です。

明日の天気はどうでしょうか。たとえ降水確率0%で快晴の予報だとしても、ここ数日に強い雨が降っていたり、台風が来たりした後は要注意です。

道中、地面がぬかるんで大変滑りやすくなっているかもしれません。あらかじめ決めていた登山コースも、途中、倒木や土砂崩れで通行止めになっている可能性もあります。必ず事前に調べておきましょう。

最近は、登山のコース上の天気が確認できる登山情報サイト「登山ナビ」というのもあり、有料ながら詳細が分かるので大変便利です。山頂付近の天気だけでも知りたい場合は「てんきとくらす」がおすすめです。こちらは無料で利用できます。

食材や足りない装備の調達とパッキング

登山に持っていくものは、前日にザックに入れてパッキングしましょう。ザックはいわゆる登山用のリュックサックのことで、腰や胸周りにも固定するベルトがついているので、より密着させて固定し、身体への負担を分散させる作りになっています。

必要なものの調達はなるべく前日までには済ませておき、前日はパッキングだけするだけ、という状態にするのが望ましいです。その時点で万が一足りてないものがあれば用意をします。

パッキングのコツですが、よく使うものは上の方、取り出しやすい所に入れるのが良いでしょう。外側にサイドポケットがあれば、そこに入れておくのもいいですね。そして重心をよせるため、重いものはできるだけ背中の方に入れると良いでしょう。

登山の前日に気をつけたいこと

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登山の前日は十分な睡眠を

登山前夜、荷物のパッキングをし、現地の天気、登山道の状態をチェックし終えたらあとはお風呂へ入って寝るだけです。

人気の山の登山口付近にある駐車場は、早朝から混み合います。夜通し車を走らせ、現地で駐車場所を確保してから仮眠をとる方も多いです。

しかし、車中泊では睡眠時間は短い上、深い眠りも得られません。そのような状態で登山を開始すると、初めは調子が良くてもお昼頃に強い太陽の日差しを浴びて、目眩や頭痛を起こしたりする場合があります。

たとえ、登山口から少し離れた場所に駐車することになっても、自宅で十分に睡眠をとってから現地に向かうことをおすすめします。

睡眠不足による体力低下でせっかくの眺望を山頂で楽しむ余裕も無くなるのは悲しいですね。

アルコールはできるだけ控えよう

明日の登山を控え景気づけに一杯、寝付きも良くなる…と前夜の晩酌を楽しみにしている方もいるかもしれません。しかし、あまりおすすめはできません。

アルコールはたとえ少量であっても、翌日のパフォーマンスに影響を与えます。二日酔いになれば登山どころではないのは明らかですが、普段からお酒を嗜んでいる方にとっては、日々その影響を実感することは少ないかもしれません。

ところが、激しい運動をすると体力の消耗が大きくなります。ましてや登山は標高が高くなるにつれ気圧は下がり、酸素は薄くなり、低酸素状態は軽い酔いのような症状が出ることもあります。

それが酷い状態がいわゆる高山病です。快適な登山を行うため、アルコールはなるべく控えましょう。

まとめ

平日仕事で週末だけ山に行く会社員はなかなか夜に時間をとるのが難しく、登山前日に全部まとめてやってしまう…ということはよくあるかもしれないですね。

日帰り登山なら前日にパパっと済ませば問題ないですが、1泊、2泊の登山になると前日の夜だけでは時間がかかってしまいます。移動時間を考えると尚更ですね。

できるだけ平日の夜に必ず持って行くものだけを先にまとめておき、パッキングしやすい状態にしておくのがポイントです。

細目に準備しておくことで前日の時間や睡眠時間に余裕が生まれるため、登山そのものを楽しめることになります。

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